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記念すべき20年目のイタリア訪問の旅から帰国

記念すべき20年目のイタリア訪問の旅から昨日帰国した。

旅の初めと終わりにちょっとしたトラブル(到着日の予約していたホテルに部屋がなかった、帰国便がマルパンサ空港管制官ストライキのため運休)があったほかは、天気に恵まれ、初夏のペルージャ、フィレンツェを楽しむことができた。

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とりわけフィレンツェでは1週間、久しぶりの語学学校とまるで暮らしているかのような気分を味わうことができた。

 

途中現地でこの日記を書こうと思い立ちタブレットで投稿したが、どういうわけか『サーバーに拒否』されできなかった。その日記がこれだ。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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イタリアに来てからちょうど1週間、もうあと数日で帰るだけだ。

今回は、懐かしのペルージャに1泊してフィレンツェに移動してからはずっと居続けている。旅ではない。

何も予定がないと無駄に過ごしてしまいそうなので、語学学校に通っていた。月曜から金曜まで午前中100分の授業だったがそれも終わり。わずか5日間だったが、8人のクラスメートとも楽しく勉強できた。

昨日は、学校のアクティビティに参加し、城壁の外をトスカーナの風景を眺めながら3時間、11kmのウォーキング。

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疲れたが、引率のスタッフや参加者のクラスメートとも言葉を交わしなかなか楽しかった。

フィレンツェに来る前は、授業の終わった午後からはプラートやアレッツォなど近くの町に行こうと考えていたがずっとフィレンツェ、バスですぐ行けるフィエーゾレさえ行っていない。

明日は実質最終日。丸一日あるのでピサに行こうかとも思っていたが、多分フィレンツェにいるだろう。

『チョイ住み』の気分を味わっている。

そういえば2年前のNHK BS『チョイ住みフィレンツェ』に出ていたエノテカの女ご主人、今日店の前を通りがかったらいらしたので、声をかけご挨拶。23分立ち話。いい思い出となった。

 

 

Firenze Trattoria Acquacotta

Firenze(フィレンツェ)2016/9/27

お店の名前 Trattoria Acquacotta, Via De’ Pilastri 51r, Firenze

数年前のNHKの《チョイ住みフィレンツェ》に登場したトラットリア。行ってみたいと思いつつ店の名前が映像ではなかなかわからなかったが録画したものを何回か再生してようやく確認でき2016年の旅で訪問。

実は前日に場所を確認がてら行ってみたところ定休日の模様。

この日は少し早い時間だったがブラブラと行ってみると店の前に1組のカップルがいる。時間は18時55分。店のオープンは19時。

なので近くで時間をつぶしてから入店。もう何組か座っている。

入って左の部屋、Cantina(ワイン貯蔵庫)入り口前のテーブルに案内される。

イタリアで夕食をとるには早い時間のはずなのに割と早く席は埋まってきたようだ。

インテリアは明るく、雰囲気も良い、だからと言って気取っているわけではない。カメリエーラも感じが良い。

 

◆食べたもの 前菜はスモークサーモンのカルパッチョ、かなり量が多くお皿いっぱいに盛り付けられている。真ん中にはトマトとアボカド。

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プリモはパス。

セコンドは、牛肉のキャンティ煮込み、付け合わせにポテトフリット(前菜とセコンド、合わせて32ユーロ)。

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煮込みと言いながら、レア感が残り、うまい。

ドルチェはフルーツ(パイン、マンゴー、ホウズキ)とジェラート、ホウズキを食べるのは初めてだ(6ユーロ)。

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ワインは、食前にプロセッコ、セコンドに合わせChianti Classico(Castello di Radda, 2013)のハーフボトル(16ユーロ)。食後酒(たぶんアマローネ、4ユーロ)。

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コペルト、水を含めて62ユーロ。

Parma La Forchetta Ristorante

Parma (パルマ)2016/9/29

お店の名前 La Forchetta Ristorante, Borgo San Biagio 6D, Parma

2016年9月イタリアの旅、後半は一人旅で最終宿泊地に選んだのはパルマ。

その理由は、2年前パルマに移動したことをfacebook上で知ったペルージャつながりの友人からこの店を強く勧められたもののあいにく定休日だったので果たせず今回訪問しようと決めていた。

 

予約していないので早めに19時半頃店に行く。外のテーブルには誰もいない。中もほとんどいないが、先客がいてお店の人に『1分待って』といわれる。

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席はレジ、ワイン棚そばのテーブル。そのうちどんどん混み出してきた。

店を出るころ外のテーブルもいっぱい。

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◆食べたもの メニューを見てどのように食べようかじっくり考える。

前菜は、ご当地生ハムの最高級品クラテッロ・ディ・ジベッロ(14ユーロ)、とろけるようで本当に美味しい。

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プリモはパス。

セコンドは魚料理を選ぶ。ヒラメの切り身にジュレのようなソースがたっぷり。

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ワインはまずプロセッコを1杯、そのあとはランブルスコのハーフボトル。

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ドルチェはカメリエーレのすすめ上手により、レモン・シャーベット。カフェでしめる。

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コペルト、水を含め49.5ユーロ。

コペルトといえば、パンが美味しかった。中でも黒パンが美味しかった。

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この店を教えてくれた友人が『死ぬまでにもう一度行きたい店』といった理由がわかる。

 

Roma Hostaria da Vincenzo

 

 

Roma (ローマ) 2013/11/25,28, 2016/9/19

お店の名前 Hostaria da Vincenzo, via Castelfidardo 6, Roma

当時近くで仕事をしていたNさんとランチ。ローマのいわば定宿から歩いて行けるのと魚料理が食べられるのでこの3日後一人で夕食のため再訪。さらに、2016年9月、友人との旅でも訪れる。

1階は少人数用のテーブル席。もちろん外にもテーブルはある。2階はどちらかというとパーティルームっぽい。

 

