Caserta (カゼルタ) 2011/12/10~11
◆行く
サレルノから電車でちょうど1時間、18時28分に到着。ホテルにチェックイン後、夜の新市街のチェントロに行ってみると、ここにも巨大なクリスマスツリーがきらめいている。ツリーはダンテ広場の真ん中にあるが交差する通りのイルミネーションもきれいだ。
◆世界遺産の《王宮と庭園》
カゼルタに泊まったのは世界遺産の《王宮と庭園》をゆっくりと見るためだ。帰りの電車は16時すぎなのでちょっとたっぷりすぎるが。
9時にホテルから王宮に向かう、すぐそばだ。途中ぱらぱらと雨が降ってきたが傘をさすほどではない。
横に広い壮大な建物を眺めながら正面入り口に入り左手の売り場で入場券を買う(12ユーロ)。
そんなにいるわけはないが王宮庭園のほうが14時半と早く終わるのでまず建物を出て庭園に行く。まっすぐ続く庭園は途中から川のような水路が見え、さらにその奥に何かありそう。そこまではるか遠くだ、手元の《歩き方》によると3kmあるようだ。
雨の心配もなくなったのでゆっくりと歩く。まだ早い時間なのでそれほど観光客がいるわけではない。むしろ朝のジョギングを楽しんでいる人たちが多い(庭園だけの入場料は3ユーロ)。自転車の人たちもいる。たまに車も通る。
◆広い庭園
ヴェルサイユ宮殿の庭園を参考にしたというだけあってとにかく広い。緑の芝生の部分がすぎると上の方から流れる水路がある。近づいて見てみると鯉が泳いでいた。さらに進むと上流と段差があり滝になっている。その部分の彫刻のイルカの顔がちょっと恐い。
30分ほどで《Fontana di Eolo、エオロの泉》に着く。
かなりたくさんの彫刻がある。そこから10数分で《Fontana di Venere e Adone、ヴィーナスとアドニスの泉》だ。ヴィーナスを抱くようにして見つめるアドニスの表情が真剣そう。
歩き始めてから45分ほどで一番上の《Fontana di Diana、ディアナの泉》に着いた。その上は《grande cascata、大滝》で、そこから優雅に水がこの泉にそそがれている。この泉の彫刻はすごい。
右に月の女神Diana、2人の女性が女神のヴェールをとろうとしているのに対し6人が逃げ惑っている彫刻がある。左では角の生えた鹿のような顔を持った猟師を10頭の犬(狼?)が取り囲んでいる。両方とも動きを瞬間的に切り取ったような迫力ある彫刻だ。
ここから振り返り王宮を見ると、はるか遠くだ。このころには薄日がさしてくる。
右手にイギリス庭園があったので入ってみる。ここも相当広そうだ。全部まわるつもりはなかったので手前部分を遊歩道に沿って15分ほど散策。訪れている人は少なく見かけたのは10人にも満たない。
今度は王宮を見ながら戻る。あまりにも距離があるので馬車を利用しているグループもいる。馬車4、5台見かけた。そのうちの1台の馬がやたら一生懸命走っていた。
◆王宮
約2時間で王宮に戻り、王宮の中を見る。2階に上がる階段が幅、傾斜ともゆるやか、優雅で何となくイメージとしてマドリッドの王宮に似ている。2階のかなりの部屋を見たが《アストライアの間》、《玉座の間》などは壁一面金細工、天井には大きな絵と豪華けんらんだ。
ぐるっと回って、春夏秋(ぶどうの葉)冬(雪で白っぽい)の部屋。寝室は大きいが眠ってしまえば同じ、むしろ大きすぎて冬は寒いのでは?と余計な心配をする。
建物は横長なので一度見た部屋をまた反対側からみる。大きな寝室、読書室、それに図書館が3部屋もあり本棚には当時と思われる本がぎっしりだ。相当の数だろう。
それから肖像画の部屋、動物画の部屋、プレゼーピオなどみておよそ1時間の見学を終える。
◆町歩き
ローマに戻る電車まで4時間くらいあるので昨夜出かけたチェントロへ行く。
昼間のクリスマスツリーは色が変わってグリーンだ。クリスマスが近いせいかマッツィーニ通りのお店は日曜なのに半分くらい開いていた。
ドゥオモを見たあと、昼食をとってからゆっくりと散策をする。マテオッティ広場には常設の新しい市場があるが営業しているのは数軒のみ。トリエステ通りには白いテントのイベントの店と骨董市が行われている。
◆ペルージャへ帰る
サレルノ~アマルフィ~カゼルタの3泊4日の旅を終え、ペルージャに帰る。
ローマ・テルミニ行きのESは少し遅れて発車。遅れを取り戻して欲しいと思ったがテルミニの手前で入線待ちか、4~5分停車、ハラハラしたがほぼ定刻に到着。
ペルージャ行きの電車はまったく遠くのホームなので移動に時間がかかり発車5分前に何とか乗り込む。
20時17分、ペルージャ到着。
◆泊る
ホテル Hotel Jolly Caserta, Viale Vittorio Veneto, 13 Caserta
Booking.comで予約、Twin(Single use) 50ユーロ
◆食べる
特筆すべきことなし。