◆行く
ペルージャは2010年に2ヵ月、翌年の2011年に3ヵ月短期留学滞在をした町で、カブレーノにとってはイタリアのふるさと、その後も度々訪れているが今回は2018年7月以来5年ぶりだ。
計画段階では、初めのうちは孫のSくんとローマで別れてから行くつもりだったが、ローマからマルタに行くことにしたのでフィレンツェを1泊減らしてローマへ行く前に訪れることにした。
Sくんも旅行のリクエストの一つに《のどかな町》というのがあったので多少はマッチするかもしれない。
フィレンツェ(カンポ・ディ・マルテ駅)を10時すぎに出た電車に乗るが、Terontola‐CortonaでFoglino行きの電車に乗り換え、定刻より少し遅れ12時半ペルージャ駅到着。ここから山の上のチェントロまではミニメトロが便利だが、Sくんのスーツケースのキャスターが片方不調なので、下車してからホテルまでの道のりを考えるとバスで終点のイタリア広場まで行く方が良さそうだ。
そう考えて駅の外に出ると、駅前がすっかり変わっている。何とかバス停を見つけ、バスを待っている女子学生にどこで切符を売っているか教えてもらう(以前は駅前に売り場があったがそれも撤去されていた)。
◆到着後すぐランチ
駅に戻り、奥のバールで切符購入。12時45分発のLineGに乗る。イタリア広場からホテルはすぐだ。13時すぎ、ホテルに着くがチェックインは14時からということで荷物を預け、短期留学中何回も通い、そしてペルージャにくるたび訪れているピッツェリア《Mediterranea》に行く。
勝手知ったるところということで行ってみると見つからない。『あれっ?』と思って戻るとすぐだ。時間が遅いため並んでいる人がいなかったせいか気づかなかっただけだ。
メニューはQRコードから見て、カメリエーラに注文する方式になっていた。ここのピッツアの種類はめちゃくちゃ多い。2種のピッツァ(MediterraneaとLa Lucas)とフリッツァンテ(微発泡の白ワイン)1/4を注文。
半分食べたところでお皿を交換する。
美味い!そしてデカい!
ミラノ、ここ、後日ローマで1軒ずつピッツァを食べたが、Sくんがいうにはここが一番美味しかったとのこと。同意見だ。
◆テラスからLINEでビデオ通話
美味しいピッツァを食べ終えてホテルへ。
部屋は502号室。エレベーターは4階まで、そのあとはスーツケースなどを持って階段を上がる。
ご褒美なのかテラスがある。誰でも利用できそうだが、前回泊まったときは知らなかった。同じフロアにはもう1部屋なので実際に使う客は限られそうだ。
そのうちSくんがスマホで日本語でしゃべり始めている、どうやら両親とのようだ(現地時間15時すぎ、日本時間22時すぎ)。終わるとすぐにこちらのスマホにかかってきて話しながらテラスに行く。テラスから見える素晴らしい景色も画面越しに見せる。このとき鍵も持たずに二人ともテラスへ出たため部屋から閉め出されるというハプニング。
◆ペルージャ町歩き
10数年前に5ヵ月暮らした町を思い出を振り返りながら案内かたがた町歩き。
まず、夕食予約を確認するためプリオーリ通りの《Osteria a Priori》へ。ここは、電話予約が基本らしいが、つながらず、前日メールをしていたものの午前中まで返信なく、たまたまアペリテーヴォを約束していた在住のAさんとペルージャまでの車中Messengerでそのことを話したら電話をしておいてくれるとのこと。その後、お店から返信メールあったが、念のため確認に行く。
11月4日広場を通って5ヵ月住んだアパートの前を下り、途中左へ行って外国人大学、さらにどんどん行ってサンタンジェロ門、円形のサンタンジェロ教会、戻ってきて水道橋のアッピア通りを右手に見ながら11月4日広場、フォンタナ・マッジョーレへと歩く。
このあと、ミニスーパーでビールとつまみを買いホテルのテラスで乾杯だ。
◆Dajeでアペリティーヴォ
ペルージャ在住のヴァイオリニストAさんと18時にアペリティーヴォを約束している。ほかの人たちにも声かけたがそれぞれ予定つかず、演奏旅行で忙しいはずのAさんがたまたまこの日ペルージャにいるとのことだった。
10分前にホテルを出て見晴らしの良い待ち合わせのバールへ行ってみるとどうやらやっていないようだと思ったところにAさんから声かけられる。Sくんは初対面なので紹介したのち次なる店に歩く。
見覚えある細い路地を左折して《Daje》という店に行く。ちょうどオープンするところだ。
メニューの一番上にあるアペリティーヴォ用つまみ盛り合わせを頼み、スプマンテを飲む。
Aさんとは、2009年9月クレモナで出会い、翌年ペルージャに短期留学するきっかけとなった人だ。
毎年のように会っていたが、今回は久しぶりでSくんも含めて話が弾み、あっという間に時間が経つ。
夕食の予約が20時なのでこの店を後にして一緒にプリオーリ通りを下り店の前で別れる。
◆チェーナ(夕食)
店に入って名前を言うと2階へ案内される(1階はワインを中心とした小売りスペース)。
