Todi (トーディ) 2010/8/13
◆行く
ペルージャ滞在中2度目の金曜日、授業は10時までなので昼からは小旅行だ。
CORTONAへ電車とバスで日帰りするつもりだったが、ペルージャ駅に向かう市内バスに乗り遅れたので行き先を急きょTODIに変えた。
TODIへは直接バスで行くことができ、その時刻まで1時間くらい余裕があったからだ。
パルティジャーニ広場のバス・ターミナルから11時50分発車。いくつもの町を経由するので高速道路に入ったり出たり。途中、陶器で有名な町、DERUTAも通過する。
TODIはご他聞にもれず山の上の町、はるか向こうにそれらしき町が見えてきて13時10分頃、バスは城壁の手前で停車。ドライバーによるとここで15分休憩だそうだ。
道路をはさんで向こう側にはサンタ・マリア・デッラ・コンソッラツォーネ教会のどっしりとした姿が見える。残念ながら開いていないので外観を見るだけ。
再び4人の乗客を乗せチェントロに向かう。ほどなく到着、広場とはいえないほどのちっちゃな広場、ヤコポーネ広場だ。その先にもっと大きなポポロ広場がある。
◆ポポロ宮で雨宿り
ポポロ広場は広い。この広場をとりまくようにプリオーリ宮、ポポロ宮、それに隣接する隊長の館、北奥にはドゥオモがある。
ポポロ広場のカフェでランチにしたが、そのときポツリポツリと雨が落ちてくる。いったんおさまったもののローマ時代の大壁龕《ニッチオーニ・ロマーニ》など観光しはじめたら今度は本格的に降ってきた。
ちょうどポポロ宮近くに戻ったとき雷が落ちた(これで今回2010年夏の旅で4回目、よっぽど日ごろの行いが・・・)。
ポポロ宮の1階部分はかなり広いピロティになっているので雨宿り、激しい雨、風で奥まで入らないと濡れてしまうほど。このポポロ宮には市立美術館があったが興味を引くものがなさそうなのでパス。
30分くらいで雨が上がり町歩き再スタート。
◆見る
サン・フォルトゥナート教会へ行く。
ここは長いゆったりとした階段の上にありバスの中からも見上げるように眺めていたところだ。左右に広いファサードは石積みでどこかボローニャの大聖堂を思わせるが、正面入り口のポルタイユの彫刻はすばらしい。
中は白っぽいレンガのような形の白い石積みで面白いことに上の段の方が石が小さい。
内部は3廊式だが、石の色のせいもあるのかすごく明るく感じる。
いったんチェントロの入り口まで行き、あとは中世のような町並みのそぞろ歩きを楽しみながら横道を入ったり戻ったりしながらポポロ広場まで再び行き、一番奥のドゥオモへ。
ここのファサードは四角い。今までイタリアの教会を沢山見ているが初めてだ。
パリのノートルダム寺院の塔が右のみといった感じか。
正面扉は木彫だ。中に入るとさっきの教会とは対照的にかなり暗い。
まだ夕方のバスまで時間があるので行きに外観のみだったサンタ・マリア・デッラ・コンソッラツォーネ教会まで行くことにしてさきほどのサン・フォルトゥナート教会の奥の道を地図に従って進むと階段が続く。
あまりにも長いので本当にこの階段でいいのか不安になるが、戻るということは階段を上ることになるのでひたすら下りる。
ようやく平らなところに出た。そこは15分近くバスが停まっていたところの奥の方だった。
サンタ・マリア・デッラ・コンソッラツォーネ教会の中に入ると装飾らしいものはまったくなく5つのクーポラ、とりわけ真ん中のクーポラの異常な高さがすごい。
これにて観光終了、階段を上るのがイヤだったので車の道路の歩道をゆっくりと歩きチェントロに戻り、時間があったので店を覗きアッシジに続いて猪のサラミとTODIの地ワインを買いバールでカフェを飲んでバスを待つ。
途中、同じバスだった男性に何回も会い『どうだ、美しい町だろう!』と声をかけられたが、また帰りも一緒になった。
帰りもバスはすいていた。1時間10分でペルージャのバスターミナルに到着(往復11ユーロ)。