カブレーノ旅行記」カテゴリーアーカイブ

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Lucca(ルッカ)2011/11/12

Lucca(ルッカ)2011/11/12

◆行く

今回のペルージャ留学生活で初の1泊旅行。ピサに泊まり、ピサルッカ観光だ。

ピサもルッカも初めてのイタリア旅行のときフィレンツエから日帰りで来ているが13年ぶり、たしかそのときのルッカ滞在時間は1時間半くらいでただ立ち寄った感じだ。

 

7時すぎにペルージャの住まいを出てピサには正午前到着。

ホテルにわずかな荷物を預け、再び列車でルッカに移動。ルッカには13時すぎ到着する。

 

◆城壁の中のチェントロへ

駅からすぐの車の行きかう道路には記憶があった。前回は右に行って城壁下のトンネルをくぐったが今日は左に曲がってドゥオモ鐘楼を見ながらサン・ピエトロ門から入る。真ん中が車道で両側が歩道という実に堂々たる門だ。

Lucca 城壁

 

 

そのまま進むとナポレオン広場。かすかに覚えている。

広場の端の方でイベントなのか3人の男女が音楽に合わせて踊っている(何回もやり直しているところを見ると何かの撮影なのかもしれない)。

Lucca Piazza NapoleoneでのCM撮影風景

 

 

ほどなくサン・ミケーレ・イン・フォロ教会横の広場に出た。この教会のファサードの素晴らしさははっきりと覚えている。

 

Lucca サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

いろいろ迷ったがこの広場に面したカフェでワインを飲みながら軽いランチ、旅の気分そのものだ。

地図をもらうためインフォメーションに向かうがパオリーノ通り両側はお店がいっぱい。あいにく昼の休みでしまっているところが多い。インフォメーションでは少し順番を待ったがスタッフのご婦人は親切で地図に行くべきルート、見所を書き込んでくれた。

 

◆城壁を歩く

それにしたがい、まず城壁に上がって散策しながら進む。レンタ・サイクルでまわっている人も多い。

城壁といってもかなり幅がある。城壁と城内の間には水こそないが濠がある。完璧な守りのかたちか。トレヴィーゾの城壁を思い出し、対比して考えていた。

 

城壁からの城外の景色もいい。歩いていたのは北にあたる部分なので外の景色は田園風景だ。

 

◆サン・フレディアーノ教会

城壁から下りて向かったのはサン・フレディアーノ教会。内部は3廊式で地味な感じだ。

あとで外に出てから少し離れてファサードを見て上部のモザイクの美しさに驚いた。

Lucca サン・フレディアーノ教会 《受胎告知》

Lucca サン・フレディアーノ教会

 

◆円形劇場跡からチェントロへ

次はローマ時代の円形劇場跡だ。てっきりその形が残っているのかと思って中に入ると、楕円形の広場だった。周りをいろいろな店が取り巻いている。カフェなどはいい雰囲気だ。

 

ここからのフィルンゴ通りもお店がいっぱいでチェントロのメイン・ストリートかも知れない。

いったんサン・ミケーレ・イン・フォロ教会横の広場に戻ると、中世の衣装に身を包んだ若者が旗を持ってのパレード、鼓笛隊もいてなかなかの迫力だ。

 

◆プッチーニの生家博物館

インフォメーションで『ここは一番重要なところ』といわれた《プッチーニの生家博物館》へ。

プッチーニの座った像はあるもののそのすぐそばにリストランテ・プッチーニがあってなかなか博物館の入り口がわからない。

入って行くと博物館としての入り口は3階だとのこと。入場料(7ユーロ)払って入場、まずピアノが置かれた部屋、書き込まれた楽譜なども展示されているがそこは門外漢なのでよくわからない。

 

Lucca プッチーニ愛用のピアノ

ワーグナーとの手紙のやり取りの展示があったり、食堂、キッチン、書斎、寝室(生まれた部屋となっていたように思う)などなど。《蝶々夫人》の初演出演者の写真もあったが日本人からみるとややこっけいな感じの人も。

 

