Cinque Terre & La Spezia (チンクエテッレとラ・スペツィア)
2009/9/15~17
◆行く
わずか9kmの範囲の海岸線にへばりつくように5つの町がありその景観で《ポルトヴェーネレ、チンクエテッレと小島群》として世界文化遺産に登録されている。今までなかなか機会がなかったが’09年の旅ではここを訪れることを目的の大きな一つとした。
いつもイタリアの旅情報を交換している会社の後輩にメールでいろいろ教えてもらい『モンテロッソあたりで1泊した方がいいですよ』とすすめられたものの適当な宿が見つからなかったことと『あまりにも小さな町なので景観以外の見どころが少ないかなぁ』と思いラ・スペツィアに2泊し、そこをベースにチンクエテッレを楽しむことにした。
◆ラ・スペツィアへ向かう
パヴィア修道院観光後、パヴィアに戻り12時35分発の直通列車に乗る。ジェノヴァからリグーリア海を南下することになるがジェノヴァまでは’02年、’04年と2回通ったことがあるので懐かしい。
13時40分ジェノヴァ・プリンチペ駅通過。曇っているが天気はこっちの方がよさそうだ。
14時08分頃、海が見える。サンタ・マルゲリータをすぎたあたりから薄日がさしてきた。定刻より5分遅れ15時23分ラ・スペツィア到着。
駅と港の中間あたりの予約していたホテルを目指し歩き始めたが、なかなか思った通りに出ないままホテルの裏に出たようだ。標識を見つけ表玄関までスーツケースを持ち上げホテル建物南側の階段を上がる。レセプションは6階だ。
◆さっそくラ・スペツィア街歩き
部屋は3階210号室、窓のカーテンをあけるとさっきの階段が目の前だ。荷物を片づけたりして16時半頃街歩きに出かける。
中世の雰囲気ただようパヴィアから来たため全く違う印象だ。どちらかといえばやはり港町のバーリ、アンコーナ、トリエステに近いか。
例によってネットで検索したリストランテ、本に出ていたトラットリアをプリントアウトした地図をもとに出かける。すぐに大きな教会の前に出た。サンタ・マリア・アッスンタ教会だ。白っぽい横じまのファサード。中に入るのはあとで、ということでさらに海岸の方に行く。リストランテ探しばかりではしょうがないのでフェリー乗り場を確認しに行った。大きなフェリーが停まっているところだ。
すぐ近くでは屋台の本屋が新本バーゲンの店を出していた。
戻ってすぐのところにある公園の中にインフォメーションがあったので地図をもらう。ホテルでもらった地図よりもずっとわかりやすい。
なかなかわからなかったリストランテだったが帰りに2軒見つけたものの目当ての”All’ Inferno”は見つからない。魚市場近くと書いてあったのでまわり一帯を歩きまわるがわからず。でもこれで結構街に詳しくなった。
さっきスーツケースをうるさく引っ張ってきたプリオーネ通りを身軽に歩く。イタリア特有の夕方のパッセジャータですごい人出だ。
帰りにカフェに寄る。他の町のような広場のカフェがわからないので通りに出ているところだ。生ビール中1杯を注文。お釣りとともにポテトチップとオリーブが運ばれる。これで3.5ユーロとは安い。カメリエーレのおじさんに”All’ Inferno”の場所を訊くと持っていた地図の上に印をつけてくれた。さっそくそのあたりに行ってみるがやっぱり見つからない。
◆ついに見つけた” Osteria All’ Inferno”
ホテルに戻り一休みして20時ちょっと前に出かけてまた探し、なかったのでネットでチェックし見つけていたトラットリアに行ってみた。外から覗くとまだ誰も客がいないのでいったんホテルに引き揚げた。30分ほどしてから再度出かけさっきの店に行く途中おじさんがつけてくれた地図の印の場所とはちょっと違っているところに”Osteria・・・・”の看板発見。行ってみると探し求めていた”All’ Inferno”だったので地下への階段をためらいなく下りる。
