Salerno (サレルノ)2011/12/8~9


Salerno (サレルノ)2011/12/8~9

◆行く

ペルージャ3ヵ月留学中の今回の3泊4日の旅、目的地はアマルフィだ。ただ、ちょっと時間がかかるので手前のサレルノで1泊することにした。ペルージャから7時40分のローマ・テルミニ行きに乗り、ESでナポリへ。祝日(聖母無原罪の御宿りの日)のせいかほぼ満席だ。自分の席に座っている人がいたがすぐ移ってくれた。

 

◆ESの中でイタリア語の勉強

隣に座ったのは小さな女の子を連れた女性、一生懸命ことばを教えている。『何歳ですか?』と訊くとわざわざ本人に答えさせた。たどたどしく『2歳でちゅ』。母親が『お名前は?』と質問すると『Giulia』と答える(よく聞き取れなかったが母親が繰り返してくれた)。あとはいろいろ会話する。ペルージャでのイタリア語授業の成果を試す絶好の機会となった。

彼女はトスカーナ出身でご主人はローマっ子、転勤なのか仕事でナポリに住んでいるとのことだった。

 

◆ナポリからサレルノへ

1時間10分でナポリに到着。ナポリで乗り換えだが1時間半ほど待ち時間があったのでちょっとだけ駅の外に出てみる。さっそく話かけてくる人がいる、さすがナポリ、『お金をくれ』という人が駅の中も含め何人もいる。

サレルノ行きは12時58分、駅の中の店(Autogrill)でパニーノを買いホーム入線済みの電車に乗り込んで食べる。あっためてもらったこともあるがパンがもちっとしていて美味しい。

そろそろサレルノかと思いジャケットを着て降りる準備をしたら、次はPompei、『エッ?サレルノとポンペイはそんなに近かった?』。

実はそのあと『遅れている』というアナウンスがあり、結局20分ほど遅れて14時すぎサレルノに着いた。

 

駅の外に出ると広場には『夜になるとさぞかしきれいだろうな』と思わせる白い大きなクリスマスツリーが目に入ってくる。夜になったら見にこようと思ったら何とホテルがすぐそばだった。

◆町歩き

サレルモでは特にどこを見ようとは考えていない。強いていえば、海とドゥオモくらいか。

とりあえず海のそばの通り(ルンゴマーレ・トリエステ通り)を西の方へ歩く。本当の海沿いを歩けばいいがそれではどこの辺りを歩いているかわからないからだ。ところがそれでもわからないのでもう1本山側のローマ通りに出たもののやはり迷子状態。少し戻ってさらに山側に入り、かなり進むとその細い通りには華やかな色使いのまだ点灯されていないイルミネーションが頭上にある。メルカンティ通りだった。

1軒のバールに入り、小腹を満たすため何種類かのトルタの中から野菜のトルタを選び地元の白ワインを飲む。

Salerno バールにて野菜のトルタ

 

 

帰りがけに夕食用の店として『どこか魚料理の店はありませんか?』と尋ねると親切に教えてくれたので、教えられたように幅の広いエマヌエーレ通りを行ってみるものの結局見つからずじまい。

◆ドゥオモ界隈

このままでは何も見ないことになってしまうので来た道を戻り、ドゥオモ通りを探してドゥオモに行く。もう薄暮なのでドゥオモと鐘楼のシルエットがきれいだ。

 

Salerno ドゥオモと鐘楼

階段を上がり、門の中に入ると教会に入る前にキオストロ(回廊)がある。 ドゥオモの中はどっしりとした柱で区切られた3廊式。まず向かって右の側廊から見学。 ときどき《シッー!》という注意がスピーカーから流れる。奥の礼拝堂はモザイク、そして後陣中央もすばらしいモザイクだ。 左側廊へ移って地下への階段を降りると、美しいクリプト。天井にはキリストや聖母の生涯がフレスコ画で描かれている。壁は大理石によるイスラム的な紋様だ。

Salerno ドゥオモクリプタ天井画 イエス誕生

Salerno ドゥオモクリプタ天井画 受胎告知

Salerno ドゥオモクリプタ天井画 昇天 Salerno ドゥオモクリプタ 壁の紋様

ドゥオモの外へ出るともうすっかり暗い。鐘楼を見上げるとそこには天使のイルミネーション。ドゥオモ前の通りはファンタジーのようなイルミネーション。すぐ側の小さな広場ではクリスマス市(いたるところで開かれている)。

◆光の饗宴

メルカンティ通りに下りるとすごい人出と色鮮やかなイルミネーション。さらに行くとポルタヌォヴァ広場の巨大白いクリスマスツリーがすばらしい。まわりは人でいっぱい。写真を撮り合っている人も多い。 ホテルへいったん戻ろうとそのままエマヌエーレ通りを行くが、ずっと続くここのイルミネーションにも驚いた。空中に浮かんでいるような高いところに宇宙を思わせるような感じで、しかも流れ星のように光が流れる。

