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Parma(パルマ)2016/9/29~30

Parma(パルマ)2016/9/29~30

Modena(モデナ)2016/9/29

 

◆行く

Parmaは多分3回目、2002年9月初めてのときはGenovaからMantovaに向かう途中ほんの数時間立ち寄り、2回目は2014年秋に1泊している。

今回は14泊16日の旅、最終宿泊地だ。目的は、パルマで美味しい生ハムを食べること、そして近場のModenaでバルサミコ酢を買うことだ。

 

Firenze S.M.N.9時30分発のFrecciaRossaでBolognaまで行き、Reggionaleに乗り換え11時25分パルマ到着。

 

重くなったスーツケースを引っ張り、ホテルへ向かうが結構しんどい。

 

◆モデナへ

チェックインして荷物を部屋に置いてすぐに駅まで戻りモデナに行くつもりだったが、ホテル側の対応悪くすぐに出かけられない。

 

しばらく待ったもののモデナに行く電車を逃せないので、スーツケースを預けて出かける。

しかし、暑い!ジャケットを脱ぎたい!

12時56分発の電車は13時33分モデナ到着。

 

◆メルカートで

メルカートに急ぐ、何せメルカートは14時か14時半には終わってしまうからだ

 

メルカート到着、14時ちょうど。

 

中に入るともう閉まっている店が多い。

以前ここで買ったバルサミコ酢の店が見つからず、ほかのお店で教えてもらう。

そこはまだやっていた。

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バルサミコ酢を、40年物大小2本ずつ、20年物1本、それとフンギポルチーニ100gを注文、計198ユーロ。

カードで払おうとしたら機械にはねられる、別のカードでもダメ。旅の終盤とあって現金の手持ちも多くない。

Bancomart(ATM)で現金を引き出すように言われ、お店の人は『待っている』と言ってくれた。

さんざん探してドゥオモ近くのBancomartを見つけ、自分の番になりまず銀行国際カードで150ユーロ引き出しを入力、黙って待っていたがどうやらダメ。次にクレジットカードで試みるがこれも引き出せず。

しようがない、現金がいくらあるか確かめるとほぼ150ユーロ。これでは全部は買えない。

メルカートに戻って『ダメだった』と言って、40年物大(100ml)をあきらめ小(40ml)4本とフンギポルチーニを半分に減らしてもらい計117ユーロ。

残りの現金は30ユーロ余だ。

 

モデナで昼を食べ、ワインを飲もうと思ったが、パルマに戻ることにした。

電車のチケットは行き同様カードで買え、問題なし。

(Bancomartで引き出せなかった理由は分からないが、メルカートでクレジットカードが使えなかったのはメルカートの営業時間が14時までだったせいではないだろうか)

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そんなトラブルがあったせいか、モデナのメルカートには何回も来ているのに、駅までの帰り道、迷ってしまい途中まで親切なご婦人に連れてきてもらう。

15時25分の電車で16時03分パルマに戻る。

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◆ランチの代わりにアペリティーヴォ

ホテルに戻り、ようやく自室に入る。

一休みして、ガリバルディ広場近くのネスプレッソの店で買い物。

そのあと2年前に訪れたとき友人から教えてもらったリストランテ“La Forchetta”を探すが、意外に簡単に見つかる。2年前はせっかく教えてもらったのにあいにく休みだった。

ということで、夕食の店は決まった。

 

そこでようやくアペリティーヴォだ。

ルイージ・カルロ・ファリーニ大通り(Strada Luigi Carlo Farini)に面した、2年前に立ち飲みしたエノテカで今度は外のテーブル席に座る。時間が早いのでほかには客はまだいない。

スプマンテのあとは白、つまみはTartine(パンに具をのせたもの)とポルペッティで小腹を満たす。

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アペリティーヴォを終え、近くをブラブラしホテルに戻る。

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◆待望のチェーナ

友人Yさんが『死ぬまでにもう一度行きたい店』と絶賛した例のリストランへ。

予約していないので早めに19時半頃店に行く。外のテーブルには誰もいない。中もほとんどいないが、先客がいてお店の人に『1分待って』といわれる。

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席はレジ、ワイン棚そばのテーブル。そのうちどんどん混み出してきた。

 

メニューを見てどのように食べようかじっくり考える。

外せないのはご当地生ハムの最高級品クラテッロ・ディ・ジベッロ。

プリモはパスし、セコンドは魚料理を選ぶ。

クラテッロ・ディ・ジベッロはとろけるようで本当に美味しい。これだけでいい。

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この店でこれを食べるだけの目的で最終宿泊地をパルマにした甲斐があったというものだ。

 

充分満足して『最後の晩餐』を終える。

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これにて、2016年14泊の旅を終え、翌朝ミラノから帰国。

結局予定通りだが、パルマでもモデナでも観光は全くしていない。

 

 

◆泊まる

ホテル Hotel Button ★★★ Borgo della Salina,7, Parma Booking.comで予約、Single57.6ユーロ

◆食べる

●お店の名前 La Forchetta Ristorante, Borgo San Biagio 6D, Parma

http://www.laforchettaparma.it/la-forchetta.php

 

2年前パルマに移動したことをfacebook上で知ったペルージャつながりの友人からこの店を強く勧められたもののあいにく定休日だったので果たせず今回訪問しようと決めていた。

 

食べたもの

前菜は、ご当地生ハムの最高級品クラテッロ・ディ・ジベッロ(14ユーロ)、とろけるようで本当に美味しい。

プリモはパス。

セコンドは魚料理を選ぶ。ヒラメの切り身にジュレのようなソースがたっぷり。

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ワインはまずプロセッコを1杯、そのあとはランブルスコのハーフボトル。

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ドルチェは、帰り道ジェラテリアにでも寄ろうと思っていたが、カメリエーレのすすめ上手により、レモン・シャーベット。カフェでしめる。

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コペルト、水を含め49.5ユーロ。

コペルトといえば、パンが美味しかった。中でも黒パンが美味しかった。

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この店を教えてくれた友人が『死ぬまでにもう一度行きたい店』といった理由がわかる。

 

◆飲む

●お店の名前 Enoteca Fontana, Str. Luigi Carlo Farini, 24, Parma

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飲んだもの・つまんだもの 本文の通り 7.5ユーロ

 

◆買う

●お店の名前 Gastronomia Famiglia Bertani, Via Albinelli,13, Modena

買ったもの バルサミコ酢40年物小4本(1本27.2ユーロ)、乾燥フンギポルチーニ45g(8.5ユーロ)

●お店の名前 Nespresso Boutique Parma,Piazza Garibaldi, 23, Parma

買ったもの Nespressoのカプセル16本65.6ユーロ

●お店の名前 La Prosciutteria, Str. Luigi Carlo Farini, 9, Parma

買ったもの パルミジャーノ・レッジャーノ300gⅹ2(17.8ユーロ)

Firenze(フィレンツェ) 2016/9/24~29

Firenze(フィレンツェ) 2016/9/24~29

◆行く
仕事の都合で帰国する友人Y君とミラノ中央駅で別れ、12時35分のItaloでフィレンツェに向かう。今回の旅でフィレンツェは2度目、ちょうど1週間前にもミラノからフィレンツェに向かったのを思い出す。

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Italoは初めてだが、番線などの表示もFSと同じだ。車内ではWifiが途切れることなく完全に使える。

定刻より早くFirenze S.M.N.到着。今回は、ほとんど予定なしのチョイ住み5泊だ。
駅からドゥオモ方面の歩道は1週間前の土曜と比べると時間帯が違うせいか、あの時ほど混んでいない。

◆ランチしながらWifi
ホテルチェックイン後、お腹がすいたのでランチに出かける。
イタリアつながりの友人に教えてもらったパニーノの店に行ったが休み。あとはFree Wifiの店を探す。

Free Wifiのサインが出ていたオステリアに入る。時間が遅いせいか先客は1組だけ。ペンネとワインを注文、さっそくWifiをつなごうとしたがパスワードがうまく入らず、お店の人にスマホを渡しやってもらう。

フィレンツェにいる友人NさんにLINEしたものの、読んでいないようだが長居するわけにもいかずホテルに戻った。

今回のホテルは前半2泊なのだが、何とこの時代にWifi有料とのこと。レセプションで『インターネットを使いたい』と言ったら、1日5ユーロ、滞在中1時間だけ無料で使えるというので、ID、パスワードをもらい、とりあえず1時間無料サービスを使う。
Nさんとも連絡がとれ、20時少し前ドゥオモ洗礼堂近くで待ち合わせすることになった。

当初は、友人のほかカップル2組も一緒のチェーナということで、英語、イタリア語、フランス語、しかも知らない人ということで気乗りしなかったが、どうやら別行動となったらしい。ホッとする。

◆入店前にスパークリング
洗礼堂前で落ち合い、ちょうどサンタ・マリア・ノベェッラ広場でやっているフレンチ・メルカートを覗いてからNさん推奨のトラットリアに行くことにする。

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店の前で待っている人、予約の人がいて、しばらく外で待つことになった。
『こういう時、お店からスパークリングのサービスがあるかも』と言ったら、そうなった。
20分くらい待ち、後から来たカップルと同時に2階席の奥へ案内される。
ちょっと天井が低い。

メニューのほかに《本日のおすすめ》があるとのことで、ちょっと年配のカメリエーラが口頭でいう。
その中から、前菜、プリモを選び、セコンドは通常メニューから。
前菜は、ブッラータと生ハム盛り合わせ。プリモはフンギ・ポルチーニのタリアテッレ。
セコンドは仔牛のワイン煮込み、マッシュポテト添え。
ワインはキャンティ・クラッシコ、今回の旅で初めて赤のフルボトルだ。

料理はすべてシェアしたが、それでお腹いっぱい。楽しくおしゃべりして美味しいチェーナだった。

◆シエナに行く前にミケランジェロ広場へ
朝食後レセプションに寄り、有料Wifi 24hを申し込み、ID、パスワードをもらう。
日中はいないが、8時半開始なら夜も、また明朝も使える。

Nさんも休みなので一緒にシエナに行くことにしていたのでLINEでやりとりし、11時50分S.M.N.駅外のVenchiで待ち合わせすることになった。

それまで時間があるのでお決まりのミケランジェロ広場へ向かう。
カツツァイウオーリ通りに出ると、イタリアらしい青のTシャツをまとった市民マラソン大会に出会う。シニョリーア広場がゴール。

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Tシャツを着ている人に『どこで買えますか?』と尋ねたが、よくわからずあきらめる。
ミケランジェロ広場までの行き帰り、走り終えたらしい青のTシャツを着た人で一杯だ。
グラッツェ橋、その向こうの通りは通行止めのため渡るのがいつもと違って楽だ。

この日は快晴。ミケランジェロ広場から見る市街は青空ということもあってとてもきれいだ。

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駅にはギリギリに着いたがVenchiの外の店がわからず、構内の店でお店の人に教えてもらう。
ほどなくNさんが現れた。
バスターミナルに行くと、もうシエナ行きに大勢並んでいる。チケットを買うのに並び、気が気でなかったが何とか間に合い席は通路を挟んで確保。
12時10分発で13時50分頃到着。

(詳しくは《シエナ旅行記》9/25 Sienaで)

シエナでの休日を楽しみ、17時40分発のRapid(急行)でフィレンツェに戻ったが、Porta Romanoをすぎてから駅近くの渋滞がひどく2時間以上かかり19時50分頃到着。
チェントロまで行って翌日仕事のあるNさんと別れる。

21時少し前に夕食に出かけ、ちょっと離れてはいたが魚料理の店に行ってみたものの満席で入れず、帰り道ごくごく普通の店で食べてホテルに戻る。

◆ホテル移動で苦労
旅の初めに泊まった定宿ともいうべきホテルは一杯だったので前半の2泊はドゥオモ近くのホテルに、後半3泊はシニョリーア広場近くのホテルを予約していた。そのホテルから広場を見下ろすことができるというので一度泊まりたいと思っていたからだ。

