Parma(パルマ) 2014/11/18~19
◆行く
パルマは2度目。ただし、初めての時は2002年9月、ジェノヴァからマントヴァへの途中に数時間の滞在でドゥオモと洗礼堂を見てランチをしただけ。
そこで今回は1泊してパルマを楽しむことにした。
今回の旅では、イタリア語講座の人たちとローマで合流することになっていたが、そのうちの一人Mさんがクレモナから日帰りでパルマ往復するということで日程を合わせた。
前泊地ピエンツァからバスでシエナに出て11時18分発の列車に乗る。フレンツェで乗り換えの時間があるので駅中のバールでピッツァとカフェルンゴで腹ごしらえ、13時30分発のヴェネツィア行きのFrecciargentに乗る。ほぼ満席だ。ボローニャでピアチェンツァ行きにまた乗り換えだ。
ピエンツァを出てから雨が降ったりやんだりだったが、Castelfrancoという駅に停まった頃(14時45分頃)気づいたがすっかり晴れて、雲もほとんどない。
席が空いたほうに代わったが、窓からの太陽がまぶしい。
予定より数分遅れで到着、駅を出てからは勘というか記憶で進む。
チェントロまで行ったがホテルの具体的な場所がわからないのでインフォメーションで尋ねるとちょうど裏側とのこと。
15時45分チェックイン、ピエンツァからは6時間半もかかったことになる。
◆近くを探索
さっそくホテルを飛び出し、かつてペルージャでお世話になったYさんからのメールで『死ぬまでにもう一度行きたいリストランテの一つ』と教えてくれたリストランテ探しと翌日会うMさんとの待ち合わせ場所を確かめるため町歩き。
リストランテは割と簡単に見つかったが、待ち合わせ場所はちょっと勘違いをしてガリバルディ通りをずっと行ってみたがわからず、戻ってきて何とホテル近くのガリバルディ広場だと気づいた。
おかげでかなり町の雰囲気がわかった。
◆蘇らない記憶
ドゥオモに行ってみる。まだ開いていたので中に入ってみたが12年ぶりのせいか全く覚えていない。
クーポラの天井画、コレッジョ作《聖母被昇天》とアンテラミ作の彫刻《キリストの降架》など、まるで初めて見るようだ。
洗礼堂も開いていたものの明日にまわすことにした。
◆さらに散策
チェントロの南の方を散策、ここは初めてのエリアだ。通りの左右には店も多くかなりにぎわっている。
エノテカがあったので入り、Franciacoltaの泡を立ったまま飲む(4ユーロ)。アペリティーヴォではなく何もつまみがつかないので、グリッシーニを頼む。
地元の人ばかりで、しかも本当に酒屋の一角という感じの店だ。
◆待望のジベッロ産の生ハムにありつく
いったんホテルに戻り、19時半すぎ夕食に出かける。当然Yさんから教えてもらったリストランテに行ってみるがどうやら定休日のようだ。さっき下見を兼ねてその店を見つけたとき何なくそんな雰囲気もあり、出がけにレセプションでいくつかの店を教えてもらい、地図ももらっていたのでそちらに向かう。場所は、先ほどのエノテカの界隈だ。
そのうちの1軒、小路の奥の店に行ってみたが外に出ているメニューを見るとちょっと安めなのでパス、美味しいクラテッロを食べるためだ。
結局、エノテカと同じ通りにあるお総菜屋さんがやっているトラットリアに決める。
入口はまさに惣菜売り場だがその奥がトラットリア。すいていたがそのうちどんどん席が埋まってきた。
絶対に食べたかったのは、パルマ近郊ジベッロ産の生ハム(culaterro di ziberro)、飲みたかったワインは地元のランブルスコ。注文するときグラスで勧められたがそれを断りボトルで頼む。
生ハムはかなりの量だったが、パルマ再訪の目的でもありランブルスコで喉をうるおしつつ完食。大満足だ。
◆翌朝はサン・ジョヴァンニ教会と洗礼堂へ
旅先ではいつも早め、といっても休みの日に家にいるのと同じくらいの時間だが、朝食をとり、散策、町歩きに出かける。
早すぎたのか、洗礼堂はまだ閉まったままだ。
そこでドゥオモ奥のサン・ジョヴァンニ教会へ行く。内陣で写真を撮ろうとしたら内陣にいるのがダメなのか珍しく注意された。
ここにはコレッジョの作品があるはずだけれど、どこにあるのかわからない。
ドゥオモ前広場からの小道に入ると清掃車がいたので広場へ戻ると9時を過ぎていて洗礼堂が開いていた(入場料6ユーロ)。
中に入ると、クーポラ部分が空に向かっていく感じだ。頭を上げ、見渡す。