◆グイジーニの塔に上る

次は、インフォメーションで教えてもらったルートなのにすっとばして寄らなかった《グイジーニの塔》へ。

上りはじめて最初のうちは9段ごとの石段を数えていたがそのうち鉄製の階段になったら面倒くさくなり、また上るのが結構しんどくなり数えるのをあきらめる。

上に行くにしたがい階段は狭くなる。

ようやくてっぺんに出た。狭い屋上に20人近くひしめき一周するのも一苦労だ。

ただ、景色は素晴らしい。イタリアのあの屋根の色も一役買っていると思う。それとそこかしこに見える教会と鐘楼がアクセントになっているようだ。

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下に下りてまた中心部に行くと人が多くなっている。

このあと、ドゥオモ時計塔を見てお終いにしたが、時間が経つにつれチェントロは人で溢れかえっている。イタリアの土曜の夕方を感じる。

◆ピサに戻る

今回は週末を利用した1泊2日の旅、ルッカにも泊りたいところだが日数の関係でピサからの日帰りとなった。

およそ4時間ちょっとのルッカ滞在、17時42分の列車でピサへ戻る。

Tivoli(ティヴォリ)2012/11/20

Tivoli(ティヴォリ)2012/11/20

◆行く

2012年イタリアの旅、ローマ、ペルージャ、フィレンツェ、モデナとすべて何回か訪れた場所、そこで初めての町、ティヴォリへローマから日帰りで行くことにした。

日本を発つ前に、ネットでティヴォリ、とりわけ世界遺産のヴィラ・デステ(エステ家の別荘)への行き方を調べプリント・アウトしたもののそれを忘れてきたことがわかり、『歩き方』を頼りに行かざるを得ないことになった。

◆バスに一苦労

メトロB線でポンテ・マンモーロ駅へ向かうが、乗った電車はコンカ・ドーロ行きだったので途中のボローニャ駅で一旦降りて次のレビッビア行きに乗換えた(実は3日前にそれに気付かず戻ってきたことがある)。

 

9時15分、ポンテ・マンモーロ駅に着き、改札を出た先のバスチケット売り場に直行。チケットは往復4.4ユーロ。そこで乗り場を聞けば良かったのだが、駅の左にはバス・ターミナルがあったので『そこだ』と思い込み、行ってみるとティヴォリ行きのCOTRAL社の乗り場が見当たらない。

バス乗務員らしい人に尋ねるとわからないらしく別の乗務員に訊いてくれ、『駅の反対側を上に上がったところだ』と教えてもらう。

 

9時30分のバスが少し遅れてきて乗りこむ。結構混んでいてあとに乗った人は立ちんぼだ。隣に座った女性はずっと携帯で話している。イタリアではありがちだ。

かなり経ってからいきなり彼女から『もうティヴォリ?』と訊かれ『わからない』と答える。そのうちバスは山道を上がり始める。

10時半頃、市街地らしきところで停まったので隣の彼女に『ヴィラ・デステは近いですか?』と尋ねると『ここで降りなければ・・・』といわれ降りる。

 

◆ヴィラ・デステまでも一苦労

バスを降りてもどっちの方向に行けばいいかまったくわからない。

ぐるっと辺りを見渡すと通りの向こうの駐車場にヴィラ・デステを矢印で示した小さな表示板があったのでそれにしたがう。

Tivoli 表示板IMG_0585

 

 

左に曲がると小さな広場。実はそこに入口があったのだがもっと大きな入り口を想定していたのでその広場を通りすぎ右に曲がると矢印は右を指している。それにしたがうとまた同じ広場、お店の人に訊くと入口を手で示して教えてくれた。何か小さな展示場に入るような感じだ(入場料8ユーロ)。

 

◆圧倒された噴水の数々

この別荘は16世紀半ばに枢機卿だったイッポーリト・デステが引退後、別荘として修道院を改築させたものとのことで、入場券売り場から中に入るとすごく大きな長い廊下に出た。

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『庭園』という表示を進むとテラスに出た。そこからは眼下に標高差のある庭園が見える。テラスに出たとたん水の音が聞こえる。かすかではなくものすごい音だ。

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階段を降りると《百の噴水の小径》が建物に並行する形で通っている。山側(建物側)の植栽からは小さいがそれぞれ噴水が出ている。とても優雅だ。

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少し下りて建物を背にして右側には《だ円の噴水》、左側には《ロメッタ》という古代ローマ時代の建築物を小さくした噴水がある。

だ円の噴水

だ円の噴水

ロメッタの噴水

ロメッタの噴水

 