階段を下りると左に受付兼レジがあり、大勢の客がいる奥の大きな部屋に入ってすぐ右のテーブルに案内される。店内がよく見渡せる。本に出ていたように地元の人たちで活気があふれているのが良くわかった。
最初に訊かれたのは飲み物、あとで水を頼む。メニューはなさそうで、プリモを口頭で告げられる。海の幸のスパゲッティ、スカンピのペンネ、ペンネアラビアータなど。最初のものにした。
トマトソースでスカンピ、ムール貝、エビはいずれも小さいながらたっぷり。出汁が出ていて美味い。前菜をとばしていきなりプリモにしたのでこれで終わってもいいかと思うくらいだ。
まわりを見るとムール貝が多くのテーブルに運ばれていて美味しそうなので欲しかったがいかんせんお腹の調子が今一なので我慢。そのうち最初のお兄さんが現れ、セコンドの説明をしてくれる。いろいろあったが(多分ムール貝Zuppa di musselも)魚のカルパッチョにした。
ちょっと塩がきいているが段々感じなくなる。去年トリエステで食べたのと同様軽くスモークしてある。
ここで次のワインについて訊かれたのでグラスで頼む。白を頼んだつもりだったが赤が出てきた。もともと赤の方が好きなので『まぁいいか』。食後はカフェで締める。
地元の人たちが集まる居酒屋みたいな店で大いに満足。22時近くホテルに帰る。
◆2日目は雨
今回の旅の5日目の朝、例年ならば折り返しの日だが今年は10泊11日のためまだまだたっぷりある。
6階の食堂に行く途中雨なのを知る。『うーん。また、今日も雨かぁ・・・』。
ちょうどこの日、日本では鳩山内閣が誕生したようでTVをつけるとCNN、BBCとも好意的に伝えている。
8時40分にチンクエテッレ巡りのフェリー乗り場に向かう。波が高いため今日は欠航だとのこと。
せっかく海からの眺望を楽しみに来たのにショックだ。『しようがない、列車で行くしかないか』、意外に蒸し暑いので着替えのためいったんホテルに戻る。
行きがけにホテルそばのサン・ジョルジョ城の入口まで行ってみる。そこからの港方面の景色がいい。
駅までの途中、魚市場にも寄ってみた。
市場は魚だけではなく野菜、果物、チーズ、ハムなどの店がいっぱい。屋根付きでかなりの規模だ。
駅の中のインフォメーションみたいところでチンクエテッレ1日券を買う(レヴァント/ラ・スペツィア間の乗降自由、8.5ユーロ)。
市場でぶらぶらしすぎたせいか次の列車は11時10分といわれびっくり、前の列車はちょっと前に出たばかりだ。駅のホームで時間をつぶす。
◆チンクエテッレ列車の旅
わずか8分でリオ・マッジョーレ下車。
多くの人がここで降りチンクエテッレ観光スタート。まずはかの有名な《愛の小道》だ。
駅を出ると目の前のレンガ積みの壁に巨大な絵がある。労働の場面のようで割と新しいもののようだ。
すぐ近くにいわば物産館のようなものがあったのでちょっと入ってみる。チンクエテッレ特産のシャケトラ(甘口の赤ワイン)、グラッパやレモンチェッロがあったが荷物になるのでここでは見るだけ。
◆《愛の小道》
階段の昇り口みたいところがマナローナに向かう《愛の小道》の入口だ。1日券を見せて入る。
《愛の小道》は海に向かい切り立つようないわば断崖にへばりつくような道だ。
一面曇り空のため海も濃いグレーだ。断崖を支えている岩は柱状節理で海に突き出したところにはそれが斜めになってラザーニャみたく見えるのもある。
ドイツ、アメリカ人とおぼしき観光客の一団がいて、狭い道なので途中何度か渋滞する。
トンネルの中にアコーディオン弾きがいてその音が反響してうるさい。足早にトンネルを出るともうそこはマナローナ側の終点。
南京錠が沢山掛けられたモニュメントをうっかり通りすぎたことに気づき一度戻った。トンネル出口近くにあった。
ガイドブックではゆっくり歩いて30~40分とあったが、わずか15分で終わってしまった。雨がぱらついたりする天気もあってちょっとがっかり。
◆モンテロッソ
眼下にみたマナローラの駅に着き、12時12分発の列車でモンテロッソへ向かう。
