Verona (ヴェローナ)2004/8/18
ヴェローナは2度目。今回はアレーナでの野外オペラを見るため兄と訪れる。
お店の名前:Antica Bottega del Vino, Via Scudo di Francia, 3 Verona
前回ヴェローナを訪れたのはイタリア旅行初めての年、そのときもこの店に来たかったがあいにく定休日で断念。今回はリベンジではあるが、オペラ公演前に夕食ということで少しせわしない。
「ボッテーガ」とはお店、商店の意味、直訳すると古いワインの店となる。「ボッテーガ」にはさらにこじんまりした店構えの、主に仕事場を兼ねた「職人の店」を指す(小学館、伊和中辞典)とのこと。
18:15、ドアを開け中に入る。外から見た感じと大違いで中は立派なリストランテだ。右手には前菜を調理するキッチン、その奥にはあとで気づいたが立ち飲みのカウンター。挨拶をして2人と伝えると「予約していますか?」と訊かれる。「いいえ」と答えると、席はその時立っていたところのすぐ左のテーブル。オペラの前に食事をする人の予約席が多い。
席につくとまず、大きなグラスにドボッドボッとスプマンテが注がれる。カメリエーレから英語でウェルカムドリンクと言われた。暑い時の冷えたスプマンテは最高!感激した。まず、これでこの店の評価がクッと上がる。
店の中は時間がたつにつれ、予約客を中心に満席となる。ほとんどがオペラを見る人たちだろう、服装は多くの人がそのままアレーナに駆けつけるのかきちんとしている。
◆食べたもの
メニューを渡され、注文したのは前菜として、「サラミの盛合わせ3種」、「ボッテーガ風前菜」をそれぞれ1皿、プリモは「アマローネのリゾット」をシェアすることで2皿に分けてもらう。セコンドは魚料理を2皿頼む。
前菜 サラミの盛合わせ3種(6ユーロ)、ボッテーガ風前菜(6ユーロ)
プリモ アマローネのリゾット(10ユーロ)をシェアする。
セコンド 魚料理(素揚げした鱈にミニトマトやら何やらのソース)を2人とも。
ワイン Soave Classico Superior Ca’Rugate 2003 (26ユーロ)
2人で96.5ユーロ(ワイン込み)
ワインリストを見せてもらうと、その分厚さに驚く。「さぁ、どうやって選ぼうか?」と頭の中が真っ白になりそうな時、地域別のインデックスに気づき、ご当地ヴェネトを開き、ソアヴェの中から1種類選んで指をさして注文する。
さっそくワインが運ばれボトルの確認後、ソムリエ(正しくはカメリエーレ)が開栓し、一つのグラス(白にしては大きい)に少し注ぎ、グルグルまわしグラス全体を洗う。そしてそのワインをもう一つのグラスに移し、同じように洗った後、別のグラスにいわば捨てる。それからテイスティング。注ぐ量が多いのでテイスティング無しなのかなぁと思うほど。先ほどのグラスに注ぎかなりグルグルまわしてからようやくテイスティングとなる。儀式というよりは美味しく飲んでもらうためのプロセスと感じた。食事中のワイン、水の注ぎ足しにも本当に注意を払っているという印象を受ける。
昼食が遅かったこともあり、また前菜、プリモの量も多くて最後の魚料理はついに二人とも食べきることができず、食後のコーヒーも飲めなかった。
それにしても満足いくリストランテだった。