さらに庭園の真ん中には《ドラゴンの噴水》があり、それを下りていくと3つの池がある。その池の先には樹齢何年くらいだろうか、巨木がそびえている。

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そこから右の方には巨大な噴水が見える。《オルガンの噴水》だ。

オルガンの噴水

オルガンの噴水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回り込んですぐそばまで行ってみる。ものすごい水量、高さ、音だ。まさに圧倒される。

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こんな噴水、見たことがない。現代にはモーターもあるが当時はこの高低差を利用したのだろうか。

庭園からの館の雄姿

庭園からの館の雄姿

◆建物の中は

オルガンの噴水に圧倒された後は、ゆるゆると庭園を上り建物の中に入る。最初に見たのは《ヘラクレスの部屋》。天井、壁のフレスコ画が素晴らしい。恐らくは絵の中にヘラクレスが登場しているのだろう。

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いくつもある他の部屋もフレスコ画で埋めつくされていた。

館内にバールがあったので一休みしてからヴィラ・デステを後にする。

◆不可思議なランチの店

チェントロに出てランチの店を探しながらぶらぶら歩く。小さな町だがそれなりに商店街もある。また、広場では野菜や果物、花などのメルカート(市)が開かれていた。

 

戻る途中、バールの看板に目を引かれ立ち止ったところ若い男性から声をかけられる。てっきりそのバールの人だと思い返事をすると、『前菜とパスタで12ユーロ』だという。

『まぁ、手頃だしそれでいいか』と思いO.K.すると小路を入って全く別のリストランテに連れていかれた。昼時だというのに店の中には誰もいない。ドアは開けたままだ。もう一度『前菜とパスタで12ユーロ』、『閉めていいか』と確認を求められた。『ヤバイな』と思いつつもうなづく。

パスタについては口頭で説明があり『いいか』と訊いてきた。グラス・ワインでも、と思ってメニューを見せてもらったがハウス・ワインが7ユーロ(これは一般的にはかなり高い)で量が書かれていないのでパス。

奥に誰かいるが彼以外誰も顔を見せない。食事中、固定電話のけたたましい着信音が何回か鳴りそのときだけ年配の男性がちらっと顔をみせる。

思い過ごしだったかもしれないが、ぼられそうな感じのあまり居心地のよくない店だった。

 

◆帰りのバスは超満員

少し雨も降ってきた。朝、出かける時からもうその気はなかったけれど、近くにあるもう一つの世界遺産《ヴィラ・アドリアーナ》に行こうという気はまったく起こらずローマに戻ることにした。

13時にバス停に行ってローマ行きのバスを待つが、15分ほど待ってようやく来たと思ったら満員で乗れない。その後何台か同じ状況。ちょうど高校生の下校時間のようだ。

13時55分、何とかむりやり乗りこむ。前のドアから入り最初のステップに左足の半分がのっかっている感じだ。15分ほど経ったところでかなり降りたのでようやくまともな状態になり座ることができた。

14時30分、どこかの駅に着いたので隣の人に尋ねるとポンテ・マンモーロ駅だという。行きとまったく違うルートで高速を通ったので早かったのだろう。

すぐにメトロに乗換えローマに戻る。

 

◆食べる

お店の名前 Taverna Quintilia VicoloTodini, 4,Tivoli

食べたもの 本文の通り、コペルト込み14ユーロ

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Padova Zaramella

Padova(パドヴァ) 2008/9/26

 

お店の名前 Zaramella,  Largo Europa,10 (Hotel Europa内),Padova

2008年、兄と2人でヴェネトの旅。前泊地は日本から着いたばかりのミラノなので実質初日みたいなものだ。行こうと考えていたリストランテが休みだったのでホテルのフロントに相談したところホテルの中のリストランテZaramella(ミシュラン2本フォーク)を勧められた。

フロントの横から入ってみるとゆったりとテーブルが置かれたエレガントな雰囲気(といってもお客の服装はカジュアル)。

 

◆食べたもの

海が近い町なので前菜からプリモ、セコンドと二人とも魚で攻める。

前菜はマグロのカルパッチョ(茄子とジェノヴェーゼみたいな味のソース)と海の幸サラダ(エビ、シャコ、ムール貝、あさり、小さなイカなど)。この海の幸サラダには、オリーブオイル、胡椒、レモン半分で自分の好みで味付ける。シンプルだけれどめっぽう美味い。それまでの中で最高だった。(前菜2品で20ユーロ)

Padova Zaramella まぐろのカルパッチョ

Padova Zaramella 海の幸サラダ

プリモは何というのだろう。ぎょうざの皮みたいものを重ね、間に何か(イカ墨?)をはさんだもの。上にエビが乗っている(9ユーロ)。これもものすごく美味しい。この店にして良かった!

