2002/9 Genova、Mantovaと3度目のVenezia」カテゴリーアーカイブ

Bassano del Grappa(バッサーノ デル グラッパ) 2002/9/13

◆みる
計画段階からヴェネツィア3日目の午前中に時間があれば日帰りでこの町を訪れようかと考え、鉄道の午前中の時刻表をインターネットで調べプリントアウトしてきた。ところが午前中サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に行くため一旦断念。昼食時に、迷うくらいならやはり行ってみようということになり、ヴァポレットでサンタ・ルチア駅へ行く。

午後の時刻表を持っていなかったので次の列車の時間がわからないまま切符を買うため並んだが長い列。前のカップルに時間がかかり、買い終わったのが14時35分。列車は出たばかりで次は15時49分。何と1時間以上も待つ羽目になり、駅を出て左手のリスタ・ディ・スパーニャ通りをぶらぶらして時間をつぶす。10分前に列車に乗り込んだ。中は暑い。車窓からの風景は農村そのもの、飼料用なのかとうもろこし畑が目につく。

のどかな車窓の景色を楽しみ17時すぎ、バッサーノ・デル・グラッパ着。降り立つと(車内が暑かったせいもあるが)アルプス麓の清々しい空気。

目指すはポンテ・ヴェッキオ(アルピーニ橋)。ところが地図を駅でもらおうとしたが案内所がない。とりあえず駅を出て若い男の子に方向と時間を訊ね、大きな川がありそうな方向へ行く。まず右へ行き、大きな道路(いかにも突き当たりは川のような感じだった)に出たので左へ曲がる。山々が見え、道が少し上っているのでそっちの方向だとあたりをつけ進む。途中、外国人(道を訊いたら「自分は外国からのツーリストだから分らない」と)、老人(この方は親切だった。歩き始めたら呼び止められ『お若けーの、そうそう、その方向じゃ』)、子供づれの母親にも訊ね、ポンテ・ヴェッキオの下に出た。

ポンテ・ヴェッキオをバックに写真をとり、それから橋へ行く。

下から見ると屋根がついている以外特にこれといった特徴もない木造の橋だが、実際に橋に行ってみると相当しっかりしている。幅は広く、ところどころにバルコニーもある。数年前のNHKのイタリア語会話(テレビ)で主人公が飲んだくれの伯父さんと再会したあのバルコニーだ。橋の上では何やら演奏もしている。そのまま橋を渡る。

この町で買いたかったもの、それはグラッパ。駅から橋までの途中、町の中を通らなかったため店も目につかなかったので、やむを得ず橋のたもとにあったみやげ物屋で1本買って橋を戻り、来た道を一目散に駅へ。

無理して行って滞在時間はわずか。あとで地図を見たらかなり遠回りしていたようだ。帰りを18時2分の列車に決めていたので時間に追われる感じ。やはり無計画は良くないと痛感させられたグラッパのふるさとへの旅だった。

【交通】
サンタ・ルチアからFS
(往)15:49→17:04 (復)18:02→19:11 1人 7.24ユーロ

◆買う
Grappa di Moscato(11ユーロ)
本当はもっと良い(高い)のが欲しかったがこの店で一番高いのがこれだった。

◆遊ぶ
■ポンテ・ヴェッキオ

Parma(パルマ) 2002/9/10

◆見る

ジェノヴァからマントヴァへの途中“食の町”パルマに途中下車。 目的は昼食、本場のプロシュートを味わうためだったが、結果的には裏切られた。

約2時間の列車の旅、パルマの駅でまず「荷物の一時預り」を探し、駅員にたずねたが『無い』とのこと。 やむをえずスーツケースをガラガラと引っ張って旧市街へ(これが個人旅行の不便なところ)。

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時間があまりないので、ドゥオモ洗礼堂だけの観光にとどめる。 おまけにスーツケースがあるので同行者の兄と交替でみる。

ドゥオモは後陣の《聖母被昇天》の絵とその右横の彫刻《キリストと聖人》が素晴らしい。洗礼堂の外観はピンク、中は荘厳な洗礼堂そのもの。キリストの絵が16面の壁に描かれている。中には夫婦1組と一生懸命メモをとる男性一人で静寂そのもの。

