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Certosa del Galluzzo (チェルトーザ・デル・ガルッツォ) 2016/9/27

Certosa del Galluzzo (チェルトーザ・デル・ガルッツォ) 2016/9/27

 

◆行く

2016年のイタリア旅行で訪れたのは、同行の友人がイタリア初めてだったため定番のローマ、フィレンツェ、ミラノ。その友人が帰国したあとしばらくフィレンツェにとどまったが思い立ってチェルトーザ修道院(Certosa del Galluzzoに行くことにした。

 

チェルトーザは初めてだ。『歩き方』を見ると、フィレンツェから市内バスで行けるらしい。

念のため泊まっていたホテルのレセプションで訊いてはみたもののNo.37のバスがS.M.N.駅の辺りから出ているらしいということしかわからない。

駅近くのS.M.N.広場の近くで運よくバスを見つけ乗り込み約30分、いくつかのバス停を過ぎ“Certosa”で降りる。

 

◆一時迷子状態に

学校帰りの中学生の後ろをついていったものの行き止まり状態。バスからもう一人降りた女性が同じようにとまどっている。どこに行くのか尋ねられ、ちょっと単語が怪しかったが『修道院へ』と答えるとどうも同じらしい。

近くに老人が座っていたので訊くと『下って左』とのこと。要はバス停の向こうだ。行ってみると一つ手前のバス停“Ponte Baily”に目指す修道院の門があった。

 

天気が良く、周囲の眺望もいい。修道院は右手の上の方に見える。

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ふたりで一緒に歩き始めてから『英語は話せますか?』と訊かれ、てっきりイタリア人が外国人に対しての感覚かなと思った。あまりしゃべれないので『イタリア語を少し』と答える。その後はイタリア語で会話。女性はオーストラリア人だった。イタリア語は何とペルージャで3年勉強したとのこと。『私もペルージャで5ヵ月勉強しました』と会話が弾む(といっても半分くらいしか分からなかったが)。

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◆修道院に到着したが

ゆったりとした道を上り、13時修道院に到着。建物入口近くの壁に出がけにネットで見たのと同じ拝観時刻表が掲示されている。

よく読むとその時間帯は閉まっていて次に開くのは15時の館内ガイドツアーのようだ。

山の上とあってまわりに時間をつぶすようなところは何もない。

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◆チェントロでランチ

『私はチェントロに行ってランチをしますが』と言って彼女と別れ、さっき上ってきた道を下り、バス停に出て大きな道路を歩く。

地図なんか持ってもいないが、イタリア特有のリストランテやホテルを示す看板があったので勘を頼りに進むと市街地に出た。

バス停をいくつか通りすぎたが、なんと行きのバスで見覚えのある名前だった。

 

それほど大きな町ではないので食べる処は多くはない。おまけに開いているところは少ない。

結局、チェントロの端らしいところまで行って戻り、途中見つけたpasticceria(お菓子屋)に入る。

 

店の前にランチの看板が出ていて、しかも手書きでセットメニューが書かれている。

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ワインを1杯飲みながら空腹を満たして店をあとにしたが、途中の公園で少し時間調整をしてから15分前に修道院に戻る。

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◆館内ガイドツアー

15時のガイドツアーを待っている人はほかにも数人いる。

そのうち、売店も開く。売っているものは修道院で作ったものらしい。僧服をまとった人がその売店に入ったがガイドツアーのガイドさんではなさそう。

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1510分頃年老いた風貌のガイド僧(TVなどでよく見る脇役俳優―渡辺哲さんーそっくり)が現れツアー開始。

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参加者は10数名。ガイド僧からまず階段を上るように指示される。

皆が上りきったところでガイド僧がゆっくり、ゆっくりと上る。ようやく皆のところに来たらやおら大きな息をする。演技なのか、本当なのか。

 

そこから中に入ると美術館(Pinacoteca)だった。

左の壁には確か5枚のフレスコ画があり、キリストの受難が描かれている。ポントルモ作のこのフレスコ画は大回廊にあったのを移したものらしい。

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右側には、ギルランダイオ作の『聖母子』がある。

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当然ながらガイド僧の説明はすべてイタリア語。割とゆっくり、しかも大きな声なのでまぁ何となくわかる。

 

その後いくつかの部屋を進みいったん外に出るとそこは何の変哲もない中庭(小キオストロ)。

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中庭に面したサン・ロレンツォ教会(礼拝堂)へと導かれる。天井も祭壇奥の後陣もフレスコ画(?)で覆われている。

