Perugia 滞在日記 8月前半


ペルージャ外国人大学でイタリア語を学ぶため2010年8月から2ヵ月間、ペルージャで暮らした。これはその8月前半の滞在日記だ。

◆ペルージャに行ったきっかけ
2009年秋の一人旅でクレモナのリストランテでたまたま向かい側のテーブルにいた日本人の若い女性ふたり組と知り合った。二人ともペルージャの留学生でそのうちの一人Nさんと帰国後東京で再会したときにペルージャ外国人大学への留学をすすめられた。ちょうど仕事をやめて時間もあり、イタリア語の勉強を再開したかったのと旅行だけではなくイタリア生活を味わってみたいこと、またもう一人のAさんが引き続きペルージャにいて心強いこともあって8月、9月の2ヵ月の短期留学をすることにした。

Perugia 11月4日広場からのプリオーリ宮

 

 

2010年7月31日(土)
《いざ、ペルージャへ》
4日前にローマに着いてからローマ、フィレンツェを観光気分で過ごし、フィレンツェ14時13分発の列車でいよいよ留学先のペルージャに向かう。定刻通り到着。旅行で目的地の駅に降り立つのとはちょっと感覚が違う。駅前からバスに乗りイタリア広場で下車。10年前に泊まったホテル”La Rosetta”にチェックイン。

今晩はペルージャにいる若い友人の留学生と夕食をし、そのあとドゥオモでコンサートを聴くことになっている。
去年、クレモナのリストランテで知り合ったヴァイオリニストのAさん、その友人ピアニストのYさん(出かける前に日本で会っている)とフォンターナ・マッジョーレ前で待ち合わせ。ふたりの友人Mさんも加わり、皆さん行きつけのピッツエリアで楽しい時間を過ごす。

Perugia Pizzeria Mediterraneo 生ハムとルッコラのピッツァ

 

 

すぐ近くのドゥオモに移動、3人の知り合いがソリストで出るコンサートを聴く。歴史的建造物の中で行われるのはすばらしい。

Perugia カテドラーレでのコンサート

 

コンサートのあとは『ペルージャ一』とみんなが言っていたジェラテリア《GROM》でジエラートを味わう。おいしかった!!
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お店の名前:Pizzeria Mediterranea, Piazza Piccinino 11/12, Perugia
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g187907-d1508818-r74879744-Pizzeria_Mediterranea-Perugia_Umbria.html#REVIEWS

8月1日(日)
《ホテルからアパート住まいに》
観光気分は昨日まで。ホテルをチェック・アウトして今度はアパート(モノロカーレ=ワンルーム)住まいだ。昨日のうちに確かめていた建物の大家さんを訪ね、契約書にサインし1カ月分の家賃を払ってから部屋に案内してもらう。そんなに広くはないが、ホテルのシングル・ルームよりはちょっと広い。
10数年ぶりの単身生活だ。スーツケースの中身を出し、それなりの場所に片付ける。

そのあとは買出しに出たつもりだったが教えてもらったミニスーパーCO-OPは日曜とあって休み。たまたま住まいの近くの広場でMostra Mercatoという市が立っていたので明日の朝食用にパンとチーズを買う。『夕飯は外食、まぁしようがないか』。

Perugia Piccnino広場のMostraMercato②

 

 

いったん戻り少し休憩。17時すぎ、散策に出かけるとスーパーらしき袋を持っている若い男性2人がいたので訊いてみるとすぐ近くだという。営業時間を確認してから町歩きをして最後に寄ってみる。
オリーブ・オイル、スパゲッティ、パスタ・ソース、ワインなど買い込んでいるところで声をかけられる。昨夜、夕食、コンサート、ジェラートを一緒にしたうちの一人、Aさんだ。話をしながら野菜の量り売りの買い方を教えてもらう。そのときメロンが安いことに気づき、メロンのほか生ハムを買う(これはきちんとその場でスライスしてくれる)。
結局、生ハム&メロン、スパゲッティ、チーズという夕食になった。まずまずのイタリア単身、自炊生活スタートだ。

