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Barbaresco, Piazzo(バルバレスコ)

Barbaresco, Piazzo(バルバレスコ) 2006年9月11日

 

2006年、兄弟3人でイタリアワインの銘醸地、ピエモンテへ旅した。

その4日目、バルバレスコ村を訪れ、ワイン畑の中にあるアグリツーリズモ” Cascina Brac”に宿をとる。

Barbaresco Cascina Barac

 

 

偶然にも、その宿のオーナー夫人の実家が”Piazzo”というワイナリーだった。しかもすぐ隣だ。

オーナーの計らいでテイスティングに誘われる。

 

 

部屋で一休み後、アグリツーリズモから出てぶどう畑を下りるような形でワインセラーの方へ行く。

Barbaresco Piazzoのぶどう畑②

 

 

Barbaresco Piazzoのぶどう畑①

向こうからジーンズをはいた実直そうな男性が待っていたかのようにやってきて『フランコです』と手をのばしてくる。こちらも名乗り握手をした。

彼がワイナリーの当主だ(宿のオーナーの義兄)。

 

そのまま彼について行き右手の建物に入り、テイスティング開始。

Barbaresco Piazzoのテイスティング・ルーム

 

Barbaresco Piazzoのテイスティング・ルーム②

まず、シャルドネ。フランコ本人が注いでくれる。

Barbaresco Piazzo シャルドネ

 

 

説明はすべて英語。この地方の人、とりわけワイン・ビジネスに携わる方々は商売上英語を普通に操れることが必須のようだ。こちらは必死についていく感じだ。

日本でもデパートなどでテイスティングさせてくれることがあるが小さなグラスでほんのちょっとだが、ここでは普通のワイングラスにそこそこの量だ。

シャルドネ(Chardonnay)のあとは

Barbaresco Piazzo バルバレスコほか

 

Dolcetto D’Alba, SCALETTA

Barbera D’Alba, MUGIOT

Barbaresco, Riserva 2001

Barbaresco Piazzo バローロ

 

Barolo

と次々にテイスティングし続ける。

Barbaresco Piazzo テイスティング

自家製だというサラミまでつまみとして出してくれ、テイスティングなのか飲み会なのか・・・・あっという間に1時間経ってしまう。

テイスティングはまったくのただ、申し訳ないこともあってBaroloを1本ずつ購入(18.5ユーロ)。

 

世界各国に輸出していて、日本ではかつては成城石井が取り扱っていたそうだ。最初のころはコンテナ1本分、今は年間2000本だという(生産能力は50万本だから日本向けは微々たるもの)。

兄が帰国してから家族で飲んだ際、姪が『このラベルのものを成城石井で買ったことがある』と言っていたとのことだった。

 

フランコの話では、Barbarescoの畑の広さはBaroloの1/3 、だから知名度が低い、Barbarescoは自分のところでは7,500本、ラベル枚数で制限されているそうだ。

ビジネスとしてはなかなか楽ではない印象を受けた。

 

http://www.piazzo.it

Venezia(ヴェネツィア)2015/11/15~17

 

Venezia(ヴェネツィア)2015/11/15~17

◆行く

イタリアへの旅も2度のペルージャ滞在を含めると18回目、かなり多くの町に行っている。訪れていないのはサルデーニャ島とか北イタリアの山の方とか行きにくいところしか残っていない。

11月ともなればましてなおさらだ。

ということでいろいろ考えてヴェネツィアに行くことにした。前回(2008年)はパドヴァからトリエステに移動する最中にちょっと寄り道しただけだが、それも入れると5回目になる。

 

前泊地のペルージャを9時53分発のフィレンツェ行きに乗る。2度のペルージャ滞在時にはよくフィレンツェに出かけたものだが、距離の割に遠い。時間がかかる。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅では接続にハラハラする場面もあったが予定通り12時15分発のESに乗り換えることができた。

指定席のボックスには1人中東系の女性がいただけだが彼女は次のボローニャで下車。あとはずっと一人。パドヴァまでは定時だったがその後遅れ、6分遅れて14時26分ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅到着。

 

◆ホテルまでの道のり

駅を出るとすぐ大運河があり、そこにヴァポレット(水上バス)乗り場がある。今までならばそれに乗るところだが、以前に比べると料金がものすごく高くなっていたのと予約していたホテルがいわば島の内側のためヴァポレットの停留所から距離があるのでヴェネツィアに着く前から歩こうと決めていた。

 

まず大運河にかかる橋を渡る。スーツケースがあるものの今回は小さめでしかも軽いのでそれほど苦にはならない。

とりあえずヴェネツィア特有の矢印看板を確認してリアルト目指して歩く。

 

リアルトまでの途中、2回ほど『これでいいのか?』とわけがわからなくなる。

とりわけ2回目はサン・ジャコモ・テットリオ教会の広場をすぎてから例の看板が《Al vapoletto》となっていて不安になり、戻って近くのお菓子屋さんの店員に篠さんの本(書名は『ヴェネツィア カフェ&バーカロでめぐる、14の迷宮路地散歩』、以下『篠さんガイド本』という)を見せて教えてもらう。

 

また、リアルトに近づいてからは魚市場に出てしまった。

ここは以前来たことがあるのでリアルト橋はそう遠くはない。

橋に近づいてみると日曜のせいなのか、世界の観光地のせいなのかものすごい人出だ。

人ごみの中、リアルト橋を渡るのはスーツケースを持ち上げているので大変。

 

橋を下りてから右に曲がるが、川岸ではなく普通の路地に入ってしまいあとは適当にいくしかない。

小さな広場(サン・ルカ広場)に出たら目の前にH&M、もう大丈夫、ホテルはその裏側だ。

15時10分、ホテルにチェックイン、サンタ・ルチア駅から40分近くかかったがある意味楽しかった。

 

◆バーカロ訪問1軒目は

車中、ローマで会った友人からもらったドライフルーツで小腹を満たしていたもののお腹もすいている。

レセプションで近くの店を教えてもらったが日曜だからなのか、中途半端な時間だからなのか休み閉まっている。

以前(1998年初めてヴェネツィアを息子と訪れたとき、そしてその翌年家族みんなで訪れたとき)行ったことのある”Al Volt”も割と近くて通りがかったがここは準備中。

その前の通りを進むと川岸に出たのでリアルト橋に向かう。

 

橋の向こうに何軒かのバーカロがあるのはわかっていたので行ってみるとアーケード街の店は休み。

反対側の篠さんガイド本に載っていたサン・ジャコモ・ディ・リアルト教会前の広場の店は開いているものの店の前からものすごく混んでいて気後れし、隣の店《Ancora》に入る。

プロセッコとつまみに生ハムのブルスケッタ、ポルペッティで遅いランチ代わりとする。

 

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◆定番のサン・マルコ広場へ

リアルト橋とはまったく反対の方向だけれど定番のサン・マルコ広場に行ってみることにした。

そのまま向かうのではなく、ホテルからの道を確認しようとまず一旦ホテル近くに戻り、サン・マルコ広場に向かう。

途中、BSの番組で見たゴンドラ溜りに出た。何艘かのゴンドラが出番を待っているのがちょっと絵になる。

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そこからすぐ、サン・マルコ広場の西側に出た。

 

路地から突然抜け出たようにサン・マルコ広場に入ったのでその大きさと美しさを感じる。

かなり向こうに鐘楼がすくっと立ち景色がいい。

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日曜の夕暮れ時とあってそれほどの人出ではないが観光客の多くは中国人のようだ。

 

鐘楼を右に曲がり、小広場へ。

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あとは、海沿い(スキアヴォーニ河岸)を初めて訪れたころを懐かしみながらズンズン歩く。

そろそろ暗くなってきた。

かなり行ったところで左折し、町の中に入る。

あたりには何軒かのリストランテ、トラットリアがあり偶然どのガイドブックにも出ている有名店もあったが一人で入るにはちょっと高そう。

 

ふたたび海側に戻りもと来た道でホテルに帰った。

 

