ローマの語学学校に2週間通うため授業が始まる3日前に着いたが、『ずっとローマにいるのも何だなぁ』と思い、20年ぶりにナポリに行くことにしていた。
ナポリには昼に到着、そのままメトロで移動、ホテルに入る。
ナポリのこの日の暑さは半端ではない(今回の滞在16日間で一番暑かったかもしれない)。
しばらくホテルで休んでから町歩きに出かける。
何も考えていなかったので、とりあえず海の方へ行ってみたが、その途中、サンカルロ劇場の前を通ると、オペラのポスターに気づいた。よく見るとその日から公演が始まり、演目は《リゴレット》だ。
14年前、ヴェローナのアレーナ野外オペラで観たことがあり、ストーリーも大体わかっている。
窓口が開いていたので、ダメ元でチケットがあるか訊いてみると残っているとのこと。舞台正面に近い3階パルコの前列席を手に入れた(40ユーロ)。
公演は20時から。
10分ほど前に行くともうかなりの人出、きちんととした服装の人も見かけるが時期も時期なのでカジュアルな感じの人の方が多い。
いよいよ始まると、時差ボケのせいもあって眠気が襲ってくる。
とはいえ、時間とともに眠気も消え楽しむことができた。
リゴレット役もブラーヴォだが、ジルダ役はブラーヴァだった(観客からのかけ声と同じく語尾活用しています)。
まさか、ナポリでオペラを観るとはその日まで予想もしていなかったが良い思い出になった。
ちなみにイタリアでのオペラ鑑賞は、ヴェローナのほか、ミラノ・スカラ座、ペルージャで計4回。ほかには、ウィーンと東京で各1回。