2泊したホテルでは、24時間のWifiが終わりになるので早めにチェックアウト。
9時すぎにシニョリーア広場近くのホテルへ向かう。
5分ほどでその近くに着いたが、1週間前に場所、入り口を確認していたのにあるはずのところに見つからない。グルグルと何回か辺りを回る。
カフェの男性に訊いたらこちらの発音が悪かったのか向こうが勘違いしたのかウフィッツィ美術館を示される。
3人目の近くのレストラン準備中の女性が『すぐそこ』と教えてくれた。

こんなに迷ったのはちょうどホテル入口前の小道が工事中でふさがれ、入ることができないと思いこんでいたからだ。何と近くにいながら15分もかかってしまった。

レセプションでは物腰の柔らかい男性が『部屋は12時から。荷物は預かりましょう』と。
『Wifiを使いたい』というと、朝食会場となりのサロンに案内してくれた。
シニョリーア広場はまさにすぐ下。最高のロケーションだ。

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◆この日は買い物
荷物を置き、身軽になって出かける。
まったく反対方向だが、EATALY、中央市場、ベネトンなどで買い物。

それから、東の方に足を伸ばしNHKBS《チョイ住みフィレンツェ》の2人が食事をしたトラットリアを探す。少し外れたところにあったがこの日は定休日のようだった。

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ホテルに戻るためポンテ・ヴェッキオに向かいその手前の手袋の店で手袋購入。
軽いとはいえ、荷物になるのですぐ近くのホテルにいったん戻ることにした。

◆フレンチ・メルカート
一休みして13時頃再度出かける。
ランチは、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場で開かれているフレンチ・メルカートへ。

フレンチ・メルカートとは自分で勝手にそう呼んでいるだけで正式な名前は知らない。イタリア語ならフランチェーゼ・メルカートか?むしろマルシェというべきか。
この広場で1週間ほどフランスの物産展と簡単な食べ物屋が出ているらしい。

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出店にしては割と大きな八角形かの建物で、野菜のパエリアと赤ワインを注文。

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ワインの好みを訊かれたが答えようがない。
食べる場所は、テントの下ではあるが日が差し込み暑い。

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メルカートの中をいろいろ見るが、香辛料の店でお店の人と目が合ったが『あとで』と言って近くの有名なサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局へ。
というのは、出国当日成田に向かう途中友人から『時間があったらサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局でこれとこれを買ってきて欲しい』とメールがあったからだ。

フィレンツェには何回も来ているが、今まではそんなものを買うつもりもなかったので訪れるのは初めてだ。
広場からすぐのところに店はあったが外からは歴史ある有名店には見えなかったのだが・・・・
店内は広々としてゆったりとしている。まるで礼拝堂や博物館のような趣きの部屋もある。

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IMG_3440ほとんどが観光客のようだが時間帯のせいか、客はそれほど多くない。

商品の展示はしているが値段がわからない。
日本語の商品一覧表があるのはいいがそれぞれの値段は訊かないとわからない。
頼まれたものと『せっかくだから我が家の土産にも』と思っても決めにくいが何とか購入。
後の精算のため、レジでは2回に分けて会計をすませる。

帰りに先ほどの香辛料の店に寄り、胡椒を買って義理を果たした。

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ホテルに戻る前にドゥオモ近くのジェラテリアGROMで今回の旅で初のジェラートを味わう。

◆ひとりアペリティーヴォ
17時半すぎ、ワインを1杯飲みに出かけ《アーモイタリア》で紹介されていたvia Moroの店に行ってみたがどうやら休みのようで開いていない。
あきらめてポンテ・ヴェッキオを渡った先のワイン・バーを探す。すぐには見つからなかったがサンタ・フェリチタ広場の奥の広場左側にあった。

店の中では、店員がまかない飯を食べている。
外のテーブルは予約席のようだ。
カメリエーラが日本人で『その予約席でなら1時間しかないけど良ければ』とのこと。
『1杯だけだから』。

とはいうもののなかなか注文を取りにこない。
プロセッコとメニューから小さなパニーノ(2.5ユーロ)を注文、ひとりアペリティーヴォの始まり。
このパニーノはフンギ・ポルチーニと黒トリュフのペーストでイタリアらしい味だ。1杯といいながら(時間もあることだし)もう1杯、Vernaccciaを飲む(初め、Maremmaの白を注文したがないとのこと)。

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心地よい風に吹かれながら約1時間楽しんだ。

ホテルに戻るとレセプションには日本人の女性、もう20年住んでいるとのこと。
おすすめのリストランテを訊くと、すぐ近くの店だったので行ってみた。
予約でいっぱいで、『1時間半後なら』と言われ、あきらめる。

◆夕食はCibreoで
少し遠いが、Trattoria Cibreoに行くことにした。
ちょうど20時に着く。
カメリエーラに『外か?中か?』訊かれた時、思わず『どっちでも』とつぶやいたら、彼女に日本語で『日本の方ですか?』と言われる。彼女も日本人だった。
『中なら相席になる可能性ありますよ、外ならテーブル動かして・・・』ということで外のテーブルにする。
空を見上げると特徴のあるユダヤ教会のクーポラが見えた。

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英語のメニューを渡しながら『イタリア語の方がいいですか?』とイタリア語メニューを持ってきた。
じっくり見ているところに、横から別の女性が話しかけてくる。
『何者だ、こいつは?』と思ったが、話しているうちにどうやらお店の人(しかも経営者関係?)のようだ。

そのすすめにしたがってプリモ、セコンドを注文、グラスワインも頼む。
ドルチェに《プリンのチョコレート・ソースかけ》を注文したら、件の女性からサービスだといって《チーズケーキ》も出され、完食。

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ドルチェを二つ食べたのは初めてだ。

21時半頃ホテルに戻る。

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◆4日目朝はカッシーネの市
NHKBS《チョイ住みフィレンツェ》で2人が訪れたカッシーネの市へ行くことにした。
《歩き方》によると毎週火曜の午前中開かれるらしいが、今まで火曜午前にフィレンツェで時間があったことはない。しかも、結構遠いので訪れるのは初めてだ。

《チョイ住みフィレンツェ》では確かトラムで行っていたような気がするが、天気もいいし散策を兼ねてアルノ川沿いを歩く。
川では、カモメ(?)と鴨が同居している!?

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およそ30分でメルカートの端っこに到着。

かなり沢山の店が出ている。《チョイ住みフィレンツェ》に登場していた刃物屋のお兄さんもいた。

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メルカートは、いつものイタリアのもの。衣類に人気があるようだ。

八百屋で若いアメリカ人カップルが果物を買うのに苦労している。っていうか、お店の人が彼らのリクエストを無視して勝手に秤に乗せている。
カブレーノもそこでイチジクを100g注文したが、勝手に200gくらい量るので半分にしてもらった。

アルノ川をまた戻る。

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ホテルに戻り、その後の予定をCertosa del Galluzzo(チェルトーザ)に行くことに決め、レセプション氏にどこからバスに乗るか尋ねたが『駅近くから』とだけなので行くしかないなと出かける。

バス停を探したり、乗るのに苦労したが何とかチェルトーザへ。
(詳しくは《チェルトーザ旅行記》(9/27)Certosa del Galluzzo で)

16時半すぎ、チェルトーザから戻る。

ホテルまでの帰り道、ちょっと遠回りになったが、お土産を買う。

◆4日目チェーナはチョイ住み登場のトラットリアで
ホテルからはちょっと遠いが、NHKBS《チョイ住みフィレンツェ》の2人が食事をした店へ向かう。
イタリアでの夕食時間には早いが、前日場所を確認するために行ったとき休みだったものの営業時間が19時からとなっていた。
少し早い時間だったがブラブラと行ってみると店の前に1組のカップルがいる。時間は18時55分。店のオープンは19時。
ちょっと周りを散歩して時間をつぶし19時すぎ店に入る。もう何組か座っている。
テーブルに案内してくれたのはTV画面に現れた女性。『日本のテレビ番組で見ましたよ』というと笑って答える。
案内されたテーブルは入って左側の部屋、Cantina(ワイン貯蔵庫)入り口の前だ。
イタリアで夕食をとるには早い時間のはずなのに割と早く席は埋まってきたようだ。
前菜にはスモークサーモンのカルパッチョ、プリモはパス、セコンドは牛肉のキャンティ煮込みを食べる。

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ワインは、食前にプロセッコ、セコンドに合わせChianti Classicoを飲む。食後にはドルチェはフルーツとジェラート、最後に食後酒。
約2時間のチェーナ、十分に満足してホテルに戻る。NHKBS《チョイ住みフィレンツェ》を教えてくれた息子にあの店に行ったことをLINEする。

◆5日目朝は中央市場
朝食後、中央市場へ。昨年も買ったMarcoの店へ行く。

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可愛い女の子の店員が『チーズどう?』と声をかけてきた。せっかくなので味見をしてペコリーノ2種類を買う。そこに店主のマルコ氏が現れ『最高級のカラスミだよ』と勧めるので結局買ってしまった。
帰り際、さきほどの女の子に挨拶したところ、握手を求めてくる。1年前に日本に行き、京都、奈良を訪れたことを話してくれた。
その後、市場内を歩き回り、ドライトマトなど購入、帰り道またEATALYでチョコレートを買い足し、荷物になったのでホテルに置きに帰る。

◆偶然の出会い
今回まだ足を踏み入れていないサン・スピリト地区へ行くが、サント・スピリト教会は開いていない。ぶらぶらとvia di Saint Sprito(サント・スピリト通り)、Borgo SanJacopo(サン・ジャコポ通り)戻る。
アルノ川を渡り、サンタ・クローチェ広場前の通りを歩いていると、昨日チェルトーザで一緒だったオーストラリア人女性とばったり出会う。何という偶然だろう。
確かに昨日帰りのバスで別れた時『またね!』とは言ったが。彼女は10月11日までアパートを借りているという。いろいろ立ち話を聞かされるが、何しろ外国人同士のイタリア語なので分からないこともある。お互いのメールアドレスを交換して別れた。

◆サンタンブロージオ市場からサン・マルコ広場へ
夕べのCibreoそばのサンタンブロージオ市場に行く。中央市場に比べるとこじんまりしているのと観光客があまりいなくて地元の人が多いように感じた。

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すぐ近くのCibreoのカフェで一休み。ここは初めてだ。
今回の旅ではペルージャに行かないが、数年前にクレモナで知り合ったペルージャ在住のAさんがフィレンツェに用事があって来るというのでその帰りにサン・マルコ広場で13時に会うことになっている。
夕べ、Cibreoの席からクーポラが見えたユダヤ教会の前を通るがすでに12時20分。中に入る時間はなさそうだ。

サン・マルコ広場のすぐ近くにあるサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会に入るがちょうど12時半、扉が閉まる時間ですぐ出る。
そのままサン・マルコ広場へ。暑い中待つ。

◆ランチの場所は
サン・マルコ広場は、発着のバスが途切れないほどで人も多い。Aさんは約束の時間きっかりに現れたがなかなか見つけにくかったようだ。
サン・マルコ広場からドゥオモの辺りでランチするつもりだったが、ピンとくるような適当な店がなく、時間もあるというので、午前中歩いていて気になったサント・スピリト通りの店へ行くことにした。

ランチとしては遅めだが結構にぎわっている。
プロセッコで乾杯し、生ハム、サラミ、チーズの盛り合わせをシェア、Aさんはオレキエッテ、カブレーノはローストされた肉がトッピングされたリゾットを食べる。
クレモナで出会ったときのこと、ペルージャのことなど話が弾み、リゾットが少し固まったほど。