◆リストランテ探しに一苦労

ホテルの部屋でいつものように夕食の店をどこにするか、トリップアドバイザーも見ながら考え、18時半過ぎ出かける。

目指したのは、ホテルからはかなり離れているがBS番組で紹介されていた店とその近くの店の2軒、

リアルト橋を渡らずに進み、サンティ・アポストリ教会の近くだ。

教会はすぐわかったが、その裏というので行ってみるもののまったくわからない。

あきらめて教会近くの店を見たりしているうちに、「通り」の名前を見つけたのでその近くへ行ってみると、第1候補の店、発見。

入って『1人』と伝えると席に案内される。その時、日本語で『お元気ですか?』。

それからも別のカメリエーレも片言の日本語を話す。

番組では《地元で人気の店》と紹介されていたが、結構日本人も来ている店だということ、観光客中心の店だということがわかった。

 

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ヴェネツィア名物料理を食べ(詳しくは◆食べる、にて)、超満腹になり、21時頃店を出てホテルに戻る。

 

◆朝の観光は《かたつむり》から

ヴェネツィア訪問も5回目、ともなると一般的な観光はする必要がない。

たまたまホテルの近くに《かたつむり》といわれる面白い建物があるというのでそこに行ってみることにした。

本当の名前は、《コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段、Scala Contarinidel Bovoro》、ボーヴォロというのはヴェネツィア方言で《かたつむり》のことらしい。

昨晩のリストランテ探しと同様に住所、とりわけ番地を頼りに探す。

すぐ近くとたかをくくっていたがなかなかたどりつけない。

地図をみて、マンニ広場からの方が行きやすいかと思って行ってみたら建物の正面に出たので裏に回ってようやく発見。

さっき、このすぐ近くまで来ていた。

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《かたつむり》と表されるらせん状の階段が見えるが、外から見るだけで中に入ることはできない。

◆次はアカデミア美術館

サン・マルコ広場へ出るつもりがフェニーチェ劇場へ出てしまう。そこからぶらぶら歩き、サン・ステファノ広場に出る。

その先にはアカデミア橋。木造でゆったりとした橋は初めて来た時と印象はかわらない。

橋の上からの大運河の眺めが素晴らしい。まったく絵になる。さすが水の都、ヴェネツィアだ。

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アカデミア美術館は、17年ぶり。入場料は何と15ユーロ、それに音声ガイドを借りる(6ユーロ)。

入ってみてもほとんど記憶がない。

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展示されている作品が多いので音声ガイドのある作品のみ鑑賞。

ベッリーニの《サン・マルコ広場の祝祭行列》が、当時のサン・マルコ広場を忠実に再現しているのがいい。

隣の21室はカルパッチョの展示だ。この赤の使い方から例の料理の名前になった理由がよくわかる。

《聖母マリアの神殿奉献》ティツアーノ作

《聖母マリアの神殿奉献》ティツアーノ作

約2時間かけて鑑賞した。

 

◆すぐ近くのサルーテ教会

美術館の次は、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ。

大運河の景色がいい。

この教会は大運河の反対側から見るとそのクーポラが大きくて特徴がある。

 

内部は八角形でガランとしている。

ティントレットの大作があるはずだが二回りほどしたが、どこにあるのかわからない。

これにてアカデミア界隈の観光はお終い。

 

◆パニーニでランチ

篠さんガイド本には沢山のバーカロ、バール、カフェが紹介されている。

2泊3日という短い日程の中で何軒訪問できるだろうか?

その中に《ヴェネツィアで一番美味しいパニーニの店》というのがあったのでそこに行くことにした。

場所は昨晩のリストランテとリアルト橋の間くらいだ。

 

店の前に着くとちょうど老夫婦が入るところ、続いて入る。店内には2、3組の先客がいる。

最初はちょっと居心地がつかめない。

バッカラと野菜のパニーノを確認してからハウスワインの白を注文。

そのうち奥の数人が帰り、隣の男性(ワインの営業マン)、ほぼ同時に入った英語をしゃべる老夫婦(たまに来るようでお土産持参)、あとからオーナーの友だち(結構楽しい人)が来る。

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和やかな空気になってきたので『この本を見て来た』と篠さんの本をオーナーに見せたら『彼は金曜(3日前)にここに来ていた、東京で写真の展覧会があるというので日本へ帰ったよ』と。

それから少し距離が縮まったような感じで楽しいランチとなった。

 

◆《聖母被昇天》

腹ごしらえのあとは、サンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会だ。

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ここの《聖母被昇天》(ティツィアーノ作)を見るためだ。

問題は、どのように間違いなくたどり着くかということだが、ここでも篠さんガイド本が役立った。

地図が詳しいからだ。おかげで迷うことなく着いた。

 

この教会は恐らく3回目か4回目だが、今回初めて拝観料が必要だった(3ユーロ)。

《聖母被昇天》は何度見ても素晴らしい。

構図といい、色彩といい素晴らしく、500年近くも前の作品とは思えない。

 

フラーリ教会を出たあとはホテルへ戻って一休み。

 

◆バーカロ巡り

16時過ぎバーカロを巡るつもりでホテルを出る。

目指すは《Cantina do Mori》、有名店で以前にも行ったことがある。

入ってみると大勢の客がいてそのほとんど観光客っぽい。

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混雑する中を何とか注文してさっと引き上げる。

 

近くにはほかにもバーカロはあるが休みだったり準備中だったりで次を探して歩き回る。

そのうちに1軒のAntica Trattoriaの看板を見つける。

外の《本日のメニュー》に惹かれたのと、普通はたどり着けないだろうと夕食はこの店にしようと決めた。

 

バーカロはあきらめたものの帰りの途中でそれらしき店があったので入る。

つまみ(チケッティ)が目に入らなかったので本日2個目のパニーノをつまみにまたプロセッコを飲む。

 

◆2日目のチェーナ

ホテルに戻り、さっきの店をトリップアドバイザーでチェックすると、意外や意外、多くの日本語の評価がある。

 

とはいえ、それでもなお自分の中では”Antica Trattoria”という言葉が頭を離れず、18時50分過ぎ店へ向かう。

コートを預けているうちに、同時に別の方から若い日本人女性2人。

そして案内されたテーブル隣には学生のような若い日本人男性4人が食事中。あらら・・・。

《隠れ家的》と思ったのはまったくの勘違いだったようだ。

そして、《本日のメニュー》も実は前日のものだった。

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とはいえ、それなりにヴェネツィア料理を味わった。

 

◆朝のメルカートへ

2泊3日の最終日の朝、目覚めたのが早く朝食まで時間があったので7時ころリアルト橋たもとのメルカートに行ってみることにした。

日中あれだけ混雑しているリアルト橋には人影はまばら、下手すると誰もいない瞬間もある。

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メルカートの魚市場も野菜の店もようやく準備が始まったところ。ヴェネツィアの朝は意外に遅いようだ。

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一通り見て、きびすを返してサン・マルコ広場と海に行ってみる。

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今日は気温が低くサン・ジョルジョ・マッジョーレ島も少しかすんでいる。

 

◆朝から1杯

朝食後、再びサン・マルコ広場へ。

サン・マルコ寺院は9時半かららしく待つのもいやなのでスキアヴォーニ河岸を進み、おととい入った路地に行く。

篠さんガイド本で《観光の中心からはずれた小粋な店》と紹介されている店を探す。

ようやく見つかり、トイレにも行きたくなったので入ってその旨告げると『トイレはない、そこにそうかいてあるだろ』とつれない。

やむを得ず近くでバールを探し、トイレを借りてからカフェを1杯、こういう点イタリアは実に面倒だ。

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つれなくされたものの『あとで来るから』といった手前、先ほどの店に戻る。

《小粋な店》というよりは普通のバールの感じだ。常連客が3人ほどいた。

店主は一生懸命テイクアウト用のパニーニを作っている。

白ワインを1杯飲んで店を出る。

 

 

このあとは篠さんガイド本のコースに沿ってサン・マルコ寺院へ。

途中、小運河沿いに良さげなトラットリアを見つける。

サン・マルコ寺院の裏側に出たので回り込んで入る。

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拝観するのは4回目、2002年以来だ。

比較的すいていたが、無料で拝観できるのは1階のみだ。

とはいえ、クーポラは高く、モザイクがすごい。柱のアーチなどもモザイクだ。

 

