◆行く
ほぼ1年ぶりに訪れた思い出の町、ペルージャからローマに戻る。
同行してくれたNさんとはローマ滞在中にローマ料理を食べに行く約束をしてメトロBologna駅で別れる。
◆翌日はクイリナーレ美術館から
初めてローマを訪れて以来テルミニ駅付近のホテルからはナツィオナーレ通りを歩くのが恒例(特に1998年初めての時はこの通りに面していたホテルに泊まった)。
途中食料品店《Castroni》をちょっと覗く。
右折をしてクイリナーレ美術館(Scuderie del Quirinale)に行く。
今回の展覧会は《フェルメール》だ。月曜午前だというのに意外に人が多い。音声ガイドを借りたかったが日本語はない。
渡された小冊子と1点ずつ照らし合わせて観る。
2点目が《小径》。これは東京でもオランダでも観た。
まず1室~5室、2階に上がって6室~10室、ゆったりと展示されていて観やすい。フェルメールの作品は全部で8点。
およそ2時間かけて鑑賞。12時頃美術館を出る。
写真を撮っただけで素通り。
聖イグナチオ教会へ行く。ここはペルージャの友人がFacebookで天井画を紹介していたからだ(実は、1998年初めてのローマの時訪れていたもののほとんど記憶なし)。
確かに素晴らしい。天井画の中に3Dでだまし絵のように空に向かって行く感じだ。
パンテオン近くの店でランチをとったあと次の観光へ。
訪れたのは、サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会。
外から見るファサードは簡素そのもの。中は暗いがそのうち目が慣れてきた。
右側廊から左回りで見る。ここは見るべき絵や彫刻が多い。
アントニアッツォ・ロマーノの《受胎告知》
《カラファの礼拝堂》にあるフィリッリーノ・リッピの《聖トマス・アクィナスの勝利》
主祭壇左のミケランジェロの《あがないの主キリスト》
左の礼拝堂にはフラ・アンジェリコの墓、その隣の礼拝堂にはアンジェリコの《聖母子》
柱にベルニーニの《ブロンズのメダル》
ペルジーノの《主イエス・キリスト》など。
カラヴァッジョの《聖マタイ3部作》のあるサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会やサンタゴスティーノ教会へ行ってみるが、夕方まで閉まっている。
その後、ナヴォーナ広場へ。昨年ペルージャ留学中来たときは広場がクリスマス市と化していたが、今日はその出店の準備中みたいだ。
◆ブルガリで買い物ならぬ…
ポポロ広場のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会を目指して北上するが、コルソ通りに出たところで気が変わり、先にブルガリに行く。買い物ではなく数年前に買った時計のベルト交換のためだ。
丁度15時にブルガリに着く。開いてそうなので店に入ると日本人スタッフが迎えてくれた。
『時計のベルトを替えたい』と言うと『ここではなくすぐ近くの10番地』と言われ、移動。
一番奥の部屋まで案内される。電池交換もしたかったが工房がそこになく預けると1週間かかるとのことで断念。
帰りも入口まで送ってくれた。向こうの安全対策もあるのだろう。
ブルガリからスペイン広場へ出て左折、バブイーノ通りを進みポポロ広場へ。
残念なことにポポロ教会は完全クローズのようであきらめてメトロでホテルに戻る。
ホテルの部屋に入るなりiPadを開くとNさんからメールが入っていた。19時ホテル近くで待ち合わせということなのでどこにも出かけず休養する。
◆ローマ料理を味わう
Nさんとはバス停で待ち合わせ。バス停近くのタバッキでバス券を買ってバスに乗りパンテオン近くで下車。Nさんが予約してくれていたローマ料理店はパンテオンのすぐそば、とりあえず場所を確認する。
シカトして自分一人で入ってみるが、『予約しているか』と訊かれ、『No』と答えると『全て予約で一杯』と言われる(これは想定内)。
予約時間は21時45分、時間がたっぷりあるので予定通りまずアペリティーヴォ。
意外なことにアペリティーヴォの店は閉まるのが早く、その後昼間訪れたところを何回も歩き回る。
21時10分お店に行ってみたが『まだだめ、ただ少し早くなるかも知れない』と。
ナヴォーナ広場で最後の時間調整。
21時35分に行ってみると入ることができた。レジの前の2人席、隣はアメリカ人の熟年カップル。
アペリティーヴォでややお腹がふくれていたのでアンティパスト、プリモをパス、ローマ風トリッパを試してみる。Nさんはカルボナーラを注文し、付け合わせにカルチョフィとプンタレッラ、いずれもローマ名物だが初めてなのでシェアする。
トリッパは思っていたより柔らかくトマトソースの味がリコッタチーズと相まって美味い。
カルチョフィは何かに似ている・・・ふきのとう?
