Roma(ローマ) 2014/11/20~22
◆行く
2014年イタリアの旅もいよいよ終盤、モデナからローマに行き、21日にはイタリア語講座クラスメート4人が集結し、まる1日一緒に行動することになっている。
モデナを10時34分の列車で立ち、ボローニャに向かう。
ボローニャからローマまでは昨日パルマでお昼を共にしたMさんと同じ列車のはず。
待ち時間がかなりあったが、入線前のホームに早めに行くと間もなくMさんが現れる。
ローマまでふたり旅なのでいろいろおしゃべりをして退屈しない。
テルミニ駅には10分ほど遅れて到着、14時すぎいつものホテルにチェックイン。
◆ローマ散歩
夕方にはローマ在住の友人、イタリア語講座のもう1名のクラスメートと合流して4人で夕食をとることになっているが、それまで4時間ほど時間がある。
ということでチェックイン30分後Mさんと待ち合わせ、ローマ散歩に出かける。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂をナツィオナーレ通りから眺める。夕日がまぶしい。
途中右折してトレヴィの泉へ。
何と修復工事中だ。とはいっても、足場の手前に観光用通路が作られ、ふだんは立ち入れない泉の水がたたえられているエリアを歩くことができる。
彫刻群を真近かに見ることができ得難い体験。
どんどん歩き、パンテオン、ナヴォーナ広場と定番の観光スポットを巡る。
途中パンテオン近くのジェラテリアでジェラート休憩。
次も定番、スペイン広場。途中2ヵ所で分からなくなるが毎年イタリア短期滞在を繰り返しているMさんがお巡りさんや通りがかった人に道を尋ね、難なくたどり着く。
数時間の散歩を終えホテルに戻る。
◆夕食はピッツェリアで
約束の19時にはホテルのレセプション前で全員集合。
行く店を決めていなかったが『そんなに重いものは食べたくない』ということでローマ在住のNさんが行ったことのあるピッツェリアに行くことにした。
Nさんとクラスメート2人は初対面だがまるで以前からの知り合いのようにイタリアやローマのことで話が弾み楽しい夕食だった。
食後のドルチェは近くのジェラテリアへ移動、ジェラートを食べる。
◆フラスカーティへワイナリー探訪
今回の旅のメインイベントはFrascatiでのワイナリー訪問、待ち合わせ場所はテルミニ駅。
ほぼ時刻通りに4人全員揃う。
10時14分発のTor Vergata行きの電車は10分遅れて発車、約20分で到着。
駅の写真を撮っている時、迎えの青年が反対側から声をかけてきた。
10時50分ワイナリー《Azienda Agricola Casale Marchese》に着く。ローマから近い!
天気が良く、景色も良い。
まず、当主夫人と思われるおば様のガイドにより、マルケージ館屋上からワイナリー周辺の景色を眺める。
屋上からは辺り一面ブドウ畑だ。もちろん収穫は終わっているが『ワインがなっているよう』と一人が冗談をいう。
屋上から下りたあとマルケージ館の歴史について説明がある。
その昔はチルコ・マッシモからの道路がここまで通じていたらしい。
我々全員がイタリア語を多少分かると連絡していたので普通にしゃべられ、とてもじゃないが理解できないところもしばしば。
そこはイタリア人を夫に持つクラスメートに補足してもらう。
おば様の次は背の高い男性(エノロゴか?)が担当、我々を案内してくれる。
タンク、樽、ボトルに詰めるところ、梱包場所など。
イタリアでのワイナリー訪問は4ヵ所目、今まで訪れた中では規模が小さい方だ。
今年のボトリング、梱包はすべて終わっているようだ。
そのあとは待望のテイスティング、館の外の小さな屋根のあるところでアウトドア気分。
金額(1人37ユーロ)にもよるのだが、白、赤各1種類のテイスティングとポルケッタ、生ハム、トマトのブルスケッタ、パンにオリーブオイル、ペコリーノチーズというつまみだ。
ワインのサーブをしてくれるのはフィリピン人の女性、イタリア語はイタリアに来てから覚えたとのこと。
白、赤それぞれ3杯くらい飲んだかもしれない。
そのあとは、ワイナリー当主ご夫妻らと写真を撮ったりしてすごす。
『帰りはどうなるかなぁ』と思っていたが迎えにきてくれた青年(どうも次男らしい)がフラスカーティの町まで送ってくれた。
◆フラスカーティの町で
車から降りてすぐのところにファサードに特徴のあるカテドラーレ《サン・ピエトロ大聖堂》があり、記念撮影。
いつもなら中に入り見学するところだが、皆はあまりその気がなさそうなのでとりやめ。
そこからすぐのところには大きな庭園の向こうに端正で大きなヴィラが見える。《アルドブランディーニのヴィラ》のようだ。
入れるかどうかもわからず、しかもちょっと遠そうなので姿を見るだけにとどめる。
何しろ、ワイナリーで皆ワインを買い、手に持っているのであまり歩き周る気もない。
ここに来る前は、町のトラットリアでポルケッタの昼食をとることも考えていたが、テイスティングでまぁまぁ飲んだり食べたりしたのでのそれもやめ、食後のジェラートということにして、近くにいた若い男の子に店を教えてもらう。
ジェラートを食べ終えるとすることもなく『早くローマに戻ろう』ということになり、駅に急ぐと当初予定の列車より1本(1時間)早い14時36分発の列車にぎりぎり間に合った。テルミニ駅15時06分着。
◆EATALYへ
ホテルはテルミニ駅から近いので皆の重い荷物を預かり、再びテルミニ駅へ。
今度は地下鉄だ。B線のピラミデで下車、EATALYへ向かう。駅からは結構歩いた感じだ。
ようやくEATALY到着。
イタリアには珍しい巨大なショッピングセンターで食料品、家庭用品でいっぱいだ。イートインやバールもある。