◆買い物のあとは最後のランチ

いったんホテルに戻り、チェックアウト。スーツケースを預けて最後の仕事(?)。

早朝見に行ったメルカートへ再度行き胡椒を買う。

これからさらに北に行くことを考え、リアルト橋の店で自分用にマフラーを購入。

 

それから急ぎ足でさっき通りがかりに見つけた運河沿いのトラットリアへ向かう。

実は名前をうろ覚えのままホテルへ戻ったときに”San Giorgio”だと思ってトリップアドバイザーでチェックしたところ評価が高かった。

行ってみると”Ai Grecia di Giorgio”と全く別の店。

時間も限られているので”San Giorgio”を今さら探すわけにもいかず運河沿いの席に座る。

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2種類の定食からヴェネツイアらしい方を選び最後のランチとした。

 

◆次の目的地Asoloへ

ちょっと急いで食べた感じがするが、ホテルに戻りスーツケースを受け取り着いたときとほぼ逆ルートでサンタ・ルチア駅に向かった。

14時31分発のTreviso行きで初めての町Asoloへ向かう。

この時点でAsoloにたどり着くのにあんなに苦労するとは全く予想もしていない。

 

 

◆泊まる

ホテル Hotel Al Codega ★★★★ Corte Del Forno Vecchio – San Marco 4435, Venezia、

TwinのSingle use 1泊80ユーロ、ほかに市税1泊4.5ユーロ Booking.comで予約

リアルト橋とサン・マルコ広場の中間に位置し、入口はわかりにくいもののわかってしまうとロケーションの良さを感じる。

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レセプション、部屋も良く朝食の内容もヴェネツィアらしさを感じた居心地のいいホテル。

部屋は広くてきれいで家具や設備もいい。テレビ画面は鏡の中だ。

機会あれば次回もここに泊まりたい。

 

◆食べる

お店の名前 A la Vecia Cavana, Rio Tera‵S.S. Apostoli 4624, Venezia

BS番組で『地元で人気の店』として紹介された店。あとで篠さんガイド本でも紹介されているのに気づいた。

トリップアドバイザーで調べた住所と地図を頼りに探したが、通りを間違えたらしく見つけるのにかなり苦労する。

中の雰囲気は良く、ピアノ演奏もありそれなりの店ではあるが、カメリエーレの押しつけがましさ、慣れなれしさがあり、あまり印象はよくなかった。

食べたもの 前菜はヴェネツィア名物、いわしのマリネ(10ユーロ)。

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プリモも名物、イカ墨のスパゲッティ(15ユーロ)。

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メインは鯛(orata)のグリル(22ユーロ)。

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ウエルカム・ドリンクはオレンジ・ジュースっぽい。

ワインはカベルネのハーフボトル(15ユーロ)。

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コペルト(3.5ユーロ)、水(3ユーロ)で合計68.5ユーロ。

注文するときのカメリエーレはかなり押しつけがましい(というより、こちらに考える時間を与えようとしない感じ)。

イカ墨パスタの段階でお腹がかなりいっぱい、鯛のグリルは何とか食べたが付け合わせのポテトはとても食べられない。

『グリルもいいが、鯛ならば和食で料理する方が美味しいな』と思いつつ食べる。

周りのテーブルには、食後のチーズ、ケーキなどワゴンで勧めにきていたが、『お腹いっぱいなので』と断る。

 

お店の名前 Antica Trattoria Poste Vecie, San Polo 1608, Venezia

隠れ家的でなかなかたどり着かないだろうと思ったが魚市場に面した表の入口があり全然隠れ家ではなかった。

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上の昨日の店に比べると、カメリエーレが黒服ということで高級感がある。

建物内部はかなり古そうで歴史がありそう。

 

食べたもの 外に出ていた《本日のメニュー》は昨日のものだったらしく、惹かれた《リアルト市場の魚の前菜》はなかった。

前菜はシーフード盛り合わせ(むきエビ、サーモン、イワシの酢漬け、タコ、セロリ、ルッコラなど、16ユーロ)。

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プリモはスカンピのリゾット、最初は2人前からといわれ断られ、別のものを頼んだがあとからフランス人夫妻が頼むのでOKとなり変更した(15ユーロ)。

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ワインはハーフボトルもあったが、昼から何杯も飲んでいるのでグラスで白、赤1杯ずつ(6ユーロx2)。

ドルチェとしてレモンのジェラートにウオッカ、プロセッコを注いだもの(6ユーロ)。

コペルト(3ユーロ)、水(4ユーロ)で合計56ユーロ。

プリモを変更したにもかかわらず案の定勘定書は間違っていたので指摘して直してもらう。

 

お店の名前 Trattoria “Ai Grecia” di Travoglioni Giorgio,Fond.taS.Lorenzo, Castello,4988-89, Venezia

本文の通り、小運河沿いを歩いていて見つけた店。運河沿いで食べるのはヴェネツィア ならでは。

食べたもの 定食が17ユーロと21ユーロの2種類あり、どちらもプリモ、セコンドを何種類かの中から選ぶプリフィクス・スタイル。

17ユーロの方はプリモもセコンドもありきたりだったので21ユーロのヴェネツィア定食にした。

プリモはスパゲッティ・ヴォンゴレ、セコンドは魚介類のフリット、付け合わせは野菜盛り合わせを選ぶ。

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いずれも美味しかった。

ワインはグラスワインがなかったので、いろいろやりとりしてValpocicellaのハーフボトルを半分にしてもらう(4ユーロ)。

(ふだんならハーフボトルはゆうに飲めるがこの日はあまり時間がなかったので)

合計25ユーロ。

 

◆飲む(バーカロ、バールなど)

お店の名前 Ancora、San Polo,120, Venezia

飲んだもの・つまんだもの プロセッコ(4ユーロ)、ブルスケッタ(1ユーロ)、ポルペッタ(2ユーロ)

お店の名前 Osteria Enoteca I Rusteghi, San Marco 5513, Venezia

飲んだもの・つまんだもの ハウスワイン白(5ユーロ)、バッカラと野菜のパニーノ(4ユーロ)

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お店の名前 Cantina do Mori, Calle dei Do Mori, San Polo 429, Venezia

飲んだもの・つまんだもの プロセッコ、マグロのポルペッタ、チーズで6.6ユーロ

 

お店の名前 Barcollo, San Polo 219, Venezia

飲んだもの・つまんだもの プロセッコ、生ハムのパニーノで4ユーロ

 

お店の名前 Cantina Antica Vigna, Castello 3818, Venezia

飲んだもの 白ワイン(4ユーロ)

 

◆買う

お土産として、ジャンドゥイオッティ、Majaniのチョコ、Tシャツ、胡椒など。

寒さ対策として自分用にマフラー。

 

◆読む

本の名前 『ヴェネツィア カフェ&バーカロでめぐる、14の迷宮路地散歩』 篠利幸著 ダイヤモンド社 1600円+税

今回の旅の目的をバーカロめぐりと決め、そのガイド本として出発直前に購入。

目的にピタッとはまっているのでとても役立った、また各エリアの地図が精緻で迷わずたどり着くことができた。

Roma(ローマ) 2014/11/20~22

 

Roma(ローマ) 2014/11/20~22

 

◆行く

2014年イタリアの旅もいよいよ終盤、モデナからローマに行き、21日にはイタリア語講座クラスメート4人が集結し、まる1日一緒に行動することになっている。

 

モデナを10時34分の列車で立ち、ボローニャに向かう。

ボローニャからローマまでは昨日パルマでお昼を共にしたMさんと同じ列車のはず。

待ち時間がかなりあったが、入線前のホームに早めに行くと間もなくMさんが現れる。

ローマまでふたり旅なのでいろいろおしゃべりをして退屈しない。

 

テルミニ駅には10分ほど遅れて到着、14時すぎいつものホテルにチェックイン。

 

