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Parma(パルマ) 2014/11/18~19

 

Parma(パルマ) 2014/11/18~19

◆行く

パルマは2度目。ただし、初めての時は2002年9月、ジェノヴァからマントヴァへの途中に数時間の滞在でドゥオモと洗礼堂を見てランチをしただけ。

そこで今回は1泊してパルマを楽しむことにした。

今回の旅では、イタリア語講座の人たちとローマで合流することになっていたが、そのうちの一人Mさんがクレモナから日帰りでパルマ往復するということで日程を合わせた。

 

前泊地ピエンツァからバスでシエナに出て11時18分発の列車に乗る。フレンツェで乗り換えの時間があるので駅中のバールでピッツァとカフェルンゴで腹ごしらえ、13時30分発のヴェネツィア行きのFrecciargentに乗る。ほぼ満席だ。ボローニャでピアチェンツァ行きにまた乗り換えだ。

 

ピエンツァを出てから雨が降ったりやんだりだったが、Castelfrancoという駅に停まった頃(14時45分頃)気づいたがすっかり晴れて、雲もほとんどない。

席が空いたほうに代わったが、窓からの太陽がまぶしい。

 

予定より数分遅れで到着、駅を出てからは勘というか記憶で進む。

チェントロまで行ったがホテルの具体的な場所がわからないのでインフォメーションで尋ねるとちょうど裏側とのこと。

15時45分チェックイン、ピエンツァからは6時間半もかかったことになる。

 

◆近くを探索

さっそくホテルを飛び出し、かつてペルージャでお世話になったYさんからのメールで『死ぬまでにもう一度行きたいリストランテの一つ』と教えてくれたリストランテ探しと翌日会うMさんとの待ち合わせ場所を確かめるため町歩き。

リストランテは割と簡単に見つかったが、待ち合わせ場所はちょっと勘違いをしてガリバルディ通りをずっと行ってみたがわからず、戻ってきて何とホテル近くのガリバルディ広場だと気づいた。

おかげでかなり町の雰囲気がわかった。

 

 

 

◆蘇らない記憶

ドゥオモに行ってみる。まだ開いていたので中に入ってみたが12年ぶりのせいか全く覚えていない。

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クーポラの天井画、コレッジョ作《聖母被昇天》とアンテラミ作の彫刻《キリストの降架》など、まるで初めて見るようだ。

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洗礼堂も開いていたものの明日にまわすことにした。

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◆さらに散策

チェントロの南の方を散策、ここは初めてのエリアだ。通りの左右には店も多くかなりにぎわっている。

エノテカがあったので入り、Franciacoltaの泡を立ったまま飲む(4ユーロ)。アペリティーヴォではなく何もつまみがつかないので、グリッシーニを頼む。

地元の人ばかりで、しかも本当に酒屋の一角という感じの店だ。

 

◆待望のジベッロ産の生ハムにありつく

いったんホテルに戻り、19時半すぎ夕食に出かける。当然Yさんから教えてもらったリストランテに行ってみるがどうやら定休日のようだ。さっき下見を兼ねてその店を見つけたとき何となくそんな雰囲気もあり、出がけにレセプションでいくつかの店を教えてもらい、地図ももらっていたのでそちらに向かう。場所は、先ほどのエノテカの界隈だ。

 

そのうちの1軒、小路の奥の店に行ってみたが外に出ているメニューを見るとちょっと安めなのでパス、美味しいクラテッロを食べるためだ。

結局、エノテカと同じ通りにあるお総菜屋さんがやっているトラットリアに決める。

 

入口はまさに惣菜売り場だがその奥がトラットリア。すいていたがそのうちどんどん席が埋まってきた。

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絶対に食べたかったのは、パルマ近郊ジベッロ産の生ハム(culaterro di ziberro)、飲みたかったワインは地元のランブルスコ。注文するときグラスで勧められたがそれを断りボトルで頼む。

生ハムはかなりの量だったが、パルマ再訪の目的でもありランブルスコで喉をうるおしつつ完食。大満足だ。

 

◆翌朝はサン・ジョヴァンニ教会と洗礼堂へ

旅先ではいつも早め、といっても休みの日に家にいるのと同じくらいの時間だが、朝食をとり、散策、町歩きに出かける。

早すぎたのか、洗礼堂はまだ閉まったままだ。

そこでドゥオモ奥のサン・ジョヴァンニ教会へ行く。内陣で写真を撮ろうとしたら内陣にいるのがダメなのか珍しく注意された。

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ここにはコレッジョの作品があるはずだけれど、どこにあるのかわからない。

ドゥオモ前広場からの小道に入ると清掃車がいたので広場へ戻ると9時を過ぎていて洗礼堂が開いていた(入場料6ユーロ)。

 

 

中に入ると、クーポラ部分が空に向かっていく感じだ。頭を上げ、見渡す。

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◆コレッジョの部屋へ

次はコレッジョの部屋(Camera di S.Paolo)を探すが、ガイドブックの写真で見たそれらしい門があり、どうも右の建物がそうらしい。

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入って2部屋目まで進むと係りの人がやってきて入場券売り場に案内してくれる。どうやら気づかないままコレッジョの部屋に入ってしまったようだ(入場料2ユーロ)。

第1室は《最後の晩餐》、大きな部屋にはフレスコ画。そこから折り返す。

 

一つ一つの部屋にはその装飾について説明があるがよくわからない。

外に出て奥へ行くとまるで公園のような閑静な庭がある。表の道路側からは中にそんなスペースがあるとはとても信じられない。

 