 

Padova Zaramella プリモ

セコンドは、相棒はガンベローニ(エビ)、自分はアドリア海の白身魚を揚げたものにフンギ・ポルチーニが添えられたものにした(2品で30ユーロ)。

Padova Zaramella ガンベローニ

Padova Zaramella 白身魚フライのポルチーニソース

イタリアでの夕食ではよくあることだが満腹状態。テーブル横にデザートがワゴンで運ばれてきたが手を振ってパスする。食後酒もカフェもパスだ。

Padova Zaramella ワゴンサービスのデザート

 

 

ワイン   頼むのに迷い、ワインリストの赤の中で地ワインを教えてもらう。

Padova Zaramella Colli Euganei

 

Colli Euganei Rosso Riserva 2004, VIGNALE

(メルロ60% カベルネ・ソーヴィニォン40% 19.5ユーロ)

水、コペルトで86.5ユーロ。

Roma La Fraschetta di Mastro Giorgio

Roma (ローマ) 2014/11/21

 

お店の名前:La Fraschetta di Mastro Giorgio, Via Matro Giorgio,19 Roma

http://www.lafraschettadimastrogiorgio.com/

2014年11月のイタリアの旅、最後の夕食。イタリア語教室のクラスメイトが示し合わせてこの週にイタリアを訪れ、この日はローマに集結。朝からフラスカーティのワイナリー訪問などで行動をともにし、チェーナをテスタッチョのここにする。

選んだのはクラスメイトの一人、実際にはローマに住んでいるイタリア人の友人が予約してくれたらしい。

ローマの下町らしく客はほとんどローマっ子ばかりか?

 

◆食べたもの(総勢5人でシェア)

パルマの生ハム(24カ月もの)

生ハム・サラミ・チーズ盛合せ(2人前)

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Tonnarelli alla gricia(ローマ名物のトマトソースのないパスタ)(2人前)

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Paccheri all’amatriciana di pesce

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ピアッツェッタ(可愛らしいピッツア、6個)

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フォカッチャ

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モッツアレッラのフリット

 

ハウスワイン赤1000ml(これが終わったらボトルで頼むつもりがこれで終わる)

食後にカフェ

締めて135ユーロくらいで5人とも超満腹状態。

Vicenza Antica Osteria Ca’ D’oro

Vicenza (ヴィチェンツァ) 2008/9/25

今回の8泊10日ヴェネトの旅で最後のチェーナ。予約はしていないが、この町を歩きまわった昨日、今日通りがかったサン・ガエターノ通りのオステリアに向かう。

お店の名前 Antica Osteria Ca’ D’oro, Cotra’ S.Gaetano 8, Vicenza
(http://www.vicenza.com/mx_op-minisite2_cat-1004_id-1722_lang-it.shtml)

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro

入口から見る感じは狭そうで素朴だ。すでに1階は3つ、4つのテーブルが埋まっていて、その間の席を示されたが、あまり色良い返事をしなかったところ2階に案内される。2階は天井が低く山小屋風だ。1階とは全く趣きが違って落ち着いている。

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro テーブル

 

 

カメリエーラの女の子の声が太く元気がいい。『イタリア語は?』、『ちょっと』。『英語は?』、『ちょっと』と答えると若い人懐っこそうな男がやってきた。英語で料理の説明をしてくれる。
『生がいいのか?調理したものがいいのか?』と訊かれ答えに窮すが『生も好きだし、調理したものも好き』と答える。

オステリアという割には前日にくらべ高いがその分量も多いし食材も良く美味しい。いい店だった。
勘定はシェフ自らが打ちこんでいたが帰るときには若い男もあとから出てきてわざわざ挨拶してくれる。
また訪れたい店だ。