さらに洗礼堂の後方のサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会に入ろうとして神父さんに『1分だけ』といわれる。1分後(?)には入口がしまっていた。このとき丁度12時。IMG_0316

 

待望の昼食を食べようとガリバルディ通りより駅方向に向かいながら、お店を探すがまったく見当たらず。  少し右折してみたりしたが、どうやら旧市街中心から遠ざかっていたため食の町らしき店はない。ようやく1軒見つけた小さなトラットリアに入る。親父さんと船越栄一郎似の息子がやっている店。味も普通でした。

◆食べる

■Trattoria L OCA NERA(via G.B.Borghesi,3/A43100 PARMA)

◎生ハム(プロシュート)とメロン(2皿)  ◎ゴルゴンゾーラのペンネ  ◎フンギのタリアテッレ  ◎ハウスワイン  計32.9ユーロ也。

◆遊ぶ

■ドゥオモ

■洗礼堂

Mantova(マントヴァ) 2002/9/10〜11

◆行く

マントヴァの近くの町に有名なリストランテがあるらしいと知ってジェノヴァからヴェネツィアの旅の途中で寄ることを計画。

ところが、訪問当日はその店の定休日と判明。そこでの食事は断念したがゴンザーガ家が栄華を極めたマントヴァには予定通り訪れることとした。

実際にはパルマから電車に乗り、ピアデナで乗り換え約1時間半でマントヴァ着。

こじんまりとした町だ。

◆見る

旧市街のエルベ広場の左にはサンタンドレア教会。広場をさらに進むと今度は別の広場、ソルデッロ広場だ。

この広場の右手にドゥカーレ宮殿、広場のつきあたり奥にはドゥオモが建っている。ドゥカーレ宮殿サン・ジョルジョ城とつながっている)はマントヴァの栄華を示している。

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外観は質素だが中の部屋の装飾は素晴らしい。ルネッサンス期のゴンザーガ家の富と権力が偲ばれる。IMG_0322

 

大きな部屋の天井画を子供たちに一生懸命説明しているガイドが指さしながら行ったり来たりしていた。何があるのだろうと同じところをたどると、絵の中の腕の方向が、自分の進む方向に進む。天井の馬車をひく馬の方向も変わる。実に面白い。

いろいろな部屋があり、一つ一つを記憶することはとてもできない。

有名な部屋がある。それはサン・ジョルジョ城の《結婚の間》。天井の真中が丸くあいていて空が見えるようだ。

そこから天使が部屋の中を覗きこんでいるというものだ。本当に彼らに見られているように感じる。必見の価値あり。

この部屋の壁、天井の絵はマントヴァを代表するマンテーニャの作品だ。

サン・ジョルジョ城からは湖がよく見えた(マントヴァは三方を湖に囲まれている)。ドゥカーレ宮殿・サン・ジョルジョ城はとにかく大きな建物で、当時の権力者の力を改めて感じた。『どうだ、参ったか』と。?

 

すぐ隣の教会がドゥオモ。

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5廊式で、柱が4列ある。全体に暗い。丁度一つのチャペルでオルガンとフルートの演奏をしていた。

少し疲れたので、ソルデッロ広場のカフェで一休み。ビールを飲み喉をうるおす。

ついてきたつまみ(ピスタチオとパリッとしたスナック)の量が多くてびっくり。

このカフェでは翌日昼食代わりにワインとお好み焼きみたいなピアディナを食べたが、お店の女の子に『お帰りなさい、昨日の午後小さなビールを飲んでいたわよね。覚えてるわ。さっきからうちに来るのか見てたのよ』といわれた。感じのいいカフェでした。

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◆「GONZAGA」展

一夜明けて、朝食後テ離宮へ。ここは旧市街からは少し離れている。

当時の別荘ということで離れているのはやむを得ない。市街を歩いて行く(約20分)。比較的大きな通りに面した、大きな庭園の中に建物がある。

駅や、マントヴァへ向かう電車の中で「GONZAGA」のポスターが目立ったが丁度ここで「GONZAGA」展をやっているためということがわかる。そのためか切符売り場が相当混んでいて時間がかかった。

