フィレンツェでワイン・テイスティングにはまる


今年2度目のイタリア810日の旅から帰ってきた。

出かける前はミラノで《カラヴァッジョ展》を見ることだけ決めていて、あとの目的は美味しい料理と美味しいワインを飲むことしかなかった。

 

《カラヴァッジョ展》については予約しておけば良かったのだが、出発前何かとバタバタしていて予約しようとしたときには、希望の入場時刻がもう満員だったので朝一番に直接行ってみたが、さすがに人気があるらしく40分近く並ぶこととなった。

しかし、それでも並んだ価値があり、20点の作品を見ることができた。

さらに、帰国直前のローマでも2つの教会で観ることができた。

 

さて、それ以外の目的はというと、飲むこと、食べることなのでいつもの旅行と変わりはしないが、今回は、たまたまであるが3泊したフィレンツェで同じエノテカ(いわゆる酒屋さん)に3日連続で通ってしまった。

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まず、最初は夕飯に行く道すがら『プロセッコ€3.5、ワイン€5』の看板に気づき、時間も早かったし、どうせリストランテ(トラットリア)で飲むのだから、とアペリティーヴォ気分で入ってプロセッコを1杯飲んだ。

飲み終わりそうなときに、テーブル代わりのワイン樽に置いてある《WINE TASTING TOUR》のチラシに気づく。

『どこら辺のワイナリーに行くんだろう?』と思ってご主人に尋ねると、この店内で2時以降いつでもやっているとのこと。6種類のワインにクロティーニがついて25ユーロ、このほか3種のワインが3コース、12.515ユーロだという。

『明日か、明後日来ますね』と言って夕飯に向かった。

 

翌日、4時頃お邪魔した。昨日話したご主人はいなくて多分奥さんだと思うが、『3種のコースの方が美味しいしグラスあたりの量も多い』と言う。

そこで、《イタリアの偉大なるもの》と称したアマローネ、バローロ、ブルネッロ315ユーロをテイスティングすることにした。もちろんクロスティーニもつく。

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説明してくれたのはお店の人(あとで知ったがご主人の従兄弟)。英語がいいか、イタリア語がいいか訊かれたのでイタリア語で説明してもらい、そっちの面でも勉強になった。

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ホテルから信号を一つ渡るだけという近さなのでまた次の日夕方訪問、今度はご主人がいた。

『昨日来てくれたんだってね。昨日、自分は休みの日だったので従兄弟にやってもらったよ。』

2日続けて同じテイスティングというわけにもいかないだろうと考え、《トスカーナの赤》マレンマ、ボルゲリ、モンタルチーノのコースにする(12.5ユーロ)。

昨日の訪問については、FacebookUPしていたのでスマホのWifiパスワードをご主人に入れてもらい、見せると喜んでくれた。そうこうしているうちに昨日の従兄弟とクロスティーニを用意してくれた女性が店に現れたので挨拶。

代金を払ったら、ご主人が『1杯サービスするよ』と新しいグラスに注いでくれ、3人が日本語で『カンパーイ!』と言ってグラスを掲げる。

『半年前にもフィレンツェに来ていて近くのホテルに6泊していた。この店を知っていれば来たのに。』とお礼かたがた挨拶して店をあとにした。

話はこれで終わらない。

いったんホテルに戻って7時すぎ夕飯のためお店の前を通ると中からご主人が手を振ってくれる。

ご飯を食べ終わって9時半ころお店の横を通ったら今度は従兄弟が手を振ってくれた。

来年もフィレンツェに行く機会があったら是非また訪れたいお店だ。