外に出ると大きな通りと広場、その向こうには国立絵画館ピロッタ宮の建物。

近くへ行ってみるとイタリアではおなじみのメルカートが開かれている。規模が大きく、店の数も多い。

『どんなものがあるかなぁ』と一通り見てみたが衣料品がほとんどだった。

 

◆ドゥカーレ公園

いったんホテルに戻ってチェックアウト、荷物を預けて再び出かける。

今度は、川の向こうのドゥカーレ公園だ。公園の右手奥にはどっしりとしたドゥカーレ宮殿が見える。

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公園はものすごく広々としていて、また平日の昼間ということもあって人影もまばらでゆったりとした気分になる。

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公園を出て近くのトスカニーニの生家に行ってみたが中には入らずチェントロへ戻る。

 

◆クラスメートとフォカッチャのランチ

今回の旅は、イタリア語講座のクラスメートと時期を合わせ、2日後に4人でローマで1日すごすことになっているが、ここパルマではそのうちの一人Mさんと会うことになっていた。

彼女はクレモナの友人宅に泊まっていてパルマの友だちに会うとのことでお昼を一緒にすることにしていた。

ガリバルディ広場で13時半待ち合わせだったので少し早めに行ったところ、ちょうど向こうからやってきて、お互い手を振り授業以来1週間ぶりの再会。

どこでランチをしたらいいのか考えていたが、Mさんはパルマ滞在の経験があり、勝手を知ったかのように学生が多いというフォカッチャの店に連れて行かれる。

混んでいたらしい店はちょうど多くの客が出るところ、奥の方のテーブルに座ることができた。

種類が多く、迷ったがMさんのアドバイスも受け、pesaola(牛肉のワイン漬け)にモッツァレラ、ペペローニのフォカッチャ、それと赤ビールを注文。

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いずれもうまい。

15時すぎ、Mさんはパルマ在住の友人と待ち合わせとのこと、店を出て先ほどのガリバルディ広場に戻って写真を撮り、明日のローマ行きの列車を確認して別れる。

こちらもホテルに戻ってスーツケースを受け取り、駅へ行く。

15時58分の列車に乗り、40分足らずのModenaへ向かう。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Button ★★★ Borgo della Salina,7, Parma

Expediaで予約を探す Single 70ユーロ

 

◆食べる

お店の名前 Trattoria Salumeria Sorelle Picchi, Strada Lunghi Carlo Farini,27/A, Parma

 

食べたもの この町では外せないクラテッロ・ディ・ジベッロ(15ユーロ)、ものすごい量だ。

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パルミジャーノ・レッジャーノ(6ユーロ)、固まりが4個、これもすごい。

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ジュゼッペ・ヴェルディ風のリゾット(9.5ユーロ)、クラテッロ、ポルチーニ、さや入りの豆が入っている。

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いずれもうまい。

ワイン ランブルスコ(12ユーロ)。カメリエーレはグラスを勧めてきたが、クラッテロとの相性を考え、どうせ何杯も頼むならボトルの方がいいと考えた。少しだけ残す。

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水、カフェ、コペルト込みで50.5ユーロ。

 

お店の名前 Frank Focaccia, Piazzale San Lorenzo, 9/a

フォカッチャの店、実は名前は憶えていないが、地図からみてここではないか、と。

フォカッチャとビールで7ユーロくらい。

 

 

◆買う

Nespressoのカプセル11本43.1ユーロ Nespresso Boutique Parma,Piazza Garibaldi, 23, Parma

為替レートにもよるが、日本で買う2/3くらい。このあと行くモデナ、ローマで買っても良かったが早めに買っておいたほうが安心。

家族へのお土産で10本買うつもりで会計するとき、期間限定だか新商品だかで勧められ1本追加。

イタリアからの返信の速さに驚く

先日、イタリア語講座のクラスメートからシチリア旅行のお土産としてトローネをもらった。トローネはイタリア各地で売っていて、カブレーノもよく買ってくる。家族も大好きなようだが、『柔らかくて、できれば切らなくてすむ個装がいい』という。

Torrone

今回もらったのは個装ではないが柔らかくて実に美味しい。家族からは『この美味しさなら切ってでも食べる』と、次回イタリア旅行で買ってくることをリクエストされる。

来月イタリアに行くので同じものを買ってきたいが、パッケージを見るとメーカーはナポリにあるようだ。

となると、ナポリに行けば買えそうだがその予定はない。お土産をくれたクラスメートに訊くと『ナポリの空港で買った』とのこと。

 

ナポリの製品を、今回訪れるローマ、フィレンツェやヴェネツィアで見つけるのは至難の技だ。

 

メーカーのHPに取扱い店舗が出ているかもしれないと思って見てみたが、ない!

そこでダメもとで《問い合わせ》フォームでメール。この簡単な文章をイタリア語で書くのに辞書を引き引き悪戦苦闘したのだが・・・・。

 

そのわずか18分後(気づいたのは1時間後ではあるが)メーカーからの返信があった。

これには驚く。

それには、ローマでの取扱い店舗が分かりやすく書かれていた(このほかにも下記製品サイトも)。

近くにも行ったことがあるので迷子にならず買ってこられるだろう。

それにしても、この対応の速さには驚いた。イタリア人もやるものですね。見直しました。

 

製品サイト www.perledisole.com

Pienza(ピエンツァ) 2014/11/17-18

 

Pienza(ピエンツァ) 2014/11/17-18

イタリアへ行き始めて17年目、17回目の旅だった今回、初めて訪れたのはピエンツァ

14年前にモンテプルチアーノからシエナに向かう途中に乗っていたバスが停まり、『今度はここに降りてみよう』と、それ以来訪れようとずっと考えていた。

ピエンツァはルネッサンス期にこの町出身のピオ2世によって造り変えられた小さな町で世界遺産にも登録されている。このことも行きたかった理由だ。

 