ドゥカーレ宮殿同様内部の装飾、絵が素晴らしい。それぞれの部屋に説明があるが読んでいる余裕がない。ここではギリシャ神?話を主題にした《巨人の間》を見逃せない。

フラッシュなしで写真をとっていいか訊いたらOKだったのでシャッターを押したところフラッシュがセットされていてバツ悪く謝った。それがこの写真。

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ここには博物館が併設されていて、ゴンザーガ家の収集物、貨幣、エジプトからの出土品中心に展示されていた。

それも見終わり記念品売り場を見て出ようとしたら係の男性から『ここは出口、特別展の入口は反対側』と教えてくれ、特別展の会場に入る。

ゴンザーガ家の鎧、兜、刀、槍もあったが大半が絵画。ティツィアーノ、ティントレットの作品もあった。また、ブレラ美術館で見た《死せるキリスト》も展示されていた。これはマンテーニャの作品だから展示されたのだ。

その《マンテーニャの家》を帰りに覗く。現代アートの展示中だった。

◆マントヴァでの夕食

はじめに書いたように、当初計画ではダル・ペスカトーレに行きたかったが断念。ホテルの人に教えてもらった旧市街のアイ・ガリバルディニに行く。

ここは雰囲気、味、接客とも良く機会があればまた行きたいリストランテだ。

店の間口は狭いが、中は広い。入ってすぐにもテーブルはあったが、予約した禁煙席は右奥のテーブルが7、8つある大きな個室といった趣きでゆったりとしたスペース。周りは全然気にならない。壁にはモダンアート。

親しみのもてるカメリエーレに、メニューの中の郷土料理を質問。前菜、プリモから各1品、セコンドから2品、食前酒はスプマンテ1杯サービス、ワインはブレシアの赤を選ぶ(2人分です)。

いろいろ説明してくれ、早口でわからないこともあったがこれが一つの間違いを犯す。

というのは、頼んだ覚えのない前菜(タコを軽くスモークしたカルパッチョ、味のついたセロリの輪切りのほか、ハーブ添え)が出てきて、おかしいな、エビの料理を頼んだはずなのに通じなかったのかなぁと思いつつ兄と2人でワインのつまみとして食べ始める。

これをサーブした人は注文した時のカメリエーレと違ったのだが、注文した時の彼が別のテーブルへ行く途中気がつき“Excuse me!” といって調理場の方へ行き、注文した前菜(蒸したエビに、何だか粉をゼリー状に固めたものが添えられたもの)を持ってきて、『注文の品はこちらです。タコは間違いでした。申し訳ない。よろしければ食べてください』と。

当然両方食べたが、タコの方が美味だった。あんな美味しいカルパッチョは食べたことはない。もし、また行く機会があったら絶対にあのタコのカルパッチョを注文しよう。

プリモは甘い小さなかぼちゃの入ったこの地方独特のパスタ(Tortelli di zucca)。マコロンが1つと梨を甘く煮たものが添えられていた。1人分を2皿に分けてもらったので量的にも丁度良かった。

セコンドは魚の身をほぐしたもの、ポレンタ添えと牛のステーキ、トマト添え。これも丁度いい量だった。肉はやわらかくて美味しい。

最後にカフェとグラッパ(おかわりまでした)。ハプニングもあったけれど優雅なひとときを過ごした。

◆食べる

■Antico Ristorante Ai Garibaldini(via S.Longino,7 46100 Mantova)

◎タコのカルパッチョ

◎地方独特のパスタ(Tortelli di zucca)

◎魚の身をほぐしたもの、ポレンタ添え

◎牛のステーキ、トマト添え

◎コーヒー

◎Il Colombaio 2001 Groppello Cascina La Partica(19ユーロ/1ボトル)

カメリエーレに勧められた。あの雰囲気でこの値段で、というのは信じられない。

◎グラッパ

2人で計61ユーロ(ワイン込み)。

 

◆遊ぶ

■ドゥカーレ宮殿

■サン・ジョルジョ城

■ソルデッロ広場

■ドゥオモ

■サンタンドレア教会

■サンロレンツォ聖堂

 