◆食べたもの
前菜は①タコのカルパッチョ、盛り付けが丸くきれいだ。②スカンピのカルパッチョ、尾がとられたもの6尾。

 

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro タコのカルパッチョ Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro スカンピのカルパッチョ②
プリモはウニのスパゲッティ。《ウニ》を英語で言われ理解するのが大変だった。スパゲッティは細いが微妙に芯があるアルデンテ。シェアーしたが1人前を2皿に取り分けてくれた。

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro ウニのスパゲッティ
セコンドは①相棒は魚介(マグロ、スカンピ、車エビなど)のグリル。②自分はマグロのフリット(炙り2切れの中にチーズを挟んでいる)。

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro 魚介のグリル

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro マグロのフリット
食後にはデザートを頼みカフェで締める。食後酒は昨夜のエノテカと決めていたのでここではパス。

前菜2品で27ユーロ。プリモ(ウニのスパゲッティ)18ユーロ。セコンド2品で33ユーロ。デザートはクレーム・カラメル、セミフレッドのジェラート、各10ユーロ。

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro クレーム・カラメル

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro セミフレッドのジェラート
ワイン    Amarone della Valpolicella classico 2003, MANARA (30ユーロ)

Vicenza Antica Osteria Ca D'Oro ワインとデカンタ
カフェ(3ユーロ×2)、コペルト(3ユーロ×2)、水(2ユーロ)で合計142ユーロ

Vicenza Antico Ristorante Agli Schioppi

 

Vicenza (ヴィチェンツァ) 2008/9/24

 

2008年イタリアの旅、最後の目的地はヴィチェンツァ。この町を中心として溢れているアンドレア・パッラーディオの建築物を見るために兄と訪れる。

 

お店の名前:Antico Ristorante Agli Schioppi, Contra’ Piazza del Castello 26, Vicenza

http://www.ristoranteaglischioppi.com/

ミシュラン・ガイドに載っている店の1軒。夕方に何軒か探しまわりこの店に決める。

20時では予約がとれないので21時で予約。

Vicenza agli Schioppi

 

店内は左右に分かれていてその左側、7つのテーブルの中で最も入口に近い席に案内された。

店内の写真をとっていたら正面のディスプレイをバックにシャッターを押してくれた。オーナー夫妻のようだが――最初に予約したときもそうだが――とても良い感じを受けた。

Vicenza agli Schioppi 洒落たインテリア

 

 

◆食べたもの

前菜は生ハムと酢漬けのラデッキオ、バッカラとポレンタ、いずれも8ユーロ

Vicenza agli Schioppi 生ハムと酢漬けのラデッキオ

Vicenza agli Schioppi バッカラとポレンタ

プリモはバッカラのビゴリー(7.5ユーロ)、ポルチーニのスープ(色はグレー、刻んだポルチーニのほかに何か入っている。うまい!8ユーロ)

Vicenza agli Schioppi バッカラのビーゴリ

Vicenza agli Schioppi ポルチーニのスープ

セコンドはポルチーニのグリル、ポレンタ、チーズ添え(13ユーロ)をシェア(夕方エノテカでスプマンテを飲んだ時のクロスティーニが重かったため)。一本一本は小さいポルチーニを2、3個に切って焼いている。ポレンタは黄色、チーズはパルミジャーノではないが良く似たハードタイプ。

Vicenza agli Schioppi ポルチーニのグリル

 

ワイン   Amarone della Valpolicella classico,ACINATICO 2004(375ml,18ユーロ)2本

Vicenza agli Schioppi アマローネ

 

ヴェネトのアマローネにしたが初めに頼もうとしたものが品切れのようで同じ味だからと別のハーフ・ボトルをすすめられた。結局これを2本飲んだが値段は当初のもの1本分と同じ。

グラッパ1杯(3ユーロ)、ジェラート(4ユーロ)、コペルト(2.5ユーロ×2)、水(3ユーロ)で合計95.5ユーロ

Verona Il Desco

Verona(ヴェローナ)2004/8/19

兄とローマ&ヴェローナ6泊の旅、最終日。

 

お店の名前:Il Desco, Via Dietro S.Sebastiano 7, Verona

http://www.ristoranteildesco.it/

ヴェローナの最高級リストランテ ミシュランの2つ星

6泊8日の最後を飾るのにふさわしいリストランテ。

Verona-イル・デスコ入口

 