今回の旅では、当初はシエナ→ピエンツァ(泊)→モンテプルチアーノ(乗換え)→キウジィというルートを考えていたがキウジィまでのバスの便が恐ろしく良くないことがわかり全体の日程を変えてシエナから往復することにした。

 

◆シエナからのバスに一苦労

前泊地はフィレンツェ。シエナからのバスはFS駅から出るのでフィレンツェからあえて電車に乗る。11時10分発の電車は少し遅れ、シエナに12時45分到着。電車を降りてからバスの発車時刻まで30分あるので悠々だと考えていた。

とりあえず駅の外に出て、雨の中スーツケースを転がしながらバス停を探すが《モンテプルチアーノ行き、112》の発車場所が全くわからない。何人かに尋ね、このあたりだということ、乗車券は駅の中で売っていることを教えてもらう。

バス券を買う時に発車場所を訊くと『駅の左側』としか教えてくれない。再び外へ出て何人かに訊くが『知らない』との返事。意を決してちょうど来たバスの運転手に尋ねると『この場所から。もうすぐ来るよ。』と言われほっとする。

 

バスは定刻に来た。運転手に『ピエンツァまで』と言ってスーツケースを下に入れてもらう。

 

トスカーナ特有のなだらかな丘陵地帯が見えるはずだが、雨のせいで車窓からの景色ははっきりしない。残念だ。

 

1時間以上乗り、定刻より少し遅れて14時半ごろホテル近くのバス停で降ろしてもらう。

 

◆ピエンツァ町歩き

チェックインして目と鼻の先にある町へすぐに出かける。町の入口でちょうど日本人のツアー客と一緒になった。添乗員の声が聞こえたが40分の観光のようだ。

 

一群はまっすぐ行く人が多そうだったのですぐ右にまがりオルチャ渓谷の景色がいいゴッツァーニ通りに出る。

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確かに景色は良さそうだが何しろ雨で見通しがあまりきかず感動するほどではない。

一時、小路で風が強く吹き、そのとき傘の骨が折れたようだ。

ドゥオモの横に出たので抜けるとそこが町の中心地。ロッセリーノ通りに出る。細い中世っぽい通りに面した店はほとんど閉まっている。

1軒の食料品店が開いていてパニーノの貼紙があったので遅いランチにする。生ハムとペコリーノのパニーノを作ってもらい、赤ワインを1杯頼んだ。店内には、サラミ、チーズやオリーブオイルがあったのでまたあとで来ようと思い何時までやっているか訊く。

 

腹ごしらえもできたので町歩き再開。

といってもすぐ近くのサン・フランチェスコ教会ドゥオモだけだ。そう広くもないピオ2世広場は敷石の工事中で、ピッコローミニ宮は何と前日から月末まで休館だった。これは大誤算。

ピッコローミニ宮

ピッコローミニ宮

 

 

 

 

 

 

 

ドゥオモ

ドゥオモ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サン・フランチェスコ教会もドゥオモも中に入るとツアー客の日本人だけだ。

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そのあとは町の中央を通るロッセリーノ通りから折れる小路をいろいろ行ってみるが、小さな町なのですぐに終わってしまう。

 

雨、風がひどいのでいったんホテルに戻ることにした。入口付近ではツアーの人たちがバスに戻るところだった。

 

◆夕方の町もひっそり

1時間ほど休んで買い物やら夕食のリストランテ探しも兼ねて17時半ごろ再び町へ。

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相変わらず休んでいる店が多い。さっきが単に昼休みだったのではなく月曜午後のため休みらしい。中にはピッコローミニ宮休館と合わせたのか2週間も休んでいるリストランテも数軒あった。全体にひっそりしている。

そんな中、昼過ぎにパニーノを食べた食料品店でサラミと缶入りのオリーブオイルを買う。ここはペコリーノチーズも本場なのでそれらしき店が開いていたので購入。

風雨は依然強く、雷も鳴りだす。

いったんホテルへ戻る。

 

◆チェーナもひっそり

おなかがすいてきたので少し早いが、19時半頃とにかく出かけ、門から近い“Trattoria Da Florella”で夕食。

閉まっているリストランテが多いのを物語るように、この店は入った時は他の客がだれもおらず帰るまでに1人きただけというさびしいチェーナだった。とはいえ、味はまぁまぁ良かった。

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◆朝は大きな虹

翌朝は晴れ。朝食前に散歩のため町に行く。昨日と同じルートで渓谷を見下ろすところに出ると何と虹の根っこがドーンと立ちあがっているのが目に入ってきた。

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『これはすごい!!』

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うしろを気にしながらムーラ通りを進み振り返ると虹は大きく成長し、ドゥオモの鐘楼を包むように空に広がっている。

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景色のいいはずの山々より素晴らしい。さらに行くと、虹は大きく天空に描かれている。

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《早起きは三文の徳》というやつか、それとも頑張って来た割には閉まっているところが多かったための《お詫びのしるし》なのだろうか?

チェックアウト時にこの虹の話をしたら『イタリア人は虹を見ると何かいいことがあると信じている。』と言っていた。

 

9時19分のシエナ行きのバスに乗ってピエンツァをあとにした。

 

途中の天気は相変わらず晴れたり降ったりだったが、この日の午後以降帰国するまでパルマ、モデナ、ローマは良い天気だったのはこの虹のご利益か?

