◆行く
リヴォルノでの『飲んで、食べて』1泊の旅を終え、フィレンツェに向かう。
16時12分発の電車は、定刻より少し遅れ、17時35分F.S.M,N駅到着。
そのちょっと前に一つ手前の駅に臨時停車(たぶんホームが決まるまでに時間稼ぎだろう)すると、近くにいたロシア人カップルから『フィレンツェの駅か?』と訊かれた。『次ですよ』と答える。
そういえば、リヴォルノの駅ホームでも、中東系のご婦人から『ローマヘ行く電車はこれですか?』と訊かれた。こっちも旅行中の外国人なんだけどな~
着いたホームは2番線なので出口まで遠い。
おまけに、駅を出てからインデペンデンツァ広場が工事中のため迂回させられる。
外はムアッと暑い。海に面したリヴォルノの真昼よりも暑く感じる。
昨年5月、11月に泊まったホテルにチェックイン。レセプションは顔なじみのエチオピア人(?)の男性。握手して『やぁやぁ~、また~』みたいな感じで挨拶。
◆エノテカで
昨年11月に3回も訪れたエノテカに行くつもりで出かけるが、その前にEATALYやドゥオモ近くの食料品店Pegnaに寄ってみる。
やや遠回りした感があるが例のエノテカへ。
初めご主人は憶えてなさそうだったが、女性スタッフは憶えていてくれ、そのうちご主人もわかったようだ。
まず初めにプロセッコを1杯、次いでシャルドネを飲む。
美味しい。
この店は本来は酒屋さんなので、立ち上がって棚の中からVin Santoを探してみた。
みつからなかったので訊いてみるとRuffinoのものを薦めてくれたので購入。350mlと小さいので持ち帰ることができる。
アペリティーヴォのつもりで入ったが、ホテルにも近いことだし、リヴォルノでの遅いランチでそれほどお腹がすいてもいないし、わざわざほかのトラットリアへ行く気もなくなり、ここで夕食代わりにつまみをとることにする。
アチューゲにバター、classico mareを注文。初めはサラミ、生ハムなどのclassico terraを『頼もうとしたら2人前で量が多い』と言われ、少なめのものを尋ねたら『classico mareを半分にするから』と言われ変更。
これはマグロ、カジキマグロのカルパッチョで美味しく、つまみとしてもいい。いずれもブルスケッタのようにパンに載った感じで出てくる。
これに合わせるワインを尋ねたら、やはり白、名前からしてドイツのものかと思ったがイタリア北部トレンティーノ産。
少し甘い、梨の香りがする。
これを女性スタッフに行ったら『エッ?』という反応。
最後は、グラッパで締め、結局1時間半近くいて21時すぎホテルに戻る。
◆朝はいつもの山登り(?)