周りを見たらほかには客はもう誰もいない。楽しいランチだった。
15時すぎ店を出て、彼氏から頼まれたというマカロンの買い物に付き合い、駅まで送って別れる。

◆またひとりアペリティーヴォ
夕食までには時間があるので、ピッティ宮前のワイン・バーでアペリティーヴォ。
今回の旅前半の友人とのふたり旅で11日前、フィレンツェ初日に遅いランチで訪問し、持っていたガイドブックにこのお店、スタッフの写真が載っているのを見せたところ盛り上がった。当然、覚えていてくれ、お店の人と少し話をする。

そのあとは、フィレンツェ最後の夕食をとり、翌朝最終宿泊地パルマに向かう。

◆泊まる
●ホテルの名前 De Lenzi(★★★)
Single 1泊につき87.3ユーロ、市税3.5ユーロ、Expediaで予約
ドゥオモのすぐ近く、Wifi有料、部屋にたどり着くまで面倒だがセキュリティ上はいいのかもしれない。

●ホテルの名前 Relais Uffizi (★★★)
Single 1泊につき111.15 ユーロ、市税3.5ユーロ、Booking.comで予約
朝食会場となりのサロンからシニョリーア広場を見下ろすことができる。

◆食べる
●お店の名前 Ristorante Parione, Via del Parione 74/76r, Firenze

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◆食べたもの 前菜はブラータと生ハム盛り合わせ(25ユーロ)。

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プリモはフンギ・ポルチーニのタリアテッレ(24ユーロ)。
セコンドは仔牛のワイン煮込み(25ユーロ)。

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ドルチェはクリームブリュレ(8ユーロ)。いずれも美味しい。
ワインはキャンティクラシコ(Chianti Classico, AL LIMITE, 2013 25ユーロ)、2016年の旅、9日目にして初めての赤ワインのフルボトル。

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コペルト、水、カフェを含めて2人で120ユーロ。

●お店の名前 Trattoria Cibreo, Via dei Macci 122R, Firenze

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◆食べたもの
プリモはイカのパスタ状のもの、付け合わせは豆の煮込み。

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セコンドは白身魚とオリーブの実の包み焼き、インゲン豆の煮物(形から蛇の何とか・・・)。

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ワインは、アペリティーヴォで2杯飲んでいたのでグラスワイン赤1杯。
ドルチェに《プリンのチョコレート・ソースかけ》

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を注文したら、お店からのサービスだといって《チーズケーキ》も出され、完食。水込みで37ユーロ。

●お店の名前 Trattoria Acquacotta, Via De’ Pilastri 51r, Firenze
数年前のNHKの《チョイ住みフィレンツェ》に登場したトラットリア。行ってみたいと思いつつ店の名前が映像ではなかなかわからなかったが録画したものを何回か再生してようやく確認でき訪問。
◆食べたもの 前菜はスモークサーモンのカルパッチョ、かなり量が多くお皿いっぱいに盛り付けられている。真ん中にはトマトとアボカド。プリモはパス。
セコンドは、牛肉のキャンティ煮込み、付け合わせにポテトフリット(前菜とセコンド、合わせて32ユーロ)。

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煮込みと言いながら、レア感が残り、うまい。
ドルチェはフルーツ(パイン、マンゴー、ホウズキ)とジェラート、ホウズキを食べるのは初めてだ(6ユーロ)。

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ワインは、食前にプロセッコ、セコンドに合わせChianti Classico(Castello di Radda, 2013)のハーフボトル(16ユーロ)。

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食後酒(たぶんアマローネ)(4ユーロ)。
コペルト、水を含めて62ユーロ。

●お店の名前  il Santo Bevitore, Via di S.Spirito 64/66r,Firenze
http://ilsantobevitore.com/
◆食べたもの 前菜は生ハム、サラミ、チーズの盛り合わせ(9.5ユーロ)。

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プリモはローストされた肉が載ったリゾット(10ユーロ)、オレキエッテ(10ユーロ)。

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まずFrescobaldi Brutで乾杯(7.5ユーロ×2)、そのあとはキャンティ・クラッシコのハーフボトルを飲む(12ユーロ)。
水、カフェを含め2人で66.5ユーロ。

◆飲む
●お店の名前 Le Volpi e l’uva, Piazzao dei Rossi 1, Firenze

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プロセッコとVernacccia(各4.5ユーロ)、つまみに小さなパニーノ(2.5ユーロ) のひとりアペリティーヴォ、計11.5ユーロ。

●お店の名前 Enoteca Pitti e Gola Cantina, Piazza dei Pitti 16, Firenze
前の年、Cantinetta Antinoriで隣に座ったカナダ人から教えてもらい、翌日初めて訪問。今回の旅でも前半のふたり旅でフィレンツェ初日に遅いランチで訪れている。
Franciacorta 5ユーロ。

◆買う
革手袋 Luciano, Via Por Santa Maria 10r, Firenze
イタリア旅行サイト《アーモイタリア》で紹介されている店、ペルージャ短期留学時には家族へのお土産として購入したことがある。

Tシャツ BENETTON, Via dei Cerrtani 60/62r, Firenze この店でもたびたび購入

石鹸、ポプリ Santa Maria Nobella, Via della Scala 16, Firenze

チーズ、カラスミ Formaggio e Prosciutto MARCO, Mercato Centrale S. Lorenzo, Via dell’Ariento, Firenze
この店も《アーモイタリア》で紹介されていて、この時で2回目の買い物。

ドライトマト 中央市場で購入

チョコレート、ビスコッティなど EATALY, Via Dei Martelli 22, Firenze

胡椒  フレンチ・メルカートで購入

カレンダー 路上の土産物屋で購入

●読む
アーモイタリア旅行ガイド《AMOITALIA》
http://www.amoitalia.com/
イタリア旅行の都度、何かと参考にし、また事前予約などお世話になっているサイト

Siena(シエナ) 2016/9/25

Siena(シエナ) 2016/9/25

 

◆行く

シエナは4回目。1998年初めてのイタリア旅行、2000年兄との旅行、2010年のペルージャ短期留学中、そして今回だ。

 

今回は、フィレンツェで5泊。前日ミラノからフィレンツェに着いて、夕食を共にした在住のNさんと急遽日帰りで訪れることになった。

 

◆バスはほぼ満員

朝起きてからLINEでやりとりし、11時50分S.M.N.駅外のVenchiで待ち合わせすることになった。

 

駅にはギリギリに着いたがVenchiの外の店がわからず、構内の店で店員に教えてもらう。

ほどなくNさんが現れた。

バスターミナルに行くと、12時10分発シエナ行きに大勢並んでいる。チケット(1人往復15.6ユーロ)を買うのに並び、気が気でなかったが何とか間に合い、席は通路を挟んで確保。

 

途中、車窓右側に見えるcertosaの修道院を教えてもらう。

(この修道院にはこの2日後訪れる)

隣の老人が肩をたたいてきた。窓の外を指すので『何ですか?』と訊くと、聞き取りにくかったが、城塞の町モンテリッジョーニだという。

イタリアでは山の中腹に町が本当に多い。

 

シエナのチェントロには13時50分頃到着。

ここまでバスで来たのは16年ぶり、その頃のバスターミナルとは何となく違う感じがしたのでNさんに先に降りてもらい確認してもらう。

どうやら場所が変わっていたようだ。

 

◆町歩き

とりあえずバンキ・ディ・ソプラ通りをブラブラと歩くと、三方を端正な建物に囲まれたサリンベ-ニ広場の前に出る。奥の建物は歴史ある銀行のはずだ。

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そのすぐ先にはブロンズの狼像を載せた円柱のあるトロメイ広場

 

さらに進み、階段を下りて行くとカンポ広場だ。

ここは何度訪れても素晴らしい。独特な形もいいし、ゆるい傾斜も何となくいい。

天気が良く、プッブリコ宮殿、マンジャの塔が青空に映えてとてもきれいだ。

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◆日本語をしゃべるカメリエーレ

時間も時間だし、お腹もすいてきたのでお昼にすることにした。

食べるところの情報を何も持ってきていないので、カンポ広場からの通りをいくつかチェックし、最後に見たところの奥の店がにぎわっていて良さそうだったのでそこにする。

 

混んでいてテーブルが見つからなかったが食事を終えたばかりの片づける前の席を示された。

席は決まったもののなかなか注文を取りにこない。

現れたカメリエーレは何と日本語がうまい。

訊いてみると九州、四国、北海道など日本各地に住んでいたとのこと、しかも奥さんは日本人だというので当然か。

それぞれビール、キャンティで乾杯、トスカーナの生ハム等盛り合わせ、チンギアーレのパッパデッレを食べる。

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◆再び町歩き

腹ごしらえもして、カンポ広場を抜け、ドゥオモへ。

カンポ広場、マンジャの塔は、最初とは別の方向になるが、こちらも良い。

 

ドゥオモに向かう途中、音楽好きなNさんに言われて入ったのがキージ・サラチーニ宮。4度目のシエナにして初めて入る。

中庭があり、天井のモザイク画がきれいだ。

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2階には音楽院があるとのこと。

 

ドゥオモの前ではアフリカ(?)ドラムのイベント開催中。

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ドゥオモの中に入ろうとしたが、休みなのかよくわからないが入れない。時間がそうあるわけでもないのであきらめる。

 

サン・ドメニコ教会を眼下に見てから、下りて行ってみる。

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内陣はガランとした印象の記憶があったがその通りだった。

 

サン・ドメニコ教会からの帰り道、土産物屋でお土産を購入。

 

◆帰りのバスは

降りたバス停に戻ろうとしたがなかなかわからなかったが、ひょんなことで出た。

17時40発のバスに乗ろうとしたが大勢待っている。

乗れるか不安になったが、同時刻にRapid(急行)が出るとのことでそちらに乗る。

急行だけあってノンストップだが、フィレンツエのPorta Romanaをすぎてから、特に駅近くの渋滞がひどく2時間以上かかり19時50分頃到着。

シエナ休日の旅を終えた。

 

◆食べる

  • お店の名前 Trattoria Papei, Piazza del Mercato, 6, Siena

食べたもの 前菜はトスカーナの生ハム等盛り合わせをシェア、

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プリモは2人ともチンギアーレのパッパデッレ。飲物はビール、キャンティ2杯。コペルト込みで計39ユーロ

 

このお店、混んでいて繁盛店のようだが、帰り際ご主人がスタッフ全員に対して怒りまくるという事態。スタッフは『またか~』みたいな感じ。

 

◆買う

  • お店の名前 Iannone, via della Sapienza 88, Siena

買ったもの 木製のスプーン・フォークセット 4組、Tシャツ

Milano(ミラノ)2016/9/22~24

 

◆行く

2016年イタリアの旅は数十年来の友人とふたり旅。

Y君は仕事の都合でミラノから帰国の予定、カブレーノはさらに1週間旅を続けるが、いずれにしても6日前にミラノから始まったふたり旅の最終目的地だ。

 

ミラノでの目的はY君の強い希望によりスカラ座でオペラを観ること、だ。

 

ローマ・テルミニ駅近くの定宿ともいうべきホテルを出て、11時頃テルミニ駅に着いたがまだホームが決まっていない。15分ほどして8番ホーム確定、ただ構内工事のためかなり戻り1番線の方から入る。

ホームに入るとき乗車券のチェックがある。不審な輩を排除するにはいいことだ。

列車は11時30分発のFrecciarossa 。席は6号車の12D、13D。荷物置き場がないのでシートの間に入れる。

 

隣の男2人がずっとひっきりなしに喋っている(ほとんどミラノ近くまで)。まぁ、イタリアではありがちだが。

 

停車駅は、ボローニャだけ。定刻の14時29分ミラノ中央駅到着。45分にはホテルにチェックイン。

 

◆いざ、観光へ

一休みして15時すぎ、出かける。メトロの中央駅キオスクで1日券購入(4.5ユーロ)。

まず、ドゥオモ駅へ。1日券なのになぜか出ることができない。

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観光前に遅いランチで調べていたパルマの生ハムの店に向かう。Y君は『昼ヌキでもいい』というがお腹がすいているので予定通り。本当ならば、ガイドとしてはパルマに泊まり、本場の店で食してもらいたかったが、日程の関係でそうもできずここミラノでパルマっぽく味わうことにしたのだが。

 

生ハムやポレンタのフリットをつまみに茶碗でランブルスコを飲む。相棒がコーラだったのが今一か。

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お店の人は気さくに話しかけてくれる。昼は日本人も多く、イタリア人と半々らしい。『また来ますか?』と訊かれたので『明日、オペラの後で来るかもしれない』と答える。

 

 

食後、モンテナポレオーネ通りでY君の買い物に付き合う。あまりこういうブランド街で動き回ることはないのでいい経験だ。

 

モンテナポレオーネ通りを往復した後、ドゥオモに戻ろうとしたが、なぜか同じところを回り、ちょっと道に迷ってしまう。

ミラノ観光定番のガレリアをそぞろ歩きし、スカラ広場でダヴィンチ像を見て、明日のオペラを楽しみにスカラ座を眺めて戻る。

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ドゥオモに入ろうとしたらもう閉まっていてはいることはできない。17時30分終了とのこと、ドゥオモ観光は明日にまわすことにした。

 

◆メトロですられる

すぐそばのリナシェンテをちょっと見て、ホテルに戻ろうとメトロに乗った。

これが失敗の元。ミラノ市内を動き回るのは7年ぶりくらいでメトロのラインが頭に入っていなかったた。

M3線に乗るべきところをM1線に乗ってしまった。しかもものすごく混んでいる。すぐに間違いに気づき2つ目で降りて戻りM3線に乗り換え、レップブリカ駅で出ようとしたらスラックス左ポケットの財布がない!!