少し遅れて12時30分到着。駅を出ると目の前がすぐビーチ。天気が悪いせいかパラソルは店じまいだ。海の方に目をやると漁船だと思うが何隻か固まっている。そのずっーと沖には少し大きな船影が見える。
本に出ていたシーフードの店を探しに駅を出て左の方に行きトンネルを抜ける。右はフェリー乗り場。さらに先に行くと旧市街だ。店はすぐわかったが休業なのか定休日なのか閉まっている。
そのあたりをぶらぶらして路地に入る。リゾート地だけあってどこもいい値段のようだ。定食18ユーロと出ていたリストランテに入る。入口が2カ所あり意外に大きくてまたなかなかきれいな店だ。定食のほかにワイン、食後にドルチェを頼む。
食事中に外から入ってきた人が小さなチラシを各テーブルに置いていった。それは近くの土産物屋のもので読むといろいろありそうなので食後に行ってみることにした。
間口は狭く小さな店。外にはグラッパなど中心に置かれ《呼び込みディスプレイ》のような役目を果たしている。
中に入るとお店の人はベトナム人か、アジアの人でちょっと驚いた。グラッパ、レモンチーノ、甘いリキュールなど味見しそれぞれ買う。
モンテロッソの旧市街はそう広くないが中心部のT字路みたいなところにサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会(ドゥオモ)がある。白と黒(濃い緑か)の縞模様のファサード、ジェノヴァ様式だ。ジェノヴァのサン・マッテオ教会とそっくりだ。
中に入ると意外に明るい。側廊は狭いものの3廊式で柱やアーケードも白黒の縞模様だ。隣の建物は小さな教会か礼拝堂のようでこちらはファサードは白くてシンプル、中も白いが彫刻の装飾が豪華に感じられる。
ラ・スペツィア方向へ戻る列車にはまだ早いので駅を通りすぎビーチ沿いの道を歩いていると、昨日の列車で同じ席になり先にレヴァントで降りたアメリカ人夫婦にすれ違ったようだ。彼らの姿、格好が列車の中と違いリゾートぽくなっていたのでこっちは気づかず、だ。先に向こうが『アレッ!』という感じの表情を見せたのを、スレ違いざまに気づいて思い出す。
◆ヴェルナッツァ
15時24分の列車でヴェルナッツァへ。着くとホームはトンネルの中、先頭車両のみ外だ。
駅からすぐ近くに入り江があり、そこはよく写真で見る景色だ。入り江に向かってカラフルな建物が立ち並んでいる。岩場では釣りをしている人もいる。
カラフルな建物群に隣接する優雅な時計塔のある建物は教会だった。サンタ・マルゲリータ・アンティオキア教会だ。狭い場所に立つロケーションの関係か、入口は内陣横にある。外観もゴツゴツした石積みだが中も同じような感じだ。
甘口ワインのシャケトラが沢山置いてあるすぐそばのエノテカに行ってみたが荷物になるので(モンテロッソで買い込んで十分、荷物がある)リオマッジョーレで買うことに次の16時12分の列車に乗る。
チンクエテッレの5つの町には唯一山の上にあるコルニーリアは駅から遠そうなのでパス。そのままリオマッジョーレへ向かう。
◆再びリオマッジョーレ
駅を出て線路横のトンネルを抜け坂道のメインストリートへ。雨がひどい。これならモンテロッソかヴェルナッツァにいれば良かった。
ワインと土産物を扱っているエノテカ発見。シャケトラが何種類もあるので迷ってお店のご主人にその違いなどいろいろ教えてもらう。シャケトラのほかレモンのオリーブオイル、アンチョビ、ペストを買う。レジを打っているときに『まけて!』と言ったら手をとめ、ペスト分を引いてくれた。“Grazie!!”。その後イタリア語で少し話をする。
次のラ・スペツィアへの電車には間に合いそうもない。雨も依然降っているので雨宿りをかね、屋根のあるカフェでビールを飲んで時間調整。
17時半、駅へ向かう。駅で待っている間、雷鳴がとどろく。17時50分発の列車は5分遅れのまま18時05分、ラ・スペツィア到着。雨の中まっすぐホテルに帰る。
◆雷で停電
念願のチンクエテッレへ行ってきたものの満足感はない。チンクエテッレは《海からの景色》を見ないと。しかも天気が悪いので陸地だけでも物足りない。結局は土産物を買う観光地なのか?