◆泊まる

ホテル Residence San Gregorio ★★★ Twin 67.5ユーロ(Booking.comで予約)

ピエンツァの町の外だがシエナからのモンテプルチアーノ行きのバス停そば。町のMurello門にも近い。

部屋は良かったが、廊下の照明のつけ方、朝食の場所を教えてくれず、訊こうとしてもレセプションに人がいないことが多くあまりいい印象はない。

 

◆食べる

お店の名前 Trattoria “Da Florella” Via Condotti,11 Pienza

客は誰もいない。『予約しているか?』と訊かれ『No』と答えると2人席をあてがわれた。不思議なことにこのあと来たのは一人だけ。

食べたもの 前菜はトスカーナのサラミ類盛り合わせ(10ユーロ)、オリーブやブルスケッタもあり、また盛り付けもきれいだ。

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プリモはラグーとポルチーニのPici(9.5ユーロ)、これはめちゃくちゃうまい。Piciの歯ごたえもいい。

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ワイン Rosso di Montarlcino, SASSELLINO 2008, il Poggiolo(375ml, 12ユーロ)

コペルト、水、〆にカフェで35.9ユーロ。

 

◆買う

お店の名前 Nannetti&Bernardini, Corso il Rossellino, 81 Pienza (パニーノを食べた店)

買ったもの 猪のサラミ、缶入りオリーブオイル、各6ユーロ

 

お店の名前 Enoteca Marusco e Maria, Corso il Rossellino, 14 Pienza

買ったもの ペコリーノチーズ(10ユーロ)

Firenze(フィレンツェ)2014/11/16

Firenze(フィレンツェ)2014/11/16~17

◆行く

2014年イタリアの旅3日目はペルージャからフィレンツェへ。

2010年夏にペルージャ短期留学の前は旅行で3回訪れ、2010年はペルージャに行く直前2泊、滞在中は何回か日帰り。2011年のペルージャ滞在中も何度か、そしてそれ以降も2012年11月にも1泊で訪れているので2年ぶりだ。

ペルージャ11時41分発の列車でフィレンツェに向かう。車窓から見える空は雲がきれ晴れる。途中テロントラあたりで雲が広がってきたもののフィレンツェに近づくころにはまた晴れてきた。

列車は少し遅れて13時45分サンタ・マリア・ノヴェッラ駅到着。

ホテルに向かうが日曜とあって人出がすごい。

14時ちょっと前にホテルにチェックイン。

◆まずはミケランジェロ広場へ

ランチをすませてから大好きなミケランジェロ広場に行くつもりだったが、以前行った店は場所がわからなかったり、混んでいたりしていたので空腹のまま広場に向かう。

ネリ通りの途中でアルノ川岸へ出てグラッツェ橋を渡る。川岸の大きな通りから右に入りトラットリアやワイン・バーなど固まっている一角を過ぎサン・ミニアート門を上がって行く。幅広のゆるやかな階段の道を上がるとミケランジェロ広場だ。

15時すぎ広場に到着。

ここは人出が少ない。いつものように市内を見下ろす。ドゥオモが主役の素晴らしい景色は何度見ても見飽きない。

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広場をあとにして山の上の教会、サン・ミニアート・アル・モンテ教会へ。ミケランジェロ広場からすぐなのにここは初めてだ。

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ファサードはおもちゃのよう、きれいだ。中は暗い。両サイドのフレスコ画、十字架礼拝堂、クリプタなどを見る。

 

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ミケランジェロ広場からは少し後ろでしかも一段高いのでここから見る旧市街も素晴らしい。

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◆遅めのランチ?

帰り道、行きに通りがかり外にまで人があふれていて気になっていた店“La Prosciutteria”がすいていたので入る。

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店内に掲げられているメニューをみると《生ハム盛り合わせ》が2人前となっていたがそれを半分にしてもらい、キャンティDOCGをグラスで注文。盛り合わせにはパンまでつきランチとしても充分。

◆変身したメルカート

フィレンツェに来るたび中央市場(メルカート)に寄っているがこの日は日曜のせいかお店のある1階には入れずやむなく2階に行ってみた。

2階はメルカートとはほど遠く、いわばおしゃれな空間に変わっている。

生ハム、魚、チーズなどをつまみにした店がほとんどでフードコートだ。

 

夜ここにきてもよかったが身体が疲れ気味なので気分が合わなそうでやめた。

いったんホテルに戻り一休み。

 

◆夕食

夕食には少し早いが19時頃出かけることにしてレセプションのおば様に近くのリストランテを教えてもらったのが”Paoli”。

(これまで行ったことはなかったが名前だけは記憶があった。イタリアに行き始めたころに購入したFIGAROの『イタリアレストラン』で紹介されていた。)

早い時間なのにもう客は入っている。

建物はかなり古そうだ。店内のフレスコ画など歴史を感じさせる。お店の人に『この建物、古いですねぇ』というと『1300年代に建てられた』とのこと、納得。

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帰り道はドゥオモなど寄り道して21時ごろ戻る。チェントロに宿をとるとこういう点が便利だ。

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◆翌朝またメルカートへ

11時にはピエンツァへ移動するため電車に乗る必要があるのでフィレンツェでの時間はあまりない。

まず駅に行きシエナまでの切符を購入、帰り道メルカートへ寄る。

 

以前にも買ったことのあるドライトマトを買うために食料品店“Conti”を探し回る。

何回行っても自分がどこにいるのか、目指す店がどこにあるのか迷ってしまう。

場所を教えてもらってドライトマトのみ購入。

帰りに別の店の前で日本人女性に声をかけられ話をする。革職人として勉強のかたわらここで働いているとのこと。

はじめ『お土産に何か・・・』と勧められたが『まだ旅は始まったばかりなので』とやんわりとお断りしたが、店の中をみるとBolognaのチョコレート”MAJANI“があったので量り売りで適当に買う。ほかにトローネを買ったが少し安くしてくれた。

 