8月2日(月)
《ペルージャ外国人大学で入学手続き》
さて、今日が8月期のスタート。入学案内や通知では何も触れていないが事務所は8時30分となっているので少し早めに行ってみた。もうすでに並んでいたので少し待つ。自分の番がきて受け付けてもらうが、その時のやりとりでこちらの能力を診断、『ビギナーの部屋に行ってテストを受け、終わったら事務局(segreteria)へ行って下さい。良い学生生活を!』てなことを言われテストの教室に行く。
しばらくすると『隣(もう少し上級のテスト)の教室へ移って』といわれ、そこで小冊子を渡され、オリエンテーションがあるがほとんどわからずちんぷんかんぷん状態。
そのあと元の教室に戻る。その教室には30人弱、テストは4回あるのでビギナー・クラスは約100人くらいか。今日の30人の中に日本人はいない。
オーラルテストとなっていたが『さぁ、どんなテストだろう?』と思っていたら隣の列の東洋人2人が呼ばれていなくなったと思ったら次は自分の番だった。
『どのくらいイタリア語を勉強しましたか?』と訊かれ『10年ほど前の2年間、仕事の帰りに週1回90分の授業で勉強しました』と遠慮気味に答えると『ひと月は本当のビギナー・クラスで思い出し、2ヵ月目に上のクラスに行ったら』と言われた。これがテストだった。
その結果を持って事務局に行き、その旨伝えると『コースの変更だから授業料が変わる。100ユーロ追加で払って下さい』と言われたものの、結局最初から一つ上のクラスでやることになった。

証明書のための写真が2枚必要といわれ日本のような証明書撮影ボックスみたいのがそこらじゅうにあるわけではなく写してくれる店を随分探し回ってしまったが何とか提出、身分証明書を受け取り無事入学手続きが終わった。
授業は明日から。今日はこれでお終い、あとはフリーだ。

8月3日(火)
《授業開始、ついていけるか?》
今日から授業が始まる。校舎はどうも外国人大学ではなく、夏休み中の高校のようだ。

Perugia 初めての登校

 

行ってみると教室がよくわからない。ドアの上に小さく数字が書かれていてわかりにくい。
8時からということで少し遅れて先生が来られた。そのときは学生は12人、『なんだ、意外に少ないんだぁ』と思ったが、それから続々と遅れてくる人で倍以上になる。たぶん今日入学手続きをしたため遅れてきたのだろう。
トルコ人が一番多い。次いで中国、マレーシア、あとはフランス、チュニジア、ポーランド、フィリピンなど。日本人は自分のみ。圧倒的に若い人が多い。特にこの季節は近場の国々から学生の参加が多いようだ。
最初の3時間は先生の質問に答える形で自己紹介しながら定形文を繰り返したり、ペーパーが都度配られそれに基づいて答えさせられたりで息つく暇がない。この授業は週4回で毎回8時~11時だ。
会話中心の授業が週3回あり、ふたつのグループに分かれたが金曜の授業が10時に終わる方を選んだので今日はそのまま11時から2時間続けて受ける。中身もさることながら先生の言っていることが理解できない。
さらに、3月末に仕事をやめてからここ数か月ゆるい日々を過ごしていたので5時間しばられるのはしんどい。ついつい時計ばかりみてしまう。
予想していた以上に厳しいのでついていけるかどうか・・・・・・。

8月4日(水)
《午前は授業、午後からは観光気分》
今日は水曜、授業は朝8時からの3時間。昨日に比べて短いので、授業中はともかく、早く終わった。
あとはフリー、観光気分に戻る。住まいのすぐ近くの《pozzo etrusco》を見に行く。ここは10年前、旅行で2泊したときに見たことがある。エトルニア人が掘った井戸だが、結構深く大きく掘られている。中は涼しく、壁からは水が染み出ていて機能的には今でも健在といえるかもしれない。
このあともすぐ近くのサン・セヴェーロ教会の礼拝堂へ。ラファエロの描いた《三位一体》のフレスコ画が残っている。

Perugia サン・セヴェーロ教会
さらに、サン・ベルナルディーノ教会、隣のサン・フランチェスコ教会をみる。サン・ベルナルディーノ教会の前に芝生があったので思い出した。

Perugia サン・ベルナルディーノ教会③

 

次に《ローマ時代のモザイク》を探すが、現代的な大学の建物に取り込まれていて気づかず通りすぎてしまった。しかし、これは圧巻で大小30以上の動物、鳥が精緻にモザイクで描かれていてまるで動き始めるかのようだ。

perugia ローマ時代のモザイク①

 

