Milano(ミラノ)2017/11/16~18


Milano(ミラノ)2017/11/16~18

 

◆行く

イタリアに行くようになって20年目にして初めて1年に2度目の訪問だ。

特にこれといった目的もなく、ミラノ~ヴェローナ~フィレンツェ~ローマという初心者並みのルートだ。

 

◆ヘルシンキ乗り継ぎ

今回は、直行便ではなくフィンランド航空乗り継ぎの空の旅。

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12時すぎ成田を飛び立ち、約9時間15分で14時25分ヘルシンキ到着、時刻表からみると45分ほど早く着いたことになる(日本との時差7時間)。

ミラノ行きは16時10分予定なので2時間もない。

DFSを抜けてから、パスポート・コントロール。パスポートを自分で読み込ませ、顔と照合してから係官のところへ。初めての経験だ。

ミラノ行きのゲートに着いたのは14時50分とスムーズ。

ゲートからバスで移動、搭乗は外からなので寒い。気温は3度だ。

16時15分頃離陸、機内サービスは飲み物だけ。

18時ミラノマルペンサ空港到着、さすがに近い(ヘルシンキとの時差1時間)。

 

荷物が出始めたのは早かったものの自分のは遅かったので18時半過ぎバスに乗り込む。

バスはターミナル1に寄り、ミラノ中央駅には20時ちょっと前に到着。

 

◆ホテル探しに苦労

予約していたホテルは中央駅すぐ近く。

以前通りがかった時に看板を見ていたこともあって、地図を持たずにいた。ガイドブックで確かめようとしたらあいにくスーツケースの中で、うろ覚えの記憶に頼って探すが、全く見つからず右往左往してしまう。

近いのに結局チェックインするまでに20分もかかってしまった。

 

 

◆初めての夕食

飛行機の中で食事が出たとはいえ、ヘルシンキまでの途中だったのでもう何時間も前だ。

お腹はすいているが、あまり歩く気にもならずフロント氏おススメのホテル目の前の店に行く。

 

通りに面した席に座る。見渡すと2階席もあり、まぁまぁにぎわっている。

プロセッコ、肉のカルパッチョ、イカ墨のリゾットで半年ぶりのイタリアご飯を味わう。

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初日のイタリア食としては、まぁ満足だ。

 

◆人気の《カラヴァッジョ展》

2日目、午前中はドゥオモ近くのPalazzo Realeで開かれている《カラヴァッジョ展》を観るのが目的だ。

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日本を発つ直前にネット予約しようとしたが、この日の午前はもう取れなかったので早めに行って並ぶしかない。

9時すぎホテルを出るが寒い!東京より1カ月も先の感じだ。

 

9時15分頃Palazzo Realeで並ぶが、予約客がいるので中々進まない。外なので寒い。

約1時間待ってようやく中に入れた(入場料11ユーロ)。

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さすがに混んでいる。

 

まず、最初は《ホロフェルネスの首を斬るユデット》。この作品は、ローマのバルベリーニ国立古典絵画館で観たことがある。

大勢の人が音声ガイドで説明を聴いているので動かず、ものすごい混みようでまるで東京の展覧会にきているみたい。

絵の裏側には、映像が上映されていて、何やら描き方や陰影のつけ方、光の当て方、下絵などの解説のようだ。

 

全部で20点、これまでに観たもの、観たはずのものもあるが、イタリアの他都市はおろか、ニューヨーク、ロンドンの美術館所蔵の作品もあり、来た甲斐があった。

 

カラヴァッジョは《光の画家》といわれるが、正にその通り。

中心人物にスポットライトがあたっている。表情や視線がよくわかり、一瞬を写真で切り取ったかのようだ。

 

イタリアの美術館では珍しく撮影禁止。

なので、売店の展示物を写す。

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特別展を終えると、今度はスカラ座のオペラ衣装の特別展示だ。

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それを抜けると入り口に戻る。

入り口横の大きな看板を写真におさめるつもりで女性2名が記念撮影を終えるまで待っていたところ、結局シャッターを押すのを頼まれる。

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カラヴァジョ展はこれにて終了、およそ1時間少々楽しむことができた。

 