◆クーポラに上がるのはあきらめる

メルカートをあとにしてドゥオモ近くを通る。

前期のイタリア語講座で取り上げられた《ドゥオモの謎 クーポラはどのように作られたか》を確かめるために来る前は『クーポラに上ろうかな』と思っていたが時間がきびしそうなのでとりやめる。

そのままアルノ川方向に進みポンテ・ヴェッキオを渡ってピッティ宮まで散策。

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近くに洋品店がありウィンドウに飾られていたマフラーが目についたので開店を待って帰りに寄り、家族へのお土産として購入。

ホテルに戻りチェックアウト、小雨の中、駅へ向かう。

 

◆泊まる

ホテル Axial(★★★), Via dei Calzaiuoli 11, Firenze

Single 66ユーロ、Booking.comで予約。

ここには2年前に泊まったがドゥオモのそば、駅からも近く良かったので再訪。

 

◆食べる

  • お店の名前 La Prosciutteria, Via dei Neri 54r, Firenze

食べたもの 前菜盛り合わせ1人前(5ユーロ)、店内に掲げられているメニューでは2人前だったものを半分の1人前でお願いしたもの。この盛り合わせにはパンまでつき遅いランチとしても十分すぎるほど。ワインはグラス売りが各種類あった中からキャンティDOCG(4ユーロ)を注文。

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  • お店の名前 Ristorante Paoli, Via dei Tavolini, 12/R, Firenze

食べたもの 前菜は野菜のオリーブオイル漬け盛り合わせ(10ユーロ)。

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プリモはゴルゴンゾーラのニョッキ(12ユーロ)。

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昼食が遅かったのでセコンドはパス。ワインはハウスワインのキャンティDOCGハーフボトル(10ユーロ)。コペルト、水、カフェ含めて38.5ユーロ。

 

◆買う

買ったもの ドライトマト 10ユーロ(お土産として。メルカートのContiにて)。

このドライトマトは小粒で塩気もきいているので料理用というよりはつまみとして重宝。

MAJANIのチョコレート、トローネ 23ユーロ(メルカートのLombardiにて)

女性ものマフラー(フィレンツェ近くのプラートで織られたもの、Baroni Gran Michelにて)

Modena Ristorante da Danilo

 

Modena (モデナ)  2012/11/22

お店の名前 Modena Ristorante da Danilo, Via Coltellini,31 Modena

Modenaには2007年訪れたがその時チェーナをした店《FINI》は残念ながらチェントロから移転してしまったようだ。この店(da Danilo)は町歩きの際見つけていたのと泊まっていたホテルのレセプション氏に『美味しい店は』と尋ねるとここの名前が出てきたので訪問。

地元の人で混んでいたが一人だったのでオーナーが『ちょっと待って』と言いながら席を用意してくれた。

 

◆食べたもの

前菜としてAntipasto della Casa (12ユーロ) プロシュート、サラミ、チーズの盛合わせ。

Modena da Danilo Antipasto

 

 

プリモはTortelline con Aceto Balsamico (7.5ユーロ) バルサミコの香りがいい。

Modena da Danilo Primo

 

 

セコンドはカルパッチョ、ルッコラとパルミジャーノ、バルサミコかけ (13ユーロ) 生肉ではあるがビネガーがきいているのか、まるでサラダのようだ。

Modena da Danilo Secondo

 

 

 

ドルチェはマチェドニア。

ワインはランブルスコのハーフ

Modena da Danilo Vino

 

 

お勘定を頼んで勘定書を見たら端数カットしてありコペルト、水込みで40ユーロ。

雰囲気、対応、味もよかったので2014年11月再訪。

Firenze La Prosciutteria

Firenze(フィレンツェ)2014/11/16

 

お店の名前 La Prosciutteria, Via dei Neri 54r, Firenze

 

フィレンツェに行ったらいつも足を向けるのがミケランジェロ広場。

この日もホテルにチェックイン後まず向かう。その途中で見つけたのがこの店。

午後2時すぎだったが外にまで客があふれていた。

ミケランジェロ広場からの帰り道、すいていたので入る。

IMG_2197 La Prosciutteria

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◆食べたもの 前菜盛り合わせ1人前(5ユーロ)、店内に掲げられているメニューでは2人前だったものを半分の1人前でお願いしたもの。この盛り合わせにはパンまでついていて遅いランチとしても十分すぎるほど。

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ワインはグラス売りが各種類あった中からキャンティDOCG(4ユーロ)を注文。

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今年のイタリア行きは?

17年前(1998年)に初めてイタリアを旅してから魅せられ毎年長靴のどこかを訪れている。行ったところも多いので最近は『○○に行く』というよりは『途切らせないため?とりあえず行く』という感じかもしれない。

Bologna ネプチューンの噴水①

PCが壊れ次のPCを買うまでの間、タブレットでいろいろ航空券やホテルなど情報チェック。そんな中で休みがとれそうな時期の直行便航空券が一瞬安くなったので迷わず購入した。
ということで今年もイタリアに行くことにする。

とはいえどこに行くかはこれから考えるつもり。久しぶりにヴェネツィアおよび周辺をローマからペルージャ経由で周遊するか、場合によっては半分ローマ&ペルージャ、残り半分をローマから往復でクロアチア、マルタなど近くの国もありか。

PCが壊れた

2週間ほど前Caserta旅行記をupした直後からPCが立ち上がらくなってしまった。
何度やってもだめだ。

6年前購入した時に付いていたサポートガイドが見つかり読んでみたがメーカーのサポートデスクに訊くしかなさそうだ。
電話して状況を説明し先方の指示に従って30分奮闘したものの結果は『ハードディスクが壊れていて復旧不能』とのこと。
すべてのデータがパーだ。外付けHDDにバックアップを取っていたものもあるがここ1~2年のものは完全消失してしまった。

