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Roma AL CHIANTI
Roma AL CHIANTI
Roma(ローマ)2018/7/16, 2018/7/23
お店の名前 AL CHIANTI, Via Ancona,17 Roma
2018年7月のイタリア旅はローマに2週間滞在、Porta Pia近くのホテルに泊まっていた。
その界隈には意外にも多くのリストランテ、トラットリア、ピッツェリアがあり、ここはそんな中の1つで、ローマでありながらトスカーナ料理の店。
落ち着いた感じのいい店だ。
通りがかりに見つけ、良かったので1週間後に再訪。
◎1度目
◆食べたもの 前菜としてトスカーナのクロスティーノ(6ユーロ)。ブルスケッタのようなものだが塗っているのは何だろう。レバーのようだが臭みはない。サービスとして小さなコロッケ。
ランチが遅かったのでプリモはパス。
セコンドは、トスカーナの肉、キアーナ牛のタルタル(18ユーロ)。
これは、かなりの量がある。
◆ワイン 『プロセッコかスプマンテを』とグラスで頼んだら、トレヴィーゾのプロセッコMALIBRANをボトルで開けてくれた(6ユーロ)。量も多い。
このあと、赤ワインをグラスで(5ユーロ)。
店内を見ると、黒板にグラスワインが泡、白、赤が数種類書かれていた。
コペルト、水、カフェを含めて41.5ユーロ。
外のテーブルも空いていたが、中の窓際の席にした。これは大正解。
というのは、突然の雷雨で外のテーブルのお客は途中で中に移動していたからだ。
窓際の席でも、窓が開いていたので多少降り込んだほど。
◎2度目
窓際のまったく同じ席に座る。
◆食べたもの 前菜として、サルビアとポテトのフリット(Scartate e fritte、4ユーロ)、自家製の大量のポテトチップ。ちょっと失敗、食べきれない。
前菜はもう一つ、キアーナ牛のカルパッチョ(10ユーロ)。
プリモは、カーチョ・エ・ペペのピチ(8ユーロ)。カーチョ・エ・ペペといえばローマ料理のはずだが、トスカーナのピチということで選ぶ。
前回同様小さなコロッケはサービス。
セコンドはパス。
食後にドルチェとしてジェラートとシャーベット(5ユーロ)。
◆ワイン 黒板の中から1週間前のプロセッコを見つけ2杯(6ユーロⅹ2)。
コペルト、水を含め44.5ユーロ。
Napoli(ナポリ)2018/7/14~15
◆行く
ローマの語学学校に2週間通うため授業が始まる3日前にローマに着いたが、計画時点で、『ずっとローマにいるのも何だなぁ』と思い、2018年夏のイタリア旅2日目は20年ぶりにナポリに行くことにしていた。
テルミニ駅11時15分発のitaloは20分ほど遅れて発車、Napoli Central駅には15分遅れの12時40分到着。
7年前にサレルノに行くとき、乗り換えで時間がありちょっとだけこの駅構内を見てみて駅が新しくなっていたのは知っていたが、今回メトロに乗ろうとして様変わりでしかも広い。メトロの乗り場を探すのに一苦労する。
◆メトロで
トレド駅へは1号線、ようやくガリバルディ駅の改札口を見つけ入ってみると相当深い。
どうやら始発のようだ。
座れたが、3つ目の駅から自転車3台の親子3人が乗り込んできたのには驚いた。
メトロは新しいようだが、車両外側はありがちな落書きだ。
ガリバルディ駅から4つ目、トレド駅で下車。
出口までのエスカレーターの天井を見上げると、Eテレ《旅するイタリア語》でも紹介されていた地上へ続く穴。ちょっと幻想的な感じだ。
◆ホテル探しも一苦労
地上に出ると、そこはトレド通り。番地を頼りに予約していたホテルを探すが、その番地の建物には小さな扉が開いているのみ。
中に入ってみると、そこは建物ではなく土間のような感じ。突き当り奥に階段があるがどう見てもホテルがあるとは思えない。
いったん外に出て近くを探し回る(幸いにもスーツケースはローマのホテルに預けてきたので荷物はトートバッグのみで身軽だが)。
かなり方向違いのところに別のホテルがあったので訊いてみると、番地を確かめてくれ、しかも隣のバールの名前まで教えてくれた。
行ってみるとまさにさっきの建物だ。
さっきと同じように中に入り、奥の階段そばまで行ってみると『当ホテルに御用の方はこのベルを押さずに・・・』とあり、ホテルのあることがわかる。
ナポリのこの日の暑さは半端ではない(今回の滞在16日間で一番暑かったかもしれない)。
しばらくホテルで休んでからランチしがてら街歩きに出かける。
◆海の方へ