すられてしまった。

改札を出るには財布に入れていたメトロの切符が必要なので係員のところに行ったら何も訊かずに出してくれた。

 

すぐにカードをとめなければ!!

ホテルに戻り部屋からスマホでかけるが焦っていたのか、国番号が必要なのか、つながらないので部屋の電話で掛け、事件発生後30分くらいで止めることができた。

 

あとは警察への届けだ。

レセプションで事情を話し、警察の場所を教えてもらう。

一人でいてもやることがないというので相棒もついてきてくれることになった。心強い。

教えてもらった警察は中央駅の向こう、歩くと結構遠い。

近くで地元の人に教えてもらい、たどり着くと『ここではない』と正しい場所を地図で示してくれた。

レセプション氏が間違えていて、本当の場所はメトロM3線トゥラーティ駅モンテナポレオーネ駅の間くらい。

さすがにそこまで行く気はなくなり、明日行くことにして夕飯を食べることにした。

 

◆気落ちした夕食だったが

スリ事件にあう前は、行ったことのある店にしたかったがちょっといろいろ疲れたので出かけるのが億劫になり、ホテルすぐそばのリストランテをトリップアドバイザーでチェック、まぁまぁ良さそうなのでそこにする。

 

店に入ると何か音楽が流れていて一瞬安っぽい雰囲気かなと思ったがそうでもなかった。

奥のテーブルに案内される。ジローラモさん似のやや調子のいいのが担当カメリエーレ。

注文の取り方、すすめ方は調子がいい。

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スリのこともすっかり忘れて楽しい気分になった。

会計を頼むと、2つ間違いがあり、これを指摘、最初は取りあってくれなかったが、自分でも珍しくしつこく明るくいうと1つだけ訂正してくれた。

 

ローマからミラノへ。そして観光、事件、と長い一日だった。

 

◆2日目は予定外の警察から

ミラノ2日目の予定は、《最後の晩餐》を12時30分、夜はメインイベント、スカラ座でオペラを観ることになっている。

 

昨日、警察へスリの届け出ができなかったので《最後の晩餐》鑑賞の前に済ませる必要が出てきた。

必要と言っても、カード会社から盗難届を出すよういわれたのと、財布本体などの被害を保険で補償してもらうためだ。

 

 

ネットで住所、地図を確認していたがほぼ同じところに警察署が2ヵ所ある。まず、近い方に行ってみると恐らく滞在許可証を待つ人が数多く並んでいて、訊いてみるとここではないと。

『右手を進み右に曲がり、また右に曲がる』

 

行ってみると、警官が何人もいる。『財布を盗まれたのですが』というと、入室前に荷物チェックだ。

そのうえで向かい側に入るようにと指示される。

入って廊下から部屋を覗くと婦人警官、どうやら担当らしい。

あとは事務的に盗難届を日本語で書いて終わり、『まだか、まだか?』とせかされるが捜査するわけではなく単に被害者の保険請求のためにやっているという感じだ。

 

盗難届は本紙を含め4枚、それに警察のスタンプ、こちらも4枚に署名し、1枚もらって終わりだ。

 

◆ドゥオモ

警察での手続きは意外に短時間で終わり、予約している《最後の晩餐》には早すぎるのでメトロでドゥオモ駅に行き、昨日入れなかったドゥオモの見学だ。

 

左側にある入場券売り場へ行きチケットを買う(1人2ユーロ)。

ファサードのある正面に回って列に並び、携行品のチェックとボディ・チェックを受けてから入場。

今まで何回か訪れているがここまで厳しくなったとは。こうなると「教会」というより観光地そのもだ。

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中へ入ってまず右側、筋骨隆々の聖人バルトロマイがいる。これは皮をはがされたためだと知る。

それから後陣へ。何度見てもここのモザイクは素晴らしい。

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すぐそばにマリア像があるがこれは尖塔にあるもののレプリカだろうか?

 

見渡すとパイプオルガンがあり、2人でどっちが古いのか話題になった。手前の2台が古く奥の2台が新しいものらしい。

 

堂内は仕切られていて2ユーロの拝観料では入れない。ただ、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会やサン・ロレンツォ教会の拝観料が5ユーロだったことと比べると、さすがミラノのドゥオモの方が、入場者数が圧倒的に多いのだろう。

 

◆Peckでカフェ

ドゥオモを観た後はPeckに行く。名前はよく聞き、日本橋高島屋の売り場には行ったことはあるが、ミラノ本店は初めてだ。

 

特に買いたいものがあるわけではない。売り場を見る。

地下のワイン売り場は圧巻だ。マグナムもいろいろある。見ているだけで楽しい。

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一度出てから、『時間があるのでお茶をしよう』ということになり戻って1階中央のカフェでお茶をする。

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◆《最後の晩餐》

メトロM1線に乗りカドルナ駅で下車。

地上に出てみると全くどっちの方向なのかわからない。2人ほど尋ね、大体の方向はわかった。

1999年に行ったときはホテルからトラムに乗ったが、下車後全く反対方向に歩いたため予約時間ギリギリだったことを思い出す。

 

地図と看板を頼りに進み、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の横に出たので正面に回る。

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時間は11時40分頃、予約時間までは小一時間ある。

まずは、チケットの引き換え。メールのコピーを見せてチケットを難なくもらう。

『5分前に、すぐ隣の建物内集合』とのこと、教会前の広場で写真を撮ったりして時間をつぶす。

 

 

予定時間の少し前に進み出すがいったん止まって12時30分きっかりに入場。

入って右奥が《最後の晩餐》だ。

17年ぶりのご対面。

キリストの足元がドアになってしまったのは残念だ。

ここではフラッシュなしであれば写真が撮れる。

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反対側には、キリストが十字架に架けられている絵。

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登場人物についての説明板がある。

 

15分間って意外に長い。じっくり鑑賞することができた。

 

◆スフォルツェスコ城

いったんさっきの駅に向かい通りすぎて、スフォルツェスコ城へ。

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ここにはミケランジェロ最後の作品を展示している美術館があるので、相棒にどうするか訊いたが『パスしたい』とのこと。

城を抜けてセンピオーネ公園を散策。天気がよく歩いていても気持ちがいい。平和の門が見えるところまで行って戻る。

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◆ナヴィリオ運河でランチ

メトロに乗ってポルタ・ジェノヴァ駅へ。

運河へ出て、運河沿いのピッツェリアでランチ。いろいろ店を探したかったが意外に暑いので歩き回らずにすぐに決めた。ピッツアと飲物のセットメニューを注文。日が当たる方に座ったので暑い。

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食後近くをブラブラし、メトロに乗るつもりでポルタ・ジェノヴァ駅に戻ったが、中央駅行きのトラムがきたので乗ってしまった。

が、かなり周回しそうなのでメトロ駅のありそうなところで降りるとどうやら停留所一つ分早かったようだ。

何とかメトロに乗り換えてホテルに戻る。

 

◆オペラ鑑賞

いよいよ今晩は今回の旅のメインイベント、スカラ座でのオペラだ。

20時開演なのでホテルを18時半すぎ出てメトロで向かう。19時スカラ座到着。

少し早すぎたようだ。まだ、それらしき人は少ない。

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写真を撮ったりしているうちに、だんだん集まり、19時20分正面扉が開く。

 

我々の席はパルコ1列目のやや正面のNo.15。

右の階段を上がって右に行きすぐわかったがドアに鍵がかかっている。

聖職者のような衣装をまとったスタッフがやってきて扉を開けてくれ席につく。

 

しばらく空席が目立つ。我々のボックス席にも来ない・・・と思っているうちに開演10分前にはほとんど埋まる。

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演目はモーツァルトの《魔笛》。Y君はもともと合唱部にいたので詳しいが、カブレーノにとって《魔笛》は初めてなので予約してからの2か月間YouTubeで予習をしていたものの何せ長いので全部を見切ることはできなかったのだが。

ドイツオペラなので言葉はドイツ語、字幕言語を英語にするかイタリア語にするか迷ったが結局イタリア語を選ぶ。

 

20時、オーケストラの演奏でスタート。

第1幕は21時15分頃終わり、20分間ほどの休憩。1階のロビーに降り、1杯飲もうとしたが列が長いのであきらめる。

この幕間のロビーでのざわめきが何とも良い。ドレスアップした紳士淑女も多い。

 

第2幕が終わったのは23時20分、それからカーテンコールが10分続く。しかし、長い。

オペラは門外漢だが、《大祭司ザラストロ》の低音は素晴らしかった。それに引き換え《夜の女王》は肝心のアリアには少し声量が足りなかったようだ。Y君も同じことを言っていた。

 

◆オペラのあとは

出かける前には、23時をすぎていたらホテルに戻ることにしていたがお腹がすいていてどうしようもない。

前日遅いランチに行ったパルマ生ハムの店に向かったが看板の灯りが消えている。店に入ると椅子をテーブルに上げ片づけているところ。

あきらめてドゥオモ方向に戻る途中客が大勢いる店があったので入る。食べるものは『サンドイッチしかできない』と。

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サンドイッチにビール、ワインで乾杯、ミラノ最後の夕食はわびしいものとなってしまう。

 

メトロ終電でホテルに戻る。

 

◆ふたり旅の終わり

いよいよふたり旅最終日。

朝食後、Y君が珍しく『朝の散歩に行きたい』というので出かける。まぁ、ホテルの周りを大きく回った感じだ。

10時半、彼がチェックアウト、マルペンサ空港までのバス乗り場まで送って行く。

バスに乗り込んでから『15分後発車だよ』、『帰国したらメールが欲しい』と2度もこっちも乗り込んで言葉を交わし、バスをあとにした。

これにてふたり旅は無事終了。

あとはフィレンツェに再度行き、その後パルマを経て帰国するまで1週間いつものような一人旅だ。

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◆泊まる

ホテル Marconi Hotel, Via Fabio Filzi, 3, Milano

Expediaで予約、Single 1泊1人10,596円、予約時支払い、ミラノ中央駅から10分くらい

 

◆食べる

  • お店の名前 Salsamenteria di Parma, Via S. Pietro All’Orto, 9, Milano
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https://www.salsamenteriadiparma.com/

遅いランチとして訪問。相棒に食欲なく軽いランチに終わる。

食べたもの 生ハム3種とサラミの盛り合わせ(小)、ポレンタのフリット(これはつまみにちょうどいい)、茶碗のような入れ物でランブルスコ2杯、相棒はコーラ。2人で41ユーロ。

