フィレンツェ  ドゥオモの謎


3年目に入った東京外国語大学のオープンアカデミー《映像と文章で学ぶイタリア語》講座も今年上期の授業はあと1回を残すのみだ。この2年間は『魔女の宅急便』(イタリア語版)やイタリア映画『Aprile』などが教材だったが、今期はトスカーナやフィレンツェにまつわるもので『旅行にも役立つかなぁ』と思っていた。

映像はNational Geographicのフィレンツェのルネッサンスについてのものだった。それが進むにつれ、フィレンツェのシンボル、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラがどのように造られたかという話に移る。

今まで何回かフィレンツェを訪れ、クーポラにも上ったこともあるがどうやって造られたかなど考えもしなかった。ただ知っていたのは、洗礼堂の東の扉の彫刻コンペで敗れたブルネレスキがあの大きなそして特徴のあるクーポラを造ったということだけだ。

どのように造ったか、ブルネレスキは何の図面も資料も残しておらず《謎》らしい。今回の教材では、その謎を40年以上も調査研究してきたリッチ教授の仮説が説明されている。辞書を引きながら単語の意味を調べるもののイタリア語そのものが分からないのに加えて建築のことは全くの素人なのでチンプンカンプンだ。

とはいえ、理解をすすめるためにGoogleで検索したり、YouTubeで見てみたりなどしている。クーポラに上る階段は内側のクーポラと外側のクーポラの間のスペースだということは思い出した。

今年のイタリア旅行はどこに行くか決めていないが、フィレンツェに行ってもう一度あのクーポラにじっくり考えながら上るのもアリかもしれない。ただ、四百数十段もあるので足腰が持つだろうか息切れするのではないか心配だ。