◆ローマ散歩

夕方にはローマ在住の友人、イタリア語講座のもう1名のクラスメートと合流して4人で夕食をとることになっているが、それまで4時間ほど時間がある。

ということでチェックイン30分後Mさんと待ち合わせ、ローマ散歩に出かける。

 

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂ナツィオナーレ通りから眺める。夕日がまぶしい。

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途中右折してトレヴィの泉へ。

何と修復工事中だ。とはいっても、足場の手前に観光用通路が作られ、ふだんは立ち入れない泉の水がたたえられているエリアを歩くことができる。

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彫刻群を真近かに見ることができ得難い体験。

どんどん歩き、パンテオン、ナヴォーナ広場と定番の観光スポットを巡る。

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途中パンテオン近くのジェラテリアでジェラート休憩。

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次も定番、スペイン広場。途中2ヵ所で分からなくなるが毎年イタリア短期滞在を繰り返しているMさんがお巡りさんや通りがかった人に道を尋ね、難なくたどり着く。

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数時間の散歩を終えホテルに戻る。

 

◆夕食はピッツェリアで

約束の19時にはホテルのレセプション前で全員集合。

行く店を決めていなかったが『そんなに重いものは食べたくない』ということでローマ在住のNさんが行ったことのあるピッツェリアに行くことにした。

 

Nさんとクラスメート2人は初対面だがまるで以前からの知り合いのようにイタリアやローマのことで話が弾み楽しい夕食だった。

 

食後のドルチェは近くのジェラテリアへ移動、ジェラートを食べる。

 

◆フラスカーティへワイナリー探訪

今回の旅のメインイベントはFrascatiでのワイナリー訪問、待ち合わせ場所はテルミニ駅。

ほぼ時刻通りに4人全員揃う。

10時14分発のTor Vergata行きの電車は10分遅れて発車、約20分で到着。

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駅の写真を撮っている時、迎えの青年が反対側から声をかけてきた。

10時50分ワイナリー《Azienda Agricola Casale Marchese》に着く。ローマから近い!

天気が良く、景色も良い。

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まず、当主夫人と思われるおば様のガイドにより、マルケージ館屋上からワイナリー周辺の景色を眺める。

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屋上からは辺り一面ブドウ畑だ。もちろん収穫は終わっているが『ワインがなっているよう』と一人が冗談をいう。

 

屋上から下りたあとマルケージ館の歴史について説明がある。

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その昔はチルコ・マッシモからの道路がここまで通じていたらしい。

我々全員がイタリア語を多少分かると連絡していたので普通にしゃべられ、とてもじゃないが理解できないところもしばしば。

そこはイタリア人を夫に持つクラスメートに補足してもらう。

 

おば様の次は背の高い男性(エノロゴか?)が担当、我々を案内してくれる。

タンク、樽、ボトルに詰めるところ、梱包場所など。

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イタリアでのワイナリー訪問は4ヵ所目、今まで訪れた中では規模が小さい方だ。

今年のボトリング、梱包はすべて終わっているようだ。

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そのあとは待望のテイスティング、館の外の小さな屋根のあるところでアウトドア気分。

金額(1人37ユーロ)にもよるのだが、白、赤各1種類のテイスティングとポルケッタ、生ハム、トマトのブルスケッタ、パンにオリーブオイル、ペコリーノチーズというつまみだ。

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ワインのサーブをしてくれるのはフィリピン人の女性、イタリア語はイタリアに来てから覚えたとのこと。

白、赤それぞれ3杯くらい飲んだかもしれない。

そのあとは、ワイナリー当主ご夫妻らと写真を撮ったりしてすごす。

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『帰りはどうなるかなぁ』と思っていたが迎えにきてくれた青年(どうも次男らしい)がフラスカーティの町まで送ってくれた。

 

◆フラスカーティの町で

車から降りてすぐのところにファサードに特徴のあるカテドラーレ《サン・ピエトロ大聖堂》があり、記念撮影。

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いつもなら中に入り見学するところだが、皆はあまりその気がなさそうなのでとりやめ。

そこからすぐのところには大きな庭園の向こうに端正で大きなヴィラが見える。《アルドブランディーニのヴィラ》のようだ。

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入れるかどうかもわからず、しかもちょっと遠そうなので姿を見るだけにとどめる。

何しろ、ワイナリーで皆ワインを買い、手に持っているのであまり歩き周る気もない。

 

ここに来る前は、町のトラットリアでポルケッタの昼食をとることも考えていたが、テイスティングでまぁまぁ飲んだり食べたりしたのでのそれもやめ、食後のジェラートということにして、近くにいた若い男の子に店を教えてもらう。

ジェラートを食べ終えるとすることもなく『早くローマに戻ろう』ということになり、駅に急ぐと当初予定の列車より1本(1時間)早い14時36分発の列車にぎりぎり間に合った。テルミニ駅15時06分着。

 

◆EATALYへ

ホテルはテルミニ駅から近いので皆の重い荷物を預かり、再びテルミニ駅へ。

今度は地下鉄だ。B線のピラミデで下車、EATALYへ向かう。駅からは結構歩いた感じだ。

 

ようやくEATALY到着。

イタリアには珍しい巨大なショッピングセンターで食料品、家庭用品でいっぱいだ。イートインやバールもある。

各フロアを結ぶエスカレーターは緩やかな傾斜で、乗りながら売り場を見渡すことができる。

見ているだけでも楽しいが、何かを選ぼうとしても品数が多く大変そうだ。我々のような外国からの旅行者には向かないかもしれない。

 

とはいえ、何も買わないのもしゃくなのでペルージャのオステリアで使われていたのと同じようなバッグタイプのワイン・クーラーを見つけたので購入。

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モリーゼ州のワインのテイスティングをしているうちに3人とはぐれ、探し回る。

3人をようやくバールで見つけ、そこでカフェを飲みながら話題はローマにいながら《3.11》のときの体験談になる。

 

イタリア通販のメルマガで知った食料品店を探すためここでいったん別れ、先にEATALYをあとにした。

場所を住所も含めうろ覚えだったので見つからずあきらめ、予約してあるテスタッチョのトラットリアに向かう。

 

◆テスタッチョでのチェーナ

20時15分ごろお店《La Fraschetta》に入り、ずっーと奥のテーブルに案内されたがまだ誰もいない。

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メニューを見ながら待つ。

しばらくして皆が到着、Sさんのご主人も一緒だ。ローマ出身のご主人も帰省していて彼が3人をEATALYまで車で迎えに行き、テスタッチョ近くで駐車するのに手間取ったようだ。

 

Sさんのご主人とは初対面、イタリア語で挨拶しようと思っているうちに先に日本語で挨拶される。日本で生活しているから当然か。

会話はほとんど問題ないようなので以降は日本語。

この店は、ローマに住んでいる彼の弟さんが選んで予約してくれたようで、さすがに観光客らしい客は我々だけ。

料理は生ハム盛り合わせをリクエストしたほかはローマ出身のご主人にほとんど任せて注文してもらう。

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ローマらしい食事を 和気あいあいとおしゃべりしながら2時間半ほど楽しんだ。

 

帰りは皆で駐車場まで歩き、ご主人にホテルまで送ってもらうが途中どこを走っているかサンタンジェロ城以外ほとんどわからない。

4月にクラスメートと新宿でご飯を食べたときに『みんなでイタリアに行けたらいいね!』という話になったのがまさか実現するとは思わなかったが、その長い1日が終わった。

 

◆朝のローマ

2014年イタリア旅行最終日、きょうも良い天気だ。

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9時過ぎ、ローマに来たらいつも寄る食料品店にチョコレートなどのお土産を買うために出かけたが、時間もあるのでナツィオナーレ通りからフォロ・ロマーノまで足を延ばす。

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コロッセオを向こうに見て戻る。

これで短いながらローマの定番観光をしたことになる。

 

帰り道、食料品店に寄ってホテルに戻りチェックアウト。

11時50分の列車でフィミチーノ空港に向かい、8泊10日の旅を終える。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma

Booking.comで予約、Single 64ユーロ(1泊)。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなのでここ数年はローマではもっぱらこのホテル。