◆町歩き

ブレラ絵画館の先にメルカートがあると、やや古めのガイドブック『暮らすように旅するイタリア』に出ていたので行ってみることにした。

ドウオモ前からガッレリアに入り、スカラ座に出る。

スカラ座の横の通り、ヴェルディ通りを進むと、ブレラ通りに名前が変わる。ほどなくブレラ絵画館。

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通りすぎてさらに進むとポンタッチョ通りを渡ったところにサン・マルコ教会だ。

 

この先で開かれているはずだと思い、サン・マルコ通りを歩くが、どうやら情報が古すぎたようで、あきらめる。

 

そのあたりを歩き回っているうちに記憶のある名前のリストランテの前に出た。

《Rigolo》、初めてのイタリア旅行2日目の夜訪れた店だ。翌年の一人旅では立ち寄ったものの満席で入れなかったこともある。懐かしいが夜見たのと昼見るのでは印象が随分違う。

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◆ランチは

歩いた通りを戻り、ドゥオモに着いたころはランチにちょうどいい時間。

昨年の友人との旅で行ったパルマの生ハムの店に行くことにする。

1階は一杯だったが地下に席があるという。

かなり混んでいるが見ていると食べたらすぐに出ていく人が多く、回転がよさそうだ。

 

注文したのは、当然のごとく生ハムとサラミの盛合せ、ほかにはカボチャのトルテッリ。

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ワインはもちろんランブルスコだ。

Wifiが通じるので料理を待っている間にLINEのやり取りをする。

 

◆ブランド街の高級食材店を覗く

13時半すぎ店を出てモンテナポレオーネ通りのお菓子店Covaや食料品店PariniDorogheriaを探す。

特に買いたいものがあるわけではないが、前述のガイド本で紹介されていたのでどんな店か見てみたかったからだ。

Covaは昼時とあってバンコ(カウンター)に沢山の人がいる。きっと近くのビジネスマンたちだろう。

食料品店PariniDorogheriaは高級感があり品ぞろえも豊富のようだ。残念なことに旅は始まったばかりなので買うわけにもいかない。

 

帰りがけ本屋があったのでイタリア語講座で教材としている映画DVDを探すが見つからない。クラスメイトからも頼まれているのでこのあと各地で探すつもりだ。

 

◆パネットーネ専門店を探しに

ホテルにいったん戻り、一休みしてからガイドブックに出ていたパネットーネの店を探しに出かける。というよりは、ミラノ観光は今まで十分しているので引き続き町歩きだ。

この日は、メトロ&トラムの一日券を買ったのでどこにでも気軽に出かけられる。

 

目的地は、メトロ3号線クロチェッタ駅近くの《Vergani》。駅から地上に出るとはるか向こうに大きな門(ロマーナ門)が見える。どっちに行っていいのか方向感がないものの番地を頼りに歩くと意外に簡単に見つかった。

 

店の中に入ると壁のショー・ウィンドゥには箱入りのパネットーネが綺麗に並べられている。

すぐ右手にはバンコがあるのでパネットーネ1切れとカフェを注文(2.5ユーロ)。

買おうか迷ったが、まだ旅の初めだし、またそれほどのものかわからずやめた。

帰国日に家族で集まることになっているのでそのときのお土産にしようと思っていたのだが。

 

食べ終わってから奥の部屋を見てみるとここにもパネットーネの陳列(?)、カラフルなパッケージのものが何種類もあり、さすがに専門店だ。

 

この後はメトロでドゥオモに移動、夕暮れのドゥオモを見る。

いつもはファサードが雪のように真っ白に見えるのに、夕日が当たり、ピンクに染まっている。

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すぐそばのリナシェンテを何年かぶりに覗いてみた。とりあえず最上階に上がってみると食材売り場と飲食の店がいくつか。

回転寿司のようにお皿が回っているのを見て、『ものは何だろう?』と思ったら、何と《回転寿司》でびっくり。しかも、客には日本人は誰もいない。イタリアでも受け入れられているようだ。

 

◆チェーナ

ランチ時に友人とLINEでやり取りし、夕食の店を教えてもらっていた。場所は郊外というほどではないがチェントロからは外れている。どうやらトラムで行けるらしい。

渡すものもありいったんホテルに戻り、寒くなってきたのでマフラーをして出かけ直す。

 