ランチの時の方がネクタイ姿のビジネスマンが多かった。

◆食べたもの(ランチ) 前菜はカジキマグロの燻製にルッコラ添え(14ユーロ)、カボチャの花のフリット(2ユーロ)をシェア。

 

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プリモは海の幸のリゾット(10ユーロ)、フンギ・ポルチーニのパスタ(10ユーロ)をそれぞれ注文。ポルチーニを1ついただいたがうまい。

ワインは昼なので少な目に白ワインを500ml。

食後にカフェ、これについてきたビスコッティーニが美味しい。

水、コペルト、カフェを含めて2人で48ユーロ。

会計してからレモンチェッロのサービスがあった。

◆食べたもの(3日後の夕食)

前菜盛合せ(14ユーロ)

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セコンドとして、スカンピ(手長エビ)、エビ、ヤリイカのグリル(16ユーロ)

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ドルチェはレモンシャーベット(5ユーロ)。

ワインは、シラーズのハーフボトル(9ユーロ)。

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水、コペルト、カフェを含め50ユーロ。

 

 

◆食べたもの(2016年9月)

友人につきあって最初にビールで乾杯(7ユーロ×2)。

前菜はスカンピとスズキの生仕立て(15ユーロ)、2つのお皿に分けてくれる。いずれも美味しい。

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プリモは2人ともトマトソースのスパゲティ(13ユーロ×2)。

 

ドルチェはティラミス。

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ワインはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのシャルドネ COLLIO 2015、Marco Felluga(22ユーロ)。

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水、コペルト、カフェを含め2人で96ユーロ。

 

Firenze Ristorante Parione

 

Firenze(フィレンツェ)2016/9/24

お店の名前 Ristorante Parione, Via del Parione 74/76r, Firenze

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http://www.parione.net/

フィレンツェ滞在中のNさんとの夕食、いいお店だと言われて訪れた。予約していなかったので土曜の夜とあってしばし外の椅子で待つ。

『こんな時、お店からスパークリングのサービスでもあれば・・・』と言っていたらその通りになった。

20分くらい待って2階席の奥へ。中2階のようで天井が低い。

◆食べたもの ブラータと生ハム盛り合わせ(25ユーロ)、

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フンギ・ポルチーニのタリアテッレ(24ユーロ)、

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仔牛のワイン煮込み(25ユーロ)、

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ドルチェはクリームブリュレ(8ユーロ)。いいお店と言われただけあっていずれも美味しい。

ワインはキャンティクラシコ(Chianti Classico, AL LIMITE, 2013 25ユーロ)、2016年の旅、9日目にして初めての赤ワインのフルボトル。

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コペルト、水、カフェを含めて2人で120ユーロ。

Firenze il Santo Bevitore

Firenze(フィレンツェ)2016//9/28

お店の名前  il Santo Bevitore, Via di S.Spirito 64/66r,Firenze

http://ilsantobevitore.com/

この日、ペルージャ在住のAさんが用事があってフィレンツェにくるというのでランチの約束。サン・マルコ広場で待ち合わせ適当な店を探したもののピンとこず、ちよっと離れているが午前中サン・スピリト地区を歩いているとき気になったこの店まで足を伸ばす。

ランチとしては遅めだが結構にぎわっている。

天井が高く店内は広々している。

店の名前からわかるようにリストランテ、トラットリアというよりは居酒屋の感じ。

ランチだけではもったいない、また夜に訪れたい店だ。

 

◆食べたもの 前菜は生ハム、サラミ、チーズの盛り合わせ(9.5ユーロ)。

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プリモはローストされた肉が載ったリゾット(10ユーロ)、オレキエッテ(10ユーロ)。

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まずFrescobaldi Brutで乾杯(7.5ユーロ×2)、そのあとはキャンティ・クラシコのハーフボトルを飲む(12ユーロ)。

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水、カフェを含め2人で66.5ユーロ。

Milano(ミラノ)2016/9/22~24

 

◆行く

2016年イタリアの旅は数十年来の友人とふたり旅。

Y君は仕事の都合でミラノから帰国の予定、カブレーノはさらに1週間旅を続けるが、いずれにしても6日前にミラノから始まったふたり旅の最終目的地だ。

 

ミラノでの目的はY君の強い希望によりスカラ座でオペラを観ること、だ。

 

ローマ・テルミニ駅近くの定宿ともいうべきホテルを出て、11時頃テルミニ駅に着いたがまだホームが決まっていない。15分ほどして8番ホーム確定、ただ構内工事のためかなり戻り1番線の方から入る。

ホームに入るとき乗車券のチェックがある。不審な輩を排除するにはいいことだ。

列車は11時30分発のFrecciarossa 。席は6号車の12D、13D。荷物置き場がないのでシートの間に入れる。

 

隣の男2人がずっとひっきりなしに喋っている(ほとんどミラノ近くまで)。まぁ、イタリアではありがちだが。

 

停車駅は、ボローニャだけ。定刻の14時29分ミラノ中央駅到着。45分にはホテルにチェックイン。

 

◆いざ、観光へ

一休みして15時すぎ、出かける。メトロの中央駅キオスクで1日券購入(4.5ユーロ)。

まず、ドゥオモ駅へ。1日券なのになぜか出ることができない。

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観光前に遅いランチで調べていたパルマの生ハムの店に向かう。Y君は『昼ヌキでもいい』というがお腹がすいているので予定通り。本当ならば、ガイドとしてはパルマに泊まり、本場の店で食してもらいたかったが、日程の関係でそうもできずここミラノでパルマっぽく味わうことにしたのだが。

 

生ハムやポレンタのフリットをつまみに茶碗でランブルスコを飲む。相棒がコーラだったのが今一か。

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お店の人は気さくに話しかけてくれる。昼は日本人も多く、イタリア人と半々らしい。『また来ますか?』と訊かれたので『明日、オペラの後で来るかもしれない』と答える。