◆泊まる

■Rechigi Hotel ★★★★

Twin175.59ユーロ

メールで直接予約。旧市街の中にあるイタリアでは珍しいモダンなホテル。

天井がちょっと低かった(404)。フロントの人はきちんとしているがリストランテの相談、予約も親切に対応してくれた。

朝食も良かった、特にサラミが美味しかった。

 

◆買う

郷土菓子トルタ・ズブリゾローナ(torta sbrisolona、丸い焼き菓子、みやげもの屋でも売っている。食料品店で買ったが量り売り。)

パルミジャーノ・レジャーノ 約1キログラム 15.7ユーロ

Genova(ジェノヴァ) 2002/9/8〜10

◆行く

今回の旅はかつて海の覇権を争ったジェノヴァ(Genova)とヴェネツィア(ただし、ヴェネツィアは3度目)、ただ理屈をつけただけだ。ジェノヴァにはあのクリストフォロ・コロンボ(コロンブス)の出身地ということもある。

【1日目】

成田からミラノ直行便で入り、ミラノ中央駅近くのホテルに1泊。

翌朝9時10分の列車ICに乗るため30分前に中央駅へ。切符売場がすべて閉鎖されていて自販機しかない。初めての自販機に悪戦苦闘して購入、発車まであと10分。ホームに向かうが、どこから出るのか分らない。危うく同じ9時10分発のジュネーヴ(Geneve、スペルがよく似ている)行きに乗りそうになり慌てて21番線へ。ギリギリ乗り込む。

最初は平野、小麦畑、途中から山あいが続く。

トンネルを抜けたところで10時42分、ジェノヴァ・プリンチペ駅到着。駅前広場に出ると陽射しが強い。駅を背にして広場の左にコロンボの像が立っている。ホテルはどこかなぁと思っていたらその像のすぐ上の方に見えた。

◆見る

時間があまりにも早すぎたのでチェックインできず、スーツケースを預け、11時には市内観光に出発。旅の楽しみは初めての町に飛び出すその瞬間の高揚感かもしれない。

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日曜のため、パラッツォ・ビアンコ(白の宮殿)、パラッツォ・ロッソ(赤の宮殿)はガイドブックでは午前中(月曜休み)となっていたのでとりあえずバルビ通りを早足で進む。途中右手に王宮があったが月曜午前もやっていると思い込み通りすぎる。まっすぐ進んでいくと通りの名前が変わる。長いトンネル(ガッレリア・ガルバルディ)を抜け、ポルテッロ広場を右折し次の角をまた右折してガルバルディ通りに入る。

しばらく行くと左側にパラッツォ・ロッソを見つけた。確かに外壁はくすんではいるが赤い。今は市立美術館になっている。理由はよく分らないがこの日は入場料無料だった。いくつもの部屋に分かれていてレオナルド・ダ・ヴィンチの絵も含めかなりの作品展示があった。3階のバルコニーからは通りをはさんだ向かいの建物の1階部分屋上に庭園があるのが見える。

次いでパラッツォ・ビアンコと思って入った向かいの建物に入ったところ1階のホールに結婚披露宴に出席する人たちが大勢いて何かおかしいなと思いながら広い階段を3階まで行ったが戻る。これはパラッツォ・ビアンコではなく市庁舎だった。パラッツォ・ビアンコはその隣だったが修復中のため入ることもできず、シートで覆われていて外観を見ることもできなかった。

ガルバルディ通りを戻り4月25日通りからカルロ・フェリーチェ劇場(ここも修復工事中)の横を通りデ・フェッラーリ広場へ出る。

丁度そのとき止まっていた大噴水が噴出す。圧巻だ。こんな凄い噴水は初めてだ。

またこの広場は西にパラッツォ・ドゥカーレ、南にジェズ教会、東に9月20日通りダンテ通りに接したバロック調で重厚な印象を与える建物に取り囲まれている。パラッツォ・ドゥカーレの中に入るが特に何もなく、通り抜けてジェズ教会に行くが日曜のミサの最中なのですぐ外に出てダンテ通りからコロンボの家を探す。