Salerno イルミネーション②

Salerno エマニュエーレ通り ]

この通りを交差する通りもまた別のイルミネーションだ。  ホテルで一休み後すぐ近くの駅前広場のツリーを見に行く。大小さまざまな白いボールが積み上げられ木の形になっている。とてもきれいだ。

Salerno 駅前のクリスマスツリー

 

 

気になっていたリルトランテの場所をホテルで教えてもらったがそこはドゥオモの裏だったのでそれを確かめるためさっき戻った道を行くがだんだんものすごい人出。祝日なので皆楽しんでいるのだろう。狭いメルカンティ通りは身動きがとれない。まるで初詣のようだ。

目当てのリストランテを見つけたが夕食には時間がまだ早いので海岸に近いローマ通りへ下りると、ここは並木にもイルミネーション。圧巻はVilla Comunaleという公園のイルミネーション。公園に入る光のトンネル、公園の中、いたるところにいろいろな形をした光の飾り。

Salerno Villa Comunale 光のトンネル

 

 

木にも大胆なイルミネーション。『いやぁーすごい』、しかもここも大勢の人出だ。  とにかくサレルノのクリスマス・イルミネーションはすばらしい!(これに比べるとペルージャは奥ゆかしい)。これを見ただけでもサレルノに来た甲斐があったというものだ。

◆メニューのないリストランテ

20時頃リストランテに入る。先客は赤ん坊を連れた家族連れのみだ。

この店はメニューがない。しかも、いつもなのかこの日だけなのかプリフィックスの定食のみ。カメリエーレが口頭でいうのを確認して選ぶ方式だ。

ただし、前菜は4種盛りの1種類のみで選択の余地はない。

Salerno Cicirinella 前菜

 

 

プリミか肉かと訊かれ、両方内容を教えてもらって豚肉の赤ワインソース煮にする。『プリミはどうする?量が多いよ』といわれプリミを飛ばした。

Salerno Cicirinella 豚肉の赤ワインソース②

 

 

ドルチェはパンナコッタかナポリの何とか(聞きとれなかった)から後者にする。ソースはチョコレートかクリームかと訊かれたので『チョコレート』と言ったら『クリームにフルーツがおすすめ』と返され、それに従う。

Salerno Cicirinella ドルチェ

 

 

あとでよく考えるとほとんど選ばせてもらえず相手の思うままだったよう。でも、前菜、肉料理、ドルチェも美味しく満足できる夕食だった。

帰りのイルミネーションをまた楽しみ22時すぎホテルに戻る。

 

◆いざアマルフィーへ・・・とんだ待ちぼうけ

朝食前にホテルのレセプションでアマルフィーへの行き方を教えてもらう。海からアマルフィーに入りたかったが冬は運休だという。駅前のバス乗り場からバスが出ているとのこと、ホテル玄関からバス停の位置まで指差して教えてくれた。

 

朝食後バス停に行き時刻表を確認、ホテルに戻ってバスに間に合うよう余裕を持ってチェックアウト。9時発のはずだがバスはこない。近くで待っていた人たちはそれぞれ別の路線バスが来ると乗って行き、取り残された感じだ。さすがに30分もすぎると運休か何かだと諦め次の10時発のバスが来ることに期待する。

 

10時になっても来ない。段々あせる。今日は運休か、それともバス停がどこかに一時的に移ったのか(実際ナポリ行きのバス停は変わっていた)不安になる。

10時8分、ようやくバスが来てアマルフィに向かう。

 

◆泊る

  • ホテル Hotel Plaza, P.zza Vittorio Veneto,42(P.zza Frrovia),Salerno(★★★)

Single 65ユーロ、Agodaで予約。

 

◆食べる

  • リストランテ

お店の名前 Ristorante Cicirinella, Via A.Genovesi,28 Salerno

夕食前にホテルに戻った際、Tripadviserでチェックしたらこの時点ではサレルモで1位のリストランテだったのが決め手で選ぶ。

Salerno Cicirinella 店内

Salerno Cicirinella ワイン棚

 

あとから来たカップルが水を頼み、注文の段になって何があったのかわからないが不満らしく出ていった(怒ったような顔はみせない)。このあたりは問題か。あれで客が多くなったらサービスに対応できないだろう。

食べたもの Menu` a presso fisso(定食コース)25ユーロと格安。

初めにパンとオリーブの実のパテ、これが美味しい。前菜は1種類のみで一皿に4種盛り。

プリモを飛ばしメインは豚肉の赤ワインソース煮。

ワインはグラスの注文のみだったので赤2杯。

ドルチェはナポリの何とか(聞きとれず)でクリームソースとフルーツ添え