 

 

食後、モンテナポレオーネ通りでY君の買い物に付き合う。あまりこういうブランド街で動き回ることはないのでいい経験だ。

 

モンテナポレオーネ通りを往復した後、ドゥオモに戻ろうとしたが、なぜか同じところを回り、ちょっと道に迷ってしまう。

ミラノ観光定番のガレリアをそぞろ歩きし、スカラ広場でダヴィンチ像を見て、明日のオペラを楽しみにスカラ座を眺めて戻る。

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ドゥオモに入ろうとしたらもう閉まっていてはいることはできない。17時30分終了とのこと、ドゥオモ観光は明日にまわすことにした。

 

◆メトロですられる

すぐそばのリナシェンテをちょっと見て、ホテルに戻ろうとメトロに乗った。

これが失敗の元。ミラノ市内を動き回るのは7年ぶりくらいでメトロのラインが頭に入っていなかったた。

M3線に乗るべきところをM1線に乗ってしまった。しかもものすごく混んでいる。すぐに間違いに気づき2つ目で降りて戻りM3線に乗り換え、レップブリカ駅で出ようとしたらスラックス左ポケットの財布がない!!

すられてしまった。

改札を出るには財布に入れていたメトロの切符が必要なので係員のところに行ったら何も訊かずに出してくれた。

 

すぐにカードをとめなければ!!

ホテルに戻り部屋からスマホでかけるが焦っていたのか、国番号が必要なのか、つながらないので部屋の電話で掛け、事件発生後30分くらいで止めることができた。

 

あとは警察への届けだ。

レセプションで事情を話し、警察の場所を教えてもらう。

一人でいてもやることがないというので相棒もついてきてくれることになった。心強い。

教えてもらった警察は中央駅の向こう、歩くと結構遠い。

近くで地元の人に教えてもらい、たどり着くと『ここではない』と正しい場所を地図で示してくれた。

レセプション氏が間違えていて、本当の場所はメトロM3線トゥラーティ駅モンテナポレオーネ駅の間くらい。

さすがにそこまで行く気はなくなり、明日行くことにして夕飯を食べることにした。

 

◆気落ちした夕食だったが

スリ事件にあう前は、行ったことのある店にしたかったがちょっといろいろ疲れたので出かけるのが億劫になり、ホテルすぐそばのリストランテをトリップアドバイザーでチェック、まぁまぁ良さそうなのでそこにする。

 

店に入ると何か音楽が流れていて一瞬安っぽい雰囲気かなと思ったがそうでもなかった。

奥のテーブルに案内される。ジローラモさん似のやや調子のいいのが担当カメリエーレ。

注文の取り方、すすめ方は調子がいい。

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スリのこともすっかり忘れて楽しい気分になった。

会計を頼むと、2つ間違いがあり、これを指摘、最初は取りあってくれなかったが、自分でも珍しくしつこく明るくいうと1つだけ訂正してくれた。

 

ローマからミラノへ。そして観光、事件、と長い一日だった。

 

◆2日目は予定外の警察から

ミラノ2日目の予定は、《最後の晩餐》を12時30分、夜はメインイベント、スカラ座でオペラを観ることになっている。

 

昨日、警察へスリの届け出ができなかったので《最後の晩餐》鑑賞の前に済ませる必要が出てきた。

必要と言っても、カード会社から盗難届を出すよういわれたのと、財布本体などの被害を保険で補償してもらうためだ。

 

 

ネットで住所、地図を確認していたがほぼ同じところに警察署が2ヵ所ある。まず、近い方に行ってみると恐らく滞在許可証を待つ人が数多く並んでいて、訊いてみるとここではないと。

『右手を進み右に曲がり、また右に曲がる』

 

行ってみると、警官が何人もいる。『財布を盗まれたのですが』というと、入室前に荷物チェックだ。

そのうえで向かい側に入るようにと指示される。

入って廊下から部屋を覗くと婦人警官、どうやら担当らしい。

あとは事務的に盗難届を日本語で書いて終わり、『まだか、まだか?』とせかされるが捜査するわけではなく単に被害者の保険請求のためにやっているという感じだ。

 

盗難届は本紙を含め4枚、それに警察のスタンプ、こちらも4枚に署名し、1枚もらって終わりだ。

 

◆ドゥオモ

警察での手続きは意外に短時間で終わり、予約している《最後の晩餐》には早すぎるのでメトロでドゥオモ駅に行き、昨日入れなかったドゥオモの見学だ。

 

左側にある入場券売り場へ行きチケットを買う(1人2ユーロ)。

ファサードのある正面に回って列に並び、携行品のチェックとボディ・チェックを受けてから入場。

今まで何回か訪れているがここまで厳しくなったとは。こうなると「教会」というより観光地そのもだ。

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中へ入ってまず右側、筋骨隆々の聖人バルトロマイがいる。これは皮をはがされたためだと知る。

それから後陣へ。何度見てもここのモザイクは素晴らしい。

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すぐそばにマリア像があるがこれは尖塔にあるもののレプリカだろうか?