観光はこれでお終い。メインのヴァンヌッチ通りのカフェでプロセッコを1杯、一緒に出てくるつまみ(サラミ、ブルスケッタ、チーズなど)がまた美味しい。
授業も通算8時間になったし、自炊もあきたので4日ぶりに夕食(Cena)を外食することにした。昼間、目をつけていたドゥオモ裏手の”il padrino”で魚料理を食べ、満足の一日となった。
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お店の名前:Ristorante il Padrino, Via Baldeschi 5, Perugia
http://www.ristoranteilpadrino.it/default_e.asp

 

8月5日(木)
《住まいはモノロカーレ》
今日の授業は朝8時から11時までと、夕方5時から7時までの2回。あまり歩き回って疲れると夕方に差し支えるので、自分の部屋に戻って週末の旅行プランを立てたりして体と頭を休ませている。
このアパートはイタリアではモノロカーレ(monolocale)といい、日本語に訳すとワンルーム・マンション。
石とレンガ造りの相当古い建物でその1~2階部分がモノロカーレ何部屋かになっているようだ。
広さは20平米、ここに来る前泊まったローマやフィレンツェのホテルのシングルよりも広い。洗面、トイレ、シャワールームが意外にゆったりしている。
ベッド、洋服ダンス、本棚、食卓、机、椅子、キッチン、食器棚、冷蔵庫、調理道具、食器、TV、電気スタンドなど、身ひとつで来てすぐに生活ができる。
お湯は止まることなくいつでも使えるのもいい。
建物は古いが、中はきれいできちんと改修されている(着いたとき同じ建物に住んでいる大家さんの住居を訪れたが、もちろん広々しているが、建物外観からは想像できないほど素敵な住まいだった)。
ただ、共同使用の洗濯機がものすごく時間がかかるのにはちょっと驚いた(初めて使ったが2時間くらい)。
とはいえ、教室までも近いしまぁまぁ快適な単身生活が送れそうな住居環境だ。

8月6日(金)
《アッシジへ小旅行》
今日は金曜日、《会話グループA》の授業は8時から始まり10時で終わり。
昼から小旅行ということで一番近いアッシジに行く。初めてのイタリア旅行のとき行ったので12年ぶりだ。
ペルージャからは電車でもバスでも行けるが、電車だと駅からまたバスに乗り換えなければならないのでバスで行くことにする。ペルージャのパルティジャーニ広場を12時45分に出発。のどかなウンブリアの景色を楽しむ。45分くらいでアッシジ、パオロⅡ世広場に到着。以前、地震のため代えられ泊まったホテルのすぐそばだ。当時よりちょっと大きなターミナルになっている。
まず最初に向かったのはサン・フランチェスコ聖堂、さすがに聖地というか観光地というかものすごい人がいる。団体も多い。

Assisi サン・フランチェスコ聖堂
下部教会に入る。12年前は地震被害のため上部教会には入れずここにだけ入れたけどほとんど記憶がない。天井が低く暗い身廊の椅子席にはイヤフォンで説明を聞くいくつもの団体客でいっぱいだ。
右翼廊には修復中のサン・ニコラ礼拝堂がある。前に2組のスペイン人熟年カップルがいてスタッフに説明を受けていてどうやらその修復中の現場に入るようだ。”Posso?”と訊くといいらしい。ヘルメットと音声ガイドを渡され中に入る。中には足場が組まれ、階段もあって4階になっている。修復中のフレスコ画を間近に見るのは初めてだ(この入場は無料だった)。ただ、説明がよくわからなかったのは残念。

Assisi サン・フランチェスコ聖堂 サン・ニコラス礼拝堂修復現場

 

上部教会の身廊には、美術史上のここの目玉、ジヨットの《サン・フランチェスコの生涯》が左右14場面、計28場面で描かれている。よく目にする絵も沢山あるが写真のほうが色が鮮やかかもしれない。ここも人が多く、しょっちゅう、”silenzio!!”と渋い声のアナウンスが流れていた。

次に向かったのはサンタ・キアラ教会。雨が降り始めどんどん激しくなる。フィレンツェといい今回は雨にたたられる。天気予報は晴れだったので傘を持たずにきたので途中の軒下で雨宿りだ。