◆コレッジョの部屋へ
次はコレッジョの部屋(Camera di S.Paolo)を探すが、ガイドブックの写真で見たそれらしい門があり、どうも右の建物がそうらしい。
入って2部屋目まで進むと係りの人がやってきて入場券売り場に案内してくれる。どうやら気づかないままコレッジョの部屋に入ってしまったようだ(入場料2ユーロ)。
第1室は《最後の晩餐》、大きな部屋にはフレスコ画。そこから折り返す。
一つ一つの部屋にはその装飾について説明があるがよくわからない。
外に出て奥へ行くとまるで公園のような閑静な庭がある。表の道路側からは中にそんなスペースがあるとはとても信じられない。
外に出ると大きな通りと広場、その向こうには国立絵画館のピロッタ宮の建物。
近くへ行ってみるとイタリアではおなじみのメルカートが開かれている。規模が大きく、店の数も多い。
『どんなものがあるかなぁ』と一通り見てみたが衣料品がほとんどだった。
◆ドゥカーレ公園
いったんホテルに戻ってチェックアウト、荷物を預けて再び出かける。
今度は、川の向こうのドゥカーレ公園だ。公園の右手奥にはどっしりとしたドゥカーレ宮殿が見える。
公園はものすごく広々としていて、また平日の昼間ということもあって人影もまばらでゆったりとした気分になる。
公園を出て近くのトスカニーニの生家に行ってみたが中には入らずチェントロへ戻る。
◆クラスメートとフォカッチャのランチ
今回の旅は、イタリア語講座のクラスメートと時期を合わせ、2日後に4人でローマで1日すごすことになっているが、ここパルマではそのうちの一人Mさんと会うことになっていた。
彼女はクレモナの友人宅に泊まっていてパルマの友だちに会うとのことでお昼を一緒にすることにしていた。
ガリバルディ広場で13時半待ち合わせだったので少し早めに行ったところ、ちょうど向こうからやってきて、お互い手を振り授業以来1週間ぶりの再会。
どこでランチをしたらいいのか考えていたが、Mさんはパルマ滞在の経験があり、勝手を知ったかのように学生が多いというフォカッチャの店に連れて行かれる。
混んでいたらしい店はちょうど多くの客が出るところ、奥の方のテーブルに座ることができた。
種類が多く、迷ったがMさんのアドバイスも受け、pesaola(牛肉のワイン漬け)にモッツァレラ、ペペローニのフォカッチャ、それと赤ビールを注文。
いずれもうまい。
15時すぎ、Mさんはパルマ在住の友人と待ち合わせとのこと、店を出て先ほどのガリバルディ広場に戻って写真を撮り、明日のローマ行きの列車を確認して別れる。
こちらもホテルに戻ってスーツケースを受け取り、駅へ行く。
15時58分の列車に乗り、40分足らずのModenaへ向かう。
◆泊まる
ホテル Hotel Button ★★★ Borgo della Salina,7, Parma
Expediaで予約を探す Single 70ユーロ
◆食べる
お店の名前 Trattoria Salumeria Sorelle Picchi, Strada Lunghi Carlo Farini,27/A, Parma
食べたもの この町では外せないクラテッロ・ディ・ジベッロ(15ユーロ)、ものすごい量だ。
パルミジャーノ・レッジャーノ(6ユーロ)、固まりが4個、これもすごい。
ジュゼッペ・ヴェルディ風のリゾット(9.5ユーロ)、クラテッロ、ポルチーニ、さや入りの豆が入っている。
いずれもうまい。
ワイン ランブルスコ(12ユーロ)。カメリエーレはグラスを勧めてきたが、クラッテロとの相性を考え、どうせ何杯も頼むならボトルの方がいいと考えた。少しだけ残す。
水、カフェ、コペルト込みで50.5ユーロ。
お店の名前 Frank Focaccia, Piazzale San Lorenzo, 9/a
フォカッチャの店、実は名前は憶えていないが、地図からみてここではないか、と。
フォカッチャとビールで7ユーロくらい。
◆買う
Nespressoのカプセル11本43.1ユーロ Nespresso Boutique Parma,Piazza Garibaldi, 23, Parma
為替レートにもよるが、日本で買う2/3くらい。このあと行くモデナ、ローマで買っても良かったが早めに買っておいたほうが安心。
家族へのお土産で10本買うつもりで会計するとき、期間限定だか新商品だかで勧められ1本追加。