 

見渡すとパイプオルガンがあり、2人でどっちが古いのか話題になった。手前の2台が古く奥の2台が新しいものらしい。

 

堂内は仕切られていて2ユーロの拝観料では入れない。ただ、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会やサン・ロレンツォ教会の拝観料が5ユーロだったことと比べると、さすがミラノのドゥオモの方が、入場者数が圧倒的に多いのだろう。

 

◆Peckでカフェ

ドゥオモを観た後はPeckに行く。名前はよく聞き、日本橋高島屋の売り場には行ったことはあるが、ミラノ本店は初めてだ。

 

特に買いたいものがあるわけではない。売り場を見る。

地下のワイン売り場は圧巻だ。マグナムもいろいろある。見ているだけで楽しい。

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一度出てから、『時間があるのでお茶をしよう』ということになり戻って1階中央のカフェでお茶をする。

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◆《最後の晩餐》

メトロM1線に乗りカドルナ駅で下車。

地上に出てみると全くどっちの方向なのかわからない。2人ほど尋ね、大体の方向はわかった。

1999年に行ったときはホテルからトラムに乗ったが、下車後全く反対方向に歩いたため予約時間ギリギリだったことを思い出す。

 

地図と看板を頼りに進み、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の横に出たので正面に回る。

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時間は11時40分頃、予約時間までは小一時間ある。

まずは、チケットの引き換え。メールのコピーを見せてチケットを難なくもらう。

『5分前に、すぐ隣の建物内集合』とのこと、教会前の広場で写真を撮ったりして時間をつぶす。

 

 

予定時間の少し前に進み出すがいったん止まって12時30分きっかりに入場。

入って右奥が《最後の晩餐》だ。

17年ぶりのご対面。

キリストの足元がドアになってしまったのは残念だ。

ここではフラッシュなしであれば写真が撮れる。

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反対側には、キリストが十字架に架けられている絵。

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登場人物についての説明板がある。

 

15分間って意外に長い。じっくり鑑賞することができた。

 

◆スフォルツェスコ城

いったんさっきの駅に向かい通りすぎて、スフォルツェスコ城へ。

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ここにはミケランジェロ最後の作品を展示している美術館があるので、相棒にどうするか訊いたが『パスしたい』とのこと。

城を抜けてセンピオーネ公園を散策。天気がよく歩いていても気持ちがいい。平和の門が見えるところまで行って戻る。

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◆ナヴィリオ運河でランチ

メトロに乗ってポルタ・ジェノヴァ駅へ。

運河へ出て、運河沿いのピッツェリアでランチ。いろいろ店を探したかったが意外に暑いので歩き回らずにすぐに決めた。ピッツアと飲物のセットメニューを注文。日が当たる方に座ったので暑い。

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食後近くをブラブラし、メトロに乗るつもりでポルタ・ジェノヴァ駅に戻ったが、中央駅行きのトラムがきたので乗ってしまった。

が、かなり周回しそうなのでメトロ駅のありそうなところで降りるとどうやら停留所一つ分早かったようだ。

何とかメトロに乗り換えてホテルに戻る。

 

◆オペラ鑑賞

いよいよ今晩は今回の旅のメインイベント、スカラ座でのオペラだ。

20時開演なのでホテルを18時半すぎ出てメトロで向かう。19時スカラ座到着。

少し早すぎたようだ。まだ、それらしき人は少ない。

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写真を撮ったりしているうちに、だんだん集まり、19時20分正面扉が開く。

 

我々の席はパルコ1列目のやや正面のNo.15。

右の階段を上がって右に行きすぐわかったがドアに鍵がかかっている。

聖職者のような衣装をまとったスタッフがやってきて扉を開けてくれ席につく。

 

しばらく空席が目立つ。我々のボックス席にも来ない・・・と思っているうちに開演10分前にはほとんど埋まる。

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演目はモーツァルトの《魔笛》。Y君はもともと合唱部にいたので詳しいが、カブレーノにとって《魔笛》は初めてなので予約してからの2か月間YouTubeで予習をしていたものの何せ長いので全部を見切ることはできなかったのだが。

ドイツオペラなので言葉はドイツ語、字幕言語を英語にするかイタリア語にするか迷ったが結局イタリア語を選ぶ。

 

20時、オーケストラの演奏でスタート。

第1幕は21時15分頃終わり、20分間ほどの休憩。1階のロビーに降り、1杯飲もうとしたが列が長いのであきらめる。

この幕間のロビーでのざわめきが何とも良い。ドレスアップした紳士淑女も多い。

 

第2幕が終わったのは23時20分、それからカーテンコールが10分続く。しかし、長い。

オペラは門外漢だが、《大祭司ザラストロ》の低音は素晴らしかった。それに引き換え《夜の女王》は肝心のアリアには少し声量が足りなかったようだ。Y君も同じことを言っていた。

 

◆オペラのあとは

出かける前には、23時をすぎていたらホテルに戻ることにしていたがお腹がすいていてどうしようもない。

前日遅いランチに行ったパルマ生ハムの店に向かったが看板の灯りが消えている。店に入ると椅子をテーブルに上げ片づけているところ。

あきらめてドゥオモ方向に戻る途中客が大勢いる店があったので入る。食べるものは『サンドイッチしかできない』と。

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サンドイッチにビール、ワインで乾杯、ミラノ最後の夕食はわびしいものとなってしまう。

 

メトロ終電でホテルに戻る。

 

◆ふたり旅の終わり

いよいよふたり旅最終日。

朝食後、Y君が珍しく『朝の散歩に行きたい』というので出かける。まぁ、ホテルの周りを大きく回った感じだ。

10時半、彼がチェックアウト、マルペンサ空港までのバス乗り場まで送って行く。

バスに乗り込んでから『15分後発車だよ』、『帰国したらメールが欲しい』と2度もこっちも乗り込んで言葉を交わし、バスをあとにした。

これにてふたり旅は無事終了。

あとはフィレンツェに再度行き、その後パルマを経て帰国するまで1週間いつものような一人旅だ。

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◆泊まる

ホテル Marconi Hotel, Via Fabio Filzi, 3, Milano

Expediaで予約、Single 1泊1人10,596円、予約時支払い、ミラノ中央駅から10分くらい

 

◆食べる

  • お店の名前 Salsamenteria di Parma, Via S. Pietro All’Orto, 9, Milano
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https://www.salsamenteriadiparma.com/