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礼拝堂を出て移動するが、壁にはロッビアのものと一目でわかる作品もある。

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大きな中庭(大キオストロ)に案内されたが、ここは小キオストロとは全く違っていて植栽、彫刻などできれいに整備されている。

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その回廊を取り囲むようにかつての修道士の1DKのような住まいがある。

以前訪れたパヴィアの修道院では修道士の住まいを見ることはできなかったたが、ここでは中に入ることができた。

部屋の一角にはベッドルーム。食事をとるテーブルは壁に収められていてそれを下すと簡素なテーブルになる。ガイド僧が実演して見せてくれた。

かつての修道士の暮らしを垣間見ることができた。

 

これにて約40分のガイドツアー終了。このツアーは無料だが最後にガイド僧に若干の喜捨をした。

元の場所に戻ると次の回の人たちが待っていた。

 

◆帰りもふたり

売店でお土産を買い、オーストラリア人の女性と別れ、バスに乗るためまた市街地へ。

バス停で待っているうちに彼女がやってきて一緒にバスに乗り込む。

バスの車内でも会話。3年もペルージャで勉強していた彼女は、訛りはあるものの普通にイタリア語で喋るのでよく分からないところもある。

フィレンツェのどこかのヴィッラにボッティチェリの絵を見に行くと言い、バスを乗り換えるとき『じゃまたフィレンツェで!』と言って降りていった。

16時半すぎS.M.N.駅到着、チェルトーザへの半日小旅行を終えた。

 

◆フィレンツェで再び

翌日午前サンタクローチェ教会近くを歩いている時、例の彼女を見かけたので“Buongiorno!”と声をかける。

お互いびっくりだ。彼女は1011日までフィレンツェにいるとのことだった。

あまり時間がなかったのでメールアドレスの交換をして別れた。

 

 

◆食べる

●お店の名前 Pasticceria Morandi Via Senese 134R,Firenze

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お菓子屋だが、この時間帯に開いている店が少なく、店の前に手書きのランチメニューがあったので入る。

メニューをよく見てから入れば良かったが、カメリエーラが注文を取る際は口頭のみ。

 

食べたもの 9ユーロの定食。プリモはペンネ、セコンドはカプレーゼ、これに500mlの水が付く。

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白ワイン(3ユーロ)、カフェ(1ユーロ)で計13ユーロとまずまず。

◆買う

売店では修道院で作られているものが売られているがその中から荷物にならないものを選ぶ。

ラベンダーの小袋、4ユーロ×4個。薬草酒の小瓶、2.5ユーロ×4本。

 

Matera La Casa Di Lucio (★★★★?) 

Matera La Casa Di Lucio (★★★★?) Via S.Pietro Caveoso 66, Matera

(www.lacasadilucio.com)

 

◆宿泊日 2005/9/14

 

Twin 120ユーロ

「駱駝」創刊号で紹介されていて、世界遺産サッシの中のホテルというのが良さそうだったのでホームページからメールで予約。

泊まったのは14号室となってはいたが、1DKの独立した家。コテージというわけではなくサッシ長屋の1軒といった趣。ベッドルームは天井に大きな羽根のシーリング・ファン、アジアンテイストのモダンなインテリアで外観からはとても想像もつかない。

 

フロントは別の棟。朝食を取ったところは同じ並びの2軒ほど離れた部屋。よくありがちなブッフェスタイルではなく決まりきったものがサーヴされる。ややボリュームが少ない。

キッチンの窓から見えた別の建物に職人が入り工事中だったがオーナーがいろいろ細かい点を指示していていずれ1室(軒)増えることになりそうだ。

ロケーションといいゆったりとした広さといいなかなか良いホテルでまたマテーラに行くことがあれば是非泊まりたいお勧めのホテルだ。

Roma(ローマ)2015/11/20

Roma(ローマ)2015/11/20

◆行く

2015年イタリアの旅1泊目はローマだった。それから、ペルージャ、ヴェネツィア、アーゾロ、バッサーノ・デル・グラッパ、フィレンツェを周り、8日目に最終目的地としてローマに戻る。これはその8日目の旅行記だ。

 

フィレンツェSMN駅発10時19分の電車はローマ・ティブルティーナまでノンストップだ。定刻より5分ほど遅れてティブルティーナ駅到着、下車。

 

◆お土産にトローネ

予約しているいつものホテルはテルミニ駅から歩いて行ける距離なのにここで降りた理由は駅構内にある売店でナポリ産のトローネを買うためだ。

実はこのトローネ、2ヵ月ほど前に知人からイタリア土産としてもらったものだ。あまりにも美味しいので家族から頼まれ、どこで売っているかをメーカーに問い合わせたらローマではティブルティーナ駅ナカとのことだった。