 

◆食べたもの

メニューを見ている間に、昨晩の《Antica Bottega del Vino》同様スプマンテが注がれる。

初めにアミューズとして甘くないジェラートが出てくる。トマトソースとオリーブオイルで味付けされている。プリモは、相棒は「スカンピ(海老)のなんとか」、自分は「生のまぐろを炙ったものに豆とポテトサラダの一種」。まぐろは赤いというよりややピンクに近い。寿司屋にも「炙り」はあるが全然違う。まぐろの炙りは想像を超える美味しさ(プリモ2品58ユーロ)。

 

小さなパンがディップクリームとともに出される。美味しくて4つも食べる、それほど小さいのだが。

セコンドは相棒が「スィーバース、かきの黒トリュフ添え」、こっちは、「フォアグラの上に海老、甘いソース、玉ねぎ添え」。これは世界の三大珍味、フォアグラが惜しげもなく台になっており、甘いソースと絶妙なハーモニー、くどさをやわらげるように海老が引き立つ(セコンド2品72ユーロ)。

デザートの前にプチフールが6種類2個づつ出た。マコロン、ホオズキ、チョコレート、パンナコッタ、ミントがのっている小さなケーキ、シュークリーム、すべて美味しい。

チーズも食べたかったがお腹もいっぱいだし、カメリエーレがドルチェのメニューを持ってきたので素直に従うことにし、ティラミス、メロン味のプリン・メロン添えを頼んだ。これもボリュームが多い。ただ、デザート一皿が18ユーロというのも凄いといえば凄い(ドルチェ2品36ユーロ)。

水とカフェで15ユーロ。

2人で216ユーロ(ワイン込み)

ワイン   Soave Classico Superior Inama  2003  (35ユーロ)

このワインは小売店では18ユーロ、イタリアのリストランテで売値の倍とるところは珍しい?(普通は2割~5割増程度ではないか) さすが高級店!

Verona Antica Bottega del Vino

Verona (ヴェローナ)2004/8/18

ヴェローナは2度目。今回はアレーナでの野外オペラを見るため兄と訪れる。

 

お店の名前:Antica Bottega del Vino, Via Scudo di Francia, 3 Verona

前回ヴェローナを訪れたのはイタリア旅行初めての年、そのときもこの店に来たかったがあいにく定休日で断念。今回はリベンジではあるが、オペラ公演前に夕食ということで少しせわしない。

「ボッテーガ」とはお店、商店の意味、直訳すると古いワインの店となる。「ボッテーガ」にはさらにこじんまりした店構えの、主に仕事場を兼ねた「職人の店」を指す(小学館、伊和中辞典)とのこと。

Verona‐ボッテガ・デル・ヴィノ入口

 

18:15、ドアを開け中に入る。外から見た感じと大違いで中は立派なリストランテだ。右手には前菜を調理するキッチン、その奥にはあとで気づいたが立ち飲みのカウンター。挨拶をして2人と伝えると「予約していますか?」と訊かれる。「いいえ」と答えると、席はその時立っていたところのすぐ左のテーブル。オペラの前に食事をする人の予約席が多い。

Verona‐ボッテガ・デル・ヴィーノ カウンター

Verona‐ボッテガ・デル・ヴィーノ 店内

席につくとまず、大きなグラスにドボッドボッとスプマンテが注がれる。カメリエーレから英語でウェルカムドリンクと言われた。暑い時の冷えたスプマンテは最高!感激した。まず、これでこの店の評価がクッと上がる。

 

店の中は時間がたつにつれ、予約客を中心に満席となる。ほとんどがオペラを見る人たちだろう、服装は多くの人がそのままアレーナに駆けつけるのかきちんとしている。

 

◆食べたもの

メニューを渡され、注文したのは前菜として、「サラミの盛合わせ3種」、「ボッテーガ風前菜」をそれぞれ1皿、プリモは「アマローネのリゾット」をシェアすることで2皿に分けてもらう。セコンドは魚料理を2皿頼む。

 

前菜 サラミの盛合わせ3種(6ユーロ)、ボッテーガ風前菜(6ユーロ)

Verona‐ボッテガ・デル・ヴィーノ 前菜

 