遅いランチとして訪問。相棒に食欲なく軽いランチに終わる。

食べたもの 生ハム3種とサラミの盛り合わせ(小)、ポレンタのフリット(これはつまみにちょうどいい)、茶碗のような入れ物でランブルスコ2杯、相棒はコーラ。2人で41ユーロ。

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  • お店の名前Ristorante Limone, Via Fabio Filzi, 7, Milano

ホテル並びすぐ近く

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食べたもの お通しとしてフォカッチャ、前菜は魚のタルタル(サーモン、マグロ、カジキマグロ)18ユーロ、

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ミラノ風リゾット(13ユーロ)、ぺスカトーレのリゾット(16ユーロ)。

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飲んだもの ビール(6ユーロ×2、小を頼んだのに普通サイズがでてきてクレームしたが取りあってくれない)、Friuliのシャルドネ(28ユーロ)

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食後のサービス レモンチェッロとビスッコッティ

水、カフェ、コペルト込み2人で101ユーロ(最初は107ユーロ、ビールとタルタルの請求額にクレーム、タルタルのみクレームが通った)。

 

 

◆観る

  • サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会《最後の晩餐》

イタリア旅行情報サイト 『AMOITALIA』から依頼、1人3,200円

http://www.amoitalia.com/milano/cenacolo.html

 

  • スカラ座 オペラ『魔笛』 スカラ座HPで予約

http://www.teatroallascala.org/en/index.html

パルコ席1列目No.15最前列 1人216ユーロ(25,275円)

ホテル予約はスマホアプリで

5月のイタリア旅行は、ほとんど準備完了。

当然のことながらまず航空券を予約、その後は滞在期間中の日程を決め、それに沿ってホテルを手配も済ませた。

 

そのホテル予約だが、今まではBooking.com、Expedia、Hotels.com、などをwebサイトで申し込んでいたが、初めてスマホのアプリを使ってみた。

最初は気軽に検索していたがそのうちとあるアプリが同じホテル・同条件でも宿泊料金がwebより安いということがわかった。

そこで今回はそのアプリで全ホテル予約、しかも予約時支払い(ただし、返金不可)としたのでもう費用もほぼ確定。

 

1998年初めてのイタリアに旅行(3週間個人旅行)のときは、インターネットはまだ一般的ではなく、ホテルはアップルやJHCなど手配会社の小冊子を見て選び、旅行代理店に頼んで手配したものだった。

その後、インターネットで予約する時代になったときでもVenere.comをメインにたまにExpediaなど使っていたが、当初は日本語ではなく英語だけだったのでキャンセル条件など確認するのに辞書が必須で結構手間取ったものだった。

それが今やスマホで手軽に(しかも安く)できる時代になってきた。

隔世の感がある。

Roma(ローマ)2016/9/19~22

 

◆行く

2016年、友人とのふたり旅4日目。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅発14時08分の列車でローマに移動する。

日本出発前に予約した席は8号車17A、18Aとドアのすぐそば、スーツケースも置きやすく良かった。

14時40分着予定だったが2~3分遅れてテルミニ駅到着。

駅から近い勝手知ったる定宿のホテルなので15時前にはチェックインだ。

 

◆さっそく街歩き

Y君はイタリア初めてなのでもちろんローマも初めて。一休みしてからローマ街歩きに出かける。

行動はすべてまかせてくれているのでホテルを出てからひたすら歩く。

ローマに着いたらここ数年いつもするように共和国広場、ナッツオナーレ通りを進み、ヴェネツィア広場からV・エマヌエーレ2世記念堂を眺め、コルソ通りに入る。

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途中で左に曲がり、パンテオンへ。

 

パンテオンの中は観光客でいっぱい、ものすごく混んでいる。

一回りして見学したとあとはナヴォーナ広場へ。ここは拍子抜けするくらいすいている。

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もと来た道を戻り、コルソ通りを渡って進み、トレヴィの泉へ。

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ここはパンテオン以上に混んでいるが、Yくんは『もう一度来たい』とばかりに定番のコイン投げをしていた。

 

トレヴィの泉の脇の通りを上がり、スペイン広場へ。

スペイン階段には大勢の人がいるはずだが、何かイベントがあるのか囲われていて誰も入れない。珍しい光景だ。

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これにて数時間のローマ定番観光を終わりにし、近くのスパーニャ駅からメトロで帰る。

 

◆魚料理の夕食

ホテルに戻ってしまうと夕食にあまり遠くに出かける気がしない。

ホテル近くにもいい店があるのでY君に『こじゃれたピッツアの店?それとも魚料理の店?』と訊くとどちらでもいいというので19時半頃出かけ歩きながら魚料理の店《Vicenzo》にする。

 

ここは何回か訪れたところだ。2階席よりは1階席がいいな、と思っていたら1階、奥の窓側、落ち着いた席だ。

ビールで乾杯した後、白ワインをお供に魚料理を味わう。

 

◆2日目はHip-on Hip-offバス

相棒が『昨日は歩きすぎ』というので今日は一日Hip-on Hip-offバスに乗ることにした。

レセプションにこのバスのパンフレットが置いてあり、面白そうだし移動が楽そうなので食事をしながら相談し決める。

《Hip-on Hip-offバス》というのは、ローマ市内の観光スポット何か所かをグルグル回り、乗客はどこででも何回でも乗り降り自由というものだ。

運行会社はいくつかあるらしいが、テルミニ駅、五百人広場の向こう側出発のパンフレットに載っていたGLTにする(1人18ユーロ)。

 

9時30分スタート。オープントップの2階席に座る。

天気が良く、気持ちがいい。

まずは、サンタ・マリア・マッジョーレ教会。ここは降りずに、バスから眺めることにした。

渡されたイヤホンを使い日本語ガイドを聴く。相棒いわく『詩的な表現もあり中々いい説明だ』。

 