今回の旅の初日もここに泊まっている。

 

◆食べる

お店の名前 Al Forno della Soffita, Via Piave,62/64 Roma

http://www.alfornodellasoffitta.it

ピッツェリアというよりはピッツァもあるトラットリアという感じの店。

食べたもの スカンピ・車エビ・カラマリのグリル、魚介類のフリット、手切りの生ハムとモッツアレラ、ピッツア、ラザーニャを4人でシェア。

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いずれも美味しかったが、手切りの生ハムはやや厚すぎて生ハムらしくない。締めにカフェ。

ワインは1本目の白はフラスカーティ、2本目は赤でアリアニコ。4人で計100ユーロ。

 

●お店の名前 La Fraschetta di Mastro Giorgio, Via A.Volta, 36 Roma

http://www.lafraschetta.com/

食べたもの パルマの生ハム熟成24ヵ月、生ハム・サラミ・チーズ盛り合わせ(2人前)、ローマ名物のトマトソースのないパスタ(Tonnarelli alla gricia)(2人前)、

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魚介類のアマトリチアーナ(2人前)、

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ピアツエッタ、フォカッチャ、モッツアレラのフリット。締めにカフェ。

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ワインはとりあえずハウスワイン(赤1リットル)を頼み、次を考えようということにしたが、食べるのとおしゃべりに夢中だったせいかこれで終わった。5人で計135ユーロ。

 

●お店の名前 Gelateria La Romana, Via Venti Settembre 60, Angolo Via Piave Roma

ピッツェリアの帰りに寄ったジェラテリア。22時半過ぎというのに客は多い。お店の中は広くゆったりしている。

 

◆買う

●お店の名前EATALY, Piazzale Ⅻ ottobre 1492 RomaPiazzale XII Ottobre 1492 – 00154 Roma

買ったもの バッグタイプのワイン・クーラー(フランス製) 6.2ユーロ,,

帰国後1回使ったあと、二つ折りで3週間ほど置いていたため折り目に小さな穴があき、使えなくなった。

 

●お店の名前 CAstroni, Via Nazionale,71 Roma

買ったもの ジャンドゥオッティ、キャンディ、トローネ、ハーブティーなど。

 

◆訪ねる

ワイナリー《Azienda Agricola Casale Marchese》

http://www.casalemarchese.it/it/

http://www.movimentoturismovino.it/it/cantine/lazio/767/azienda-agricola-casale-marchese/

本文の通り。予約はメールで行う(すべてSさんのご主人がやってくれた)。

Modena(モデナ)2014/11/19~20

Modena(モデナ)2014/11/19~20

 

◆行く

モデナは2007年秋に訪れてから、2010年ペルージャ滞在時にサンマリノへ行く前日、2012年秋ミラノから帰国する前日、そして今回と4回目だ。初回はともかくあとの3回は観光ではなくもっぱらバルサミコ酢を買うのが目的だ。

 

前泊地、パルマでイタリア語講座のクラスメートMさんと別れたあと15時58分の電車に乗る。少し遅れたもののわずか40分足らずでモデナ到着。

本来ならパルマから往復してもいいのだが、何せ目的はメルカート・アルビネッリ(Mercato Albinelli)のとある店に行くためなのでメルカートの開いている時間という制約があるのと往復電車の待ち時間とか考えると泊まって朝のうちに行く方がいい。

 

◆とりあえずチェントロへ

駅から歩いて5分のホテルにチェックインし、すぐに駅へ戻り翌日のローマまでの切符を買う。

いつもは自販機で買うが、座席指定がうまくいかず結局並んで窓口で買ったので30分もかかってしまった。

駅からそのまま、チェントロに向かう。

初めての時はチェントロのホテルに行くのに迷い遠回りしたがそれも懐かしい。

 

世界遺産の大聖堂グランデ広場に行き、大聖堂に入ってみたもののミサ中なのですぐに退出。

 

ほかに観光する気もないのでホテルに戻るが、途中のファリーニ通り、ドゥカーレ宮近くのカフェテリア”Giusti”で一人アペリティーヴォ。

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この店は背の高いテーブル席がいくつかあり3、4組の客がいたが、ほかにもカフェを立ち飲みする客が入れ代わり立ち代わりやってきていて中々の人気のようだった。

◆2年ぶりのリストランテ

ホテルで一休みしてから20時少し前夕食に出かける。

目指すは2年前訪れたリストランテ”da Danilo”。

早い時間なのに外の席はいっぱい、中に入ると前回同様オーナーが席を作ってくれた。

相変わらず混んでいて流行っている店だ。次から次にお客がやってくる。

短時間で入れ替わりいわば回転がいい。

約1時間半のチェーナ、充分満足して店を出た。

 

◆メルカートへ

朝食後、8時すぎメルカートへ出かける(朝6時半に開き午後2時ころ閉まる)。

町はまだ朝の静けさを感じる。

2年ぶりのメルカートには迷わずたどり着き、バルサミコ酢の店へ直行。

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10年物、20年物、40年物と味見(その必要はないがお店の人から当然のように勧められた)。

値段を確認、以前とほとんど変わっていない。

目当ての40年物のほか10年物も購入。

加えて乾燥ポルチーニ(solo testa, 傘の部分のみ)も買う。

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『わざわざこれを買うために来たのですよ。何回も来ています』など言ったせいか、最後におまけで小さな瓶を2個もらった。

 

多少時間もあるので場内を歩く。

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ドライトマトが目に入ってきたので気になり(すでにフィレンツェの中央市場で多少買ってはいたが)100gだけ買う。

ほかにも欲しいものはいろいろあるが、これにて目的のメルカートでの買い物終了。

世界遺産のグランデ広場を通り抜けてホテルに戻る。

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◆いよいよ最終目的地へ

10時すぎチェックアウト。

10時34分発の電車でボローニャ経由ローマへ向かう。

 

◆泊まる

ホテル Europe(★★★) Corso Vittorio Emanuele,52, Modena, Single 59ユーロ(Booking.comで予約)

WiFiがなかなかつながらない。

 

◆食べる

お店の名前 Ristorante 《Belvedere》 da Danilo, Via Coltellini,31, Modena

前回(2012年秋)入ったが美味しくてまた居心地も良かったので今回は最初からこの店に決めていた。

食べたもの 前菜はサラミ、プロシュート、ペコリーノ盛り合わせ(12ユーロ)、プリモはパス。

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セコンドはタリアータ(18ユーロ)、残念ながら味が薄かった。

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ドルチェはジェラートにバルサミコ酢かけ(4ユーロ)。

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コペルト、水、ワイン込みで43ユーロ、ただしそこから端数カット3ユーロ引きで40ユーロ。

ワイン ランブルスコのハーフボトル(6ユーロ)。

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◆飲む

お店の名前 Caffeteria Drogheria Giusti, Via Farini N/83, Modena

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飲んだもの アペリティーヴォ(5ユーロ)

翌朝、メルカート帰りにカフェ1杯(1.1ユーロ)を立ち飲み、うまい。

 

◆買う

お店の名前 Gastronomia Famiglia Bertani, Via Albinelli,13, Modena

買ったもの バルサミコ酢40年物大2本(1本58ユーロ)、小3本(1本27.2ユーロ)、10年物2本(1本6ユーロ)、乾燥ポルチーニ50g(9.25ユーロ)

 

お店の名前 Gastronomia F.LLI Manzini, Via Albinelli,13, Modena

買ったもの つまみ用ドライトマト100g(2.9ユーロ)

フィレンツェの中央市場では今まで数回買っているが家族によるとこちらの方が美味しいとのこと。次回モデナ訪問時にはバルサミコ酢とセットで購入したいものだ。

しんどかったAsoloへの道のり

2015年イタリアの旅で初めて訪れた町、Asolo(アーゾロ)。

1か所くらいは初訪の地を組み入れなければ旅のワクワク感が薄れてしまう。

そこでヴェネツィアからもそう遠くないアーゾロを選んだ。

かつて見た雑誌の紹介記事には『薔薇色に輝く中世の町、・・・』とあった。

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ヴェネツィアからのルートは電車に乗り、①カステルフランコ・ヴェネト、②モンテベルーナ、③バッサーノ・デル・グラッパのいずれかでバスに乗り換える。

バスの時刻、所要時間を考えて②のモンテベルーナから行くことにした。

ヴェネツィアからの電車を7年前に1泊した町、トレヴィーゾで乗り換える。

 

モンテベルーナには15時49分着、ホームに入る前に駅近くにバス乗り場があるのを見つけた。

電車を降り、ますバス乗り場に行くとどうやら16時発(バッサーノ・デル・グラッパ行き)のバスがあるようだ。

バスの切符はどこで買うのだろう?