Assisi サンタ・キアラ教会
サンタ・キアラ教会は、前回は地震のため青いシートで覆われていて外観を見ることすらできなかったのだが、白と淡いピンクの縞模様で優雅な感じだ(町の一般の建物もペルージャにくらべ使われている石の違いのせいか淡い印象を受ける)。
入り口に大勢のドイツからの生徒一群がいてなかなか入れず雨に濡れる。ようやく入るとまずサン・ジョルジョ礼拝堂に進むことになる。それから左の身廊へ。内陣と翼廊は彩色されているがそれ以外は白くてシンプルだ。右翼廊奥には《サンタ・キアラの生涯》のフレスコ画が大きく2段あるがそれぞれ下の部分が欠落している。地下のクリプタに行ってみると天井は青くなんとなく華やかに感じた。
このあとはサン・ルフィーノ大聖堂、ロッカ・マッジョーレなど見てチェントロ噴水前のバールで一休み。帰り道、アッシジの地ワインとチンギアーレ(猪)のサラミを買い、バスで駅まで行き電車でペルージャに戻った。

8月9日(月)
《5時間授業のあとは観光》
今日は月曜、丸々1週間の授業が始まる。先週火曜に開講したときは30人くらいいたはずなのに、自分のレベルに照らして上のクラスに移ったり、下のクラスに行ったりで今朝は16人しか出ていない。
月、火は8時から3時間のイタリア語、11時から2時間の会話演習で途中1時間毎に10分程度の休憩があるがちょっとしんどい。

といっても、13時には解放されるわけで今のところ宿題があるわけでもなし、それからの時間はまったくのフリー。
通学は片道10分、これでは運動不足にもなるので歩き回らなくては。
一休みして暑い時間をさけ(見るべきところも15時くらいまでは閉まっているが)15時半すぎに出かける。

今日の目的地は、10年前にも行ったことがあるサン・ドメニコ教会サン・ピエトロ教会
いずれもどちらかといえばチェントロからは少し下になる。16時近いとはいえサマー・タイムなのでカヴール通りを歩いているときは日差しが強く暑い。

Perugia サン・ドメニコ教会とサン・ピエトロ教会②

 

 

サン・ドメニコ教会は淡いピンクのどっしりとした大きな建物、左の鐘楼は修復工事中。中に入ってもまったく以前訪れた記憶がない。

建物にあわせたのだろうが、身廊と側廊を分ける柱が柱というよりは壁という感じだ(幅2m×奥行5mくらいか)。後陣の高さ23mのステンドグラスがすごくきれいだ。

Perugia サン・ドメニコ教会 後陣ステンドグラス
この教会に併設する形で国立ウンブリア考古学博物館があるが、ここで歩きつかれてしまうとサン・ピエトロまで行く気が萎えてしまうと思い、とりあえずサン・ピエトロ教会へ向かう。
サン・ピエトロ教会まではかなりあるが目立つ鐘楼で意外に近そうに見える。

Perugia サン・ピエトロ教会②

 

ここも来た記憶があるものの入ってみても記憶がない。サン・ドメニコ教会に比べると中は彩色された装飾や壁いっぱいの絵で荘重さを感じるものの寄せつけない冷たさも感じた。

帰り道、考古学博物館に寄ってみたが予想通り歩き疲れた身にはしんどかった。興味を引いたのはカエサルのちょっと前の時代から1世紀くらいまでの貨幣の展示。

Perugia 国立ウンブリア考古学博物館 コイン展示
初めのころは小さいが金貨、時代が下るにしたがって大きくなるものの金貨ではない。
美術館・博物館を見るのに1年間使えるメンバー・カードを買ったので疲れていない足でもう一度見に行こう。

8月10日(火)
《ペルージャは避暑地?》
今日は日中、結構暑かった。日差しのジリジリさだけではなく空気も暑い。おそらく今までの10日間の中で一番暑かったのでないだろうか?
窓が一つしかない半地下のような部屋の中はどうかというと、5時間の授業を終え1時すぎに帰ったが、ムッとしているわけでもなく暑くもない。
自宅から持ってきた温度表示つきの目覚まし時計でみると朝と同じ23度台だ。
もっともこの部屋に日が当たるのは夕方6時ころなのでそれも当然かもしれない。