次は、コロッセオ。ここは降りねばならない。

コンスタンティヌスの凱旋門の方へ向かう。

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入場予約をしていないので右側の列に並ぶ。結構待った。

ようやく中に入って地上のフロアに出たが、上の方がいいだろうとさらに上がる。きつい。

3階に着いたがそこは人がいっぱいなのでぐるっと半周。

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イタリア最初の旅行時に訪れて以来18年ぶりの入場なので初めてみたいなものだ。

3階には土産品などの売り場もあるが、歴史的建造物にはそぐわない感じがする。

 

コロッセオからはフォロ・ロマーノへ。

ここも並ぶ。ただそれほど長くはない。

フォロ・ロマーノには何回か来ているが、何せガイド兼任なので地図と照らし合わせ簡単な説明をしながら見ていく。

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一番奥の元老院のあたりまで行って折り返す感じだ。

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人が高いところに大勢いる。パラティーノの丘らしい。パラティーノの丘は初めてなのでさっそく行ってみる。

階段や道を上り、上り切ると庭園があり、その奥がさっき見上げた展望台だ。

ここからの眼下に見るフォロ・ロマーノは絶景だ。

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その後、パラティーノの家々の跡地へ。

探していた《アウグストゥスの邸宅》はその規模がでかい。

さすが、最高権力者。2000年も前のローマ帝政期に思いをはせる。

 

13時すぎ、フォロ・ロマーノを出ようとしてHip-on Hip-offバス乗り場に近い入った時のゲートに行ってみたものの出口はない。

その上の道路を行きかう人がいるのでそこに入る場所を探しに戻るが、どうやらそんな道はない。

そこでフォロ・ロマーノ内の表示板を見て出口に向かう。

そこはバス乗り場からはかなり離れていた。

 

◆ランチのため下車したが

ちょうどGLT、緑のバスは出たところで次のバスを10分ほど待つ。

乗る前は次のチルコマッシモで降りるつもりだったがお腹がすいてきたのでその辺りにリストランテなどなさそうと判断し、その次のヴァチカンで降りることにした。

実際のバス停はサンタンジェロ城前の橋の畔だった。

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そこから路地を何本か入ったところのトラットリアでランチ。

お釣りを持ってこない、感じ悪いカメリエーレのいる2度と行きたくない店だった!!

 

バスに戻り、そのままチルコマッシモまで乗り続け2階席からローマ観光を楽しむ。

この時の女性スタッフが元気よく乗車時に“Buona sera!!”と挨拶してくれる。挨拶に返すと降りるときに『イタリア語できるわね』と言ってくれた。これはオモテナシ。

 

◆真実の口~カンピドーリオの丘

チルコマッシモで下車、《真実の口》のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ。

ここは初めてのイタリア旅行の時に訪れたことがあるので18年ぶりだ。

変わったことは入場料(2ユーロ)をとるようになったこと。

写真を撮るために並ぶ。前で『ヒェー!』とか驚いているような声が。

スタッフのおじさんがそうさせて写真を撮っている 。

我々もお互いに撮りあったあと、2人でポーズをとらされて写された。

 

その後、教会の中に入るがここは《真実の口》だけがメインなのでちょっとだけ見て出る。

 

チルコマッシモの乗り場には戻らず、カンピドーリオの丘に行く。バス停を一つ歩いたことになる。

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ルネサンス期にミケランジェロが設計した広場、それに面した市庁舎、その右から先ほどのフォロ・ロマーノを見下ろす。

Y君に『狼がロムルスとレムスに乳を与えている像の本物がここ(コンセルヴァトーリ・クレメンティーノ宮)にあるよ』と説明したら『見たい』と言われたが時間がかかるのでパス。

 

カンピドーリオの丘を下り、バス乗り場へ。

バスは混んでいて2階席の一番後ろの席。イヤホンジャック2ヵ所のうち1つがうまく入らないので彼に譲り景色を楽しむ。

2周目とあって信号待ちで止まるところも見覚えがある。

 

18時20分頃テルミニ駅で降りてHip-on Hip-offバスの旅終了。ローマには何回も訪れていた割には初めての体験だったがなかなかおもしろかった。

午前中歩いたとはいえ、あとはほとんどバスの中だったので疲れは少ない。

 

◆3日目はヴァチカン美術館から

ヴァチカン美術館を9時30分入場で予約していたので早めに朝食をとり8時半に出かける。

テルミニ駅メトロA線で行くがもの凄い混みようで、乗り込もうとしたら40代後半(もしくは50歳前半?)の女性から“pieno!!”、“scusi!!”(たぶん、『満員なのよ!!、やめて!!』)と金切り声をあげられ、あきらめて次のメトロにする。

 

オッタヴィアーノ駅で降りヴァチカンに向かう。

リソルジメント広場をすぎて右に曲がり壁に沿って進むが結構な混みようだ。

左に曲ったところで名札をぶら下げたガイドらしき男に『チケットを持っているか?』と訊かれ予約のプリントアウトを見せると、『これは美術館とシスティーナ礼拝堂だけだ。サン・ピエトロ・・・云々』と言われたが胡散臭そう。断る。そういう怪しげなガイドもどきは他にも何人かいる。

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敷地内に入るところで本物のスタッフ登場、プリントアウトしたチケットのQRコードを読み取る。その後セキュリティチェック。

 

中に入るとbiglietteria(入場券売り場)があり、『おかしいな』と思ったが、近くにいたアジア人女性からそこで本物のチケットに交換することを教えてもらい、交換。

 

ピーニャの中庭へ行って館内地図を見て順路の見当をつけ、まず絵画館(pinacoteca)へ行く。

2室だけ見て戻り、あとはほぼ順路に従って見る。

地図のギャラリー

地図のギャラリー

ラファエッロ 《アテネの学堂

ラファエッロ 《アテネの学堂》

カブレーノは、初めてのイタリア旅行時(1998)、ペルージャ短期留学時(2011)そして今回と3回目だがやはり素晴らしい美術館だ。2、3時間で回るのはもったいない。