プンタレッラはちょっとおもしろい形、歯ごたえがある。
かなりビネガーが効いている。さらにアンチョビソースもついている。
ドルチェとカフェで締める。
バスでホテルに戻る。結構長いローマの休日だった。
◆2日目はティヴォリヘ
朝食後、ティヴォリへ向かう(ティヴォリ旅行記(11/20)Tivoliで)。
◆ローマの教会巡り
ティヴォリからローマに戻り、テルミニ駅でメトロを乗り換え、Spagna駅下車、カラヴァッジョの絵を見るためサン・ルイージ・ディ・フランチェーゼ教会へ行く。
15時をすぎていたので入ることができた。
カラヴァッジョの《聖マタイ3部作》は左奥の礼拝堂。
《聖マタイの召命》の右からの光の差し込み方がまるで本物の光のようだ。
近くの本屋で小さいカレンダーを買うとお店の人が『メルシーボクゥ』。『ああ、ここはフランス広場だ』と納得する。
次はサン・タゴスティーノ教会。開くまでに30分ほど時間があるので雨の中ブラブラしてから行ってみると開いていて中高生の一団と共に入る。彼らがカラヴァッジョのの絵の前に向かったので少し時間を置いてから観る。
ラファエッロの絵を探すが見つからない。『歩き方』をよく見ると柱の上にあった。
これにて今日の観光終了。
一旦ホテルに戻るが、途中ナツィオナーレ通りのいつも行く食料品店に寄りお土産のチョコレートを買う。
◆恒例のアペリティーヴォとチェーナ
一人旅とはいえ、ローマに住んでいるNさんと今日も夕食の約束。
《トリトーネの噴水》前で待ち合わせ、リストランテの予約時間まで1時間近くあるのでヴェネト通りを上り、Excesiorの裏手にあるDesparに寄ってみる。
まだ30分くらいあるので近くのバールでアペリティーヴォ。プロセッコとビールで乾杯。仕事の苦労話など聞いているうちに時間になったのでリストランテに急ぐ。
なかなかいい感じの店内だ。
メニューのほかにテーブル近くに立てられている小さなボードに手書きの『本日のおすすめ』がある。
折角なのでその中からアンティパストを1品選ぶ。もう1品は通常メニューから《マグロのタルタル》。
プリモはパスし、セコンドももちろん魚料理。
ワイン選びにはちょっと時間かかったが魚づくしなのでアルト・アディジェ産のシャルドネにする。
ドルチェ、カフェで締めてローマ最後のチェーナを終えた。
帰りはバスだが、なかなか来ないので停留所いくつか分を歩く。23時すぎホテルに戻る。
◆いざフィレンツェへ
荷物をパッキングして7時半頃朝食会場へ。時間が早いせいかすいていてスタッフも愛想が良い。
近くのスーパーでちょっと買い物をしてから9時チェックアウト。
9時45分発のVenezia S.L.行きの電車でフィレンツェに向かう。
◆泊まる
◎ホテル Camelia Hotel (★★★),Via Goito,36, Roma
Single 64ユーロⅹ3、市税2ユーロx3
◆食べる
◎お店の名前 Caffe Roma DAKOTA, Via Del Seminario, 111, Roma
食べたもの ブルスケッタ+プリモ+ビールのランチ定食(9.5ユーロ)
プリモはおすすめにしたがってフェットチーネのミートソース、まずまずの味。
ビールはバドワイザー。
◎お店の名前 Armando al Pantheon, Salita del Crescenzi, 31, Roma
食べたもの 本文の通り
飲んだもの Rubbie Rosso
コペルト、水込み、2人で68ユーロ、チップ5ユーロ
(このリストランテには4年後再訪している)
◎お店の名前 Da Claudio Il Localino, Via Lazio, 22, Roma
ローマでは数少ない魚料理の店(らしい)。
食べたもの コペルト代ないのにお通しっぽくアランチーニ(小さなライスボールのフリット)。
アンティパストは、ペッシェ・スパーダ(カジキマグロ)にナスのカポナータ、スライスされたアーモンド添え(本日のおすすめ)、
マグロのタルタル、ポテトのガレットに酸味あるクリームチーズを塗ったものが付け合わせられている。
プリモはパス。
セコンドは、輪切りトマトソースのバッカラ(少ししょっぱい)、ケーパーと何とかソースのカンパチ(これは日本人好みの味か)。
ドルチェはシチリアのカンノーロをシェア。
飲んだもの TRAMIN Chardonnay, 2011(17ユーロ)
カフェ、水込み、2人で91ユーロ、チップ9ユーロ。
(このリストランテには3年後再訪している)
◆買う
◎お店の名前 BULGARI, Via dei Condotti, 10, Roma
買ったもの 腕時計のベルト(105ユーロ)
このほか、お土産としてカレンダー、チョコレート(ジャンデゥイオッティ)、インスタントリゾットなど。
◆観る
Scuderie del Quirinale
入場料 12ユーロ