今日はメインストリート、ヴァンヌッチ通りのカフェでアペリティーヴォを楽しんでいたが、7時ころはまだ暑い空気を感じたが少し暗くなり始めた8時ころには涼しい風が通り抜け気持ちがいい。

Perugia カフェでアペリティーヴォ

 

 

今年(2010年)の日本は猛暑が続いているようだけど、ここはまるで避暑地のようだ。シャワーを浴びて出てくると寒気を感じるくらい。
寝るときは薄いシーツのようなのとベッドカバーをかけているが明け方涼しすぎて目がさめることがある。
今晩からは毛布もかけてみようかと思うほどだ。
まだ滞在して10日間、9月になったらどうなるだろう。

8月11日(水)
《まぼろしに終わったサン・マリノへのバス旅行》
ペルージャ外国人大学の学生向けに旅行社がいろいろな旅行を企画しているようだ。この間の週末には同じクラスのトルコ人学生がヴェネツィアへ行ってきたと言っていた。
昨日の午後、ガレンガにある大学本部の1階に行ってどんなのがあるのか確かめてみた。
8月中は、シチリア、サン・マリノ、エルバ島、シエナのパリオ見物、チンクェ・テッレ、ラヴェンナ、ボーロニャ、ヴァチカンなど目白押しだ。
その中でサン・マリノとシエナのパリオ見物に興味がわいたが、パリオ見物は月曜なのでパスし、ここから個人で行くには大変なサン・マリノに行くことに決めた。

今日は11時で授業が終わったのでその旅行社を探して申し込みに行く。大学本部のすぐ近くだった。
『今、5人申し込んでいますがどうしますか?』、『申し込みます』ということで、学生証を出し現金で参加代金を払う。申し込みにあたってイタリアの連絡先、携帯の番号を教えて欲しいというので、『まさに授業でも同じ場面があったなぁ~』と数字を読み上げる。

さて、それから6時間後、カヴール通りを歩いていたところポケットの中から着信音が。
番号が表示されていたので『電話だ!』と思って”pronto?”と出ると女性の声がする。よーく聞くとどうもサン・マリノへの件のようだ。念のための確認電話かと思って聞いていたら『参加者が6人しかいないので催行中止』ということらしい。
その足で旅行社に向かい、代金の返金を受けサン・マリノへの日帰りバス旅行はまぼろしとなった。それにしても『6人で中止』というのは自分が申し込んだのちすぐに締め切ったということではないか。

今週の週末はどこに行くか今からまた考えなければ・・・・・・・。

8月12日(木)
《パラッツォの前で涼風コンサート》
今晩は誘われて《I solisti di perugia》のコンサートを聴きに行く。誘ってくれたのはこのグループの活動に参加しているヴァイオリニストのAさんだ。

場所はPalazzo della Penna(今は美術館になっている)の前の広場。21時半開始ということで10分ほど前に行くと9割方席は埋まっていた。
現地集合だったがピアニストのYさんがこちらを見つけ、手招きしてくれたのでおち合うことができ、椅子も確保してくれていた。

Perugia i solisti di Perugiaコンサート②

 

 

ヴァイオリン7人、チェロ3人、コントラバス1人という構成だったと思うがなかなかいい雰囲気で聴くことができ良かった。広場そばの建物の人などは窓から身を乗り出して聴いている。
ヴァイオリンの音色もいい、チェロもいい。
クラシックはあまり聴かないのでほとんどの曲は始めて(最後の曲だけCMに使われていて聴いたことがあったが)。それでも本当に心地よかった。

イタリアの人は豊かな生活を満喫しているなぁとつくづく思う。
日本は猛暑が続いているようだけど、ここは涼しく22時をまわった頃に吹き抜けた風は一瞬肌寒さを感じるくらい。本当に気持ちがいいコンサート。

終わってからわざわざAさんの師であるPaolo Franceschiniさんに挨拶させていただけた。
これから《I solisti di perugia》は蒸し暑い日本でのコンサートに出かけるそうだ。
http://www.isolistidiperugia.com/primapagina.htm

帰りに食べたYさん御用達の苺のグラニータも美味しかった。