まず、腹ごしらえだ。ホテルのレセプションでいくつか教えてもらったお店の中で海に近い魚料理のトラットリアへ行く。
外はパラソルの下でも暑そうなので中のテーブルにするが中も涼しくはない。むしろ暑い。
プロセッコ、パスタ、水を注文。
魚料理もすすめられたがやんわりと断る。
海の幸のパスタはさすがに美味い。
カメリエーレはちょっと調子がいい。
『イタリアに住んでいるのか?』とか、どういうわけか『家族はイタリア人か?』など話しかけてくる。
食事のあと、何も考えていなかったので、とりあえず海の方へ行ってみる。
20年前に見たような気もするお城の前に出た。
どっしりとしたやぐらのような塔が3本見える。
《アンジュー家の城》だ。
ゆるやかな坂道を上って中に入って、すぐ戻る。
次にプレシビート広場に向かう。
◆思いがけずオペラのチケット入手
その途中、サン・カルロ劇場の前を通ると、オペラのポスターが貼られているではないか。
よく見るとその日が公演初日で、演目は《リゴレット》だ。
14年前、ヴェローナのアレーナ野外オペラで観たことがあり、ストーリーも大体わかっている。
窓口が開いていたので、ダメ元でチケットがあるか訊いてみると残っているとのこと。ほぼ舞台正面の3階パルコ前列席を手に入れた(40ユーロ)。
◆20年ぶりのプレシビート広場
ゆったりとした半円形の柱廊の広場には20年前にも来た。
この日は暑く、そのせいか広場前にいる人は少ない。
静かな雰囲気だ。
プレシビート広場を出て海岸、サンタ・ルチアへ。
暑いことは暑いが、せっかくここまできたのだからと《卵城》へ行くことにする。
海岸通りから海の向こうにヴェスーヴィオ山が見える。
◆卵城
《卵城》は海岸に突き出た小島にある。海岸には水着姿で楽しんでいる人たちがいた。
長い橋を渡り《卵城》の中に入るが、暑いのと《卵城》の屋上まで結構遠そうだったのでゆるやかな階段を途中でやめ、引き返そうとしたが、せっかく来たんだからと、また上り始める。
広い屋上に出ただろうと思っていたが、何のことはない、入口付近の砲台の上だった。
海も見えないこともないが、正面に見えるのはナポリの山の市街地だ。
ヴェスーヴィオ山は少しかすんでいるが《卵城》からの景色もいい。
《卵城》のあとは、逆戻りしてトレド通りをホテル方向へ。
暑いけど、土曜の夕方とあって、トレド通りはものすごく混んでいる。
途中、ジェラテリアで木苺のジェラートを食べ、17時頃ホテルに戻って一休み、少しまどろむ。
◆眠気の中、オペラ
公演は20時から。
サン・カルロ劇場向かいのカフェでアペリティーヴォ兼軽い夕食をとって劇場へ。
10分ほど前に行くと、もうかなりの人出。
きちんととした服装の人も見かけるが時期も時期なのでカジュアルな感じの人の方が多い。
何回か劇場スタッフに尋ねて3階のパルコNo.18に入り、席に着く。
すでに着席していたイタリア人カップルと挨拶。
客席は、平土間はともかく全体的にはすいているみたいだ。我々のパルコも8人席だが3人だけ(第2幕の途中から数人入ってきたが、これは多分上の階から移ってきたのだろう)。
いよいよ始まると、時差ボケのせいもあって眠気が襲ってくる。
21時10分、第1幕終了し、20分の休憩。
席にいてもしようがないので下に降りてみる。
一番下の階の左手奥に行ってみると大広間があり、さらにその奥には観客のためのバールや、水を売っているところがある。
いずれもものすごく混んでいる。
第2幕後の休憩時間には、ここのバールでプロセッコ(10ユーロ)を飲んで生き返った。グラスをもらって離れようとしたら呼び止められ、つまみを渡される。
第3幕は眠気もすっかり消え、楽しむことができた。
リゴレット役もブラーヴォだが、ジルダ役もブラーヴァだった(観客からのかけ声と同じく語尾活用している)。2人とも声量がすごい。
まさか、ナポリでオペラを観るとはこの日まで予想もしていなかったが、良い思い出になった。
◆朝の散歩でスパッカ・ナポリへ
宴会場みたいな朝食会場で朝食。部屋からは見えなかったトレド地区がベランダから良く見える。
ゆるやかな上りの細い路地だ。
街歩きに出かける。
目指すは、スパッカ・ナポリとドゥオモだ。20年前に来たときは訪れていないはずだ。
その前に、昨日ホテルで教えてもらったピニャセッカ通りのピッツェリアを探す。
なかなか見つからなかったが、最初通りがかりに写真を撮った魚屋の隣だということがわかったもののこの時間ではまだ開いていない。
スパッカ・ナポリ方向に行こうとしていたのにトレド通りを進み過ぎ、気づいたらダンテ広場まで行ってしまう。