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  • お店の名前Ristorante Limone, Via Fabio Filzi, 7, Milano

ホテル並びすぐ近く

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食べたもの お通しとしてフォカッチャ、前菜は魚のタルタル(サーモン、マグロ、カジキマグロ)18ユーロ、

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ミラノ風リゾット(13ユーロ)、ぺスカトーレのリゾット(16ユーロ)。

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飲んだもの ビール(6ユーロ×2、小を頼んだのに普通サイズがでてきてクレームしたが取りあってくれない)、Friuliのシャルドネ(28ユーロ)

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食後のサービス レモンチェッロとビスッコッティ

水、カフェ、コペルト込み2人で101ユーロ(最初は107ユーロ、ビールとタルタルの請求額にクレーム、タルタルのみクレームが通った)。

 

 

◆観る

  • サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会《最後の晩餐》

イタリア旅行情報サイト 『AMOITALIA』から依頼、1人3,200円

http://www.amoitalia.com/milano/cenacolo.html

 

  • スカラ座 オペラ『魔笛』 スカラ座HPで予約

http://www.teatroallascala.org/en/index.html

パルコ席1列目No.15最前列 1人216ユーロ(25,275円)

Roma(ローマ)2016/9/19~22

 

◆行く

2016年、友人とのふたり旅4日目。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅発14時08分の列車でローマに移動する。

日本出発前に予約した席は8号車17A、18Aとドアのすぐそば、スーツケースも置きやすく良かった。

14時40分着予定だったが2~3分遅れてテルミニ駅到着。

駅から近い勝手知ったる定宿のホテルなので15時前にはチェックインだ。

 

◆さっそく街歩き

Y君はイタリア初めてなのでもちろんローマも初めて。一休みしてからローマ街歩きに出かける。

行動はすべてまかせてくれているのでホテルを出てからひたすら歩く。

ローマに着いたらここ数年いつもするように共和国広場、ナッツオナーレ通りを進み、ヴェネツィア広場からV・エマヌエーレ2世記念堂を眺め、コルソ通りに入る。

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途中で左に曲がり、パンテオンへ。

 

パンテオンの中は観光客でいっぱい、ものすごく混んでいる。

一回りして見学したとあとはナヴォーナ広場へ。ここは拍子抜けするくらいすいている。

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もと来た道を戻り、コルソ通りを渡って進み、トレヴィの泉へ。

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ここはパンテオン以上に混んでいるが、Yくんは『もう一度来たい』とばかりに定番のコイン投げをしていた。

 

トレヴィの泉の脇の通りを上がり、スペイン広場へ。

スペイン階段には大勢の人がいるはずだが、何かイベントがあるのか囲われていて誰も入れない。珍しい光景だ。

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これにて数時間のローマ定番観光を終わりにし、近くのスパーニャ駅からメトロで帰る。

 

◆魚料理の夕食

ホテルに戻ってしまうと夕食にあまり遠くに出かける気がしない。

ホテル近くにもいい店があるのでY君に『こじゃれたピッツアの店?それとも魚料理の店?』と訊くとどちらでもいいというので19時半頃出かけ歩きながら魚料理の店《Vicenzo》にする。

 

ここは何回か訪れたところだ。2階席よりは1階席がいいな、と思っていたら1階、奥の窓側、落ち着いた席だ。

ビールで乾杯した後、白ワインをお供に魚料理を味わう。

 

◆2日目はHip-on Hip-offバス

相棒が『昨日は歩きすぎ』というので今日は一日Hip-on Hip-offバスに乗ることにした。

レセプションにこのバスのパンフレットが置いてあり、面白そうだし移動が楽そうなので食事をしながら相談し決める。

《Hip-on Hip-offバス》というのは、ローマ市内の観光スポット何か所かをグルグル回り、乗客はどこででも何回でも乗り降り自由というものだ。

運行会社はいくつかあるらしいが、テルミニ駅、五百人広場の向こう側出発のパンフレットに載っていたGLTにする(1人18ユーロ)。

 

9時30分スタート。オープントップの2階席に座る。

天気が良く、気持ちがいい。

まずは、サンタ・マリア・マッジョーレ教会。ここは降りずに、バスから眺めることにした。

渡されたイヤホンを使い日本語ガイドを聴く。相棒いわく『詩的な表現もあり中々いい説明だ』。

 

次は、コロッセオ。ここは降りねばならない。

コンスタンティヌスの凱旋門の方へ向かう。

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入場予約をしていないので右側の列に並ぶ。結構待った。

ようやく中に入って地上のフロアに出たが、上の方がいいだろうとさらに上がる。きつい。

3階に着いたがそこは人がいっぱいなのでぐるっと半周。

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イタリア最初の旅行時に訪れて以来18年ぶりの入場なので初めてみたいなものだ。

3階には土産品などの売り場もあるが、歴史的建造物にはそぐわない感じがする。

 

コロッセオからはフォロ・ロマーノへ。

ここも並ぶ。ただそれほど長くはない。

フォロ・ロマーノには何回か来ているが、何せガイド兼任なので地図と照らし合わせ簡単な説明をしながら見ていく。

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一番奥の元老院のあたりまで行って折り返す感じだ。

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人が高いところに大勢いる。パラティーノの丘らしい。パラティーノの丘は初めてなのでさっそく行ってみる。

階段や道を上り、上り切ると庭園があり、その奥がさっき見上げた展望台だ。

ここからの眼下に見るフォロ・ロマーノは絶景だ。

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その後、パラティーノの家々の跡地へ。

探していた《アウグストゥスの邸宅》はその規模がでかい。

さすが、最高権力者。2000年も前のローマ帝政期に思いをはせる。

 

13時すぎ、フォロ・ロマーノを出ようとしてHip-on Hip-offバス乗り場に近い入った時のゲートに行ってみたものの出口はない。

その上の道路を行きかう人がいるのでそこに入る場所を探しに戻るが、どうやらそんな道はない。

そこでフォロ・ロマーノ内の表示板を見て出口に向かう。

そこはバス乗り場からはかなり離れていた。

 

◆ランチのため下車したが

ちょうどGLT、緑のバスは出たところで次のバスを10分ほど待つ。

乗る前は次のチルコマッシモで降りるつもりだったがお腹がすいてきたのでその辺りにリストランテなどなさそうと判断し、その次のヴァチカンで降りることにした。

実際のバス停はサンタンジェロ城前の橋の畔だった。

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そこから路地を何本か入ったところのトラットリアでランチ。

お釣りを持ってこない、感じ悪いカメリエーレのいる2度と行きたくない店だった!!

 

バスに戻り、そのままチルコマッシモまで乗り続け2階席からローマ観光を楽しむ。

この時の女性スタッフが元気よく乗車時に“Buona sera!!”と挨拶してくれる。挨拶に返すと降りるときに『イタリア語できるわね』と言ってくれた。これはオモテナシ。

 

◆真実の口~カンピドーリオの丘

チルコマッシモで下車、《真実の口》のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ。

ここは初めてのイタリア旅行の時に訪れたことがあるので18年ぶりだ。

変わったことは入場料(2ユーロ)をとるようになったこと。

写真を撮るために並ぶ。前で『ヒェー!』とか驚いているような声が。

スタッフのおじさんがそうさせて写真を撮っている 。

我々もお互いに撮りあったあと、2人でポーズをとらされて写された。

 

その後、教会の中に入るがここは《真実の口》だけがメインなのでちょっとだけ見て出る。

 

チルコマッシモの乗り場には戻らず、カンピドーリオの丘に行く。バス停を一つ歩いたことになる。

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ルネサンス期にミケランジェロが設計した広場、それに面した市庁舎、その右から先ほどのフォロ・ロマーノを見下ろす。

Y君に『狼がロムルスとレムスに乳を与えている像の本物がここ(コンセルヴァトーリ・クレメンティーノ宮)にあるよ』と説明したら『見たい』と言われたが時間がかかるのでパス。

 

カンピドーリオの丘を下り、バス乗り場へ。

バスは混んでいて2階席の一番後ろの席。イヤホンジャック2ヵ所のうち1つがうまく入らないので彼に譲り景色を楽しむ。

2周目とあって信号待ちで止まるところも見覚えがある。

 

18時20分頃テルミニ駅で降りてHip-on Hip-offバスの旅終了。ローマには何回も訪れていた割には初めての体験だったがなかなかおもしろかった。

午前中歩いたとはいえ、あとはほとんどバスの中だったので疲れは少ない。

 

◆3日目はヴァチカン美術館から

ヴァチカン美術館を9時30分入場で予約していたので早めに朝食をとり8時半に出かける。

テルミニ駅メトロA線で行くがもの凄い混みようで、乗り込もうとしたら40代後半(もしくは50歳前半?)の女性から“pieno!!”、“scusi!!”(たぶん、『満員なのよ!!、やめて!!』)と金切り声をあげられ、あきらめて次のメトロにする。

 

オッタヴィアーノ駅で降りヴァチカンに向かう。

リソルジメント広場をすぎて右に曲がり壁に沿って進むが結構な混みようだ。

左に曲ったところで名札をぶら下げたガイドらしき男に『チケットを持っているか?』と訊かれ予約のプリントアウトを見せると、『これは美術館とシスティーナ礼拝堂だけだ。サン・ピエトロ・・・云々』と言われたが胡散臭そう。断る。そういう怪しげなガイドもどきは他にも何人かいる。

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敷地内に入るところで本物のスタッフ登場、プリントアウトしたチケットのQRコードを読み取る。その後セキュリティチェック。

 

中に入るとbiglietteria(入場券売り場)があり、『おかしいな』と思ったが、近くにいたアジア人女性からそこで本物のチケットに交換することを教えてもらい、交換。

 

ピーニャの中庭へ行って館内地図を見て順路の見当をつけ、まず絵画館(pinacoteca)へ行く。

2室だけ見て戻り、あとはほぼ順路に従って見る。

地図のギャラリー

地図のギャラリー

ラファエッロ 《アテネの学堂

ラファエッロ 《アテネの学堂》

カブレーノは、初めてのイタリア旅行時(1998)、ペルージャ短期留学時(2011)そして今回と3回目だがやはり素晴らしい美術館だ。2、3時間で回るのはもったいない。

 

最後の方のシスティーナ礼拝堂は今まで同様かなりの混雑で、天井画をじっくり見るにはどこかに腰かけたいほどだったがどこもいっぱい。おかげで首が痛くなるほど。

 

キリスト教美術館だと思うが、マティス、ダリ、フジタなど近代の絵も観ることができ、Y君はそれまでよりもやや時間をかけて見ている。

初めに入った絵画館にはダヴィンチ、ラファエッロ、カラヴァッジオの作品があるのを見逃してはいけないと見に行ったが、そんなに展示室は多くないだろうと逆に進んだところ結局1往復してしまった。

カラヴァッジョ《キリストの埋葬》

カラヴァッジョ《キリストの埋葬》

 

美術館を出る前にカフェテリアで一休み。エスプレッソ、何と1ユーロ。

ここも混んでいてようやくテーブルを見つけた。

 

サン・ピエトロ大聖堂

博物館から外に出てサン・ピエトロ広場に向かうため朝来た道を戻るが、入場待ちの列は相変わらず長い。

予約済のラインが歩道上なのですれ違うのがやっとのところもある。

 

サン・ピエトロ広場は警備の関係かイベントの関係かわからないが椅子が並べられていて自由に入れるところはわずか。

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セキュリティチェック後、大聖堂の中へ。

これまで訪れたときは左の扉しか開いていなかったが、今回は真ん中の扉から入り、左から出てくる。

 

まず、ミケランジェロ作の《ピエタ》を観る。

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次いで奥の方に向かうが、天蓋の辺りは入ることができない。聖ペテロ像に触ることもできない。

美術館で長い時間鑑賞していたこともあってざっと観た感じで出る。

時間はちょうど13時。

 