イタリアの町ではこれが問題だ。

近くにいた若い男性に尋ねるとどうも駅の中らしい。さっそく駅に戻るがそれらしきところはない。

1番線ホームに面したバールに入って訊いてみると、電車の切符売り場の隣の窓口だという。

そこに行くと閉まっていたので隣の窓口で訊くと『バスの切符売り場は隣だけど今日はもう終わった』とのこと。

 

バス乗り場に戻ると16時のバスが来ている。

乗り込み、運転手に『切符が欲しい』というと、『バスの中では売っていない』。

『売り場は閉まっていて買えない』といってみたが、オレは知らんという態度。

このバスを逃すわけにはいかないので『乗ることはできるか?』というと黙認みたいな感じだったので乗り込む。

 

『アーゾロに行きたいがどこで降りたらいいか教えて欲しい』と言うと、『2ヵ所あるからどっちかなぁ?』。

ドゥオモの近く、だというと最前列に座っていたおばさまが『それならCa’Vescovo』と教えてくれた。

検札がこないことを願いつつ、運転手に『まだか』確認しつつ、およそ30分後、運転手が『ここだよ』と教えてくれる。

そこは、さっきまで乗っていたバスが走っていた県道みたいなところでクルマはバンバン流れている。

近くにはイタリアには珍しい(?)ショッピングセンター。

 

チェントロ方面という目玉のような表示板だけが頼りだ。

とりあえず、クルマが途切れたところで県道を渡り、県道から折れる道路(通り、ではない)を進む。

というか登る。

時折クルマがくると道路脇によけ、スーツケースを引っ張りながら登る。

持っている地図はチェントロのものだけ、町は山の上の方ということは知ってはいたが山の上までは遠そうだ。

しばらくすると、アグリツーリズモの建物があり、まだまだ先だと思い知らされる。

そのうち右手にスペースがあり、看板があったので行ってみたものの地図ではない。

その先で道路が狭くなりクルマをとめるための一時停止信号があった。

『チェントロの端っこくらいまでは来たのかもしれない』。

その先は市街地だ。歩道ですれ違ったおばさまにホテルの場所を訊き、道が間違っていなかったことを知る。

ホテルを見つけチェックインするときあまりにも汗をかいていたのでレセプション氏から『外は雨でも降っているのか』とからかわれた。

バスを降りてから山道、地図なし、荷物ありの25分間だった。

下からチェントロまでのバスがあるのをあとで知る。

しかし、こんなに面倒であることをわかっていたら絶対に行かなかっただろう。

トローネ

◆トローネ(torrone)

 

トローネはイタリア伝統菓子のヌガー、各地でその地域のものが売られているようだ。

1998年初めてのイタリア旅行、ヴェネツァのお菓子屋さんで初めて買った。

以来、お土産として各地で買っている。

伝統的なものは硬いらしいが、やわらかい方が食べやすく美味しい。1本を少しずつ切って食べるが、ものによっては個装してあるものもあり切る手間も省け、そのほうが家族には評判がいい。

 

今まで食べた中で一番良かったのはナポリで作られているこれ。

 

 

実は自分で買ったのではなく友人からお土産としていただいたもの。その後、イタリアに行く際買ってこようと思ったがナポリに行く予定はなかったのでパッケージに書いてあったメーカーにメールで問い合わせたところ、ローマのティブルティーナ駅構内のショップで売っているとの返信があった。

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フィレンツェからローマへ移動した際、ティブルティーナで下車し買うことができた。

イタリアの旅から帰る

 

今年のイタリアの旅から昨日帰ってきた。

8泊10日という短い日程ながら、ローマ、ペルージャでは若い友人たちと会い、そのあとはヴェネツィア、アーゾロ、バッサーノ・デル・グラッパ、フィレンツェ、そしてローマと駆け足で周ってきた。

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Bassano del Grappa Ponte Vecchio IMG_2865

 

ただ、初めてのところはアーゾロだけだったので現地ではそう忙しくしたわけでもない。ヴェネツィアではアカデミア美術館とバーカロ巡り、

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フィレンツェでは久々のパラティーナ美術館、ローマでは町歩きを楽しんだ。

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Roma Trevi IMG_2918

 

意外だったのは全体に暖かかったこと、ローマに着いた夜、食事をしてホテルへ帰ったのはもう深夜近かったが東京ほど風の冷たさは感じない。北の方も同様だ。

 

ちょうどローマに着いた日の夜、パリでテロ事件が起こったが、そのせいか警戒態勢が例年よりも厳しいように感じた。特にローマに戻った時には銃を持つ兵士を随分見かけた。

ミラノ万博(すでに終わっているが)がらみなのか、ローマ(テルミニ)でもフィレンツェでも、従来と違ってホームに入るのに有人の改札があり変な輩がホームには入ることができない。また、乗車券の自動販売機付近には利用者にまとわりつく人たちも全く姿を消している(特にフィレンツェでは自販機前に規制のロープが張られていた)。

 

晴天ということはあまりなかったが、一方、雨にもほとんど合わず、天候には恵まれたようだ。

傘を差したのは帰国日の朝10時頃からだけだ。

ただし、その後の悪天候によりフィミチーノ空港での離着陸規制のため3時間遅れの離陸となり、成田到着もほぼ同じ遅れのままだったので差し引きチャラかもしれない。

 

今回はいわば駆け足だったので、次回は1都市3泊くらいで最大2ヵ所にしたいが、パリのテロ事件の今後の影響などを考えると次回行くのはいつになるだろうか?

Parma(パルマ) 2014/11/18~19

 

Parma(パルマ) 2014/11/18~19

◆行く

パルマは2度目。ただし、初めての時は2002年9月、ジェノヴァからマントヴァへの途中に数時間の滞在でドゥオモと洗礼堂を見てランチをしただけ。

そこで今回は1泊してパルマを楽しむことにした。

今回の旅では、イタリア語講座の人たちとローマで合流することになっていたが、そのうちの一人Mさんがクレモナから日帰りでパルマ往復するということで日程を合わせた。

 

前泊地ピエンツァからバスでシエナに出て11時18分発の列車に乗る。フレンツェで乗り換えの時間があるので駅中のバールでピッツァとカフェルンゴで腹ごしらえ、13時30分発のヴェネツィア行きのFrecciargentに乗る。ほぼ満席だ。ボローニャでピアチェンツァ行きにまた乗り換えだ。

 

ピエンツァを出てから雨が降ったりやんだりだったが、Castelfrancoという駅に停まった頃(14時45分頃)気づいたがすっかり晴れて、雲もほとんどない。

席が空いたほうに代わったが、窓からの太陽がまぶしい。

 

予定より数分遅れで到着、駅を出てからは勘というか記憶で進む。

チェントロまで行ったがホテルの具体的な場所がわからないのでインフォメーションで尋ねるとちょうど裏側とのこと。

15時45分チェックイン、ピエンツァからは6時間半もかかったことになる。

 

◆近くを探索

さっそくホテルを飛び出し、かつてペルージャでお世話になったYさんからのメールで『死ぬまでにもう一度行きたいリストランテの一つ』と教えてくれたリストランテ探しと翌日会うMさんとの待ち合わせ場所を確かめるため町歩き。

リストランテは割と簡単に見つかったが、待ち合わせ場所はちょっと勘違いをしてガリバルディ通りをずっと行ってみたがわからず、戻ってきて何とホテル近くのガリバルディ広場だと気づいた。

おかげでかなり町の雰囲気がわかった。

 