そこでその先の国立考古学博物館に行くことも考えたが、見学時間を考えるとチェックアウトの11時までに戻れるかわからないので、初めの予定通りスパッカ・ナポリに行くことにする。
いくつかの道を曲がり、何とかジェズ・ヌオヴォ教会の前に出た。
これをまっすぐ進む通りがスパッカ・ナポリだ。
日曜の朝9時、とあってまだ閉まっている店も多く、歩いている人も少なくて、映像などで見る雰囲気を感じない。
スパッカ・ナポリを通り抜け、ドゥオモ通りを左折すると右側にドゥオモが見えてきた。
中に入ってみると、右側にサン・ジェンナーロ礼拝堂があるが、日曜午前なのでミサが行われている。
ゆっくりと全体を見る。ドゥオモだから当然のことだろうが内部の装飾は豪華だ。
来た道を戻り、再びスパッカ・ナポリを歩く。幾分開いている店も多くなってきているようだ。
途中、美味しいと言われるナポリ・カフェを味わいたいと思い、カフェを飲む。
サンタ・キアラ教会に入ってみたが、内部は簡素な感じだ。
行きに通りすぎただけのジェズ・ヌオヴォ教会にも入る。なかなか見事な装飾だ。
朝早い時間帯とあってそれほど暑くはない。たまに心地良い風もあって気持ちのいい散歩だった。
10時10分すぎホテルに戻り、とりあえずチェックアウト。
◆カラヴァッジョを観に
トレド通り、ホテルすぐ近くにカラヴァッジョの絵のある美術館があるので行ってみる。
セヴァロス・スティリアーノ宮美術館だ。元は、貴族の邸宅だったらしい。
1階では、ダヴィンチの特別展が開かれている。
カラヴァッジョの《聖ウルスラの殉教》は上のフロアだ。
この絵は最晩年の作品で、1610年に描かれている。
会場内ではどこからも光をあてていないのにウルスラの胸元にスポットライトがあたっているかのようだ。
現代なら、1眼レフで高速シャッターを切り、写し撮ったようなものか。
館内の、その他ナポリ派の作品はざっと見る感じで美術館をあとにする。
◆ピッツアあきらめ魚料理
ホテルのレセプションでいくつかピッツェリアを教えてもらったが、1軒は遠すぎ、近くの店はカジュアルっぽくてやめ、朝開いていなかったピニャセッカ通りの店に再度行ってみたもののどうやら休みのようだ。
その界隈を歩き、ワイン樽の上に置かれていたメニューが気になって見ていると、お店の人に声を掛けられ、少し早いが結局その店でランチにする。
魚づくしの定食(20ユーロ)でまぁまぁだった。
ナポリで本場ナポリ・ピッツアを食べられなかったのは残念だったが、これにて1泊2日ナポリの充実した旅は終わり。
14時20分発のitaloでローマに戻る。
◆泊まる
◎ホテルの名前 Hotel Principe Napolit’amo, Via Toledo 148, Napoli
Hotels.com で予約、ダブルルーム、事前支払いで9,410円。
本文の通り、探すのにものすごく苦労した。知っていれば、ロケーションはいい。
チェックインの際、汗をかいていたので冷たいオレンジジュースを用意してくれた。
渡された鍵には3本、部屋の鍵、ホテル入口白い扉の鍵、そして建物1階の入口の鍵、ということは外出時3本の鍵を持っていかなければならない。
部屋には、ミニバーも、セフティーボックスもない。
ロビーの自販機には水のほか、冷えたスパークリングワイン(200ml、1.5ユーロ)がある。
◆食べる
◎お店の名前 Trarttoria Pizzeria Casa Viscardi, Via S.Brigida N.57/59, Napolia
食べたもの 海の幸パスタ(10ユーロ)
プロセッコ(4ユーロ)、水、コペルトで17ユーロ。
◎お店の名前 Trattoria Pizzeria Addu‛ Fratemo ,Gradini SanLiborio, 21, Napoli
食べたもの 海の幸定食。前菜3種でムール貝の白ワイン蒸し、小いわしのマリネ、タコとミニトマトの煮込み。最初の2種はかなりの量。
プリモはボンゴレ・スパゲッティ、これは美味い。アサリもたっぷり入っているが半分近くは口が閉まっているのは残念。
水(920ml)、白ワイン(たぶん1/4)も含み、20ユーロ。
細い路地のテーブルで食べたが、道行く近所とおぼしき人が、『この店は美味しいんだよ~』と声をかけて行く。
通りがかりに入った店にしては良かった。
◆観る
◎オペラ 《リゴレット》、詳しくは本文の通り。3階ほぼ舞台正面パルコ席の前列で40ユーロ。
◎カラヴァッジョ 《聖ウルスラの殉教》、詳しくは本文の通り、入場料5ユーロ。