大勢の人がいたのでついて行き階段を登った左に家の跡みたいのがありそこかなと思ったが実は階段の下にあった。『ふぅーん、あのコロンボが幼年期はこんな小さな家に住んでたのか』、と思うような家だ。

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コロンボの新大陸発見のパトロンはジェノヴァではなくスペインのイサベル女王だったのでバルセロナには偉業を示す記念柱などあるが、ここジェノヴァはあくまでも出身地ということか。

◆ジェノヴェーゼが美味い

昼食前の観光を切り上げ、ホテルに戻りながらリストランテを探すが日曜のためやっているところが少なく結局ホテル近くの””Lupo Antica Trattoria”” を一旦通り過ぎたものの戻って入る。

結果オーライだった。間口は狭いが奥右手は広い。初めは誰も客がいないので心配したがそのうち団体客が奥右手に入り賑やかになる。地元名物のジェノヴェーゼが美味。前菜の海の幸が圧巻。これを食べているといろいろ訊いてきて、食べ終わりそうになったころで、パスタ2品(メニューのすべてのパスタ類はジェノヴェーゼのソース)をもってくる。ヴォリュームがある。あとで結構ソースの味がお腹に残った。ポテトといんげんの入ったスパゲッティとラザーニャみたいな厚さの正方形のパスタ。ワインはBarbera、ガス入りの水がデキャンタに入ってきたのは初めてだ。

◆眺望を楽しむ

一旦ホテルに戻り本当のチェックイン。一休みして山の上からの眺望を見に出かける。フニコラーレ(ケーブルカー)停止のためホテル脇の道路を登る。肝心のダルベスティス城は修復工事中のため入れないので少し先の見晴らしの良いところで休み眺望を楽しむ。実にパノラミックだ。ここには多くの老人が犬の散歩に連れてきていた。

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◆港を遊覧

山を下りてホテルに戻らずそのまま港の水族館に向かう。

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水族館の前に港内遊覧船乗り場があった。天気も良いことだし地中海遊覧も悪くないな、ということでその気になり、訊いたところ40分で一周とのこと。1人6ユーロ払って先頭の席に座る。18時20分出航。いろいろ説明があるが分らない。出航してからTの字を大きく下から上に右から左に一筆書きのような航路で進むが堤防の手前を折り返す。港外に出ないので地中海そのものが見えなかったのが残念。

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19時帰着。夜のリストランテを探しながら港沿いの道を歩き、右に曲がったところでプリンチペ駅のすぐ下に出た。

◆大満足の夕食

ホテルに戻ってリストランテ検討に入る。フロントにアドバイスを求め、””Da Vittorio””を21時45分で予約。20分ほど前に歩いて出かける。手持ちのミシュランのコピーに3本フォークで出ていた店と誤解し、行ってみたら全く逆の庶民的なところ。料理もワインも安い。メニューもファミレスのようだ。子供連れの隣の席ともくっついていて子供が手を出したりして親が申し訳なさそうなので、気にしないよう身振りで伝えコミュニケーションを図った。料理も手長海老のグリルには参った。香ばしく焼き上げ、また量も多い。トータル41.83ユーロ、チップ込み45ユーロで大満足。お店の人に明日もまた来ると言って店を出る。

ホテルからのプリンチペ駅夜景

ホテルからのプリンチペ駅夜景

 

【2日目】

朝一番に王宮に行ったが月曜のせいか休み。明日はジェノヴァを観光するひまはないので結局何回か通りすぎたもののここは見ることができなかった。スピノーラ国立博物館に行ったがここも休みだ。いずれも前日通っていたのに残念。サン・ロレンツォ教会(大聖堂)に向かう。旧市街の路地(カルッジ)は昨日(日曜)とはうって変わっていろいろな店がオープンし始め生き生きとした町を見た。昨日のパラッツォ・ドゥカーレのそばに出て、それからサン・ロレンツォ教会まで下る。正面ファサードの柱の彫刻が蛇のようにねじれている。

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教会の中には神父さん一人とあと数名しかいない。壁には聖書からの絵がかけられている。素晴らしい作品群だ。後陣祭壇も素晴らしく写真をとりたい欲求にかられたが静寂さをこわしそうなので断念。宝物室にはキリスト最後の晩餐の聖杯があるとのことだったがその宝物室の場所がよく分らずあきらめた。

