Prato(プラート) 2007/9/15


◆行く

2007年イタリアの旅、最終宿泊地のボローニャで2泊し、あとはミラノから帰国するだけ。

兄、弟との3人旅だったが、弟は昨日帰国し、最終日はふたり旅だ。

兄とボローニャでのんびりしても良かったが、見どころもほとんど訪れたので日帰りでプラートに行くことにした。

(普通なら距離的にはフィレンツェから行くべきところだが・・・)

 

とりあえず、8時すぎチェックアウト。ボローニャ駅に着いたのは8時20分ごろ。

プラート行きは遅れていたものの間に合わず次は9時20分発。チケットを買ってから一旦外に出るが、駅周辺には見るべきものは何もないので待合室で待つ。

 

次の電車も10分遅れ、そのまま遅れてプラート中央駅到着。

 

◆チェントロへ

「歩き方」の地図を頼りにチェントロを目指す。

駅前の噴水のある公園を抜け、橋を渡る。

大きな通り(Viale Vittorio Veneto)を進むとほどなくサン・マルコ広場。

ここをすぎるとモニュメントの右奥が皇帝の城(Castello dell’Imperatore)。

Prato カステッロ・デッリンペラトーレ

その隣がサンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会だ。

Prato サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会

中に入ってみたがミサの最中だったので遠慮してすぐに出る。

この教会のすぐ近くにインフォメーションがあるはずなのであたりを見回すとすぐにわかり、地図をもらう。

 

この地図を見てドゥオモへ。

Prato ジュゼッペ・ガリバルディ通り

左折して進むとまさにドゥオモの右側に出た。

 

◆ドゥオモ

ドゥオモは白い大理石と緑の大理石でできている。

Prato ドゥオモ

ファサードのタンパンにはロッビアのテラコッタ。

Prato ドゥオモ ロッビアのテラコッタ

右角にはミケロッツオ作の《聖母の腰帯の説教壇》。

Prato ドゥオモ 聖母の腰帯の説教壇

説教壇の周りには踊る子供たちの彫刻で装飾されている。

 

中に入る。

後陣のステンドグラスやフレスコ画がとてもきれいだ。

主祭壇に近づこうとしたら後ろから声がかかる。有料(3ユーロ)だとのこと。

プラートゆかりのフィリッポ・リッピの筆になるフレスコ画が素晴らしい。

音声ガイドもあったが英語なので借りなかった。

主祭壇には大勢の年配の一群がガイドの説明に聞き入っているのでしばし待つ。

パンフレットの絵を見比べてみたので見どころを外さないですんだ。

 

パンフレットの1ヵ所の絵を指してどこにあるか尋ねたら、『入口の左、礼拝堂(パンフレットでは1番)』とのこと。

ここでもチケットをチェックされる。

礼拝堂祭壇にあるピサーノの《聖母子像》は、大きな台の上にあり、像そのものは小さい。

 

◆付属美術館

ドゥオモを出て左の入口が付属美術館(博物館)で、そこにはもとになったサント・ステファノ教会の一部が公開されている。

入ってすぐのところには讃美歌の楽譜、聖職者の法衣なども展示されている。

ドゥオモ正面右角の説教壇の周りにあったドナテッロ作《踊る子供たち》はレプリカで本物はここにあった。

よく見ると、7つのシーンで構成され総勢34人の子供たちがいる。

 

◆町歩き

市立美術館があると思ったPalzzo Comunaleに行ってみたが見つからない。

Prato コムーネ広場

たぶん場所を間違えたのだろう。広場には、結婚式の人たちがおおぜいいた。

 

この通りをさらに進むとサン・フランチェスコ教会

Prato サン・フランチェスコ教会

中は驚くほど質素で何の装飾もない。

 

広場をはさんだこの向かい側が、初めに見た皇帝の城とサンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会だった。

城を見ようかと花壇を上がりはじめたものの、ボローニャまで戻る電車までの時間があまりなさそうのでやめ、駅へ向かう。

 

◆戻る

駅には12時20分ごろ到着、12時41分の電車でボローニャへ戻る。

結局、プラートには2時間程度の滞在だったので次回はフィレンツェから往復してゆっくり観たいものだ。

 

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