ということで新しいPCを買うまで旅行記更新はしばらくお預けです。

(この文章はタブレットで作成)

Caserta (カゼルタ) 2011/12/10~11

 

Caserta (カゼルタ) 2011/12/10~11

 

◆行く

サレルノから電車でちょうど1時間、18時28分に到着。ホテルにチェックイン後、夜の新市街のチェントロに行ってみると、ここにも巨大なクリスマスツリーがきらめいている。ツリーはダンテ広場の真ん中にあるが交差する通りのイルミネーションもきれいだ。

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◆世界遺産の《王宮と庭園》

カゼルタに泊まったのは世界遺産の《王宮と庭園》をゆっくりと見るためだ。帰りの電車は16時すぎなのでちょっとたっぷりすぎるが。

 

9時にホテルから王宮に向かう、すぐそばだ。途中ぱらぱらと雨が降ってきたが傘をさすほどではない。

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横に広い壮大な建物を眺めながら正面入り口に入り左手の売り場で入場券を買う(12ユーロ)。

そんなにいるわけはないが王宮庭園のほうが14時半と早く終わるのでまず建物を出て庭園に行く。まっすぐ続く庭園は途中から川のような水路が見え、さらにその奥に何かありそう。そこまではるか遠くだ、手元の《歩き方》によると3kmあるようだ。

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雨の心配もなくなったのでゆっくりと歩く。まだ早い時間なのでそれほど観光客がいるわけではない。むしろ朝のジョギングを楽しんでいる人たちが多い(庭園だけの入場料は3ユーロ)。自転車の人たちもいる。たまに車も通る。

 

◆広い庭園

ヴェルサイユ宮殿の庭園を参考にしたというだけあってとにかく広い。緑の芝生の部分がすぎると上の方から流れる水路がある。近づいて見てみると鯉が泳いでいた。さらに進むと上流と段差があり滝になっている。その部分の彫刻のイルカの顔がちょっと恐い。

 

30分ほどで《Fontana di Eolo、エオロの泉》に着く。

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かなりたくさんの彫刻がある。そこから10数分で《Fontana di Venere e Adone、ヴィーナスとアドニスの泉》だ。ヴィーナスを抱くようにして見つめるアドニスの表情が真剣そう。

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歩き始めてから45分ほどで一番上の《Fontana di Diana、ディアナの泉》に着いた。その上は《grande cascata、大滝》で、そこから優雅に水がこの泉にそそがれている。この泉の彫刻はすごい。

右に月の女神Diana、2人の女性が女神のヴェールをとろうとしているのに対し6人が逃げ惑っている彫刻がある。左では角の生えた鹿のような顔を持った猟師を10頭の犬(狼?)が取り囲んでいる。両方とも動きを瞬間的に切り取ったような迫力ある彫刻だ。

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ここから振り返り王宮を見ると、はるか遠くだ。このころには薄日がさしてくる。

右手にイギリス庭園があったので入ってみる。ここも相当広そうだ。全部まわるつもりはなかったので手前部分を遊歩道に沿って15分ほど散策。訪れている人は少なく見かけたのは10人にも満たない。

今度は王宮を見ながら戻る。あまりにも距離があるので馬車を利用しているグループもいる。馬車4、5台見かけた。そのうちの1台の馬がやたら一生懸命走っていた。

 

◆王宮

約2時間で王宮に戻り、王宮の中を見る。2階に上がる階段が幅、傾斜ともゆるやか、優雅で何となくイメージとしてマドリッドの王宮に似ている。2階のかなりの部屋を見たが《アストライアの間》、《玉座の間》などは壁一面金細工、天井には大きな絵と豪華けんらんだ。

ぐるっと回って、春夏秋(ぶどうの葉)冬(雪で白っぽい)の部屋。寝室は大きいが眠ってしまえば同じ、むしろ大きすぎて冬は寒いのでは?と余計な心配をする。

建物は横長なので一度見た部屋をまた反対側からみる。大きな寝室、読書室、それに図書館が3部屋もあり本棚には当時と思われる本がぎっしりだ。相当の数だろう。

 

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それから肖像画の部屋、動物画の部屋、プレゼーピオなどみておよそ1時間の見学を終える。

 

◆町歩き

ローマに戻る電車まで4時間くらいあるので昨夜出かけたチェントロへ行く。

昼間のクリスマスツリーは色が変わってグリーンだ。クリスマスが近いせいかマッツィーニ通りのお店は日曜なのに半分くらい開いていた。

ドゥオモを見たあと、昼食をとってからゆっくりと散策をする。マテオッティ広場には常設の新しい市場があるが営業しているのは数軒のみ。トリエステ通りには白いテントのイベントの店と骨董市が行われている。

◆ペルージャへ帰る

サレルノ~アマルフィ~カゼルタの3泊4日の旅を終え、ペルージャに帰る。

ローマ・テルミニ行きのESは少し遅れて発車。遅れを取り戻して欲しいと思ったがテルミニの手前で入線待ちか、4~5分停車、ハラハラしたがほぼ定刻に到着。

ペルージャ行きの電車はまったく遠くのホームなので移動に時間がかかり発車5分前に何とか乗り込む。

20時17分、ペルージャ到着。

 

◆泊る

ホテル Hotel Jolly Caserta, Viale Vittorio Veneto, 13 Caserta

Booking.comで予約、Twin(Single use) 50ユーロ

 

◆食べる

特筆すべきことなし。

Amalfi(アマルフィ) 2011/12/9~10

 