プリモ アマローネのリゾット(10ユーロ)をシェアする。

セコンド 魚料理(素揚げした鱈にミニトマトやら何やらのソース)を2人とも。

Verona‐ボッテガ・デル・ヴィーノ 魚料理

 

ワイン   Soave Classico Superior Ca’Rugate  2003  (26ユーロ)

2人で96.5ユーロ(ワイン込み)

 

ワインリストを見せてもらうと、その分厚さに驚く。「さぁ、どうやって選ぼうか?」と頭の中が真っ白になりそうな時、地域別のインデックスに気づき、ご当地ヴェネトを開き、ソアヴェの中から1種類選んで指をさして注文する。

さっそくワインが運ばれボトルの確認後、ソムリエ(正しくはカメリエーレ)が開栓し、一つのグラス(白にしては大きい)に少し注ぎ、グルグルまわしグラス全体を洗う。そしてそのワインをもう一つのグラスに移し、同じように洗った後、別のグラスにいわば捨てる。それからテイスティング。注ぐ量が多いのでテイスティング無しなのかなぁと思うほど。先ほどのグラスに注ぎかなりグルグルまわしてからようやくテイスティングとなる。儀式というよりは美味しく飲んでもらうためのプロセスと感じた。食事中のワイン、水の注ぎ足しにも本当に注意を払っているという印象を受ける。

 

昼食が遅かったこともあり、また前菜、プリモの量も多くて最後の魚料理はついに二人とも食べきることができず、食後のコーヒーも飲めなかった。

それにしても満足いくリストランテだった。

Urbino LA FORNARINA

Urbino (ウルビーノ) 2007/9/11
兄弟3人でのウルビーノの旅。

お店の名前:LA FORNARINA, via Mazzini 14, Urbino
縄のれんのような入口はいただけないが店の中はL字型で奥の方にも部屋があり思ったよりも広い。

Urbino LA FORNARINA

レンガと淡い色の壁。ワインのディスプレイがおもしろい。壁の梁の部分にポケットがあるのかそこにボトルは大砲のように収まっている。

Urbino LA FORNARINA①

Urbino LA FORNARINA②
ラファエッロの町だけあって店内にはいろいろな絵がかけられている。そういえば、この店の名前だってラファエッロが描いた婦人の肖像画の名前だ。

◆食べたもの
各自前菜とセコンドを頼む。ワインはハウスワインにした。というのは、『ガイドブックに「ハウスワインが美味しい」と書いてあったから』と、いつもはワイン選びにこだわる弟が注文したからだ。
ワインはそれなりの普通の味わい。ガイドブックに頼ってはいけない。

前菜は生ハムとメロン、ポルチーニのサラダ(ルッコラとパルミジャーノ)、前菜盛り合わせ(生ハムとメロン、チーズの焼物、ブルスケッタ、チーズと野菜のサラダ) 各一皿

Urbino LA FORNARINA カルパッチョ

Urbino LA FORNARINA 前菜盛り合わせ

セコンドはカルパッチョ一皿、ポルチーニのグリル二皿(一皿に9個と、とても量が多い)。

Urbino LA FORNARINA ポルチーニのグリル
コントルノとしてトマトの香草焼き、表面にパン粉他を載せカリッと焼いたもの(4切れ)一皿Urbino LA FORNARINA トマトの香草パン粉焼き
チーズの盛り合わせ、これも量が多い。
ドルチェはチョコレートケーキ、レモンタルト
食後に2人はエスプレッソ、1人はグラッパでしめる。

コペルト、ワイン、水込みで3人で111ユーロ。

ジャンドゥイオッティ(Gianduiotti)

◆ジャンドゥイオッティ(Gianduiotti)

旅行のお土産でチョコレートというのは定番だが、このジャンドゥイオッティはヘーゼルナッツのペーストが入っていてくどすぎず口当たりもいい。形に特徴があって細長い小さい三角形の置物風。

GiandiotteliIMG_2948

 

トリノ名物のこれを初めて買ったのは2006年トリノの有名カフェ《Bratti & Milano》で。

値段は1袋(20粒くらい)で10.5ユーロだった。

家族からは割と評判が良かったのでそれ以来必ず買ってくる。もちろん《Bratti & Milano》のものがいいが、見つけられないときは他の銘柄を買う。

最近はもっぱらローマの食料品店《Castroni》で他の銘柄を買っている。