ホテルの部屋でTVを見ていると雷のせいか一時停電。復旧するもCNN,BBCなどは見えなくなる。
お腹も珍しくすいてきたので20時すぎ食事に出かけた。目指すは昨夜いったんは行こうと思ったDa Duccio。行ってみると誰も客がいないのでちゅうちょしたが入店。
イタリア人っぽくない女性が迎えてくれた。
メニューを見ながら相談してアンティパスト、プリモ、セコンドを注文。アンティパストが出てきたのと同時くらいに8人の男性グループが来てにぎやか。年恰好が同じくらいで久しぶりの人たちもいるようなので学生時代の仲間が何年かぶりに集まっている感じだ。にぎやかになったとはいえ帰るまでこのグループだけだった。
お腹いっぱいなのでドルチェをパスし、食後酒としてアベルノを飲む。甘い薬用酒みたいだ。ほかにシェフからといってズィビッボ(Zibibbo、シチリアのデザートワインだと教えてくれた)とレモンチーノがサービスされる。
◆ラ・スペツィア3日目の朝
6時ころ雷と雨の音がひどくて目がさめる。7時半すぎ朝食に出るときロビーから外を見ると雨はあがり晴れ間も出てきた。
フロントで船のことを訊ねたが『ここでは運航状況はわからない』という。急いで荷物をまとめ、とりあえずフェリー乗り場に行ってみる。途中、大きな虹が出ていることに気づく。
乗り場に行っても運航するか不明のようだ。ホテルに戻り、急いでチェックアウト。「運航」に賭けることにして再びフェリー乗り場へ。
9時すぎ乗り場に着くと大勢の人が待っている。どうやらO.K.のようだ。
◆フェリー出航
ポルトヴェーネレでは下船して見るつもりなのでその旨切符売り場で言うと『他では下りないこと』を確認された上で13ユーロ払う(これは料金表にはのっていない)。船に乗りこみ2階席(デッキ)に座る。座ったまま陸が見えるように進行方向左側だ。
定刻より5分遅れで9時20分出航。まずラ・スペツィアの湾内をゆっくりと進む。フェリーといってもいわば遊覧船、いろいろと英語で説明がある。ヨットハーバーもある。ジョルジョ・アルマーニの大きなヨットも停泊している。ムール貝の養殖場(多分)も見える。
だんだん天気が良くなり海の旅日和、風が気持ちいい。再チャレンジして良かった。昨日運航していたとしても天気はいまいちだったのでなおさらそう思った。
◆ポルトヴェーネレ
約30分でポルトヴェーネレ到着。船から見える岬の突端にあるサン・ピエトロ教会の姿は印象的だ。
ほとんどの人がここで下船、次の11時の船まで約1時間の観光だ。
大半の人がサン・ピエトロ教会の方に向かっていったが混雑するのも嫌なのでカステッロ横の石段を登る。結構しんどい。左側がカステッロだと思うがその壁はまさに城塞、高くそびえている。
先端に出てみるとサン・ピエトロ教会が眼下に見える。チンクエテッレの海が青くきれいだ。周りには誰もいず絶景を独り占めだ。
登ってきた石段をころばぬように下り、今度はサン・ピエトロ教会へ行く。船で一緒だった人々はもう戻ってくるところ。
教会はここも縞模様のジェノヴァ様式、小さな教会だ。後陣の窓から日が差し込み、思っていた以上に中は明るい。
一通り見るべきものを見てあとは次の船に乗るだけだが港に面した土産物屋兼バールでジェラートを買い一休み。
◆海からのチンクエテッレ
11時の船がなかなか来ない。10分弱遅れて到着、乗り込むが出航したのは11時半頃。舳先近くに座ったので結構揺れ、波しぶきを受ける。それでも海も空も真っ青で気持ちがいい。