 

最後の方のシスティーナ礼拝堂は今まで同様かなりの混雑で、天井画をじっくり見るにはどこかに腰かけたいほどだったがどこもいっぱい。おかげで首が痛くなるほど。

 

キリスト教美術館だと思うが、マティス、ダリ、フジタなど近代の絵も観ることができ、Y君はそれまでよりもやや時間をかけて見ている。

初めに入った絵画館にはダヴィンチ、ラファエッロ、カラヴァッジオの作品があるのを見逃してはいけないと見に行ったが、そんなに展示室は多くないだろうと逆に進んだところ結局1往復してしまった。

カラヴァッジョ《キリストの埋葬》

カラヴァッジョ《キリストの埋葬》

 

美術館を出る前にカフェテリアで一休み。エスプレッソ、何と1ユーロ。

ここも混んでいてようやくテーブルを見つけた。

 

サン・ピエトロ大聖堂

博物館から外に出てサン・ピエトロ広場に向かうため朝来た道を戻るが、入場待ちの列は相変わらず長い。

予約済のラインが歩道上なのですれ違うのがやっとのところもある。

 

サン・ピエトロ広場は警備の関係かイベントの関係かわからないが椅子が並べられていて自由に入れるところはわずか。

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セキュリティチェック後、大聖堂の中へ。

これまで訪れたときは左の扉しか開いていなかったが、今回は真ん中の扉から入り、左から出てくる。

 

まず、ミケランジェロ作の《ピエタ》を観る。

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次いで奥の方に向かうが、天蓋の辺りは入ることができない。聖ペテロ像に触ることもできない。

美術館で長い時間鑑賞していたこともあってざっと観た感じで出る。

時間はちょうど13時。

 

◆トラステヴェレへ

ランチをトラステヴェレでとることにしてテヴェレ川から一段下がった通りを交差する路地の名前を確かめながら歩く。

目指す店がある道がわからなくなり立ち止まったところにガイドブックでチェックしておいたトラットリアの前に出たのでここでランチ。

 

食後はトラステヴェレ観光で外せないサンタ・マリア・イン・トラスヴェレ教会へ。

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古い教会で、キリストと聖母、子羊の後陣のモザイクが素晴らしい。ファサードのモザイク、身廊のコズマーティ様式の床もいい。

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本日の観光はこれにてお終い。ホテルに戻るのにバスがありそうだがよくわからないのでメトロに乗ることにしてチルコマッシモまで歩く。

最初に渡ろうとした橋の近くにはティベリーナ島。これでは遠回りだと次の橋(Ponte Palatino)を渡り、昨日訪れた《真実の口》の教会そばからチルコマッシモ横の通りをずっと歩く。メトロの標識が木の葉のか陰になっていて初めはわからず迷ったかと一瞬思ってしまった。

 

後日、帰国後Y君とあった時『とにかく歩かされた』と言われてしまう。

 

メトロB線はティブルティーナまで行くので歩き疲れた相棒はテルミニで降り、自分はそのままティブルティーナへ行く。

ここのFS構内に美味しいトローネの売店があるからだ。

家族、旅仲間の兄弟などへのお土産を買いこんでホテルに戻る。結構重い。

 

16時45分ホテルに戻り、相棒に帰ったことを伝え夕食の出発を19時に決める。

 

出かけるまでに時間があるので近くのスーパーCONADに行く。残念なことにいつも買うリゾットがない。Bacci(チョコレート)とボッタルガ(カラスミ)を買う。

 

◆ローマ最後の夕食 バスに苦労する

日本を発つ前にパンテオン近くの《Armando al Panteon》を予約していた。時間は20時。

コロンナ広場までバスで行くので19時ホテルを出て9月20日通りのバス停へ。

バス停は道路の真ん中、島のようなところ。

62番のバスを待つ間、停車場所をチェック、何台か待って乗り込む。

ヴェネト通りに出たと思ったらそのうち逆の方に進み、門まで来たので『ひょっとして反対のティブルティーナ行きの下りに乗ってしまったか?』とややドキドキ。

結局、また戻りバルべリーニ広場にが見えたのでホッとする。

昨日のHip-on Hip-offバスで2回通った見慣れた景色を見て、コロンナ広場近くのリナシェンテ前に停まったので降りる。

パンテオン方向に歩き、19時45分目的地到着。

20時予約だったが入れてくれた。

 

◆Armando al Panteonで

この店は4年前に来ているが、その時とはテーブルの並べ方が変わったようだった。

さすがに人気店で、20分ごとに予約をとっていることもあってほぼ8割がた埋まっている。

カメリエーレが注文を取りに来て、メニューとは別に3種類のいわば《本日のおすすめ》を口頭でいう。

前菜と付け合わせをシェアし、肉系のセコンドを食べるためプリモはパス、セコンドを各々注文。

ワインを頼む段になって、相談しようとしたら『ワイン担当に代わります』と別のカメリエーラ女性(ソムリエか?)が来て結局シャルドネから選んでもらう。店の外に出て行ったところをみるとセラーは別の場所にあるようだ。

 

ガイドブックにも出る有名店なのに、気取ってもなく、また値段も高くない。

ローマ最後の夜にY君を案内して良かった。

 

予約時間は20時から2時間ということで短いのではないかと思ったが、結局21時半には店をあとにした。

行きはバスにハラハラしたが帰りのバス停もわからなかったので、コンドッティ通りからスペイン広場を通りスパーニャ駅からメトロでホテルに帰る。

 