◆トラステヴェレへ

ランチをトラステヴェレでとることにしてテヴェレ川から一段下がった通りを交差する路地の名前を確かめながら歩く。

目指す店がある道がわからなくなり立ち止まったところにガイドブックでチェックしておいたトラットリアの前に出たのでここでランチ。

 

食後はトラステヴェレ観光で外せないサンタ・マリア・イン・トラスヴェレ教会へ。

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古い教会で、キリストと聖母、子羊の後陣のモザイクが素晴らしい。ファサードのモザイク、身廊のコズマーティ様式の床もいい。

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本日の観光はこれにてお終い。ホテルに戻るのにバスがありそうだがよくわからないのでメトロに乗ることにしてチルコマッシモまで歩く。

最初に渡ろうとした橋の近くにはティベリーナ島。これでは遠回りだと次の橋(Ponte Palatino)を渡り、昨日訪れた《真実の口》の教会そばからチルコマッシモ横の通りをずっと歩く。メトロの標識が木の葉のか陰になっていて初めはわからず迷ったかと一瞬思ってしまった。

 

後日、帰国後Y君とあった時『とにかく歩かされた』と言われてしまう。

 

メトロB線はティブルティーナまで行くので歩き疲れた相棒はテルミニで降り、自分はそのままティブルティーナへ行く。

ここのFS構内に美味しいトローネの売店があるからだ。

家族、旅仲間の兄弟などへのお土産を買いこんでホテルに戻る。結構重い。

 

16時45分ホテルに戻り、相棒に帰ったことを伝え夕食の出発を19時に決める。

 

出かけるまでに時間があるので近くのスーパーCONADに行く。残念なことにいつも買うリゾットがない。Bacci(チョコレート)とボッタルガ(カラスミ)を買う。

 

◆ローマ最後の夕食 バスに苦労する

日本を発つ前にパンテオン近くの《Armando al Panteon》を予約していた。時間は20時。

コロンナ広場までバスで行くので19時ホテルを出て9月20日通りのバス停へ。

バス停は道路の真ん中、島のようなところ。

62番のバスを待つ間、停車場所をチェック、何台か待って乗り込む。

ヴェネト通りに出たと思ったらそのうち逆の方に進み、門まで来たので『ひょっとして反対のティブルティーナ行きの下りに乗ってしまったか?』とややドキドキ。

結局、また戻りバルべリーニ広場にが見えたのでホッとする。

昨日のHip-on Hip-offバスで2回通った見慣れた景色を見て、コロンナ広場近くのリナシェンテ前に停まったので降りる。

パンテオン方向に歩き、19時45分目的地到着。

20時予約だったが入れてくれた。

 

◆Armando al Panteonで

この店は4年前に来ているが、その時とはテーブルの並べ方が変わったようだった。

さすがに人気店で、20分ごとに予約をとっていることもあってほぼ8割がた埋まっている。

カメリエーレが注文を取りに来て、メニューとは別に3種類のいわば《本日のおすすめ》を口頭でいう。

前菜と付け合わせをシェアし、肉系のセコンドを食べるためプリモはパス、セコンドを各々注文。

ワインを頼む段になって、相談しようとしたら『ワイン担当に代わります』と別のカメリエーラ女性(ソムリエか?)が来て結局シャルドネから選んでもらう。店の外に出て行ったところをみるとセラーは別の場所にあるようだ。

 

ガイドブックにも出る有名店なのに、気取ってもなく、また値段も高くない。

ローマ最後の夜にY君を案内して良かった。

 

予約時間は20時から2時間ということで短いのではないかと思ったが、結局21時半には店をあとにした。

行きはバスにハラハラしたが帰りのバス停もわからなかったので、コンドッティ通りからスペイン広場を通りスパーニャ駅からメトロでホテルに帰る。

 

◆ローマ最終日は朝の散歩

ミラノへ戻る電車は11時半の電車を予約しているので午前中少しだけど時間がある。

Y君は昨日『朝の静かなトレヴィの泉に一緒に行きたい』と言っていたが、少し歩き疲れたらしくホテルにいて休むという。

 

8時40分頃ひとりで出かける。もちろん歩きだ。

ナツィオナーレ通りから右折しトンネルを通ったためやや遠回り。先日通った横の通りからトレヴィの泉に入る。

さすがにまだ9時頃とあってすいている。

ホテルまで戻る途中食料品店“Castroni”に寄り、ちょっとだけ買い物をする。

 

11時30分発のFrecciarossaでミラノに向かう。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma

Booking.comで予約、Single 89ユーロ(1泊)。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなので、最近はローマではもっぱらこのホテル。

 

◆食べる

  • お店の名前 Hostaria Da Vincenzo, Via Castelfidardo 6 Roma

ホテルから近い魚料理の店。

食べたもの Y君につきあって最初にビールで乾杯(7ユーロ×2)。

前菜はスカンピとスズキの生仕立て(15ユーロ)、2つのお皿に分けてくれる。いずれも美味しい。

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プリモはトマトソースの海の幸スパゲティ(13ユーロ×2)。

ドルチェはティラミス。

ワインはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのシャルドネ(22ユーロ)。

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水、カフェ、パンを含め二人で96ユーロ。

 

  • お店の名前 Al Forno della Soffita, Via Piave,62/64 Roma

http://www.alfornodellasoffitta.it

ピッツェリアというよりはピッツァもあるトラットリアという感じの店。

少し早いが19時すぎ入店、すいていたがそのうち混み出し満席となる。

食べたもの 前菜にムール貝・アサリのワイン蒸し。ピッツァは本日のピッツァ(13ユーロ)を注文、真ん中にモッツアレラがドンと乗っている。このモッツアレラが美味しい。ほかには生ハム、ルッコラ、ミニトマトなど。

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Y君は木こり風キノコのピッツァ(9ユーロ)。

乾杯にはY君はビール、自分はプロセッコ(各5ユーロ)。ワインはカンパーニャのモラビアンカ・ファランギーナ(25ユーロ)。

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水、カフェを含め2人で75ユーロ。

 

  • お店の名前:Armando al Panteon, Salita dei Crescenzi,31 Roma

2012年11月、ローマに住んで3ヵ月目の友人Nさんに連れて行ってもらったパンテオン近くの店。今回は2回目。ローマらしい料理を食べられる店らしい。予約をとるのが中々大変な人気店。

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食べたもの 前菜は生ハム・サラミ盛合せ(12ユーロ)をシェア。

セコンドはサルティン・ボッカ(16ユーロ)、

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ラムチョップ(18ユーロ)、付け合わせはチコリ(5.5ユーロ)。

 

ワインはピエモンテのシャルドネ(25ユーロ)。

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パン、水、ドルチェ、カフェを含め2人で94ユーロ。

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  • お店の名前 Trattoria Da Gildo, Via della Scala, 31A Roma

3日目のランチで訪問。別の店に行くつもりだったが道に迷い第2候補のこの店の前に出た。

外の席が一杯だったので中のテーブル、落ち着いた感じだ。

食べたもの 前菜はメロン、ルッコラとペコリーノ(7.5ユーロ)をシェア。プリモは2人ともムール貝、アサリ、ミニトマトのスパゲッティ(13ユーロ×2)。

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コペルト、水、ワイン1/4を含め44ユーロ。

◆買う

トローネ、レモンチェロのキャンディなど計70ユーロ

お店 ZUCCHERO, Piazzale Stazione Tiburtina (要するにFSティブルティーナ駅ナカ)

ナポリの会社の直営店。今まで食べたトローネの中で我が家での評価はNo.1。ローマではここでしか扱っていないようだ。

 

フルーツティー  z家族へのお土産に4種類購入、4.1×4=16.4ユーロ

お店 Castroni, Via Nazionale, 71

この店には食品関係のお土産品の品ぞろえ良く、ローマにくるたび立ち寄っている。

店内にはワインも飲めるカウンターがあり、奥にはテーブル席もある。

 

Firenze(フィレンツェ)2016/9/17~19

◆行く

2016年イタリアの旅はイタリア初めての数十年来の友人、Y君とのふたり旅。

前日、成田からミラノに着き、1泊して午前中にフィレンツェに移動する。

電車は、10時20分発のフレッチャロッサ。フレッチャロッサには初めて乗るが、外観も中も良い。乗車区間が短いにもかかわらず飲み物サービスがあった。

定刻の11時59分、F.S.M.N(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅に到着。

ドウオモ近くのホテルなのでスーツケースを引っ張ってホテルに向かうが、地下道から地上に出ると土曜の昼とあって歩道は人でいっぱいだ。途中で右折し混雑を避ける。

 

◆まずはミケランジェロ広場へ

ホテルチェックイン後すぐに出かける。いよいよガイド役のスタートだ。

シニョリーア広場までの通りが人であふれかえっている。シニョリーア広場はとりあえず見るだけ。広場の真ん中に見慣れない金色の大きな亀の像が展示されていてびっくり。

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天気予報ではこれから崩れそうなので晴れているうちにミケランジェロ広場に登ることにした。

ヴェッキオ橋にも寄らずネリ通りを進む。グラツィエ橋を渡り、サン・ニッコロ通り、そして右折して門をくぐり、ゆるやかな階段を上り、ひたすらミケランジェロ広場を目指す。

ペルージャ短期留学時以来、フィレンツェを訪れたときの欠かせない定番ルートだ。

ここに友人を連れてきたかったからだ。

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広場に着いた頃の空は多少曇っているものの、フィレンツェの町は相変わらず美しく素晴らしい。

 

◆遅めのランチは

ミケランジェロ広場を下り、来た道を戻る。門の近くのいつも気になるワインの店は土曜の昼下がりとあって外のテーブルもいっぱいだ。中々いい雰囲気だ。

 

ただ、目指していたのは今まで2回行ったことのあるネリ通りの生ハムの店、その名も《La Prosciutteria》だ。行ってみると行きに通った時よりも混んでいる。お店の外まで人であふれていてここでのランチはあきらめる。

 

イタリア初めてのY君に、フィレンツェ経験のあるところを見せようと動いていたが、ここで目に付いた店に入る訳にはいかない。かといって、普通に食べると夕飯に影響してしまう。

そこで頭に浮かんだのはピッティ宮前のワインバー《Enoteca Pitti Gola e Cantina》。

行ってみるとちょうど外のテーブルが一つ空いたところ。

メニューをもらい単品とワインにするか迷った挙げ句、『エーィ!!』とばかりに選んだのは《グラス4杯つきランチ》。

ワインは、泡、白各1杯、赤は2杯(2種類)で。食事は、前菜、プリモそれぞれ2種類から1つ、最後にドルチェかチーズを選ぶスタイル。

 

コースメニューを選び始めたところで雨が降り始め『中の席はどうか?』といわれたので中に入る、そこはと何と昨年アペリテーヴォで座った席だ。

改めてメニューを教えてもらい、それぞれ前菜とプリモを選ぶ。

ワインはお店のいわばお任せ。一つ一つ丁寧に説明してくれる。

ワインと料理を楽しんでいるうちに外の雨が激しくなってきた。夕立のようだ。

4杯目のワインは何と《Brunello di Montarucino》、これに合わせるのはチーズの盛合わせ。

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たまたま、旅行前に買った新発売のガイドブックにこの店がスタッフの写っている店内の写真ともに紹介されていたのに気づき、カウンターの中にいた店長らしき人に見せたところ皆集まりそのページをスマホで撮るという思いがけない交流もできた。

そのうち雨もすっかり上がり、十分満足して店を出てドゥオモを見てからいったんホテルに戻り一休み。

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◆ダビデ像の見比べ

ミケランジェロ広場に向かう途中、シニョリーア広場のヴェッキオ宮殿そばにあるダビデ像を見、そのあとミケランジェロ広場中央のダビデ像を見ているが、一休みのあとはアカデミア美術館で本物を見ることにした。

予約していなかったので列の最後に並ぶ。その場所からは『待ち時間約30分』となっていた。『やむなし』、と並んで待つがたまにちょっと進むだけ。

 