中央駅そばの停留所を19時すぎに乗る。すいていたので座ったが木製の椅子、10数年前に乗った長崎の市電以来だ。

車窓からの景色は見慣れない。そのうちどんどん混み始め満員状態だ。

目的地のPiazza Aspariではほかに誰も降りず、かき分けるように降りたほど。

 

時刻は19時20分、予約時間は30分なので店を確認してから近くをブラブラする。

辺りはひっそりとしていてどちらかといえば住宅街といった感じだ。

名前は分からないが小さな教会があった。

 

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10分ほど時間をつぶしてからリストランテに入る。連れはまだ来ていないようだ。

2階席に案内される。席からは1階も少し見える。

 

待っている間、水を訊かれたのでガス入りを頼む。次に、アペリテーヴォを訊かれて注文したところに現れた。

この店は初めてでPiacenzaの郷土料理の店だとのこと。

 

前菜は2種類、プリモは1種類をシェア、セコンドはミラノ風カツレツを2皿に分け、付け合わせをそれぞれ注文。

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ワインは迷っているとお店の人からPiacenza産をすすめられたのでヴィンテージの古い方の赤にする。

 

話に花が咲き、あっという間に時間がすぎ、2階席の最後の客になってしまう。

 

店を出てトラム停留所に行くが出て行ったばかり。

ここで友人と別れ、15分待ってトラム乗車、23時半ホテルに戻った。

 

これにてミラノ2泊の旅が終わり、明日は13年ぶりのヴェローナへ向かう。

 

 

◆泊まる

◎ホテル Hotel Flora(★★★), Via Napo Torriani, 23 Milano

Agodaで予約Single 68.76ユーロ(1泊)現地払い、市税4ユーロ(1泊)。

 

◆食べる

◎お店の名前 Osteria Italiana, Via Napo Torriani, 22 Milano

到着日の夕食で訪問、ホテルの向かい側。ベタな名前だが雰囲気、味もまずまず。

食べたもの 牛肉のカルパッチョ(10ユーロ)、量が多い。イカ墨のリゾット(12ユーロ)、芯が固めで美味しい。

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ワインはプロセッコ1杯(4ユーロ)。

コペルト、水を含めて30ユーロ。

 

◎お店の名前 Salsamenteria di Parma, Via San Pietro all’Orto, 9 Milano

2016年9月に続き2度目の訪問。サラリーマンなどの昼食利用が多いのか、食べ終わったらすぐ出ていく人が目立ち回転がいい。

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食べたもの 生ハムとサラミの盛合せ(9ユーロ)、カボチャのトルテッリ(9.5ユーロ)。

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ワインはランブルスコ180ml2杯(4x2ユーロ)

コペルト、水を含めて29ユーロ

 

◎お店の名前 Ristorante Pietro e Pia, Piazza D.Aspari, 2 Milano

Piacenzaのいわば郷土料理の店らしい。

http://www.pieroepia.com/

食べたもの 前菜は、①アチューゲとバター、これをパンにのせて食べるもの、

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②そら豆のペースト、温野菜添えの2種類(10ユーロx2)。

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プリモは、ゴルゴンゾーラと梨のパスタ(10ユーロ)をシェア。

セコンドは、ミラノ風カツレツ(20ユーロ)、これは最初から二皿に分けてもらい、付け合わせもそれぞれ選ぶ。

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食後のドルチェは、柿のソースの上にマロングラッセを固めたもの(8ユーロ)。

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食前酒としてスプマンテ(5ユーロx2)。

ワインは、GUTTURINO Speriore, Cresta al Sole, 2011(22ユーロ)、Piacenza産とのことだったが、バルベーラ60%、その他40%。香りがあって、また少しおいておくと美味しくなる感じ。

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コペルト、水を含めて2人で95.5ユーロ。

 

◎お店の名前 Vergani, Corso di Porta Romana, 51 Milano

食べたもの パネットーネ1切れとカフェ(2.5ユーロ)

 

 

◆読む

◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)

2001年出版であるが、老舗変化のが生き続けているイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。