各フロアを結ぶエスカレーターは緩やかな傾斜で、乗りながら売り場を見渡すことができる。
見ているだけでも楽しいが、何かを選ぼうとしても品数が多く大変そうだ。我々のような外国からの旅行者には向かないかもしれない。
とはいえ、何も買わないのもしゃくなのでペルージャのオステリアで使われていたのと同じようなバッグタイプのワイン・クーラーを見つけたので購入。
モリーゼ州のワインのテイスティングをしているうちに3人とはぐれ、探し回る。
3人をようやくバールで見つけ、そこでカフェを飲みながら話題はローマにいながら《3.11》のときの体験談になる。
イタリア通販のメルマガで知った食料品店を探すためここでいったん別れ、先にEATALYをあとにした。
場所を住所も含めうろ覚えだったので見つからずあきらめ、予約してあるテスタッチョのトラットリアに向かう。
◆テスタッチョでのチェーナ
20時15分ごろお店《La Fraschetta》に入り、ずっーと奥のテーブルに案内されたがまだ誰もいない。
メニューを見ながら待つ。
しばらくして皆が到着、Sさんのご主人も一緒だ。ローマ出身のご主人も帰省していて彼が3人をEATALYまで車で迎えに行き、テスタッチョ近くで駐車するのに手間取ったようだ。
Sさんのご主人とは初対面、イタリア語で挨拶しようと思っているうちに先に日本語で挨拶される。日本で生活しているから当然か。
会話はほとんど問題ないようなので以降は日本語。
この店は、ローマに住んでいる彼の弟さんが選んで予約してくれたようで、さすがに観光客らしい客は我々だけ。
料理は生ハム盛り合わせをリクエストしたほかはローマ出身のご主人にほとんど任せて注文してもらう。
ローマらしい食事を 和気あいあいとおしゃべりしながら2時間半ほど楽しんだ。
帰りは皆で駐車場まで歩き、ご主人にホテルまで送ってもらうが途中どこを走っているかサンタンジェロ城以外ほとんどわからない。
4月にクラスメートと新宿でご飯を食べたときに『みんなでイタリアに行けたらいいね!』という話になったのがまさか実現するとは思わなかったが、その長い1日が終わった。
◆朝のローマ
2014年イタリア旅行最終日、きょうも良い天気だ。
9時過ぎ、ローマに来たらいつも寄る食料品店にチョコレートなどのお土産を買うために出かけたが、時間もあるのでナツィオナーレ通りからフォロ・ロマーノまで足を延ばす。
コロッセオを向こうに見て戻る。
これで短いながらローマの定番観光をしたことになる。
帰り道、食料品店に寄ってホテルに戻りチェックアウト。
11時50分の列車でフィミチーノ空港に向かい、8泊10日の旅を終える。
◆泊まる
ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma
Booking.comで予約、Single 64ユーロ(1泊)。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなのでここ数年はローマではもっぱらこのホテル。
今回の旅の初日もここに泊まっている。
◆食べる
お店の名前 Al Forno della Soffita, Via Piave,62/64 Roma
http://www.alfornodellasoffitta.it
ピッツェリアというよりはピッツァもあるトラットリアという感じの店。
食べたもの スカンピ・車エビ・カラマリのグリル、魚介類のフリット、手切りの生ハムとモッツアレラ、ピッツア、ラザーニャを4人でシェア。
いずれも美味しかったが、手切りの生ハムはやや厚すぎて生ハムらしくない。締めにカフェ。
ワインは1本目の白はフラスカーティ、2本目は赤でアリアニコ。4人で計100ユーロ。
●お店の名前 La Fraschetta di Mastro Giorgio, Via A.Volta, 36 Roma
食べたもの パルマの生ハム熟成24ヵ月、生ハム・サラミ・チーズ盛り合わせ(2人前)、ローマ名物のトマトソースのないパスタ(Tonnarelli alla gricia)(2人前)、
魚介類のアマトリチアーナ(2人前)、
ピアツエッタ、フォカッチャ、モッツアレラのフリット。締めにカフェ。
ワインはとりあえずハウスワイン(赤1リットル)を頼み、次を考えようということにしたが、食べるのとおしゃべりに夢中だったせいかこれで終わった。5人で計135ユーロ。
●お店の名前 Gelateria La Romana, Via Venti Settembre 60, Angolo Via Piave Roma
ピッツェリアの帰りに寄ったジェラテリア。22時半過ぎというのに客は多い。お店の中は広くゆったりしている。
◆買う
●お店の名前EATALY, Piazzale Ⅻ ottobre 1492 RomaPiazzale XII Ottobre 1492 – 00154 Roma
買ったもの バッグタイプのワイン・クーラー(フランス製) 6.2ユーロ,,
帰国後1回使ったあと、二つ折りで3週間ほど置いていたため折り目に小さな穴があき、使えなくなった。
●お店の名前 CAstroni, Via Nazionale,71 Roma
買ったもの ジャンドゥオッティ、キャンディ、トローネ、ハーブティーなど。
◆訪ねる
ワイナリー《Azienda Agricola Casale Marchese》
http://www.casalemarchese.it/it/
http://www.movimentoturismovino.it/it/cantine/lazio/767/azienda-agricola-casale-marchese/
本文の通り。予約はメールで行う(すべてSさんのご主人がやってくれた)。