 

 

◆蘇らない記憶

ドゥオモに行ってみる。まだ開いていたので中に入ってみたが12年ぶりのせいか全く覚えていない。

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クーポラの天井画、コレッジョ作《聖母被昇天》とアンテラミ作の彫刻《キリストの降架》など、まるで初めて見るようだ。

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洗礼堂も開いていたものの明日にまわすことにした。

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◆さらに散策

チェントロの南の方を散策、ここは初めてのエリアだ。通りの左右には店も多くかなりにぎわっている。

エノテカがあったので入り、Franciacoltaの泡を立ったまま飲む(4ユーロ)。アペリティーヴォではなく何もつまみがつかないので、グリッシーニを頼む。

地元の人ばかりで、しかも本当に酒屋の一角という感じの店だ。

 

◆待望のジベッロ産の生ハムにありつく

いったんホテルに戻り、19時半すぎ夕食に出かける。当然Yさんから教えてもらったリストランテに行ってみるがどうやら定休日のようだ。さっき下見を兼ねてその店を見つけたとき何なくそんな雰囲気もあり、出がけにレセプションでいくつかの店を教えてもらい、地図ももらっていたのでそちらに向かう。場所は、先ほどのエノテカの界隈だ。

 

そのうちの1軒、小路の奥の店に行ってみたが外に出ているメニューを見るとちょっと安めなのでパス、美味しいクラテッロを食べるためだ。

結局、エノテカと同じ通りにあるお総菜屋さんがやっているトラットリアに決める。

 

入口はまさに惣菜売り場だがその奥がトラットリア。すいていたがそのうちどんどん席が埋まってきた。

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絶対に食べたかったのは、パルマ近郊ジベッロ産の生ハム(culaterro di ziberro)、飲みたかったワインは地元のランブルスコ。注文するときグラスで勧められたがそれを断りボトルで頼む。

生ハムはかなりの量だったが、パルマ再訪の目的でもありランブルスコで喉をうるおしつつ完食。大満足だ。

 

◆翌朝はサン・ジョヴァンニ教会と洗礼堂へ

旅先ではいつも早め、といっても休みの日に家にいるのと同じくらいの時間だが、朝食をとり、散策、町歩きに出かける。

早すぎたのか、洗礼堂はまだ閉まったままだ。

そこでドゥオモ奥のサン・ジョヴァンニ教会へ行く。内陣で写真を撮ろうとしたら内陣にいるのがダメなのか珍しく注意された。

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ここにはコレッジョの作品があるはずだけれど、どこにあるのかわからない。

ドゥオモ前広場からの小道に入ると清掃車がいたので広場へ戻ると9時を過ぎていて洗礼堂が開いていた(入場料6ユーロ)。

 

 

中に入ると、クーポラ部分が空に向かっていく感じだ。頭を上げ、見渡す。

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◆コレッジョの部屋へ

次はコレッジョの部屋(Camera di S.Paolo)を探すが、ガイドブックの写真で見たそれらしい門があり、どうも右の建物がそうらしい。

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入って2部屋目まで進むと係りの人がやってきて入場券売り場に案内してくれる。どうやら気づかないままコレッジョの部屋に入ってしまったようだ(入場料2ユーロ)。

第1室は《最後の晩餐》、大きな部屋にはフレスコ画。そこから折り返す。

 

一つ一つの部屋にはその装飾について説明があるがよくわからない。

外に出て奥へ行くとまるで公園のような閑静な庭がある。表の道路側からは中にそんなスペースがあるとはとても信じられない。

 

外に出ると大きな通りと広場、その向こうには国立絵画館ピロッタ宮の建物。

近くへ行ってみるとイタリアではおなじみのメルカートが開かれている。規模が大きく、店の数も多い。

『どんなものがあるかなぁ』と一通り見てみたが衣料品がほとんどだった。

 

◆ドゥカーレ公園

いったんホテルに戻ってチェックアウト、荷物を預けて再び出かける。

今度は、川の向こうのドゥカーレ公園だ。公園の右手奥にはどっしりとしたドゥカーレ宮殿が見える。

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公園はものすごく広々としていて、また平日の昼間ということもあって人影もまばらでゆったりとした気分になる。

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公園を出て近くのトスカニーニの生家に行ってみたが中には入らずチェントロへ戻る。

 

◆クラスメートとフォカッチャのランチ

今回の旅は、イタリア語講座のクラスメートと時期を合わせ、2日後に4人でローマで1日すごすことになっているが、ここパルマではそのうちの一人Mさんと会うことになっていた。

彼女はクレモナの友人宅に泊まっていてパルマの友だちに会うとのことでお昼を一緒にすることにしていた。

ガリバルディ広場で13時半待ち合わせだったので少し早めに行ったところ、ちょうど向こうからやってきて、お互い手を振り授業以来1週間ぶりの再会。

どこでランチをしたらいいのか考えていたが、Mさんはパルマ滞在の経験があり、勝手を知ったかのように学生が多いというフォカッチャの店に連れて行かれる。

混んでいたらしい店はちょうど多くの客が出るところ、奥の方のテーブルに座ることができた。

種類が多く、迷ったがMさんのアドバイスも受け、pesaola(牛肉のワイン漬け)にモッツァレラ、ペペローニのフォカッチャ、それと赤ビールを注文。

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いずれもうまい。

15時すぎ、Mさんはパルマ在住の友人と待ち合わせとのこと、店を出て先ほどのガリバルディ広場に戻って写真を撮り、明日のローマ行きの列車を確認して別れる。

こちらもホテルに戻ってスーツケースを受け取り、駅へ行く。

15時58分の列車に乗り、40分足らずのModenaへ向かう。

 

◆泊まる

ホテル Hotel Button ★★★ Borgo della Salina,7, Parma

Expediaで予約を探す Single 70ユーロ

 

◆食べる

お店の名前 Trattoria Salumeria Sorelle Picchi, Strada Lunghi Carlo Farini,27/A, Parma

 

食べたもの この町では外せないクラテッロ・ディ・ジベッロ(15ユーロ)、ものすごい量だ。

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パルミジャーノ・レッジャーノ(6ユーロ)、固まりが4個、これもすごい。

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ジュゼッペ・ヴェルディ風のリゾット(9.5ユーロ)、クラテッロ、ポルチーニ、さや入りの豆が入っている。

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いずれもうまい。

ワイン ランブルスコ(12ユーロ)。カメリエーレはグラスを勧めてきたが、クラッテロとの相性を考え、どうせ何杯も頼むならボトルの方がいいと考えた。少しだけ残す。

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水、カフェ、コペルト込みで50.5ユーロ。

 

お店の名前 Frank Focaccia, Piazzale San Lorenzo, 9/a

フォカッチャの店、実は名前は憶えていないが、地図からみてここではないか、と。

フォカッチャとビールで7ユーロくらい。

 

 

◆買う

Nespressoのカプセル11本43.1ユーロ Nespresso Boutique Parma,Piazza Garibaldi, 23, Parma

為替レートにもよるが、日本で買う2/3くらい。このあと行くモデナ、ローマで買っても良かったが早めに買っておいたほうが安心。

家族へのお土産で10本買うつもりで会計するとき、期間限定だか新商品だかで勧められ1本追加。

イタリアからの返信の速さに驚く

先日、イタリア語講座のクラスメートからシチリア旅行のお土産としてトローネをもらった。トローネはイタリア各地で売っていて、カブレーノもよく買ってくる。家族も大好きなようだが、『柔らかくて、できれば切らなくてすむ個装がいい』という。

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今回もらったのは個装ではないが柔らかくて実に美味しい。家族からは『この美味しさなら切ってでも食べる』と、次回イタリア旅行で買ってくることをリクエストされる。

来月イタリアに行くので同じものを買ってきたいが、パッケージを見るとメーカーはナポリにあるようだ。

となると、ナポリに行けば買えそうだがその予定はない。お土産をくれたクラスメートに訊くと『ナポリの空港で買った』とのこと。

 

ナポリの製品を、今回訪れるローマ、フィレンツェやヴェネツィアで見つけるのは至難の技だ。

 

メーカーのHPに取扱い店舗が出ているかもしれないと思って見てみたが、ない!