そうこうしているうちにまた雨がポツリポツリ。そのうち本降りになってきて本日2度目の夕立模様。

(初めてのペルージャ短期留学時にペルージャに行く直前ローマからフィレンツェに着いた日、2度夕立にあったことを思い出した)。

皆濡れないようになるべく建物に寄るが、傘のない人は列から抜けていったので30分も待たなかったようだ。

 

ようやく入場。

入ってすぐの絵はあまり見ないでダビデ像の方へ。その手前には、ミケランジェロの数々の彫刻《奴隷像》がある。この美術館は確か3回目だがこれには感動を覚える。

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ようやく本物のダビデ像のそばに行く。ヴェッキオ宮殿そばにあるレプリカに比べると屋内にあるだけあって相当大きく感じる。今にも石を投げそうで素晴らしい作品だ。

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このあとは奥の方の展示室に行くが頭部の彫像が沢山あるのを観て以前訪れたことを思い出す。

意外に小さな美術館なので雨の中待っていた割にはあっけなく終わったが、外に出たころには雨はやんでいた。

 

サン・マルコ美術館前を通りカヴール通りに戻る。途中《Eataly》に寄り、ホテルに戻る。ホテルが近いというのはいいものだ。

 

◆実質初めての夕食

30分ほど休んでから夕食に出かける。昨晩はミラノに着いて簡単な夕食だったが、今日は今回の旅で実質初めての夕食になる。とりわけY君にとっては初めてだ。

どこに行こうか考えたが、夕食とはいえ、遅いランチからそんなに時間がたっていないので

イタリア旅行ガイドサイト《アーモイタリア》で紹介されているワインバーに行くことにした。

ポンテ・ヴェッキオの何本か手前の通り(Borgo S.S.Apostoli)を行くと店内いっぱいの客がいたのですぐわかった。混んでいたので入れるか不安だったが一番奥のテーブルに案内される。

 

意外なことに(たぶん同じサイトを見たのだろう)隣のテーブルは日本人熟年グループ。

 

定番の生ハム・サラミ、チーズ盛り合わせ、マグロとカジキマグロのカルパッチョをつまみにしてサンジミニャーノの白を1本飲むという軽い夕食になってしまった。

 

◆2日目はウフィツィ美術館

初めての友人のために出発前にネットで入館時間9:00~9:15を予約していた。

行ってみると列がいろいろあり、どこに並ぶかわからない。予約メールのプリント・アウトをもって係員に『どこから入るのか?』と尋ねると、まず、チケット交換が必要とのこと。

向かい側の建物で交換後、並ぶが入館開始時刻まで進まない。

 

9時すぎ入館、ショルダーバッグがあるのでまずセキュリティチェック。アカデミア美術館でもそうだったが、最近はやむを得ない。

 

自分にとっては4度目のウフィッィだが、3階に入ってすぐの展示室が修復中のためいくつかの主要な作品が展示室変更となっている。

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カフェテリアの外(ここはランツィのロッジアの屋上にあたる)からのドゥオモやヴェッキオ宮の景色がいい。

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ダヴィンチ、ティントレットやカラヴァッジョなどの作品は臨時の展示室で最後の方だ。

 

カフェテリアそばの階段を下りるとかなりの展示室が続く。天井の装飾もなく、増築ということはあり得ないだろうから恐らくは使われていなかった部屋なのだろう。

やはり、元の展示室で見る方が雰囲気がありそうだ。

さすがにダヴィンチの部屋では《受胎告知》の前には人だかり。というか、団体客でガイドの説明が長すぎる。

 

 

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ちょうど2時間で鑑賞終了、11時すぎウフィツィをあとにした。

 

◆早めのランチはリベンジ

昨日、前を2度も通りかかったものの混んでいて入れなかった生ハムの店《La Prosciutteria》に再挑戦しようと行く。ウフィツィ美術館からはそれほど時間はかからない。

行ってみたら店のシャッターがちょうど開くところ。訊いてみると11時半からだという。

しばらく時間をつぶそうとサンタ・クローチェ広場へ。広場にはサンタ・クローチェ教会が見えるがそこに入るとまた生ハムの店が混んでしまうので広場からファサードを見て終わり。

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《La Prosciutteria》に戻ると家族らしい3人組が開店するのを待っている。

ようやく店は開いたが、前の3人組は持ち帰りのパニーノを注文、『これを入れろ、あれを挟め、こっちはこうだ』と4種類を注文、それで袋に入れて終わりかと思ったら今度はそれぞれ4つに切っておまけに組み合わせて別々の袋にいれる、という注文。ひたすら我慢して並んで待つことになる。

 

ようやく自分の番がきて、注文したのは簡単に《盛り合わせ》。飲み物は、グラスでキャンティにした。

長い板に乗った生ハム、チーズの盛り合わせが運ばれてきてそのボリュームにびっくり。オリーブ、ペペローニ、ナスなどもあり、またパンもついているのでこれで十分なランチだ。

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◆午後の観光は

いいたんホテルに戻って一休み、14時観光再開。

サン・マルコ美術館に行くが扉が閉まっている。教会は16時半に開くようだが美術館の方は分からない。

何しろ今日は日曜だ。

メディチ・リッカルディ宮も閉まっている。

サン・ロレンツォ教会に行くと入る人が見えた。特徴ある未完のファサード左の入場券売り場でチケット(5ユーロ)を買い教会に入る。

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ここは何回か訪れていて持参の《歩き方》には書き込みをしているがあまり記憶がない。ということで内陣と左の旧聖具室を中心に見学。

その後、いったん外へ出て回廊右の入口から地下の展示室(Museo)へ行く。ここには聖具なのか、いろいろなものが展示されている。

以前は、ここは入場無料だったが今はチケットが必要だ。

ミケランジェロ制作の墓碑のある隣接するメディチ家礼拝堂にも行きたかったが残念なことに閉まっていた。

 

次は、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。

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正面にまわる途中に入口があり、ここも有料(5ユーロ)に変わっていて、チケットを購入しようと中に入るとスーツケースを持った女性の先客がいてスマホを係員に渡し、ゆっくりとイタリア語でしゃべってもらっている。

このやりとりを何回もしている。待っている間にわかったが、スマホの翻訳機能でシエナまでのバス停を尋ねているようだ。係員は嫌な顔もせず応じている。

あまりにも時間がかかるので、横から入場料金を出しチケット入手。

日本人の母と息子だった。

電車でシエナに向かおうとしたらなかったのでバスに変更、バスターミナルと切符の買い方がわからず必死に訊いていたようだ。

少し話をしたが、シエナにはバスで行ったことがあるものの、かなり前のことなのであまり役には立てなかった。

 

中に入り、後陣左の礼拝堂にあるブルネレスキの《十字架像》を見る。

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中央礼拝堂には、ギルランダイオのフレスコ画《聖母マリア伝》、右の礼拝堂には、フィリッピーノ・リッピのフレスコ画《聖ヨハネとピリポ伝》があり、それだけ見てS.M.N.教会は終了。

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外に出て、特徴ある教会のファサードを見るが、何度見てもいいなあと思う。

広場では、何か特産品の市が開かれている(あとで知ったが、フランスの市だった)。

まだ、旅は始まったばかりなのでちょっとだけ見てホテルに戻るためぶらぶらする。

 

◆路上ライブはオペラ

ドゥオモ前のサン・ジョヴァンニ広場に近づくと歌声がする。オペラの曲だ。立ち止まって聴いているうち、次は日本でもポピュラーな《帰れ、ソレントへ》。

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合唱経験あるY君に言わせると、『歌はうまいが声量が足りない』と辛口のコメントだった。

これにて本日の観光案内は終了。

 

◆2日目の夕食も簡単に

Y君は歩きすぎて疲れたので夕食を早く済ませて休みたいという。フィレンツェの石畳は慣れないと疲れるようだ。

イタリア旅行中は、夕食はだいたい20時すぎ夕食だがやむをえない。18時半すぎ近くのワインバーでのアペリティーヴォで軽くすませるつもりで出かける。

目指すワインバーへ行ってはみたものの、カウンターにあったのはまさにアペリティーヴォのつまみなのですぐ出て、同じ通りで見つけたカジュアルな店に入る。

奥のスクリーンではちょうど《インテルVSユベントス戦》が映し出されていて、その近くの人たちはうるさくない程度に盛り上がっていた。

 

Y君は『飲まない』というので、こちらはワインをグラスで注文。昨日に引き続き比較的軽めの食事になってしまったが、店構えの割には意外に美味しい。

 

◆フィレンツェ3日目は

昼過ぎにはローマに移動する予定なのでフィレンツェ観光は実質午前中だけだ。

朝食を早めにすませ、昨日閉まっていたサン・マルコ美術館へ向かう。ここはイタリア初めてのY君にどうしても見てもらいたい絵があるからだ。

 

8時半に着いたが扉はもう開いていた。

まず、1階をざっと観て係員にギルランダイオ作《最後の晩餐》の場所を教えてもらう。記念品売り場の向かいの壁だ。『あーそうだった、ここだった』と思い出す。

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『最後の晩餐』といえば、ダヴィンチが有名だが、ギルランダイオの作品もいい。

その後、2階へ。

まず、かの『受胎告知』。我々の時代には教科書に載っていた。

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サン・マルコ修道院の僧だったフラ・アンジェリコの作品だ。

あとは、2階の僧房を見てまわる。

以前見たときの記憶がよみがえった。

 

◆メディチ・リッカルディ宮はシニア料金

サン・マルコ美術館の次はメディチ・リッカルディ宮

入場料は7ユーロだったが、掲示されている割引料金が目に入りシニア4ユーロとのこと、年齢を言っただけで証明書なしで割引になったのは喜んでいいのか。

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まず中庭を見てから階段を上がると、マギの礼拝堂。『ベツレヘムへ向かう当方の三賢王』のフレスコ画の彩色がきれいだ。

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入ったところとは別の出口から出ると、なんとそこはよく行ったことのあるミニ・スーパーとサン・ロレンツォ教会の向かい側だったのでちょっとびっくり。

 

サン・ジョヴァンニ洗礼堂をあきらめる

サン・ロレンツォ教会の後ろにあるミケランジェロの彫刻で有名なメディチ家礼拝堂に再度行ってみたが予想通り第3月曜とあって休み。これを確認してからサン・ジョヴァンニ洗礼堂に向かう。

以前と違っていてチケットは洗礼堂では売っていない。向かいの建物の中だという。

行ってみると自販機もありにぎわっているがよく見るとチケットはドゥオモのクーポラ、付属美術館と洗礼堂のセットになっている。これを全部こなすには時間がまったく足りない。

そこで窓口に行き『洗礼堂だけ買いたい』と言ったがだめだとのこと。まだヴェッキオ宮殿を見ていないのであきらめる。

 

◆ヴェッキオ宮殿

ドゥオモ界隈をあとにしてヴェッキオ宮殿へ。

1階のチケット売り場に行くが、人数が少ないのにほとんど進まない。

最前列の2人に時間がかかっている。あとでわかったのは、チケットの種類が多すぎるのではないだろうか?