旅の2日目、ペルージャへはティブルティーナのバスターミナルから移動したが、その際メトロを降りてからこの駅ナカに売店があることを確認しておいた。

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ということで問題なくお目当てのトローネを購入、メトロでホテルに向かう。

 

◆お決まりのローマ散歩

チェックインしてすぐに出かける。いつものローマ散歩だ。

メトロには乗らず、ナツィオナーレ通りからコルソ通りへ。右折してトレヴィの泉へ。

随分きれいになった。1年前訪れたときは修復工事中で水もなかったのだが。

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いつものように大勢の観光客でにぎわっている。

 

コルソ通りへ戻り、遅いランチ。初めはテラス席に座ったが、注文を取りに来た頃には雨がポツリと降ってきたので中の席に移る。

 

ランチ後、コルソ通りからパンテオンの方へ。

パンテオンは相変わらずの混みよう、というか人気。

中をぐるっと一回り、次いで向かったのはサンテイニャツィオ教会。ここは2度目だが、天井画が素晴らしい。

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そのあとは、お決まりのナヴォーナ広場ムーア人の噴水の通りを進み、ジェラテリアへ。

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ここはBSの旅番組で紹介されていた店で、人気店とあって沢山の人が並んでいる。クルマが通るのにも邪魔なくらいだ。

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自分の番が来て3種盛りのMedium(3ユーロ)を注文、ものすごい量だ。

通りを行きつ、戻りつ、して食べ終えた。

 

再びナヴォーナ広場、パンテオン、トレヴィの泉を通って、クイリナーレを抜け、ナツィオナーレ通り、とほぼ逆戻りしてホテルに戻る。

 

◆3年ぶりの魚料理の店

2015年イタリア旅行最後のチェーナは以前行ったことのある魚料理の店を再訪することを日本を出る前から決めていた。

場所もわかっているのでホテルから歩いて向かう。

20時前に着いてしまったので少し周りを歩いて時間をつぶし、20時頃入店。

客は1組だったがそのうちどんどん客が来て賑やかになった。

マグロのカルパッチョを頼んだらお皿の中には何やら液状の黒っぽいソースがある。

つけてマグロを口にすると???

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今度はソースのみを小指につけ味見すると『しょうゆ?』。

カメリエーレに尋ねるとまさにそうだった。

『まるで家に帰ったみたいです』と言うと彼は笑っていた。

帰国前夜にローマでマグロの刺身を食べてしまう。

 

帰り道、ヴェネト通りでナイトクラブの客引きがうるさく振り切るために地図も見ずに早足で歩いたら来た道を曲がらずに通り過ぎてしまい一瞬道に迷ってしまった。

 

◆朝の散歩はコロッセオへ

昼には空港に向かわなければならない。朝食後残された時間は3時間あまり。

昨日お決まりのローマ散歩をしているので今度はテルミニ駅に沿ったジョリッティ通りを進み、途中適当に右折したりしてコロッセオ方向に大回りして向かう。

かなり遠回りしたようだ。

やがて公園の向こうにコロッセオの雄姿が現れた。

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コロッセオの東側に出たが、中に入るつもりはない。

 

◆再び町歩き

フォロ・ロマーノを眺め、ヴィイトリオ・エマヌエーレ2世記念堂ヴェネツィア広場から昨日通ったコルソ通りへ。

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高級ブランド店の並ぶコンドテッティ通りからスペイン広場へ。スペイン階段は工事のためか立入禁止だ。

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トリトーネ通りからクイリナーレの丘の下のトンネルを進むが、入り口付近は観光バスから降りる人たちと、そこに傘を売り込む人たちであふれ中々進めない。

(このころは予報通り雨が降り始めていた)

 

ナツィオナーレ通りへ出て、いつも寄る食料品店でまずカフェを1杯、その後ちょっとだけお土産を買い、ホテルに戻る。

 

これにて2015年の旅は終了、テルミニ駅から空港へ向かう。

いつもと違うのは、1週間前のパリでのテロ事件の影響だと思うが、テルミニ駅構内には自動小銃を携えた兵士が巡回しているし、ホームに入るのもチケットを見せないと入れないなど改札規制が行われていることだった。

変な輩が少ないので旅行者にとっては安心ではあるが・・・。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma

