Pisa(ピサ) 1998/3/2


◆子供の頃から見たかった
フィレンツェからピサルッカへ日帰りの旅をした。子供の頃から「ピサの斜塔」というワンフレーズがそれが地名だとも知らず、イタリアにあるとも知らず、ただ、斜めに傾いて建っているおもしろい建物として頭の中に刷り込まれ、子供心にいつか見てみたいなぁと思っていたものだった。

フィレンツェからは電車で行く。9時35分の電車にするつもりでいたが朝食後時間があったので絵葉書や日記を書いているうちに時間がなくなりホテルを慌てて飛び出す。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅にギリギリに着いたものの発車ホームの3番線は遠くようやくたどり着いたその時逃げるように発車してしまい乗り遅れた。次の電車は1時間後の10時35分。この間、一旦駅を出てサンタ・マリア・ノヴェッラ教会を見学。

ピサには11時33分に着く。卒業旅行の学生たちもかなり降りてきた。

3月初旬というのにまるで初夏のような陽気の中、アルノ川を渡りローマ通りを歩いてドゥオモ広場へ向かう。およそ20分で前方右手にこちらの方へ倒れてくる(だからあまり斜めには見えない)斜塔が現れた。斜塔は当時(1998年)入場禁止になっていたので遠くから見たり、下から見上げたり、ドゥオモ広場から見たりして楽しむ。

広場を取り囲むように北にドゥオモ、その西隣に洗礼堂、ドゥオモと洗礼堂の北側の奥にはカンポサント、広場の南、通りに沿ってシノーピエ美術館がある。

ドゥオモから洗礼堂の方へまわると徐々に傾き方がはっきりとわかる。12世紀に工事が始まり地盤沈下のため時間をかけて建築されたというが、それを物語るようにまっすぐな建物が斜めに傾いたというよりは傾くのを食い止めるように塔の最上部のズレが感じられる。

◆共通券?
まず、洗礼堂へ行く。何やら何と何と何の共通券という形で何種類もあり、それなりに見ようと4施設共通入場券(15,000リラ)を買う。あとでドゥオモに入ろうとしたら断られてしまった。よく見ると、共通券はドゥオモはドゥオモでもドゥオモ美術館だったのでドゥオモ(カテドラーレ)の入場券(3,000リラ)を買うはめになった(5施設共通入場券は17,000リラ)。

広場には沢山の人がいるのにどれも中にはそれほどの人はいなくて、洗礼堂は静寂そのもの。そんな中で誰か子供が大きな声を出したら物凄く反響した。説教の声を最大限に効果良く出すための形なのだろう。八角形の洗礼盤と説教檀の彫刻が素晴らしい。洗礼盤は7本の足で支えられ、3本は獅子の台座になっている。階段で上の階(ガッレリア)に上がれるようになっていた。ガッレリアから全体を見渡すことができる。

ドゥオモの礼拝堂の天井には金色の衣をまとったキリストが印象的だった。

カンポサントには、お墓とばかでかい壁画がある。白衣を着た人たちが修復の仕事をしていた。シノーピエ美術館にはカンポサントが第2次世界大戦で火事になりその修復工事中に発見されたフレスコ画の下絵が多数展示されている。専門家には興味深いだろうが素人の自分には「下絵とはこういうものか」と思いながら足早に見たという感じだ。

ドゥオモの周りや南側の芝生には、大勢の若者が陽射しを浴びて休んでいる暑さもあってTシャツ姿も目立つ。

約1時間半の滞在で斜塔を振り返りながら広場をあとにする。ガイドブックに載っていたピサ大学周辺の下町にあるトラットリアに行こうとしたが道を間違え、行きつ戻りつして入った通りに「定食あり」のオステリアがあったのでそこで昼食にする。地元の人が食事をしていた。カメリエーレは主人とおぼしき小父さん、茶色っぽいセーターを着たこの小父さんが実にいい雰囲気だ。

(3/2)Lucca 旅行記へ続く

◆食べる
■Osteria Dei Mille(via Dei Mille,30/32,Pisa)
◎前菜はカプレーゼ
◎プリモはスパゲッティ・ポモドーロ(これは美味しかった)
◎グリーンサラダ
◎ハウスワイン1/4(2万リラ)
◎水(2千リラ)
計1人で2.5万リラ

◆遊ぶ
■ドゥオモ
■洗礼堂
■ピサの斜塔