Orvieto(オルヴィエート) 2000/8/9


◆ドゥオモのファサードが素晴らしい
ペルージャ2泊の旅を終え、オルヴィエートへ向かう。この町の名前を知ったのは初めてのイタリア旅行の時(この旅の2年前)だ。シエナのリストランテで先客だった30代の日本人夫婦から声を掛けられ、お互いに日本人恋しさで食後話し込んだ際、シエナの前はどこからきたかということになり二人はオルヴィエートから来たということで知った。そしてドゥオモのファサードが素晴らしいということを教えてもらった。

8時すぎにペルージャのホテルをチェックアウト。イタリア広場から市内バスに乗り、駅へ(10分足らずで着く)。8:42のテロントラ行きの列車に乗り、テロントラで9:38のローマ行きに乗り換え10:30にオルヴィエート着。乗り換えてから1時間あったので兄とワインやお酒のことなど話しているうちにあわや降りそこねるところだった。

駅を出てフニコラーレに乗り、山の上の町に上る。このフニコラーレには大勢の子供たちと一緒になり、ワイワイガヤガヤと騒がしくどこの子供たちも同じだなぁと感じた。

フニコラーレを降り地図を見ながら歩いて約15分でドゥオモの南方向からドゥオモ前の広場に出る。ゴシック様式の粋をきわめたドゥオモだ。見上げると黄金色のファサード。

広場といってもそう広くなく、西側にはすぐ建物があるのでこのファサード全体を写真にとるのは難しい。ファサードは彫刻とモザイク画で装飾されている。バラ窓の周りには聖人の顔の彫刻。そして上、左右には聖人の彫刻がある。バラ窓の上にはモザイク画のマリアの戴冠が描かれていて本当に凄い。まるでファサード全体が祭壇画のように見える。

ドゥオモの向かいの店で礼拝堂の観覧券(1人3,000リラ)を買いドゥオモ内部に入る。フニコラーレで一緒だった子供たちが大勢いるため静寂なはずのドゥオモが騒がしい。

ドゥオモをあとにし、ファサードを何度か振り返りながら広場西側の狭い道を進み市庁舎のあるレップブリカ広場へ行く。4年近く経った今思い出そうとしてもドゥオモの印象が強いのかあまり思い出すことができない。ポポロ宮に行ってみたが、歴史的建造物なのだろうがくすんだ建物という感じしか残っていない。ポポロ宮前の広場には朝市の名残なのか数軒の屋台の店が出ている。

◆トリュフといのしし
ちょうどお昼になったのでいつものリストランテ探し。ここでは、FIGAROの「イタリアレストラン」に載っていたアル・ポッツォ・エトルスコに決めていたので住所からデ・ラニエリ広場を探すがなかなか見つからない。広場とは名ばかりで小さな広場だった。

FIGAROによるとオルヴィエートではトリュフといのししを必ず食すべきとのこと。この店のおすすめ料理はそれらを素材としたトリュフのフィットチーネ、いのししのミートソースのパッパルデッレがあるということでここに決めていた。それで注文する時もメニューから探すのではなく最初からあらかじめ用意したメモの料理名を見せて頼んだ。ワイン、料理とも美味しくて満ち足りた昼食となった。

食後オーナーに頼んでこの店の中にあるエトルリア時代の井戸(ポッツォ)を見せてもらった。そう深いものではなかった。でもそういう古いものがまだ壊されずに建物の中にあることがすごいと思う。

食事をすませてからメインストリートであるカヴール通りで買物をしようとしたが開いているのは名産のワイン(オルヴィエート・クラッシコ)の店と土産物屋くらい。で、ワイン1本と陶器(コーヒーカップ)を記念に買う。

そのままカヴール通りを歩いて駅へ向かうがフニコラーレの近くにサン・パトリツィオの井戸があるので寄ってみることにした。

この井戸はさっきのリストランテにあったエトルリア人の作ったものではなくて、ずっと後の16世紀のものだ。地中に埋められた大きな円筒形の建物を壁側にへばりついている螺旋階段で建物の地下まで降りて行くという感じだ。階段は上りと下りの2層で一方通行になっている。一番下まで降りてみると吹き抜け部分の下の方に水面が見えた。

見終わってからの上りが結構しんどい(往復で約10分、入場料1人6,000リラ)。
15:29発の列車でキューズィ・キャンチアーノへ向かった。

◆食べる
■Al Pozzo Etrusco(piazza de’Ranieri 1A, 05018, Orvieto)
◎生ハムとメロン
◎あたたかい前菜盛り合わせ(計17,500リラ)
※8月なのになぜあたたかい前菜を頼んだかというと、本当は冷たい方にするつもりだったのに、”freddo” と”caldo”の単語を勘違いしたからだ。
◎トリュフのフィットチーネ
◎いのししのミートソースのパッパルデッレ(計22,000リラ)
※いずれも美味しい。いのししのミートソースは物凄く美味しかった。パッパルデッレというパスタは初めてだったが、幅が広く、厚さは薄く、切り口がギザギザという形。
◎コペルト(6,000×2)
◎カプチーノ(3,000×2)
◎水(3,000)
◎ワイン(16,000リラ)
計2人で76,500リラ

◆買う
■Orvieto Classico (白 18,000リラ)
■コーヒーカップ 2組(28,000リラ)