サン・ロレンツォ通りを戻り、ジェズ教会へ行く。ファサード外観はパレルモのジェズ教会と同じ形であることに気づいた。

◆ヨーロッパ随一の水族館

歴史的建造物の観光をとりあえず終え、水族館に行くことにした。ここはヨーロッパ最大の水族館とのこと。さすがにいろいろな形で展示されている。横から見たり、上からだったり、エイなどは背中(?)をさわることもできた。一方、ジャングルの中など海以外の展示も多い。

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ここを観覧するのに2時間近くかかり、見終わったころは昼少し前。夕べのリストランテ(すぐ近く)がまだオープン前だったので近くを一回りしてほぼ第1号の客として入るとお店の人に喜ばれた。

食後は9月20日通りの新市街を行ってみたが昼休みでほとんど閉まっていた。

帰りに歩き方やWeb旅行記にも出ていた夜のリストランテを見つけたので予約をする。

◆2日目のチェーナは?

さて以下そのリストランテについて。

アートショーや展覧会も開かれる地元でも評判のジェノヴァ風家庭料理の小粋なトラットリアということで期待していたが・・・・・・。

展覧会とは子供の絵としか思えない作品が壁一面。地元で評判の割に客は我々のいた間たった一人。

料理はツーリスト向け(?)のお任せにする。前菜とパスタ3種(ひょうたん型のチーズ味、シラスのようなジェノヴェーゼ、トマトソースのラビオリ)、ここまで食べたところで兄が突然気分が悪くなり(油がおかしかったというが原因不明)、ここでやめる。ワインも残してしまう。グラッパで少しは落ち着いたようだった。

気さくなおじさんが給仕してくれたが、お勘定の際、54ユーロだったので70ユーロ出したところお釣りは6ユーロ。ごまかされたとしか思えない。味、気分ともに良くない店だった。反省は「家庭」料理を求めてはいけないということ。

◆食べる

■Lupo Antica Trattoria(vico Monachette 20r,16124 Genova)

◎前菜(海の幸)

◎ポテトといんげんの入ったスパゲッティ

◎ラザーニャみたいな厚さの正方形のパスタ

◎ワイン(Barbera 9.5ユーロ)

◎水

2人で40.5ユーロ(ワイン込み)。

■Da Vittorio(via di Sottoripa 59r,16124 Genova)

※この店は魚介類を食べさせるリストランテ

【夕食】

◎前菜(mar naturale)

◎プリモ

◎セコンド(手長海老)

◎カフェ

◎水

2人で41.83ユーロ(ワイン込み)

【昼食】

◎前菜(mar naturale)

◎プリモ(手長海老のペンネ)

◎セコンド(かじきまぐろのグリル、フリットミスト)

◎ドルチェ(ケーキ)

◎カフェ

◎水

2人で38ユーロ(ハウスワイン込み、1/2を2回注文)

 

■Da Genio(Salita san Leonardo 61r,16124 Genova)

※2日目の昼過ぎ新市街から帰りに、歩き方やWeb旅行記にも出ていたリストランテを見つけたので予約をした。

※ツーリスト向けのお任せ

◎前菜

◎パスタ3種(ひょうたん型のチーズ味、シラスのようなジェノヴェーゼ、トマトソースのラビオリ)

◎ワイン(VARIPOCERAVA)

◎グラッパ

2人で54ユーロ(ワイン込み)

 

◆遊ぶ

■ドゥカーレ宮殿

■サン・ジョルジョ城

■ソルデッロ広場

■ドゥオモ

■サンタンドレア教会

■サンロレンツォ聖堂

 

◆泊まる

■Savoia Majestic ★★★★ Twin 18,200円(1泊)

窓を開けると駅前広場がすぐそこに見えた。

 

◆買う

■Gastonomia Bruciamonti(via Roma 81r,16124 Genova)

ペースト・ジェノヴェーゼ(7ユーロ)

自家製のジェノヴェーゼ・ソース、瓶の口がゆるかったのか帰宅したときには少し洩れていた。本場の味を家族に味わってもらうことができた。