Expediaで予約、Single 62ユーロ(8,306円)前払い。市税4ユーロ。

テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなのでここ数年はローマではもっぱらこのホテル。今回の旅の初日もここに泊まっている。

 

◆食べる

お店の名前:Da Claudio Il Localino、Via Lazio, 22 Roma

3年前に当時ローマ在住の友人Nさんに連れて行ってもらったローマには少ない魚介類の店。

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食べたもの  前菜としてマグロのカルパッチョ、しょうゆ添え(15ユーロ)。いうなれば、刺身。わさび、日本酒、ご飯が欲しいところ。お皿いっぱいに盛り付けられ赤がとってもきれいだ。

セコンドは迷ってカメリエーレの勧めにしたがったもののまさかのマグロのあぶり(18ユーロ)。赤玉ねぎの炒めたものがねっとりとしているのとあいまって美味しい。

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ドルチェはシチリアのカンノーロ(6ユーロ)。フォークを頼んだら持ってきてくれたが、オーナー夫人から『手で食べるものよ』と言われてしまった。

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ワインはサルディーニャの白、プーリアの赤をそれぞれグラスで(各6ユーロ)。

コペルト、水を含め計57ユーロ。

 

お店の名前 La Gelateria Frigidarium, Via del Governo Vecchio 112, Roma

BSの旅番組で紹介されていた店、Mediumは3ユーロ、ものすごい量。

 

◆買う

お店の名前 Zucchero, Piazzaale Stazione Tiburtina, Roma

買ったもの トローネ。1本4ユーロ。

 

お店の名前 Castroni, Via Nazionale,71 Roma

買ったもの ジャンドゥオッティ、キャンディ、ハーブティーなど。

 

Firenze Hotel Axial(★★★)

Firenze  Hotel Axial(★★★), Via dei Calzaiuoli 11, Firenze

◆宿泊日 2012/11/12

2014/11/16

2015/11/18~20(2泊)

ここには2012年に初めて泊まったが、ドゥオモのそば、駅からも近い、とロケーションが良く何かと便利なのでその後も宿泊。いわば、最近のフィレンツェでの定宿。

大勢の観光客が行きかうカルツァウォーリ通りにあるが、看板も目立たず初めてのときは探すのに苦労した。

直近の2015年はSingle 1泊につき63ユーロ、市税3.5ユーロ、Booking.comで予約。

2012年は70ユーロ、2014年は66ユーロ、この違いは予約時期によるかもしれない。

Firenze  Cantinetta Antinori

Firenze(フィレンツェ)2015/11/18

お店の名前  Cantinetta Antinori, Pazza Antinori 3,Firenze
有名なワイナリーの直営店、17年ぶりに再訪。

17年前と同じ店内のはずだが前より少し狭く感じる。1階のテーブル席を見下ろすような2階席には記憶があった。

席は1階の中央よりやや入口寄り。

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◆食べたもの 前菜はクロスティーニ(11ユーロ)、3種のうち、ほとんど脂のパンチェッタには抵抗あった。

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プリモはトスカーナのミートソース、パッパデッレ(19ユーロ)。

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セコンドはパス。食後にチーズからブッラータ(11ユーロ)を選ぶ。

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ワインはグラスで4杯。まず、スプマンテ(5ユーロ、ボトルは23ユーロ)。
白はVeramentino,Bolgheri D.O.C.G.2013(4ユーロ、ボトルは22ユーロ)、洋梨の香り、軽くてすっきりとした味わい。

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赤はMarchese Antinori, Chianti Classico Riserva D.O.C.G.2012(6ユーロ、ボトルは33ユーロ)。
最後にデザートワインとしてMoscato d’Asti(3ユーロ、ボトルは14ユーロ)。
さすがにワインは安い。
コペルトはないが、サービス料10%加算。水を含め69ユーロ

Firenze(フィレンツェ)2015年11月18日~20日

Firenze(フィレンツェ)2015年11月18日~20日

 

◆行く

フィレンツェは何回目だろう?  1998年初めてのイタリア旅行、翌年の家族旅行、さらにその翌年兄とのトスカーナ&ウンブリア旅行、そして2度にわたるペルージャ短期留学中には日帰りで何回も。その後、2012年、2014年と訪れている。

 

2015年の旅、6日目午前中にアーゾロを出てバッサーノ・デル・グラッパに立ち寄り、メストレで乗り換えてフィレンツェに向かう。

サレルノ行きの10号車はすいている。途中向かいに座っていた男性の姿が消え、小さなスーツケースが残っている。6日前のパリでのテロが頭をよぎり心臓がドキドキする。しばらくしてから全く別の席に座っているのが見え、ホッとした。

