Milano(ミラノ)2009/9/12~13


Milano(ミラノ)2009/9/12~13

 

◆行く

ミラノに初めて行ったのは初めてのイタリア旅行のときの最初の2泊だった。そしてその翌年の家族旅行の時、ヴェネツィアで家族と別れてから2泊したことがある。

それ以来ミラノに降り立つことは何回もあったがいつも翌日の移動のために泊るだけだった。

今回の旅は9月5連休を利用するので9泊11日と長いし、翌日はすぐ近くのパヴィア、しかも2泊もするのであわてて移動することもなかろうと久しぶりにミラノを歩きまわることにした。

 

ホテルはいつも中央駅の近く。昨年泊ったGonzagaが部屋の割にはリーズナブルだったのでそこにしたかったが満室でとれず、ネットでいろいろ探して駅北東にあるホテルにした。

 

◆ユベントスvs.ラッツオ戦をTVで見ながら夕食

ホテルはわかりやすく飛行機がマルペンサに着陸してから2時間弱でチェックイン。

とりあえず荷物を部屋におき、フロント氏に教えてもらったピッツェリアへ。

外にも席はあったが中の席に案内される。奥行が結構ありかなりの客がいた。ちょうどユベントスvs.ラッツオ戦の中継中でユベントスのいい場面になると盛り上がる。

 

今回の旅で初めての食事なので定番の《生ハムとメロン》、《ミラノ風リゾット》そしてメインを《カジキマグロのグリル》、ワイン、カフェにする。

さすがにまわりはピッツァを食べている人が圧倒的に多い。魚介類は《海の幸盛合せ》、《エビのグリル》が美味しそうだ。明日の昼にでも、思ったが昼はやっていないとのこと、残念。

 

約1時間半の夕食だったが、この間後半27分にユベントスが1点入れ周りは一層盛り上がった。

 

◆まずドゥオモへ

夕方までのミラノ観光とあって朝食後すぐにスーツケースを預けチェックアウト。10年ぶりの観光だ。まずはメトロでドゥオモへ。屋上に上がるのが目的だ。

Milano ドゥオモ①

 

屋上へは9時から、となっていてほんの少し待てば、と思ったがそこはイタリア。20分遅れるとのこと。列から離れドゥオモ一周。

 

9時15分すぎ登り始める。

それほどきつくはない。約350歩ほどでとりあえず上に出る。それからまた少し登る。

朝、空気が澄んでいて天気もいいのでいい景色だ。

Milano ドゥオモ屋上からの眺め①

Milano ドゥオモ屋上①

てっぺんは割と広々している。周りはゴシック様式の尖塔。まるで尖塔の林に囲まれたようだ。見上げると金色に輝く聖母マリアの尖塔がすぐ上だ。

Milano ドゥオモ屋上の尖塔②

 

◆サン・サティロ教会を探し回る

ドゥオモを下りてからは王宮を抜け、ラルガ通りへ出てしまう。サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会に行くためだが地図を見間違えたためかなり遠回りをしてしまった。トリノ通りに出てもわからず行ったり来たりする。

『歩き方』の写真が後陣であることを気づかず誤解したのだ。実はトリノ通りに出ていた花売り屋台の奥だった。かなり小さな教会だ。中は八角形、中央祭壇の絵は遠近法で奥行きがあるように見える。

Milano サン・サティロ教会ファサード

 

◆アンブロジアーナ絵画館

次はアンブロジアーナ絵画館。11時からのサンタンブロージョ聖堂での演奏会に行きたかったので10時オープンと同時に入りたかったが教会探しで時間がかかったので間に合わず、だ。

 

Milano アンブロジアーナ絵画館入場料は何と15ユーロ、イタリアでは高い(音声ガイドは1ユーロ)。入場料は高いが入ってみると絵とともにフェデリコ卿の住居を見学するという意味があることに気付いた。最近建てられた展示室もある。日本語音声ガイドでは展示室の説明があり詳しい説明は次にしてくれるが、説明している絵がどれなのかわかりにくく室内を動き回ることになってしまった。

 

カラヴァッジョの《果物籠》をじっくりと見る。静物画としてはものすごく精緻だ。枯れかかった葉、腐りかけてきた林檎、ぶどうなどまるで写真のようだ。

第5室は通りすぎてしまいそうに薄暗い。ここにはラファエロの《アテネの学堂》のデッサン(3m×8m)がある。何回も座りなおして観てしまった。

ダヴィンチの展示室は最後の部屋。ここには《楽師の肖像》がある。想像していたより小さな絵だ。

他には弟子が模写した《岩窟の聖母》、《最後の晩餐》もある。

 

