月別アーカイブ: 2014年11月

Pienzaへの旅

 

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イタリアへ行き始めて17年目、17回目の旅だった今回、初めて訪れたのはピエンツァ。

14年前にモンテプルチアーノからシエナに向かう途中に乗っていたバスが停まり、『今度はここに降りてみよう』と、それ以来訪れようとずっと考えていた。

 

ピエンツァはルネッサンス期にこの町出身のピオ2世によって造り変えられた小さな町で世界遺産にも登録されている。このことも行きたかった理由だ。

 

今回の旅では、当初はシエナ→ピエンツァ(泊)→モンテプルチアーノ(乗換え)→キウジィというルートを考えていたがキウジィまでのバスの便が恐ろしく良くないことがわかり全体の日程を変えてシエナから往復することにした。

 

◆シエナからのバス

前泊地はフィレンツェ。シエナからのバスはFS駅から出るのでフィレンツェからあえて電車に乗る。電車を降りてからバスの発車時刻まで30分あるので悠々だと考えていた。

とりあえず駅の外に出て雨の中スーツケースを転がしながらバス停を探すが《モンテプルチアーノ行き、112》の発車場所が全くわからない。何人かに尋ね、このあたりだということ、乗車券は駅の中で売っていることを教えてもらう。

 

バス券を買う時に発車場所を訊くと『駅の左側』としか教えてくれない。再び外へ出て何人かに訊くが『知らない』との返事。意を決してちょうど来たバスの運転手に尋ねると『この場所から。もうすぐ来るよ。』と言われほっとする。

 

バスは定刻に来た。運転手に『ピエンツァまで』と言ってスーツケースを下に入れてもらう。

 

トスカーナ特有のなだらかな丘陵地帯が見えるはずだが、雨のせいで車窓からの景色ははっきりしない。残念だ。

 

1時間以上乗り、定刻より少し遅れて14時半ごろホテル近くのバス停で降ろしてもらう。

 

◆ピエンツァ町歩き

チェックインして目と鼻の先にある町へすぐに出かける。町の入口でちょうど日本人のツアー客と一緒になった。添乗員の声が聞こえたが40分の観光のようだ。

 

一群はまっすぐ行く人が多そうだったのですぐ右にまがりオルチャ渓谷の景色がいいゴッツァーニ通りに出る。確かに景色は良さそうだが何しろ雨で見通しがあまりきかず感動するほどではない。

ドゥオモの横に出たので抜けるとそこが町の中心地。ロッセリーノ通りに出る。細い中世っぽい通りに面した店はほとんど閉まっている。

1軒の食料品店が開いていてパニーノの貼紙があったので遅いランチにする。生ハムとペコリーノのパニーノを作ってもらい赤ワインを1杯頼んだ。店内には、サラミ、チーズやオリーブオイルがあったのでまたあとで来ようと思い何時までやっているか訊く。

 

腹ごしらえもできたので町歩き再開。

といってもすぐ近くのサン・フランチェスコ教会とドゥオモだけだ。そう広くもないピオ2世広場は敷石の工事中で、ピッコローミニ宮は何と前日から月末まで休館だった。

サン・フランチェスコ教会もドゥオモも中に入ると日本人だけだ。

そのあとは町の中央を通るロッセリーノ通りから折れる小路をいろいろ行ってみるが、小さな町なのですぐに終わってしまう。

雨、風がひどいのでいったんホテルに戻ることにした。入口付近ではツアーの人たちがバスに戻るところだった。

 

◆夕方の町もひっそり

1時間ほど休んで買い物やら夕食のリストランテ探しも兼ねて17時半ごろ再び町へ。

相変わらず休んでいる店が多い。さっきが単に昼休みだったのではなく月曜午後のため休みらしい。中にはピッコローミニ宮休館と合わせ2週間も休んでいるリストランテも数軒あった。全体にひっそりしている。

風雨は依然強く、雷も鳴りだす。

 

◆朝は大きな虹

翌朝は晴れ。朝食前に散歩のため町に行く。昨日と同じルートで渓谷を見下ろすところに出ると何と虹の根っこがドーンと立ちあがっているのが目に入ってきた。

『これはすごい!!』

うしろを気にしながらムーラ通りを進み振り返ると虹は大きく成長し、ドゥオモの鐘楼を包むように空に広がっている。

《早起きは三文の徳》というやつか、それとも頑張って来た割には閉まっているところが多かったための《お詫びのしるし》なのだろうか?