 

15分遅れで17時45分、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅到着、勝手知ったホテルには18時チェックイン。

 

◆チェーナ(夕食)の予約

水を調達しにサン・ロレンツォ大聖堂近くのミニスーパーに行き、その足で前から決めていたAntinoriのワインバー”Cantinetta Antinori”に夕食の予約に行ってみた。

初めてのイタリア旅行、フィレンツェ2日目の夜に行った店だが、建物などはまったく記憶がない。

まだ準備中ということで店のドアは閉まっていたが、店が開く19時まで近くで時間をつぶし、開店と同時に19時45分で予約、いったんホテルに戻る。

 

◆英語で国際交流

予約時間きっかりに”Cantinetta Antinori”訪問。17年前と同じ店内のはずだが前より少し狭く感じる。1階のテーブル席を見下ろすような2階席には記憶があった。

 

席は1階の中央よりやや入口寄り。

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まず、スプマンテを頼み、料理は前菜にクロスティーニ、プリモはトスカーナのミートソース、パッパデッレ、それにブッラータを注文した。

パスタを食べているころ、隣に予約なしの外国人の男性が座る。

テーブルの間隔が狭いのでほどなく英語で挨拶。

彼はカナダ人でニューヨークから4日間出張中のヘルスケアコンサルタントだった。

明日NYへ帰るという。

それからずっと英語で話をする。

彼は1杯16ユーロのTIGNANELLOを飲み『うまい!NYなら倍はする』と言っていた。

ワインの話にもなり、『ピッティ宮殿の前にあるワインバーがいいよ』と教えてくれた。

お互いの名前とメールアドレスを交換して店をあとにする。

英語には疲れたが、なかなか楽しい国際交流だった。

 

21時半過ぎ店を出て、トルナブォーナ通りからポンテ・ヴェッキオ、シニョーリア広場を散策し、フィレンツェの夜景を楽しみ、大回りしてホテルに戻る。

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◆翌朝はピッティ宮殿へ

9時すぎ出かけたが襟元が寒く、マフラーを取りに戻る。

 

ピッティ宮殿は横に大きく広がる重厚な建物だ。

ピッティ宮殿パラティーナ美術館に9時半入場。

ここは2度目だが展示されている作品がとにかく多いので各室のガイドを見ながら主要な作品中心に鑑賞。

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ラッファエッロの《小椅子の聖母》や《ヴェールの女》の前では立ち止まって見る。

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絵を見た後は宮殿住まいを見学、11時終了。

 

昨晩カナダ人から教えてもらったワインバーを確認してからミケランジェロ広場へと向かう。

 

◆ミケランジェロ広場

ペルージャ短期留学中にフィレンツェを訪れたときはいつも駅から歩いてミケランジェロ広場へ上ったものだ。

今日も同じように上る。

 

ここから眺めるフィレンツェの景色は素晴らしい。

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ドゥオモ、鐘楼、ヴェッキオ宮殿、サンタ・クローチェ教会、ポンテ・ヴェッキオなどを俯瞰できる。

今日は曇天、珍しい。いつもは晴天だ。

 

◆昼からアペリティーヴォ?

広場を下り、ポンテ・アッレ・グラッツェを渡りネリ通りへ。

目指すは、昨年訪れた生ハムの店“La Prosciutteria”。

平日の昼とあって客はいない、ワインの関係者がいるだけだ。

 

昨年同様、生ハム盛り合わせを半分で注文したものの、真昼間からアペリティーヴォというのもなんだかおかしいが、『アペリティーヴォなら同じ金額でつまみのバラエティが多い』と言われ、それにしてもらう。

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ワインは赤のハウスワインにしたが、十分満足。昼のアペリティーヴォはランチとなった。

 

13時、ホテルに戻り一休み。

 

◆空振り続きの午後

ホテルすぐ近くのドゥオモを拝観後、サン・ロレンツォ大聖堂をすぎ初めてバッソ要塞に行ってみたが残念ながら閉まっていて中に入ることはできない。

何となく埃っぽいというか下町のような通りを戻り、中央市場に行ってみると15時半、1階はちょうど閉まったところ。

 

今度は行き先を変え、イタリア旅行ガイドサイト《アーモ イタリア》に出ていたオリーブオイルの売店があるホテルに行くことにした。というのは、オリーブオイルはどこでも売っているが、普通はティスティングができないので『売店ならできるかもしれない』と思ったからだ。

地図をみながら自分の場所を確認しつつ進むが結構通りを間違える。

何とかそのホテルにたどり着き、レセプションで売店の場所を尋ねると『ここだよ』『???』、売店というのは自分の思い込みで、レセプションで取り扱っているとのこと。

ティスティングができるわけがない!!