そこでダメもとで《問い合わせ》フォームでメール。この簡単な文章をイタリア語で書くのに辞書を引き引き悪戦苦闘したのだが・・・・。

 

そのわずか18分後(気づいたのは1時間後ではあるが)メーカーからの返信があった。

これには驚く。

それには、ローマでの取扱い店舗が分かりやすく書かれていた(このほかにも下記製品サイトも)。

近くにも行ったことがあるので迷子にならず買ってこられるだろう。

それにしても、この対応の速さには驚いた。イタリア人もやるものですね。見直しました。

 

製品サイト www.perledisole.com

Pienza(ピエンツァ) 2014/11/17-18

 

Pienza(ピエンツァ) 2014/11/17-18

イタリアへ行き始めて17年目、17回目の旅だった今回、初めて訪れたのはピエンツァ

14年前にモンテプルチアーノからシエナに向かう途中に乗っていたバスが停まり、『今度はここに降りてみよう』と、それ以来訪れようとずっと考えていた。

ピエンツァはルネッサンス期にこの町出身のピオ2世によって造り変えられた小さな町で世界遺産にも登録されている。このことも行きたかった理由だ。

 

今回の旅では、当初はシエナ→ピエンツァ(泊)→モンテプルチアーノ(乗換え)→キウジィというルートを考えていたがキウジィまでのバスの便が恐ろしく良くないことがわかり全体の日程を変えてシエナから往復することにした。

 

◆シエナからのバスに一苦労

前泊地はフィレンツェ。シエナからのバスはFS駅から出るのでフィレンツェからあえて電車に乗る。11時10分発の電車は少し遅れ、シエナに12時45分到着。電車を降りてからバスの発車時刻まで30分あるので悠々だと考えていた。

とりあえず駅の外に出て、雨の中スーツケースを転がしながらバス停を探すが《モンテプルチアーノ行き、112》の発車場所が全くわからない。何人かに尋ね、このあたりだということ、乗車券は駅の中で売っていることを教えてもらう。

バス券を買う時に発車場所を訊くと『駅の左側』としか教えてくれない。再び外へ出て何人かに訊くが『知らない』との返事。意を決してちょうど来たバスの運転手に尋ねると『この場所から。もうすぐ来るよ。』と言われほっとする。

 

バスは定刻に来た。運転手に『ピエンツァまで』と言ってスーツケースを下に入れてもらう。

 

トスカーナ特有のなだらかな丘陵地帯が見えるはずだが、雨のせいで車窓からの景色ははっきりしない。残念だ。

 

1時間以上乗り、定刻より少し遅れて14時半ごろホテル近くのバス停で降ろしてもらう。

 

◆ピエンツァ町歩き

チェックインして目と鼻の先にある町へすぐに出かける。町の入口でちょうど日本人のツアー客と一緒になった。添乗員の声が聞こえたが40分の観光のようだ。

 

一群はまっすぐ行く人が多そうだったのですぐ右にまがりオルチャ渓谷の景色がいいゴッツァーニ通りに出る。

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確かに景色は良さそうだが何しろ雨で見通しがあまりきかず感動するほどではない。

一時、小路で風が強く吹き、そのとき傘の骨が折れたようだ。

ドゥオモの横に出たので抜けるとそこが町の中心地。ロッセリーノ通りに出る。細い中世っぽい通りに面した店はほとんど閉まっている。

1軒の食料品店が開いていてパニーノの貼紙があったので遅いランチにする。生ハムとペコリーノのパニーノを作ってもらい、赤ワインを1杯頼んだ。店内には、サラミ、チーズやオリーブオイルがあったのでまたあとで来ようと思い何時までやっているか訊く。

 

腹ごしらえもできたので町歩き再開。

といってもすぐ近くのサン・フランチェスコ教会ドゥオモだけだ。そう広くもないピオ2世広場は敷石の工事中で、ピッコローミニ宮は何と前日から月末まで休館だった。これは大誤算。

ピッコローミニ宮

ピッコローミニ宮

 

 

 

 

 

 

 

ドゥオモ

ドゥオモ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サン・フランチェスコ教会もドゥオモも中に入るとツアー客の日本人だけだ。

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そのあとは町の中央を通るロッセリーノ通りから折れる小路をいろいろ行ってみるが、小さな町なのですぐに終わってしまう。

 

雨、風がひどいのでいったんホテルに戻ることにした。入口付近ではツアーの人たちがバスに戻るところだった。

 

◆夕方の町もひっそり

1時間ほど休んで買い物やら夕食のリストランテ探しも兼ねて17時半ごろ再び町へ。

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相変わらず休んでいる店が多い。さっきが単に昼休みだったのではなく月曜午後のため休みらしい。中にはピッコローミニ宮休館と合わせたのか2週間も休んでいるリストランテも数軒あった。全体にひっそりしている。

そんな中、昼過ぎにパニーノを食べた食料品店でサラミと缶入りのオリーブオイルを買う。ここはペコリーノチーズも本場なのでそれらしき店が開いていたので購入。

風雨は依然強く、雷も鳴りだす。

いったんホテルへ戻る。

 

◆チェーナもひっそり

おなかがすいてきたので少し早いが、19時半頃とにかく出かけ、門から近い“Trattoria Da Florella”で夕食。

閉まっているリストランテが多いのを物語るように、この店は入った時は他の客がだれもおらず帰るまでに1人きただけというさびしいチェーナだった。とはいえ、味はまぁまぁ良かった。

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◆朝は大きな虹

翌朝は晴れ。朝食前に散歩のため町に行く。昨日と同じルートで渓谷を見下ろすところに出ると何と虹の根っこがドーンと立ちあがっているのが目に入ってきた。

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『これはすごい!!』

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うしろを気にしながらムーラ通りを進み振り返ると虹は大きく成長し、ドゥオモの鐘楼を包むように空に広がっている。

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景色のいいはずの山々より素晴らしい。さらに行くと、虹は大きく天空に描かれている。

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《早起きは三文の徳》というやつか、それとも頑張って来た割には閉まっているところが多かったための《お詫びのしるし》なのだろうか?

チェックアウト時にこの虹の話をしたら『イタリア人は虹を見ると何かいいことがあると信じている。』と言っていた。

 

9時19分のシエナ行きのバスに乗ってピエンツァをあとにした。

 

途中の天気は相変わらず晴れたり降ったりだったが、この日の午後以降帰国するまでパルマ、モデナ、ローマは良い天気だったのはこの虹のご利益か?

◆泊まる

ホテル Residence San Gregorio ★★★ Twin 67.5ユーロ(Booking.comで予約)

ピエンツァの町の外だがシエナからのモンテプルチアーノ行きのバス停そば。町のMurello門にも近い。

部屋は良かったが、廊下の照明のつけ方、朝食の場所を教えてくれず、訊こうとしてもレセプションに人がいないことが多くあまりいい印象はない。

 

◆食べる

お店の名前 Trattoria “Da Florella” Via Condotti,11 Pienza

客は誰もいない。『予約しているか?』と訊かれ『No』と答えると2人席をあてがわれた。不思議なことにこのあと来たのは一人だけ。

食べたもの 前菜はトスカーナのサラミ類盛り合わせ(10ユーロ)、オリーブやブルスケッタもあり、また盛り付けもきれいだ。

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プリモはラグーとポルチーニのPici(9.5ユーロ)、これはめちゃくちゃうまい。Piciの歯ごたえもいい。

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ワイン Rosso di Montarlcino, SASSELLINO 2008, il Poggiolo(375ml, 12ユーロ)

コペルト、水、〆にカフェで35.9ユーロ。

 

◆買う

お店の名前 Nannetti&Bernardini, Corso il Rossellino, 81 Pienza (パニーノを食べた店)

買ったもの 猪のサラミ、缶入りオリーブオイル、各6ユーロ

 

お店の名前 Enoteca Marusco e Maria, Corso il Rossellino, 14 Pienza

買ったもの ペコリーノチーズ(10ユーロ)