リオマッジョーレには30分弱で到着、下りるつもりはないので乗客の乗り降りを座って待つのみ。12時すぎ出航。
昨日歩いた《愛の小道》がよく見える。この船はマナローナには寄らない。山の上の町、コルニリアも船上からはっきり見ることができた。教会の塔も見える。
入り江に面した建物がカラフルなヴェルナッツァの町が見え、だんだんと近づく。こういう景色は「海から」ならではだ。
12時20分到着、ここでほとんどの人が下りる。12時27分出航。
モンテロッソにも船着き場のある旧市街の方に船が向かって行く。12時35分到着だ。
◆モンテロッソで2日続けてランチ
モンテロッソの町は昨日見ていたし、ラ・スペツィアへ戻りレッジョ・エミリアへ移動する予定なので駅へ急ぐ。切符売り場に並んでいる人がいて12時43分発の列車に乗るのをあきらめる。
次の列車まで、と駅前のビーチ沿いをぶらぶらするが、折角の景色なのでこのビーチに面したリストランテ・カフェでランチにする。メニューを見ると場所柄少し高いようだ。
海の幸サラダと魚介類のフリット、これと水代わりに白ワイン。フリットがカラッと揚がっていて美味い。
海を見ながらゆったりと食事をとる。海の色は空を映して青いし波がキラキラ。目の前のビーチにも平日(水曜)なのに人出がある。
船旅もできたし本当に再度来て良かった。昨日だけではチンクエテッレの印象が悪くなるところだった。
◆ラ・スペツィアへ戻る
14時04分の列車は10分遅れ。これでラ・スペツィアへ戻る。到着寸前、車窓から真夏のような積乱雲が見えたので雷雨を心配したが大丈夫だった。
ホテルに戻らず、何回か通りすぎながらまだ見ていないサンタ・マリア・アッスンタ教会へ直行する。
中は3廊式で装飾もあまりなく白っぽい。ロッビアの《聖母被昇天》の作品が左にある。一つ一つは割と小さいが《キリストの磔刑》の14場面の絵が左右の壁を飾っている。主祭壇奥には《聖母被昇天》の絵だ。
ホテルに戻るついでに朝行ったサン・ジョルジョ城へ再び行き、眼下の港を見ると景色が天気で全然違う。
帰りにホテル前の教会に立ち寄る。イエスの聖心教区教会とでもいうらしい。
◆レッジョ・エミリアへ
スーツケースをピックアップし駅へ向かう。16時、駅に着く。
パルマ乗換えでレッジョ・エミリアに行く列車は16時20分発だ。15分をすぎても1番線なのにそこにはピサ行きが停まっている。ディスプレイを見るとホームは”1T”となっている。駅の人に訊くと『1番の前、右の』だという。”1Tronco”は日本でいう0番線ということを初めて知った。
5分ほど遅れて発車、内陸エミリア・ロマーニャ州のレッジョ・エミリアへ向かう。
◆泊る
ホテル MY ONE HOTEL(★★★★), via XX Settembre, 81 Twin single use 1泊 89ユーロ
Venere.comで予約、2泊する。駅とフェリー乗り場の中間であることが決め手で選ぶ。
建物は割と新しく高低差のある場所に建っていて、正面入り口は6階にあたる。部屋は210号室、内装、設備はいいがピローネ通りからのいわば裏階段を目の前にしており眺望は全くだめ。
◆食べる
- リストランテ
お店の名前 Osteria All’ Inferno, via Lorenzo Costa, 3 La Spezia
地元の人でいっぱい、安くてうまい居酒屋的雰囲気で場所さえわかればおすすめ。
食べたもの プリモは海の幸のスパゲッティ(6ユーロ)、セコンドに魚のカルパッチョ(8ユーロ)。