ローマでの2週間語学留学の谷間の週末、2泊3日の旅も最終日。しかも昼すぎにはローマ行きの電車を予約してある。
フィレンツェにはたびたび訪れているので短い滞在の中でどうしても行きたいところはあまりない。
ただ、ミケランジェロ広場だけは例外だ。
朝食後ホテルを出て、カルツァイォーリ通りからシニョリーア広場を抜け、ヴェッキオ宮殿とウフィッツィ美術館の間の通りを歩く。
日曜朝とあってまだそれほどの人出ではない。
ネリ通りから途中で右に曲がり、アルノ川沿いからグラッツェ橋を渡り、また途中で右折、すぐ左折してサン・ニッコロ通りに入り、また右に曲がって門を抜けそのまま上り続けるいつものルートだ。
広場には9時10分ころ到着。
曇っているのでいつもほどの景色ではない。
ミケランジェロ広場を後にして、来た道を戻りグラッツェ橋を渡ってからはサンタ・クローチェ教会へ。
ここも何回も来ているので中には入らず、全景、ファサード、左のダンテ像の写真を撮る。
◆リストランテ・トラットリアを探して
友人から教えてもらったリストランテが「確かサンタ・クローチェ教会の裏の方だったなぁ」と探すがわからずじまい。
帰り道、教会横の通りにあるトラットリアに出ていたランチメニューが気になる。
ジュゼッペペ・ヴェルディ通りを渡り、以前行ったことのある財布にやさしい店を探すが通りを間違えたらしく見つからない。
西の方にそのまま進むと。小説《インフェルノ》の最初の舞台となるパディア・フィオレンティーナ教会の鐘楼が見えてきた。
(この教会には昨年5月に行ったことがある。)
右に曲がり次を左折して共和国広場の方向へ。
10時半にホテルに戻り、一休みしてとりあえず11時チェックアウト。
しばらくロビーでネット。
◆ランチはどこで
残された時間はランチのみ。
どこにするか迷うが、候補は①ピッティ宮殿前のエノテカ、②以前泊まったルレ・ウフィツィ近くの定食の店、③昨年5月に2日続けて訪れた財布にやさしい店、そして④さっき気になった《ビステッカ》のランチメニューが出ていた店など。
ポンテ・ヴェッキオを渡り、ピッティ宮殿前のエノテカに着いたのが11時50分。まだやっていない。少し待つが、あきらめルレ・ウフィツィ近くの定食の店へ。
ところが、店がない。どうやら変わったようだ。
次は、サンタ・クローチェ教会近くの《ビステッカ》の店を目指し、朝と同じようにヴェッキオ宮殿とウフィッツィ美術館の間の小道からネリ通りを歩く。
例のパニーノの店《All’Antico Vinaio》は、もうものすごく混んでいて路上には長蛇の列だ。
少し行くと何回も来ている生ハムの店《La Prosciutteria》がすいていたので一瞬「入ろうか」迷ったが、ランチメニュー《ビステッカ》の誘惑には勝てず、そのまま歩いて目的のトラットリアへ。
外のテーブルも空いていたが暑いので店内へ。
ランチメニューは2種類あったが、注文したのは、ビステッカの定食、グラスワイン付き。
何よりも早くワインがパンと一緒に出てくる。
前菜はブルスケッタ。今回の旅では10日目にして初めてトマトのブルスケッタだ。美味い。
ビステッカは普段の一人旅では量が多すぎて注文しにくくご無沙汰していたが、今回は1人前500グラム。
それでもボリュームがある。
13時20分頃、満足して店を出る。
帰り道、EATALYによりヴェネト地方の郷土菓子《sbrisolona》を買ってホテルに戻る。
◆ローマに戻る
14時頃ホテルを出てF.S.M.N.駅へ向かう。
14時33分のitaloでローマに戻る。
◆泊まる
◎ホテルの名前Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standard)、前払い9,936円、Expediaで予約、市税 1泊4ユーロ
◆食べる
◎お店の名前 Bistro BALDOVINO, Via di San Giuseppe,22r, Firenze
食べたもの 本文の通り。キャンティグラスワイン付きで20ユーロ。
◆飲む(ワインバー)
◎お店の名前 Vini & Delizie, Via dei Banchi 45/r, Firenze
飲んだもの プロセッコ(3.5ユーロ)、シャルドネ(4.5ユーロ)、つまみのclassico mareに合わせてトレンティーノの白(5.5ユーロ)、食後にグラッパ(5ユーロ)。
食べたもの(つまみ) アチューゲにバター(1.5ユーロ)、classico mare(1人前7ユーロ)
買ったワイン Vin Santo(Ruffino), 350ml(16.9ユーロ)
合計で43.9ユーロだったが、歓迎の気持ちなのか、40ユーロにまけてくれた。
◆買う
〇ヴェネト地方の郷土菓子sbrisolona EATALY,Via de Martelli 22, Firenze
○バルサミコ酢 Pegna, Via dello Studio,26r, Firenze