Fidenza (フィデンツァ) 2010/10/1~2


 

Fidenza (フィデンツァ) 2010/10/1~2

◆行く&列車トラブル

8月~9月のペルージャ外国人大学での語学留学を終え、ミラノ経由パリから帰国するが、その前にフィデンツァピアチェンツァを観光することにしていた。

ペルージャ駅でいつものように自販機で切符を買おうとしたが、10時01分発の電車を選ぶと『窓口へ』というメッセージが出るので窓口に並んだ。

自分の順番が来てわかったことは、乗り換えのフィレンツェからボローニャまでのわずか40分のES(エウロスター)が満席だということ。

係りの人がいろいろ検索してその前のESが空いているのでとってくれた。『乗り換えの時間は11分ですからね』と念を押された。

ところが、同じホームから別の電車が出たあと表示されたフィレンツェ行きはこの時点で5分遅れ。そのあと10分遅れに変わる。

これは厳しい。

フィレンツェに着いたのは15分遅れだ。急いで降りてそのESのホームを探すがすでに出たあとのようだ。

『しようがない、満席のESに乗るしかないか』

少し時間調整してから9番ホームに行くとすでに入線済。車掌らしき人にチケットを見せながら『この電車が15分遅れたから、12時発のESに乗れなかったんですが・・・』というと『満席だから次だね』ととりつくしまがない。

ということで、正面突破がダメだったので発車間際に乗る。席はないのでデッキ付近で立ちんぼだ。一駅だし、わずか40分弱なので我慢できる。

ボローニャに着く直前、さっきの車掌が検札にきたが何もいわずに素通りしてくれる。

ボローニャで乗り換えて予定通りの時間、14時33分に今日の宿泊地、フィデンツァに到着。

フィデンツァに来た理由は、もちろんここを見ることもあるがピアチェンツァ日帰り観光の拠点にするためだ。去年も今回もピアチェンツァに泊まろうとホテルを探したが、自分の条件にあうところがなかったからだ。

◆ホテル探しに一苦労

駅近くでチェントロ入り口の予約していたホテルはちょっとわかりにくかった。

広場(あとでわかったがそこがガリバルディ広場)でお爺さんに尋ねたが『わしぁわからないなぁ、あそこのバールで訊いてみたらぁ』というのがなかなか聞き取れない。結局、そのバールで訊くと一緒に外に出てくれ『あそこだよ』と指差して教えてくれた。感謝感謝だ。

◆町歩き

チェックイン後、市内散策に出かける。

すぐ近くがガリバルディ広場。正面には中世の雰囲気漂う建物、市庁舎だ。

Fidenza 市庁舎

 

 

すぐ近くのバールで《チーズと生ハムのタルト》(もっと固いのかと想像していたが中はチーズケーキのようにふわーっとしていて美味しい)にカフェで昼食代わり。

 

ぶらぶらとドゥオモ(Chiesa di sant.Donnini)方向に行ってみた。見えたのは後陣の方。レンガ造りでところどころに年月を経て形がなくなりつつある小さな彫刻がある。

Fidenza 通りの向こうにドゥオモ

 

このドゥオモは11世紀末から13世紀に建てられたロマネスク様式だそうだ。

Fidenza ドゥオモ

 

正面ファサードの真ん中の入り口周辺やタンパンにも見事な彫刻が沢山ある。

Fidenza ドゥオモ扉口の装飾Fidenza ドゥオモ後陣の彫刻

Fidenza ドゥオモファサードの彫刻

 

中に入ると、祭壇手前の右に、首を落とされた聖人、ドンニーノの彩色された彫像がある。

 

1週間後にはこの聖人のお祭りがあるようだ。

このドゥオモのさらに向こうにはローマ門があるが、周りはかなり整備され、ゆったりとした感じなので門のある建物だけが屹立しているように見えた。

 

Fidenza ドゥオモとローマ門

 

チェントロのメインストリート、カヴール通りはガリバルディ広場を境に東はベレニーニ通りと名前が変わるが道幅は広くゆったりしている。

Fidenza ベレニーニ通り

 

 