我々は、『Palazzo Vechio+Torre di Arnoifo(宮殿と塔)』にした(1人14ユーロ)。

 

階段を上がって入ると、五百人広間、椅子に座って壁の大きな絵を観る。

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次に後方右の階段から宮殿内の各部屋を見学。

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コジモの部屋、ロレンツォ豪華王の部屋など。

よく見ると天井画に本人が描かれている。

《地図の間》には多くの地図があるが、何といっても部屋の中央にある大きな地球儀がすごい。

 

いよいよ塔に上る、何回かヴェッキオ宮殿を訪れているが塔は初めてかもしれない。

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最初は『これだけ?』と思ったが、狭い階段を上がって行く。

これも途中で『ここまでか』と思ったがさらに上がある。

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屋上まで行くと、ドゥオモ、サンタ・クローチェ教会、アルノ川などフィレンツェの素晴らしい景色が飛び込んでくる。

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上った甲斐があるというものだ。

 

ここを下りて今回の3日間のフィレンツェ観光は終了。

イタリアつながりでフィレンツェに詳しい友人から教えてもらったオステリアでランチ。

ホテルに戻り、スーツケースを受け取りF.S.M.N.駅へ。

途中1ヵ所道を間違えたのと予約していたローマ行きの電車の車両が8両目でかなりホームを歩くこともあって結構ギリギリだった。

 

 

◆泊まる

ホテル Axial(★★★), Via dei Calzaiuoli 11, Firenze

Single 1泊につき109ユーロ(9月のフィレンツェは観光シーズンなので例年の11月よりも高い)、市税3.5ユーロ、Hotels.comで予約。

ここには2012年、一昨年、昨年も泊まったが、ドゥオモのそば、駅からも近くて良いので4回目だ。

 

◆食べる

◎お店の名前 Enoteca Pitti Gola e Cantina, Piazza Pitti 16, Firenze

http://pittigolaecantina.com/

この店はワインバー。リストランテでもトラットリアでもオステリアでもないがまた行きたい店。

2015年の旅でAntinoriの店で隣に座ったカナダ人から教えてもらい翌日夕方アペリテーヴォで訪問。

2016年の旅では、フィレンツェ初日に遅めのランチで訪れた。

  • 食べたもの

イタリア初めての友人とのふたり旅だったが、何を注文するかが中々決まらず、最後に『エーィ!!』とばかりに注文したのは《グラス4杯つきランチ》。

食事は、前菜、プリモそれぞれ2種類から1つ、最後にドルチェかチーズ。

ワインは、泡、白、各1杯、赤2杯(種類)であわせて35ユーロ。

前菜は、牛肉のタルタル、プリモはイカ墨のリゾットをチョイス。いずれも美味い.

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ドルチェはやめて、チーズを選ぶ。ペコリーノとトスカーナ牝牛の乳で作った36ヵ月熟成のパルミジャーノなど。

  • ワイン

4杯つきだから少量ずつだろうと思っていたら普通のグラスで普通の量。しかも、ソムリエが1杯ずつ、そのワインがどこでどのように作られたか、など事細かに説明してくれる。

1杯目 ピエモンテのスプマンテ、ぶどうはシャルドネ。甕を地中に埋めて熟成させたもの。

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2杯目 フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアの白。色は、黄色とロゼの中間くらいか。ぶどうの汁だけではなく皮も全部入れて熟成させるのでこの色になるのだそうだ。

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3杯目 Chianti Classico Riserva テーブルに持ってくる前にグラスを何度も回し、空気にふれさせている。

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4杯目 最後は何とブルネッロ。3杯目まで飲んだところで若干の期待はしていたものの(希望的観測)まさかのブルネッロだった。IMG_3042

 

◎お店の名前 Mangiafoco caffe’ wine bar, Borgo s.s. aposoli 26/r, Firenze

(http://mangiafoco.com)

1日目の夕食で訪問、アーモイタリア旅行ガイドで紹介されていた店。ワインバーといいながらつまみ類も充実。

カメリエーラなどスタッフは外国人が多いようだ。

  • 食べたもの 生ハム・サラミ、チーズ盛合わせ(1人前14ユーロ)、マグロとカジキマグロのカルパッチョ、パイナップル、イチゴ、ルッコラ添え(14ユーロ)、つき出しはオリーブ。

カルパッチョにパイナップル添えとあるが、実際はパイナップルを芯を含め生ハムのように薄くスライスし、それでカルパッチョを覆っているというなかなかのアイデア。

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ワインはサンジミニャーノのgruaccia(27ユーロ)、カフェ、水、コペルト込みで66ユーロ。

 

◎お店の名前 Ristorante Enoteca Caffe’ Agricola, Via del Corso 27/r , Firenze

2日目の夕食で訪問、あてにしていたワインバーをあきらめ、同じ通りにあったカジュアルな感じの店。

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  • 食べたもの 前菜はカプレーゼ(10ユーロ)、モッツアレラがドーンと乗っている。

プリモは猪のラグーのピチ(13ユーロ)、これはめっぽう美味い。

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相棒は食欲がないのか牛肉のカルパッチオのみ(13ユーロ)。

ワインは相棒が『体調を考え、今日は飲まない』というので、グラスで2杯(プロセッコとキャンティ、各5ユーロ)。

コペルト、水、カフェを含め2人で56ユーロ。

 

◎お店の名前 Osteria il Buongustai, Via de’ Cerchi 15/r, Firenze

イタリアつながりでフィレンツェに詳しい友人から出発前に教えてもらったオステリア。チェントロにあるが意外に分かりにくい路地にある小さな店。観光客と地元の人が半々くらい。

  • 食べたもの 前菜は燻製・チーズの焼いたものと生ハムの盛り合わせをシェア。プリモを自分はリゾット、相棒はカニのファルファッレを注文(何の間違いか、ファルファッレの注文が通っていなかった。改めて注文。)

 

Certosa del Galluzzo (チェルトーザ・デル・ガルッツォ) 2016/9/27

Certosa del Galluzzo (チェルトーザ・デル・ガルッツォ) 2016/9/27

 

◆行く

2016年のイタリア旅行で訪れたのは、同行の友人がイタリア初めてだったため定番のローマ、フィレンツェ、ミラノ。その友人が帰国したあとしばらくフィレンツェにとどまったが思い立ってチェルトーザ修道院(Certosa del Galluzzoに行くことにした。

 

チェルトーザは初めてだ。『歩き方』を見ると、フィレンツェから市内バスで行けるらしい。

念のため泊まっていたホテルのレセプションで訊いてはみたもののNo.37のバスがS.M.N.駅の辺りから出ているらしいということしかわからない。

駅近くのS.M.N.広場の近くで運よくバスを見つけ乗り込み約30分、いくつかのバス停を過ぎ“Certosa”で降りる。

 

◆一時迷子状態に

学校帰りの中学生の後ろをついていったものの行き止まり状態。バスからもう一人降りた女性が同じようにとまどっている。どこに行くのか尋ねられ、ちょっと単語が怪しかったが『修道院へ』と答えるとどうも同じらしい。

近くに老人が座っていたので訊くと『下って左』とのこと。要はバス停の向こうだ。行ってみると一つ手前のバス停“Ponte Baily”に目指す修道院の門があった。

 

天気が良く、周囲の眺望もいい。修道院は右手の上の方に見える。

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ふたりで一緒に歩き始めてから『英語は話せますか?』と訊かれ、てっきりイタリア人が外国人に対しての感覚かなと思った。あまりしゃべれないので『イタリア語を少し』と答える。その後はイタリア語で会話。女性はオーストラリア人だった。イタリア語は何とペルージャで3年勉強したとのこと。『私もペルージャで5ヵ月勉強しました』と会話が弾む(といっても半分くらいしか分からなかったが)。

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◆修道院に到着したが

ゆったりとした道を上り、13時修道院に到着。建物入口近くの壁に出がけにネットで見たのと同じ拝観時刻表が掲示されている。

よく読むとその時間帯は閉まっていて次に開くのは15時の館内ガイドツアーのようだ。

山の上とあってまわりに時間をつぶすようなところは何もない。

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◆チェントロでランチ

『私はチェントロに行ってランチをしますが』と言って彼女と別れ、さっき上ってきた道を下り、バス停に出て大きな道路を歩く。

地図なんか持ってもいないが、イタリア特有のリストランテやホテルを示す看板があったので勘を頼りに進むと市街地に出た。

バス停をいくつか通りすぎたが、なんと行きのバスで見覚えのある名前だった。

 

それほど大きな町ではないので食べる処は多くはない。おまけに開いているところは少ない。

結局、チェントロの端らしいところまで行って戻り、途中見つけたpasticceria(お菓子屋)に入る。

 

店の前にランチの看板が出ていて、しかも手書きでセットメニューが書かれている。

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ワインを1杯飲みながら空腹を満たして店をあとにしたが、途中の公園で少し時間調整をしてから15分前に修道院に戻る。

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◆館内ガイドツアー

15時のガイドツアーを待っている人はほかにも数人いる。

そのうち、売店も開く。売っているものは修道院で作ったものらしい。僧服をまとった人がその売店に入ったがガイドツアーのガイドさんではなさそう。

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1510分頃年老いた風貌のガイド僧(TVなどでよく見る脇役俳優―渡辺哲さんーそっくり)が現れツアー開始。

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参加者は10数名。ガイド僧からまず階段を上るように指示される。

皆が上りきったところでガイド僧がゆっくり、ゆっくりと上る。ようやく皆のところに来たらやおら大きな息をする。演技なのか、本当なのか。

 

そこから中に入ると美術館(Pinacoteca)だった。

左の壁には確か5枚のフレスコ画があり、キリストの受難が描かれている。ポントルモ作のこのフレスコ画は大回廊にあったのを移したものらしい。

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右側には、ギルランダイオ作の『聖母子』がある。

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当然ながらガイド僧の説明はすべてイタリア語。割とゆっくり、しかも大きな声なのでまぁ何となくわかる。

 

その後いくつかの部屋を進みいったん外に出るとそこは何の変哲もない中庭(小キオストロ)。

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中庭に面したサン・ロレンツォ教会(礼拝堂)へと導かれる。天井も祭壇奥の後陣もフレスコ画(?)で覆われている。

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礼拝堂を出て移動するが、壁にはロッビアのものと一目でわかる作品もある。

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大きな中庭(大キオストロ)に案内されたが、ここは小キオストロとは全く違っていて植栽、彫刻などできれいに整備されている。

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その回廊を取り囲むようにかつての修道士の1DKのような住まいがある。

以前訪れたパヴィアの修道院では修道士の住まいを見ることはできなかったたが、ここでは中に入ることができた。

部屋の一角にはベッドルーム。食事をとるテーブルは壁に収められていてそれを下すと簡素なテーブルになる。ガイド僧が実演して見せてくれた。

かつての修道士の暮らしを垣間見ることができた。

 

これにて約40分のガイドツアー終了。このツアーは無料だが最後にガイド僧に若干の喜捨をした。

元の場所に戻ると次の回の人たちが待っていた。

 

◆帰りもふたり

売店でお土産を買い、オーストラリア人の女性と別れ、バスに乗るためまた市街地へ。

バス停で待っているうちに彼女がやってきて一緒にバスに乗り込む。

バスの車内でも会話。3年もペルージャで勉強していた彼女は、訛りはあるものの普通にイタリア語で喋るのでよく分からないところもある。

フィレンツェのどこかのヴィッラにボッティチェリの絵を見に行くと言い、バスを乗り換えるとき『じゃまたフィレンツェで!』と言って降りていった。

16時半すぎS.M.N.駅到着、チェルトーザへの半日小旅行を終えた。

 

◆フィレンツェで再び

翌日午前サンタクローチェ教会近くを歩いている時、例の彼女を見かけたので“Buongiorno!”と声をかける。

お互いびっくりだ。彼女は1011日までフィレンツェにいるとのことだった。

あまり時間がなかったのでメールアドレスの交換をして別れた。

 

 

◆食べる

●お店の名前 Pasticceria Morandi Via Senese 134R,Firenze

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お菓子屋だが、この時間帯に開いている店が少なく、店の前に手書きのランチメニューがあったので入る。

メニューをよく見てから入れば良かったが、カメリエーラが注文を取る際は口頭のみ。

 

食べたもの 9ユーロの定食。プリモはペンネ、セコンドはカプレーゼ、これに500mlの水が付く。

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白ワイン(3ユーロ)、カフェ(1ユーロ)で計13ユーロとまずまず。

◆買う

売店では修道院で作られているものが売られているがその中から荷物にならないものを選ぶ。

ラベンダーの小袋、4ユーロ×4個。薬草酒の小瓶、2.5ユーロ×4本。