最後に出口で詳細なアンケートを求められた。これはイタリアでは初めてのことだった。

 

サンタンブロージョ聖堂へ急ぐが

途中大学のあたりで大回りしたため着いたのは12時半。レンガのファサードと鐘楼が青空に映えて美しい。すでに演奏会は終わっていて日曜のためミサの真っ最中だ。

Milano サンタンブロージョ聖堂①

 

ミラノの守護聖人を祀る最古の聖堂ということで有名だが訪れたのは今回が初めてだ。ビザンチン様式で3廊式。身廊と側廊を分けるアーチはクリーム色とレンガ色で2層になっていてその他は白ですごく明るい感じがする。

ミサだったのでいったんは壁際に座ったが、説教が終わってから一回り。主祭壇には4本の柱に支えられた漆喰浮彫りの祭壇天蓋があり、その下には金細工の施された黄金祭壇がある。主祭壇下には遺骸が安置されているように見えたが本物なのだろうか?

Milano サンタンブロージョ聖堂 ミサ

 

◆サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会

ガイドブックの地図を見ながらポルタ・ティチネーゼ通りをサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会へと向かう。

教会の前の広場にはローマ遺跡のような円柱の列。ミラノ最古の教会は八角形の独特な形をしている。中は石造りのままで質素だ。ただ、祭壇天蓋のみ豪華に見えるが金などは施されていないようだ。

 

Milano サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会②Milano サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会内陣

◆ポルタ・ティチネーゼまで行ったり来たり

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会からポルタ・ティチネーゼ通りを下る。日曜とあってこのあたりの店はほとんど休みだ。以前、ミラノのリストランテで隣のテーブルに座ったカップルに教えてもらったおすすめの店を探してみるがわからずじまい。

ポルタ・ティチネーゼのちょっと手前の教会(あとでサンテウストルジョ教会と知る)前の広場に面したリストランテ&ピッツェリアで少し遅めのランチをとる。

Milano サンテ・ウストルジョ教会②

 

◆またまたドゥオモへ

近くにメトロがないのでお腹をこなしながらドゥオモ目指して歩く。

ドゥオモ広場をはさんで向こうに見えたドゥオモは真っ白でまるで雪のようできれいだ。

Milano 午後のドゥオモファサード

ガッレリアにも10年ぶりに行くがリストランテ、カフェやプラダ、ヴィトンなどのブランド・ショップが目につく。

Milano ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガッレリア②

本屋に寄ってGamberoRossoのリストランテ評価本を買ってメトロでホテルへ戻る

 

◆パヴィアへ

16時10分中央駅に着き予定通り16時25分のFSに乗って次の目的地パヴィアへ。

 

◆泊る

ホテル Hotel Soperga, via Soperga 24(★★★), via Soperga 24

1泊 Single 84ユーロ、venere.comで予約

◆食べる

  • お店の名前 Bel Paese, viale Brianza n20

食べたもの 前菜 生ハム&メロン、6ユーロ。メロン4切れ(多分半分)、甘くて、また生ハムもしっとりしてめちゃくちゃうまい。量が多いので完食するのが大変。

Milano Bel Paese 生ハムとメロン

プリモ ミラノ風リゾット、4.5ユーロ。ミラノ風というだけあってサフランで香り付け。お米は真っ黄色。バターの味がする。

セコンド カジキマグロのグリル、9.5ユーロ。胴体を厚さ1cm弱に輪切りしたグリル。レモン、オリーブオイル、胡椒で味付け。

Milano Bel Paese カジキマグロのグリル

コペルト(1.5ユーロ)のフォカッチャ(丸半分、4切れ)、水、ハウスワイン500ml、カフェで計27ユーロ。

  • お店の名前 Ristorante Sant’ Eustorgio, Piazza Sant’ Eustorgio

食べたもの 前菜 ムール貝とアサリのワイン蒸し、9.5ユーロ。

Milano Sant'Eustorgio ムール貝とアサリのワイン蒸し

生ハムとブフォーラ・モッツアレラのピッツァ、8ユーロ。

Milano Sant'Eustorgio 生ハムとブフォーラのピッツア

コペルト(2.5ユーロ)、グラスワイン(5ユーロ)で計25ユーロ。

きちんとしたネクタイ姿のカメリエーレがいるだけあってメニューはやや高め。

 

◆買う

買ったもの “ristoranti d’Italia del Gambero Rosso ‘09” 22ユーロ (ガッレリアの本屋で)

Nespressoカプセル(3種類) 10.5ユーロ (リナシェンテのB1売り場で)

2010年カレンダー 6ユーロ (ドゥオモ広場の土産物屋で)