Amalfi(アマルフィ) 2011/12/9~10

◆行く
2度目のペルージャ短期留学、1度目は週末といえば旅行していたが2度目のこのときはあまり出かけなかったものの最後の月12月に祝日(聖母無原罪の御宿りの日)もあって連休となったので南へ3泊4日の旅に出かけた。目的地はアマルフィだ。ただ、ちょっと時間がかかるので手前のサレルノで1泊していた。

明日からの天気が悪そうなので早めにアマルフィに行くことにする。ホテルで『アマルフィ行きのバスの発車時刻が9時、次は10時』と教えてもらい、9時のバスに乗ることにしてチェックアウト、しばらくロビーで時間調整。何しろホテルからバス乗り場が見えるくらいの近さだ。それでも15分前にバス停に向かう。

◆ひたすらバスを待つ
そのうち来るだろうと待つがなかなか来ない。市内バス、今回乗るのと同じブルーのバス(SITA)もどんどん来るがアマルフィ行きは来ない。10分経ち、20分経ち、9時半になったころには『もう10時発を待つしかないだろう。』と開き直る。ぱらぱらと小雨が降ってきた。一時屋根のある駅の方に移動、食い入るように入ってくるバスを見る。
ついに10時になるがそれでもこない。いささか不安になった。『道路事情か何かで今日は運休だろうか?それともバス停が臨時的に変わったのだろうか?(ナポリ行きのバス停の変わったことが掲示されていた)』

◆バスの旅
10時08分、ようやく待望のアマルフィ行きのバスが来た。
1時間20分もたちんぼで待ったことになる。ずっと立っていたので何も考えずすぐの席に座る。実は向かって右側、これは山側であることにあとで気づいた。

昨日2回も歩いたローマ通りを進み、10分ちょっとで市内を抜けて山道に入る。
海が左側に見える。

曲がりくねった道、しょっちゅうクラクションを鳴らす。山側を見ていたらローズマリーが岩にへばりつくように自生している。そのうち晴れてきた。

道路の上も下も、すなわち左右にレモンの木の段々畑もある。
よくもこんなところに道路を作ったとものだというくらい切り立った壁の下を行く。

10時50分すぎ、山を下りビーチに出た。Maiori(マイオーリ)というところのようだ。ここでかなり乗客が降りたので海側に移る。

この町を出ると、信号で片側通行になっている海に突き出たような道になる。完全に晴れた。日があたってまぶしい。海が青い。凪いでいていい景色だ。

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ここを下りるとまたビーチ、隣にサッカー場にしては小さいが芝生のようなグランドがあった。
そうこうしているうちにまた一度上り右に回りこみながら下りると前方にはバスが何台も停まっているのが見えた。TVでよく見るあのドゥオモも見えてきた。

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どこで遅れを取り戻したのか定刻の11時15分に到着、待ち時間よりも短い時間でアマルフィに着く。
予約していたホテルはすぐ近くのはずだったがプリントしていた予約サイトの地図が間違っていて見当たらず、電話して教えてもらいホテル到着。

◆思いがけないアップグレード(?)
チェックインの際、『予約しているシングルは狭くて海も全く見えない、カードではなく現金で払うなら海の見えるダブルの部屋を提供する。』と言われ、予約していた部屋を見せられあまりの狭さに同意する。
実は旅行直前このホテルからメールが入っていたが、てっきり《予約お礼》だと思って良く読まずにいたがあとで見るとこのことだった。

◆町歩き
チェントロのメイン・ストリートを歩く。といってもすぐ終わってしまう。アマルフィは小さな町だ。
その外れにあるピッツエリアでまず腹ごしらえ。

海辺に戻り、岬近くのLunaHotelまで歩く。天気が良く、海岸の景色がきれいだ。さすが、アマルフィ海岸!
帰り道、GranCaffeでカフェ注文(1ユーロ)。お店の人から『折角だから外のテーブルに行ったら』といわれ、カフェを皿ごと持って海岸通りを横切り、海に面したテーブル席に座って楽しむ。いい天気でとても気持ち良い。

チェントロに戻ってこの町のランドマーク、ドゥオモへ行く(3ユーロ)。まず、Chiostro del Paradizo《天国の回廊》を見る。次いで古い聖堂、今は博物館になっている。日本語パンフレットと見くらべながら見学だ。地下のクリプタは前日のサレルノのドゥオモと同様、天井のフレスコ画が素晴らしい。
それにしてもこのドゥオモは階段下から見上げると絵になる。近づいても良し、離れても良しだ。
(このとき撮った写真は今でもスマホの待ち受け画面にしている。)

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◆魚介料理を楽しむ
町歩きのあと、いったんホテル(家族経営)に戻ってレセプションにいた奥さんに『地元の人が好きなリストランテを教えて下さい』と頼んだ。まず最初に言われたのは、プリモピアットとしては”Scalatielli”を食べるといいということ。魚介類がたっぷり入っているパスタだという。

店を2軒教えてくれたが意外にもチェントロのど真ん中、メイン・ストリートのリストランテだった。1軒は歩いているうちに気がついていた店、もう1軒はわからないので早めに探しに行ったらそこも何回も通り過ぎていたホテルのすぐ近くの店だった。結局もともと気がついていた方の店に決め、20時すぎ店を訪れる。

2人用の席のどれを選んでもいいと言われ、やや奥めの席にした。メニューはあらかじめ外に出ているのを見ていたので折角海の町に来たからには魚料理にしようと思っていた。

まず、アンティパスト。魚のフリットの盛り合わせにする。大きめなトマトのブルスケッタにエビ、鰯、チーズが中に入ったすり身のボール状のものなど、美味い。

Amalfi Ristorante IL TARI 前菜

 