ドーム型の天井・壁がおしゃれだ。
メニューを見ている間、最初に出されたビールのメニューをSくんに見せたらいつもの間にか頼んでいたようでびっくり。さっきまでプロセッコを飲んでいたのに。
料理は、
前菜の盛り合わせ、
トラジメーノ湖の煮豆と田舎風ミネストローネのような1品をシェア、
プリモは黒トリュフのストロンゴッツィ、
ラヴィオリを食べ、ワインはMontefalcoRossoを飲む。
帰りにジェラートが食べたくて《GROM》に寄ろうとしたがもう閉まっていた。
◆町歩き2日目
朝食後、スーツケースをパッキングしてチェックアウト。
まず、パルティージャーニ広場のバスターミナルに行き、ローマ行きのプルマン(遠距離バス)の時刻を確かめる。時刻表ぽいものはなく、窓口に並んで順番を待つ。結構時間がかかる。
Tre Archiを抜けて右に曲がりカヴール通りを下る。懐かしい通りだ。途中、Eさんのお店があり覗くとご本人がいるようなので入って挨拶。
サン・ピエトロ門を抜けてサン・ピエトロ教会に行くが中には入ることはできない。
来た道を戻り、サン・ドメニコ教会に入る。チェントロから見下ろしたときの存在感があるが、中のステンドグラスもきれいだ。
旧サン・ドメニコ修道院の中庭もいい。
カヴール通りを上り、ゆるやかな階段を上る。途中右手のメルカートのあるところから景色を見る。
メルカートは2店しかオープンしておらず観光客の方が多い。
11月4日広場に戻り、エトルリアの井戸《Pozzo Etrusco》を見る。ここには、2000年8月兄との旅で訪れたことがある。今回は、実際の井戸を見る前にビデオで当時のエトルリア人がどのように考えて作ったかを見たので興味深かった。当時の技術力がすごい。
◆最後の町歩き
ランチのあとは、《GROM》でジェラートを食べてからプリオーリ通りを下って、可愛い教会、サン・ベルナルディーノ教会に行く。建物も小さくて可愛いが何と言ってもファーサードが可愛くて美しい。
これで町歩き終わりにするが、肝心の11月4日広場に面した大聖堂に連れていかなかったのは残念だ。
(フィレンツェでドゥオモに行かなかったのはもっと残念だが)
◆いざローマへ
ホテルに戻り、荷物を受け取ってバスターミナルへ。朝に続いてエトルリア時代の遺跡《ロッカ・パオリーナ》のエスカレーターを使って下りる。
14時30分発のプルマンは時刻を確かめたはずなのにドライバーに訊くと『今日は、14時45分』だと。
発車するまで車内はものすごく暑い。
今回のイタリア旅行、最後の目的地ローマに向かう。
◆泊まる
◎ホテル Fortuna(★★★), Via Bonazzi, 19, Perugia
Agodaで予約。Twin 19,716円 Cancel不可の前払い。市税1.5ユーロ×2、現金払い。
◆食べる
◎お店の名前 Pizzeria Mediterranea, Piazza Piccino, 11, Perugia
2010年最初の短期留学時、ペルージャに着いたその夜Aさんたちに連れて行かれて以来、滞在中何回も、そして旅行で訪れた際もここで美味しいピッツァを食べている。
◎お店の名前 Osteria a Priori,Via dei Priori, 39, Perugia
ペルージャ短期留学した2010年にオープンし、当時は主に1階の丸いテーブルを利用し、たまに2階にも行っていた。その後、旅行で訪れた際も友人たちと食事を何回かしているいわば思い出の店。
食べたもの 本文の通り。
カフェ、水、コペルト含めて85ユーロ。
◎お店の名前 Living Cafe, Via della Rupe, 1, Perugia
景色の良いバール。Sくんが『景色良いところに行きたい』というので実は以前行ったことのある奥のリストランテ《Del Sole》にするつもりだったが、手前のこの店はほとんどテラス席なのでここにする。
サービスは今一。別料金のトッピングなく、言ったものの対応せず、しかも金額変わらず。
食べたもの サーモンのパニーニ(別のものを注文したが向こうの都合で2回変えさせられる)、トルタ・アル・テスト。ビール、プロセッコ含めて20.5ユーロ。
◎お店の名前 GROM, Via Mazzini, 31, Perugia
食べたもの ジェラート 小(2.7ユーロ)と中(3.2ユーロ)。
◆飲む
◎お店の名前 Daje, Via Danzetta, 5, Perugia
アペリティーヴォに行った店、小さな路地にあるが、短期留学時に食材を買いに来た店が数軒先にあった(今はもうない)。当時はこの店はなかったはず。
アペリティーヴォ用つまみ盛り合わせ(6ユーロ)、Scacciadiavoli(スプマンテ、5ユーロ×7)で41ユーロ、1ユーロサービスで40ユーロ。こんなに飲むならボトル(23ユーロ)にするのが良かったか。
《Daje》というのは、イタリア語レッスンでも度々話題になるローマ弁。Aさんに尋ねると、ペルージャでも使われているそうだ。
◆見る
◎エトルリアの井戸 4ユーロ×2