チェックアウト時にこの虹の話をしたら『イタリア人は虹を見ると何かいいことがあると信じている。』と言っていた。

 

9時19分のシエナ行きのバスに乗ってピエンツァをあとにした。

途中の天気は相変わらず晴れたり降ったりだったが、この日の午後以降帰国するまでパルマ、モデナ、ローマは良い天気だったのはこの虹のご利益か?

雨のち晴れのイタリア旅行、最後に晴れ女に感謝!

10日間の旅を終え昨日帰国、今日一日休んで明日から仕事だ。

旅行中この日記をUPしようと思っていたが持っていったタブレットでは書き込み禁止となりできず、東京にいる管理人に問い合わせたところアプリをダウンロードする必要のあることがわかった。

旅行中はただでさえ時間が少ない、おまけにホテルにいるときしかWifiを使えないのであきらめ、旅行に専念(?)した。

 

さて、その旅行だが、8泊中最初の6泊は毎日移動。自分で決めた日程なので誰にも文句は言えないが結構疲れたのも事実だ。おまけに前半は天気が悪かった。

ローマに夜着いた初日こそ降られなかったが、翌土曜日のペルージャは午後から雨(ローマは雷雨がひどかったらしい)、翌日のフィレンツェはぱらぱら程度だったが傘を手放せない。

次の日はピエンツァだったがバス乗換えのシエナ駅ではかなりの雨に濡れながらバス停を探し回る。

車窓からのトスカーナ独特のなだらかな丘陵地帯も本来ならもっと美しく見えただろう。ひどかったのはピエンツァに着いてからだ。段々と雨足も強くなり夜には雷も鳴りだした。

TVニュースによるとジェノヴァ辺りでは大雨で水害もあったようだ。

(翌朝晴れ間に小さなピエンツァ市街を散策したところ大きな虹を見た)

 

8日目の金曜日にローマ集合するイタリア語講座クラスメイト3人中2人が《晴れ女》と聞いていたが、その2人が到着した頃からイタリアの天気は回復に向かい火曜午後パルマに着いたころには完全に晴れた。それからずっと好天だ。木曜昼すぎローマに戻ったが東京よりも暖かく感じる。

 

そんな好天の中、金曜には予約していたフラスカーティのワイナリーを訪れる。

ワイナリーの建物屋上に上がると南は一面ぶどう畑、北にはローマの街が見え、絶景だ。

2人の《晴れ女》に感謝してワインを飲んだ。

明日およそ1年ぶりのイタリアへ

明日およそ1年ぶりのイタリアへ旅立つ。

あらかじめ決めていたスケジュールだが、この期におよんでピエンツァからモンテプルチアーノ経由(乗換え)キウジィまでのバスの便の悪いことがわかり急きょ訪問都市の順番を入れ替えることにした。

そのためホテルの予約もし直すことになり、ようやく昨晩確定した。

 

並行して、イタリア語講座のクラスメイトとのワイナリー訪問についてSさんがいろいろやりとりしてくれ最終的に先方が最寄り駅まで出迎えてくれること、そのやりとりのメールを読んだり、またその日は皆で夕食を食べることで候補の店をチェックしたりでなかなか忙しい。

 

さらに、かつて通算5カ月暮らしたいわばイタリアのふるさと、ペルージャでの友人たちと連絡を取り合ったりでこれも気分的には結構せわしない。

 

明日は12時間余のフライトなので少しゆっくりして旅行の毎日に備えたいものだ。

 

向こうに着いてからはできれば毎日日記をUPするつもりだ。

来年春はスペインへ

今年のイタリア行きも出かけるまであと2週間足らず。ここのところの円安・ユーロ高が気になるもののもうほとんど出かけた気分でその日を待つだけだ。

 

今、頭の中を占めているのは急きょ決めた来年春のスペイン旅行だ。というのは、某エアラインのマイレージ特典でなかなか取れなかったチケットがちょっと日にちをずらして何とか取ることができたからだ。

 

スペインにはイタリアに行き始める前の年、今から17年前に行ったことがある。

その時はマドリード、トレド、バルセロナ、モンセラートを訪れているので今度(来年)はアンダルシア地方に行こうと思う。

滞在日数が限られている中、グラナダ、セビーリャ、コルドバあたりを周りたいが、まだ春まではたっぷり時間があるのでじっくり考えるつもりだ。

それと並行してスペイン語もちょっとだけ勉強しようと思う(もちろん簡単な旅行会話程度だが)。