SanGimignano(サン・ジミニャーノ) 2000/8/10
◆予定変更
サン・ジミニャーノはシエナからプルマンで1時間ちょっと、またフィレンツェまでは2時間弱。初めはシエナからフィレンツェに行く途中に訪れるつもりだった。この日、モンテ・プルチアーノからプルマンで1時間半かけてシエナへ着き、シエナのホテルにチェックインした後、急に予定変更してシエナ観光の前にシエナから往復することにした(これが個人旅行のいいところでもあり、いい加減なところともいえる)。その理由は、途中下車だと万一荷物を預けることができなかったらまずいな、と思ったからだ。
昼食はサン・ジミニャーノで取ることにして、プルマンの切符を買う(一人8600リラ)。
2年前の3月に泊まったJOLLYホテルの前を12時10分に発車。すでにシエナまで1時間半もプルマンの旅をした後だったので多少疲れ気味のせいか、うつらうつらしてしまう。経由地のポッジポンシで乗り換える必要のない直通便だった。ポッジポンシをすぎてからようやく前方にイタリアではよくある山の上の町が見えてくる。もうすぐか、もうすぐかと思うがなかなか近づかない。
サン・ジミニャーノは塔の町として有名だ。昔は沢山あったそうだが、すでに随分取り壊されているので、遠く下の方向からから見るだけに塔の町とはあまり思えなかった。
13時20分定刻通りサン・ジョヴァンニ門前の広場に着く。念のためあたりを見回しても荷物預り所みたいなところはなかったので、シエナからの日帰りにしたことは正解だった。
朝食を8時に取ったためお腹がすいていたので観光の前にまず昼食。「FIGARO」で1ヵ所チェックしておいたリストランテは本当かどうかわからないがネクタイ着用とあったので(予算も時間もかかりそうだろうとも考え)やめることにし、サン・ジョヴァンニ通りに面した店に入った。この店は「歩き方」に出ていてすぐわかったので入ったがこれは失敗だった。単に空腹を満たしただけ。
チステルナ広場を抜けドゥオモ広場へ行くと左手に参事会教会があり、まずここに入る。天井はそう高くないし、内部は比較的明るく見え、大勢の観光客がいることもあって教会という印象をあまり受けない。奥の方にサンタ・フィーナ礼拝堂(入場料6,000リラ)がありここにはギルランダイオの「聖女フィーナの生涯」のフレスコ画があった。
ドゥオモ広場で周りの塔を見上げながら広場の北からサン・マッテオ通りに入り、この町でサン・ジョヴァンニ門から一番遠い場所にあるサンタゴスティーノ教会まで行く。入ろうとしたら昼休みということなのか15時までしまっていた。この教会は13世紀末に建てられたロマネスク-ゴシック様式とのことだが単純に外観だけみれば倉庫みたいな形をしている。ともかくも15時まで10分ほど隣接する広場で座り込んで待ったが、陽射しがじりじりと照りつけてきたのを今でも覚えている。
◆白ワインで生き返る
ぶらぶらとサン・マッテオ通りからサン・ジョヴァンニ通りへと戻る。道の両側にはジェラート屋、土産物屋、ワイン屋などが並んでいる。この町にもヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノという白ワインがあるが、昼のワインは美味しくなかったので一息入れたいこともあってキャンティ・クラシコのシンボル・マーク“ガッロ・ネロ”(黒い雄鶏)の看板がでていた店に寄る。通りに面したテーブルで冷えたヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニニャーノをブルスケッタで一杯やる。白ワインといっても薄い黄金色、美味しかったし、冷たくて生き返った気がした。
16時5分発のプルマン(ポッジポンシ乗換え)で17時10分にシエナへ戻る。
滞在時間が短く、塔に上ることができなかったのはちょっと残念だった。
◆食べる
●リストランテ
お店の名前 Taverna Paradiso, Via San Gimignano, 6
食べたもの お昼の定食、ワインつき 一人22,000リラ、ほかにコーヒーを注文して2人で47,000リラ
セット・メニューの内容は良くなかったので覚えていない。
飲んだもの 本文の通り、2人で15,000リラ