◆ローマ最終日は朝の散歩

ミラノへ戻る電車は11時半の電車を予約しているので午前中少しだけど時間がある。

Y君は昨日『朝の静かなトレヴィの泉に一緒に行きたい』と言っていたが、少し歩き疲れたらしくホテルにいて休むという。

 

8時40分頃ひとりで出かける。もちろん歩きだ。

ナツィオナーレ通りから右折しトンネルを通ったためやや遠回り。先日通った横の通りからトレヴィの泉に入る。

さすがにまだ9時頃とあってすいている。

ホテルまで戻る途中食料品店“Castroni”に寄り、ちょっとだけ買い物をする。

 

11時30分発のFrecciarossaでミラノに向かう。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma

Booking.comで予約、Single 89ユーロ(1泊)。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなので、最近はローマではもっぱらこのホテル。

 

◆食べる

  • お店の名前 Hostaria Da Vincenzo, Via Castelfidardo 6 Roma

ホテルから近い魚料理の店。

食べたもの Y君につきあって最初にビールで乾杯(7ユーロ×2)。

前菜はスカンピとスズキの生仕立て(15ユーロ)、2つのお皿に分けてくれる。いずれも美味しい。

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プリモはトマトソースの海の幸スパゲティ(13ユーロ×2)。

ドルチェはティラミス。

ワインはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのシャルドネ(22ユーロ)。

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水、カフェ、パンを含め二人で96ユーロ。

 

  • お店の名前 Al Forno della Soffita, Via Piave,62/64 Roma

http://www.alfornodellasoffitta.it

ピッツェリアというよりはピッツァもあるトラットリアという感じの店。

少し早いが19時すぎ入店、すいていたがそのうち混み出し満席となる。

食べたもの 前菜にムール貝・アサリのワイン蒸し。ピッツァは本日のピッツァ(13ユーロ)を注文、真ん中にモッツアレラがドンと乗っている。このモッツアレラが美味しい。ほかには生ハム、ルッコラ、ミニトマトなど。

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Y君は木こり風キノコのピッツァ(9ユーロ)。

乾杯にはY君はビール、自分はプロセッコ(各5ユーロ)。ワインはカンパーニャのモラビアンカ・ファランギーナ(25ユーロ)。

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水、カフェを含め2人で75ユーロ。

 

  • お店の名前:Armando al Panteon, Salita dei Crescenzi,31 Roma

2012年11月、ローマに住んで3ヵ月目の友人Nさんに連れて行ってもらったパンテオン近くの店。今回は2回目。ローマらしい料理を食べられる店らしい。予約をとるのが中々大変な人気店。

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食べたもの 前菜は生ハム・サラミ盛合せ(12ユーロ)をシェア。

セコンドはサルティン・ボッカ(16ユーロ)、

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ラムチョップ(18ユーロ)、付け合わせはチコリ(5.5ユーロ)。

 

ワインはピエモンテのシャルドネ(25ユーロ)。

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パン、水、ドルチェ、カフェを含め2人で94ユーロ。

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  • お店の名前 Trattoria Da Gildo, Via della Scala, 31A Roma

3日目のランチで訪問。別の店に行くつもりだったが道に迷い第2候補のこの店の前に出た。

外の席が一杯だったので中のテーブル、落ち着いた感じだ。

食べたもの 前菜はメロン、ルッコラとペコリーノ(7.5ユーロ)をシェア。プリモは2人ともムール貝、アサリ、ミニトマトのスパゲッティ(13ユーロ×2)。

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コペルト、水、ワイン1/4を含め44ユーロ。

◆買う

トローネ、レモンチェロのキャンディなど計70ユーロ

お店 ZUCCHERO, Piazzale Stazione Tiburtina (要するにFSティブルティーナ駅ナカ)

ナポリの会社の直営店。今まで食べたトローネの中で我が家での評価はNo.1。ローマではここでしか扱っていないようだ。

 

フルーツティー    家族へのお土産に4種類購入、4.1×4=16.4ユーロ

お店 Castroni, Via Nazionale, 71

この店には食品関係のお土産品の品ぞろえ良く、ローマにくるたび立ち寄っている。

店内にはワインも飲めるカウンターがあり、奥にはテーブル席もある。

 

記念すべき20年目のイタリア訪問は

1998年2月~3月、初めてのイタリア旅行から今年で20年目。途中、2003年は南仏に行くのにあえてミラノから列車で(列車トラブルで一部モナコまでバスの振替だったが)ニースに向かうということで1日弱イタリアに足を踏み入れたこと、そして2010年8月~9月続く2011年10月~12月、ペルージャに滞在したことも含めると今年も行けば20年連続《イタリア訪問》となる。

 

さて、記念すべき20回目、どこに行こうか考えたが、ある程度行きつくしていて行ってないところはやや行きにくいところばかりだ。

 

昨年はイタリア初めての友人をガイドするような格好で定番のローマ、フィレンツェ、ミラノを周り、友人が仕事の関係で帰国した後フィレンツェで数日すごし《チョイ住み》の気分を味わった。なかなか良かった。

 

いろいろ考えて今年は周遊せずに1週間午前中は学校に通い午後からフリータイムということで《チョイ住み第2弾》をすることにした。

場所をどこにするか考え、あまり小さな町、見どころが1、2日で終わってしまいそうな町を避け、ローマかフィレンツェということで学校を探してみる。

その結果、昨年同様フィレンツェに行くことにした。

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フィレンツェなら見どころは多いし、ピサやボローニャなど午後からでも往復できる。

また。懐かしのペルージャも近い。

 

ヨーロッパは春〜初夏がいいという。今まで4月~6月には行ったことがないので今回は5月に行くつもりだ。

《チョイ住み》ならアパート暮らしもいいと思うが、そうすると食材を調達し自炊してしまい、学校以外でイタリア語を実践する機会が減ってしまうので、ホテル泊まりでバールやトラットリアなどでお店の人とコミュニケーションするつもりだ。