 

プリモはホテルの奥さんご推奨の”Scalatielli”。パスタそのものは短いが太くて厚めでもちもち感がある。日本でいえばほうとうの少し厚めで短い感じか。ムール貝、あさり、エビなどが入ったソースにだしが出ていて本当に旨い。

Amalfi Ristorante IL TARI スカラティェッリ

 

 

セコンドは意外にもムール貝のスープがあったのでそれを注文。イタリアではこれを食べるのも楽しみの一つだ。これは自分にとってはちょっと期待はずれ。白ワインで蒸しているのではなくペペロンチーノで少し辛味を出したトマト・ソース味でやや塩気が多い。
ドルチェはマチェドニア(フルーツ・ポンチ)にしたがこれは普通か。
ワインは珍しくハーフ・サイズのものが何種類かあり、”La crima chiristi”の白を飲む。

今回のイタリア生活の中で初めてアンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェを食べ、アマルフィの魚介料理を堪能した。

◆Ravelloへ
ホテルの奥さんにリストランテを教えてもらったときRavello行きをすすめられた。
行きはバスで20分、帰りは海の景色を眺めながら歩いて下って1時間とのこと。

9時15分のバスがあるらしいので9時前にチェックアウト、海沿いのバス停に行くが結局9時半すぎにバスが来た。

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9時55分頃、ドライバーから”Ravello!!”といわれ降りる。

まず、訪れたのはドゥオモ

 

そのあとインフォメーションで地図をもらう。ラヴェッロはクラシック音楽祭りの町らしくポスターなどが貼られている。

Ravello 音楽祭ポスター

 

 

その音楽祭が開かれるVilla Rufoloを見学(5ユーロ)、20分くらいと言われたがゆっくり見たので30分くらいかかった。

途中10時半すぎ、鐘の音がする。
花壇越しに眼下に見えるMaiori、Minoriのビーチがきれいだ。
山の方は黒いネットで覆われたレモンの木の段々畑。ドゥオモ広場から見る山側の家々、白やクリーム色で点在しているので絵になる。
左下の方には赤茶っぽい紅葉がきれいだ。
Villa Cimbromeに向かうが途中から雨。雨の中、広い庭園を見てもしようがないので戻る。サン・フランチェスコ教会に寄り、出ると雨はあがっていた。

 

Ravello サン・フランチェスコ教会内部①

ドゥオモまで戻り近くのバールで一休み。正午ちょっと前、アマルフィまでの階段を下り始める。
Atraniのドゥオモと鐘楼がアマルフィとよく似ていたものだからてっきりアマルフィの西を方を歩いているかと思った。
Atraniの海が見える広場で休んでいる人たちにアマルフィへの道を訊いて左に進む。途中、Luna Hotelのある岬に出ずに駐車場のトンネルでショートカットし、12時45分アマルフィに無事戻る。

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◆アマルフィのお土産
チェントロど真ん中のリストランテでスパゲッティ・アッレ・ボンゴレと白ワインでアマルフィ2度目のランチ。このスパゲッティは美味しかった!

アマルフィの名産といえば、レモンチェッロ。開店時間を気にしていた専門店に行ってみる。試飲したうえで買うことにしたが、500mlを買うつもりだったが瓶にデザイン性があり運びにくそうでまた割高なので結局丸い瓶の700mlのものとチョコレートを買う。ほかにもペルージャのクラスメートや友人たちへのお土産としてレモンの石鹸を買った。

◆サレルノ経由カゼルタへ
15時15分のバスでサレルノに向かう。右側に座り、海を見るが天気のせいで昨日ほどの景色の良さはない。
30分くらいでサレルノの海岸が見えてきた。今度はローマ通りではなく海岸通りを走る。てっきり駅で停まると思ったが、左折し、右折してエマヌエル通りを突っ切り、線路の下をくぐって進むので『駅に行くんですか?』と訊くとお客さんの一人が『駅に近いところはさっきすぎたよ』と教えてくれたので降りて歩く。
予定している電車まで1時間近くあるのであわてないですんだ。

サレルノ駅では自販機で乗車券が買えなかったり、ホームが変更になったり小さなトラブルがあったものの17時28分乗車、今回の旅の最終目的地カゼルタへ向かう。

◆泊る
●ホテル Residenza Del Duca, Mastalo II Duca 3,Amalfi(★★★)
家族経営の小さなホテル、Single 50ユーロ、Booking.comでカード払いで予約。同額現金払いでDoubleにアップグレードしたのは本文の通り。ところが領収証をくれないので要求したところ渡されたのはホテル名もない簡単な手書きの紙きれ。そのうちカード請求もあるのではないかとひやひやしていた。

◆食べる
●リストランテ Ristorante il Tari, via Petro Capuano, 9/11, Amlfi
http://www.amalfiristorantetari.it/

 

Amalfi Ristorante IL TARI
(tariとは、その昔アマルフィが海洋国家として活躍していたころのアマルフィの貨幣、だとホテルの奥さんから教えてもらった。)
食べたもの 本文の通り。計44.5ユーロ。

●リストランテ Ristorante Pizzeria La Galea,Via Lorenzo d’Amalfi 30, Amalfi
食べたもの 本文の通り。コペルトなし、計12ユーロ。

 

Ravello LaGaleaパスタ

◆買う
レモンチェッロ 700ml 13ユーロ
お店Antichi Sapori D’amalfi,Piazza Duomo, 39. Amalfi

Amalfi Antochi Sapori d'Amalfi
レモンの石鹸 数個 14ユーロ
お店Masanello di Anastasio  Salvatore Enoteca Prodotti Tipici
13, Via Lorenzo D’ Amalfi