味は本文の通り。コペルト、ワイン(グラスで2杯)、水、食後のカフェで計19ユーロ。
お店の名前 Osteria Duccio al mercato, via F.lli Rosselli,17 La Spezia
TripadviserでのLa Spezia飲食店評価第一位
食べたもの 前菜はタコとポテトのサラダ(7.5ユーロ)、プリモはロンボのパスタ(Paccheri al ragu di rombo、7ユーロ)、カメリエーラに勧められた一品。イカみたいな歯ごたえのパスタに魚とトマトが押しつぶされたソースで美味い。あとで辞書で調べるとロンボとはヒラメのことらしい。
セコンドはこれまたおすすめのカタロニャ風ヨーロッパロブスター(Astice alla catalano、14ユーロ)。パプリカ、人参、セロリの上にロブスター半分。ロブスターと言われたがAsticeは「ウミザリガニ、オマールエビ、ヨーロッパロブスター」を指すらしい。値段から見て伊勢エビではないだろう。
コペルト、ワイン(500ml、3.5ユーロ)、水、カフェで計35ユーロ。食後酒3種はシェフからのサービス。
お店の名前 Ristorante Al Garugio, via S.Pietro, 9 Monterosso Al Mare
食べたもの プリモはジェノヴェーゼ・ソースのスパゲッティ、セコンドはムール貝のワイン蒸し(何と40個もあった)、
これにパンと水がついて18ユーロの定食、プリモ、セコンドは何種類から選べるプリフィックス。ワイン(500ml、2.5ユーロ)、ドルチェ(クレームカラメル、4.5ユーロ)で計25ユーロのランチ。
お店の名前 Ristorante Il Gabbiano, via Fegina,84 Monterosso Al Mare
食べたもの 前菜に海の幸サラダ(8ユーロ)、セコンドに魚介類のフリット(14ユーロ)、これが食べたかった。イカ(カラマリ)とエビ(ガンベロ)がからっと揚がっていて美味しい。ビーチを望みながらたべるのは格別。コペルト、水代わりの白ワイン(500ml、4ユーロ)で計28.5ユーロのランチ。
◆買う
お店の名前 Enoteca La Monterossina, via Roma,7 Monterosso Al Mare
買ったもの グラッパ、レモンチーノ、野イチゴのリキュールなど200mlのもの4本(各7ユーロ)、500mlのグラッパ(14ユーロ)、いずれもシャケトラ醸造元Sangalla社製品
お店の名前 Enoteca D’Uuscintu, via Colombo,84 Riomaggiore
買ったもの シャケトラSciacchetra Riserva 2002, Terra di Bargon(375ml、54ユーロ)
レモンオイルコンデショナー(250ml、7.5ユーロ)
ジェノヴァ産アンチョビフィレ瓶詰め(10.5ユーロ)
ペスト(ジェノヴェーゼ・ソース、3.5ユーロ)
◆乗る・歩く
◎チンクエテッレ1日乗車券(レヴァント/ラ・スペツィア間の乗降自由、愛の小道入場も含む、その他チンクエテッレ・カードと同じ利用範囲、8.5ユーロ)
◎チンクエテッレ遊覧船(ラ・スペツィア~ポルトヴェーネレ~モンテロッソ、13ユーロ)
◆読む
本の名前 『ミラノから行く北イタリアの街』田島麻美著 双葉社 1700円
ラ・スペツィア1日目に探し回ったオステリア、モンテロッソで閉まっていた店はこの本による。
今までの旅でもタビタビお世話になっている。