しかも、在庫は大瓶だけで普通サイズのものは明日か明後日入るという。

明日の午前中の早い時間なら買いに来られるが、昼以降ならローマに発つので買うことすらできない。

まったくの無駄骨に終わる。

 

◆ネスプレッソの店で

最近、家族からお土産としてリクエストがあるのはネスプレッソのカプセルだ。多少かさばるものの軽いし、日本で買うよりもお得感がある。

以前にもフィレンツェで買ったことがあり、店の場所もわかっているので店探しの必要もない。

と思っていたら、昨日Antinori予約の帰り道になんと泊まっているホテルの近くにあるのを発見。どうやら移転していたようだ。

店の中に入ると結構客がいる。まず、番号札をとり自分の番号を呼ばれるまで待つ。

肉声で普通に呼ばれるので、ヒアリング力の乏しい外国人としては聞き耳を立てていなければならない。

 

自分の番が来て、家族からのリクエストに従って注文。そのうえでお店の人が『チョコジンジャー』を勧めてくるので飲ませてもらうことにした。

飲むまでの間、会話する。『名古屋に友だちがいる』と言っていた。

かさばる荷物なのでホテルに戻る。

 

◆ピッティ宮殿前でアペリティーヴォ

18時すぎ、アペリティ-ヴォとチェーナのために出かける。

途中、何軒もの革製品の店に寄ってみた。というのは、ふだん使っているキーホルダーが大分古くなってきたのと、たまたまヴェネツィア、リアルト橋の店でセールをしていたのに買おうかどうしようか迷い、結局革の本場フィレンツェで探そうと思ったからだ。

何軒か入ってみたが、キーホルダーを置いてなかったり、あってもサイズが大きかったり、高かったりだ。

ピッティ宮殿前のワインバー近くの店にも入ってみる。探しているようなものが、赤と黒の2つあったが35ユーロ。『ちょっと高い』と言ったら、おじいさんの店主が、即30ユーロにまけてくれたので購入。

 

買い物を終え、ワインバー”Pitti Gola e Cantina”へ。

店内はそう広くはない、両サイドの壁にはワインが並べられている。『アペリティ-ヴォしたいのですが』と言うと、『問題ないですよ、食事は20時からなので』と、店内の左側、ワイン棚の横のテーブルを指される。

 

メニューを見るといろいろな種類のグラスワインがあり迷ったが、その中からFranciacoltaのスプマンテを注文(6.5ユーロ)。

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入ったときにいた何人かは帰り、反対側に1組2人いるだけになった。

アペリティーヴォなのに何も出てこないなのかと思っていたら、店内が落ち着いた頃にフィノキオの入った生ハムとパンが出てきた。

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棚のワインと並んでその合間合間に太めの瓶がいくつも置かれている。その中には土、石。

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ひょっとして陳列しているワインの、というかブドウの土壌かなと思い、お店の人に尋ねるとそうだという。

 

それからは『フィレンツェは初めてですか?』

『いえ、何回か』

『この店は初めて?』

『昨日知り合ったアメリカ人(本当はカナダ人だったが・・・)がこのワインバーを薦めてくれたので』。

それから店の方針というか、ワインに対するこだわりらしきものを語ってくれ、一気に距離が縮まった。

カナダ人と前日隣り合わせなければこの店に来ることはなかっただろうし、来てみるとまた訪れたいという気持ちになる。

 

◆チェーナは3年ぶりの店へ

19時近くワインバーを出てチェーナへ。

候補店はミケランジェロ広場に行く途中いつも気になっていたサン・ミニアート門そばの店か、3年前にランチ&アペリティーヴォした店”Rose’s”にするかまだ迷っていた。

ポンテ・ヴェッキオ近くまで行く間に、門のところの店は帰りを考えると遠いなと思い”Rose`s”に行く。

3年前アペリティーヴォで訪れたときよりも落ち着いた感じだ。早い時間なので客は誰もいない。

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趣味でやっているような感じがする。あとで3人ほど来たが、静かでゆったりと食事ができた。

 

21時店を出てブラブラし、ホテルも通りすぎドゥオモの夜景を2日続けて楽しむ。

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◆フィレンツェ最終日午前は中央市場へ

10時すぎの電車で今回の旅の最終目的地ローマに移動するつもりだ。

それまでの間、食料品的お土産を買うため中央市場に行く。昨日行ってみたもののちょうど閉まった直後だった。

 