2ヵ月も高低さがあり細い曲がりくねった通りの多いペルージャにいたので、ここは空が広く平らな町だということを強く感じた。

次はサン・ミケーレ教会へ。中ではご婦人方が何かの準備中だ。

Fidenza サン・ミケーレ教会 

 

Fidenza サン・ミケーレ教会内部

 

すぐ近くにグラン・マドレ・エ・ディ・ディオ教会、ファサードはバロックぽい。

Fidenza グラン・マドレ・エ・ディ・ディオ教会

それからは、2本ほど中に入った通りを歩きながらまた西へ戻る感じで散策。

歩きながらいつものようにリストンランテも探すがあまりなさそうだ。

 

カヴール通りの両側はいろいろなお店。そこでみたのは、間口が広くガラス越しに大きな生ハム原木が沢山つるされている食料品店、ショーウィンドウに貼られている手書きのパルミジャーノの価格表をみるとさすが地元ということで安い。

夕方は16時からとなっていたのでいったんホテルに戻って休んでから行ってみた。

かなり順番を待ち、注文したのは熟成40ヵ月のパルミジャーノ。1kgは欲しいところだがすでに荷物は相当な重さなので半分の500gにした。

『帰国するのは1週間後なんですが・・・』

『大丈夫、真空パックするから』と、1kgの塊りを取りだし半分に割って真空パックしてくれる。

 

◆意外に良かったトラットリア

ホテルのレセプションでリストランテ、ピッツェリアを教えてもらうがあまりないとのこと。

小雨の中、教えてもらった店を何軒か見に行ってみる。

ホテル内にもあり、魚料理もあったので迷ったが、《地元料理の店》ということで挙げてもらったトラットリアに行った。ここは大正解。

 

セコンドに選んだチンギアーレ(猪)の煮込みがものすごく美味しかった。プリモを飛ばしていたのでドルチェも食べることができた。

20時過ぎに行ったときは誰も他に客がいなくて30分間はひとり、21時をまわったころから増えだし、10組くらいのお客さんが入っているようだった。

1泊しかしない町で美味しい店にあたるのは気分がいいものだ。

 

◆ピアチェンツァ日帰りのあとはまたチェントロ散策

翌朝チェックアウトし、スーツケースを預け8時27分の電車でピアチェンツァへ。ピアチェンツァ半日観光後14時13分フィデンツァに戻る。

次のミラノまでの電車まで1時間ほどあったのでサン・ミケーレ教会の横からの写真を撮りに行く。

Fidenza サン・ミケーレ教会②

 

 

ガリバルディ広場ではイベントなのかテントには店が出ていたので一巡りしてからホテルでスーツケースを受け取り、15時15分のミラノ行きに乗る。

 

◆泊る

ホテル Hotel Astria (★★★), Via Gandolfi,5 Fidenza

ネットで予約、Single 55ユーロ、駅から出て右手に行けばよかったものを案内板の表示が悪かったのか進みすぎたため迷ってしまう。

レセプションの若い人たちがものすごく親切。

www.hotelastoriafidenza.it

◆食べる

◎リストランテ

店の名前 Trattoria Al Canton33, Via Mentana 33, Fidenza

食べたもの お通し(?)としてスペインオムレツのようなもの。前菜はフンギポルチーニのオイルがけ(6ユーロ)、少量でかえって良かった。

Fidenza Trattoria Al Canton 33 フンギ・ポルチーニのオイルかけ

プリモはパス。セコンドはチンギアーレ(猪)の煮込み(11ユーロ)、やわらかくて美味い。コントルノとしてポレンタ(3.5ユーロ)。

Fidenza Trattoria Al Canton 33 チンギアーレのワイン煮

 

ドルチェは冷たいトローネにチョコレートかけ(5ユーロ)、美味しかった。コペルト、水、カフェ、ワイン(フリザンテの白、カヴェルネ各250ml)で計39ユーロ。

◆買う

◎食料品店 Latteria ’55, Via Cavour 16, Fidenza

買ったものパルミジャーノ(熟成期間40ヵ月、1kgあたり16.8ユーロ)

町の規模の割にはかなり品揃え豊富な食料品店。機会があればまた買いに行きたい店だ。