まずは、チーズと生ハムのMarcoの店へ向かう。いつも思うが、この市場1階は広すぎてどこに目指す店があるかわからなくなる。

Marcoの店を探すが、見つけるる前に毎回買い物をする”Conti”を通りがかったのでドライトマトなどを買う。

 

Marcoの店は、実は初めてだ。《アーモ イタリア》で紹介されていてそのページをプリントアウトしそこの空欄に量を書き込めば注文しやすいしおまけに少し割引になるのを知ったからだ。

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ようやく店を見つけ買おうとしているところに、何と《アーモ イタリア》主宰のDさんらしき人がちょうど来てちょっとびっくり。挨拶かたがた話をする。

 

このあとは、市場内の1年前に立ち寄った店にも行ってみたが一緒に写真を撮った方はもういなくて別の方に代わっていた。

 

急いでホテルに戻り、チェックアウトして駅へ行き、10時19分のサレルノ行きの電車でローマ(ティブルティーナ)に向かう。

 

◆泊まる

ホテル Axial(★★★), Via dei Calzaiuoli 11, Firenze

Single 1泊につき63ユーロ、市税3.5ユーロ、Booking.comで予約。

ここには昨年と3年前にも泊まったが、ドゥオモのそば、駅からも近くて良いので再訪。

 

◆食べる

  • お店の名前 La Prosciutteria, Via dei Neri 54r, Firenze

ここも1年前に訪問、良かったので再訪。

食べたもの 昼間ながらお店の勧めにしたがい、アペリティーヴォ用つまみ盛り合わせとハウスワインの赤1杯で8ユーロ。

 

  • お店の名前  Cantinetta Antinori, Pazza Antinori 3,Firenze

有名なワイナリーの直営店、17年ぶりに再訪。

食べたもの 前菜はクロスティーニ(11ユーロ)、3種のうち、ほとんど脂のパンチェッタには抵抗あった。

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プリモはトスカーナのミートソース、パッパデッレ(19ユーロ)。

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セコンドはパス。食後にチーズからブッラータ(11ユーロ)を選ぶ。

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ワインはグラスで4杯。まず、スプマンテ(5ユーロ、ボトルは23ユーロ)。

白はVeramentino,Bolgheri D.O.C.G.2013(4ユーロ、ボトルは22ユーロ)、洋梨の香り、軽くてすっきりとした味わい。

赤はMarchese Antinori, Chianti Classico Riserva D.O.C.G.2012(6ユーロ、ボトルは33ユーロ)。

最後にデザートワインとしてMoscato d’Asti(3ユーロ、ボトルは14ユーロ)。

さすがにワインは安い。

コペルトはないが、サービス料10%加算。水を含め69ユーロ

 

  • お店の名前 Pitti Gola e Cantina, Piazza Pitti 16, Firenze

カナダ人に教えてもらったピッティ宮殿前のワインバー。

飲んだものは本文の通り。

 

  • お店の名前 Rose’s, Via del Parione N26/R, Firenze

2012年、フィレンツェ1泊した際、いわば飛び込みでランチをし、夜アペリティーヴォもやっていると言われ、数時間後に再訪した思い出の店。

食べたもの 前菜はサーモンのタルタル(12ユーロ)、赤胡椒が沢山かかっている。

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プリモは飛ばしてセコンドはカジキマグロのメンチカツみたいなもの(20ユーロ)、盛り付けが素晴らしい、芸術作品のようだ。

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ワインは、ここに来る前アペリティーヴォしていたのでグラス2杯にとどめる。シチリアの白、赤はキャンティ・クラシコ(いずれも5ユーロ)。

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食後に、ティラミスとエスプレッソ(7ユーロ)。

 

水を含め、合計で53ユーロ。端数3ユーロをサービスしてくれた。

 

◆買う

お店の名前 Nespresso Boutique, Via Brune leschi, 8R, Firenze

お土産用と自分用に購入、多少かさばるが軽いので問題なし。最近は家族へのお土産はもっぱらこれ。

大半は1本3.9ユーロ、チョコジンジャーは4.5ユーロと国内で買うよりも格安。

 

お店の名前 Umberto, Via dei Guicciadini 114, Firenze

買ったもの キーホルダーを自分用に買う。

 

お店の名前 Marco, 中央市場内

買ったもの パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノ、カラスミ、生ハムなど

 

お店の名前 Conti, 中央市場内

買ったもの ドライトマト、ブルスケッタ用スパイスミックス

 

◆イタリア旅行ガイドサイト

《アーモイタリア》 http://www.amoitalia.com/

ペルージャ短期留学時からたびたび訪問、お世話になっている。

フィレンツェで皮手袋を買ったときはこのサイトのお勧めの店《Luciano》へ行った。

Pisa Hotel Bologna(★★★★)

Pisa Hotel Bologna(★★★★) Via Mazzini 57, Pisa

◆宿泊日 2011/11/12

2度目のペルージャ短期留学中の週末訪れる。Booking.comで予約、Single 59ユーロ。

駅から約700m、アルノ川より手前。ピサの斜塔、ドゥオモまでも徒歩で行ける。

チェンクインを担当した青年が部屋まで案内してくれる。部屋はレセプションのある建物をいったん出て奥の別棟、なかなかいい感じだ。

レセプション隣の部屋(バール兼リストランテ)で夕方から《トスカーナを味わう》イベントがあるというので行ってみると、要するにアペリティーヴォ。飲み物代(5ユーロ)を払えば、生ハム、チーズ、その他のつまみが食べ放題だった。1人なのでテーブル席には座らず、カウンター席に座り、バーテンダーの青年とイタリア語で会話、いわば週末の特別授業を受ける。

Firenze  Hotel Bernini Palace(★★★★★)

Firenze  Hotel Bernini Palace(★★★★★),Piazza San Firenze, 29, Firenze

http://hotelbernini.duetorrihotels.com/

◆宿泊日 1999/9/15~18(3泊)

2000/8/5~8(2泊), 8/11

1度目は家族旅行で宿泊、良かったので翌年兄との旅行で宿泊。

2回とも旅行代理店で予約、前払い。金額は正確ではないが、Twinで3万円弱。今は、もう少し高そうだ。最近の一人旅で泊まるにはもったいない。

フィレンツェ観光の中心、ヴェッキオ宮殿のすぐ前と絶好のロケーション。なので、シニョーリア広場、ウフィツィ美術館、ポンテ・ヴェッキオ、そしてドゥオモなど至近距離。

15世紀の建物で、かつてはフィレンツェの議事堂だったらしくロビーだと思うが壁の上部には当時の偉い方々の肖像画が描かれている。

朝食の内容も良く、さすが五つ星だけあってスプマンテも用意されている。

2度目に泊まったとき、日本からミラノ乗り継ぎで着く予定がミラノからフィレンツェまでのアリタリア便が搭乗直前になり、バスでの振替輸送になって、フィレンツェ着が午前3時、ホテルには何も連絡していなかったが3時すぎにチェックインでき、ホッとした記憶がある。

Firenze Hotel Burchianti(★★★)

Firenze    Hotel Burchianti(★★★), Via del Giglio, 8, Firenze

http://www.hotelburchianti.it/index.html

◆宿泊日 2011/9/30

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くで探し、Booking.comで予約、Single70ユーロ、市税3ユーロ。

ペルージャ2回目の短期留学時、成田からフィレンツェ空港に着き、ペルージャに向かう前泊として泊まった。

ホテル住所近くにいってみるものの全く見つからず、近くのアストリアホテルで訊いたあと、すぐそばのガレージのお兄さんに連れて行ってもらってようやくたどり着く。

いわゆるホテルらしい看板もなく15分もウロウロしていた。

建物の何フロアかがこのホテルで、ドアの横にあるインターホンで開けてもらうというイタリアにはありがちなスタイル。

紳士然としたオーナーからいろいろ話しかけられたり、何かとアットホームな感じのホテル。

Venezia Hotel Rialto(★★★★)

Venezia Hotel Rialto(★★★★)Riva del Ferro Ponte Rialto 5149, Venezia

 

◆宿泊日 2002/9/11~14(3泊)

 

旅行代理店経由JHCで予約、Twin23,200円(1泊)。3泊分を事前に支払う。

リアルト橋のたもとにあるホテルでロケーションの良さは抜群。

建物はいくつかの建物をつないだようないわばウナギの寝床で奥行きがある。

泊まった部屋はその一番端っこで大運河は見えなかった。

朝食の食堂は大運河に面していて、夜は雰囲気のいいカフェ(トラットリア?)になっていた。

チェックアウト直後に忘れ物に気づき慌てて部屋に戻る途中、廊下でお部屋掃除の方から『忘れ物でしょ?』と渡された記憶がある。