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Firenze(フィレンツェ)2023/9/2~3

◆行く

フィレンツェはイタリアで訪れた町の中で一番好きなところ。イタリア初めての孫を連れていくには絶対外せない。それともう一つ、アパートで《チョイ住み》をしてみたいということ。本来は1週間は滞在したいが、スケジュールの関係で4泊となり、初めてAirbnbでアパートを予約する。

 

◆フィレンツェ、そしてアパートまでの想定外の道のり

モデナからボローニャでFrecciaRossaに乗り換える予定だったが、満席で乗車券を買えず、やむを得ず13時58分発のRegionale(ローカル線)に乗る。途中2回も乗り換えてフィレンツェには予定より2時間も遅く着くことになる。

 

ボローニャ着14時26分、ここで15時10分発プラート行きに乗り換える予定がホームが見当たらない(出発案内を見ても存在しない)。ネットで見たのをそのままスマホメモに書き込んでいたのを見てみると・・・何と連絡バスのようだ。

それからが大変、スーツケースをSくんに預け、どこからそのバスが発車するか駅前を探すがわからない。駅の中に戻って何人かに尋ね、ようやくバス乗り場がわかる。この日は異常に暑く、バスを待つ間直射日光をまともに受け、暑いったらありゃしない。

 

とはいえ、一旦発車してしまうとバスの旅も悪くはない。高速道路を走る。そうこうしているうちに16時35分、どこかの駅に着く。

プラート着は17時20分のはずだけど、ここはどこだろうとスマホで地図を見ると何とプラート駅に早く着いていた。

駅の中に入り、次のフィレンツェ行きの電車をチェックすると16時42分、1本早く乗れた。

ということで、アパートのオーナーに到着時刻が早まることをメールで連絡(Airbnbのいいところは日本語で書いて送っても先方にはイタリア語で届く)。

 

17時14分フィレンツェ(F.S.M.N)到着、駅中のタバッキでバス券を買おうとした取り扱っていない、外のバールで買い、バスにしようかトラムにしようか迷ったりして時間がかかる。結局バスにしたが、乗ってから3つ目のバス停すぎたところで路線が違っていることがわかり、運転手さんに2つ先で降りることを勧められる(No.6に乗るべきところNo.6Bに乗ってしまった)。

そこからGoogleMapsを見ながらアパートへ急ぐ。結局、オーナーのSimoneさんを待たせてしまう。

 

◆居心地よさそうなアパート

階段を上がり、アパートに入るとそこがダイニングキッチン、その奥右手にバスルーム(意外に狭い)、リビングルーム(机、65インチTV、ソファベッドがあっても広い)、さらにその奥がベッドルーム、かなりゆったりしている。

 

Simoneさんからいろいろ説明を受け、こちらからも質問する。気になった洗濯機は、キッチンのシンクとガスレンジの間にあり、使い方を教えてもらう(滞在中大活躍)。

 

最後に、ウェルカムドリンクとしてワインを1本いただく。

 

 

◆ミケランジェロ広場でノリノリ

カブレーノがフィレンツェを訪れる時のいつものルールは『まず、ミケランジェロ広場に登ること』。

予定より2時間遅く着き、早く出たくてSくんに何回も促すがなかなか出られない。

紙の地図を頼りに歩くが、初めてのエリアなので少し遠回りしたようだ。

日が暮れる前に着きたいが、途中写真を撮ったりで遅れ気味。サン・ニッコロ通りに入り来慣れた道だと思ったのも束の間、サン・ニッコロ門をすぎてから何となく違う。自動車道路のようで大きなカーブを上る。

帰り道わかったが、以前の階段ルートはなくなっていた。

日が暮れる直前の景色がいい、ところがようやく広場に着いたもののSくんは眼下の景色には目もくれず、広場でやっている何かのコンサートの方に行き、他の人たちと同じように体を動かしノリノリの感じだ。

 

ようやく景色を見てから広場の中央、ダヴィデ像を見て広場から下る。

 

もう20時半、スーパーが21時までらしいのでGoogleMapsであわてて探し、今晩と翌朝必要な食料品を買う。

モデナで生ハムをたっぷり買い込んできて本当に良かった。

 

◆アパート飯第1弾

21時半すぎから飲み始める。まず、冷えたビールで乾杯。つまみは、もちろん生ハム。ほかにスーパーで調達したペコリーノチーズ。イワシの酢漬け。ワインはいただいたChianti。炭水化物はモデナのBertaniでもらった菓子パン、スーパーで買ったインスタントのリゾット。食後にイチゴという1日目の夕食だ。

 

◆2日目朝は別行動から

朝食後Sくんはランニング、あとで聞くと、ミケランジェロ広場に行ったらしい。その間、こちらはサンタンブロージョ市場を目指すが、途中で日曜のためまだ開いていないのを知りスーパーに行く。

戻るとアパートの前でSくんとばったり。

 

◆ドゥオモからシニョリーア広場へ

荷物を置いてから、ドゥオモの方に出かける。アパートを出てから2ヵ所ほど曲がってセルヴィ通りに入ると向こうにドームが見える。Sくんはランニングで近くまで来たらしい。

ドゥオモを通り過ぎ、EATALYに行く。

 

Sくんは、チーズ用ナイフセットを買う。こちらは食料品中心に見て、Sくんが食べたがっていたオリーブを買う。

 

メインストリートのカルツァイウォーリ通りを歩いてシニョリーア広場へと進む。広場の《コジモ1世騎馬像》の周りが白いもので囲まれている。あとで知ったが、修復直後らしい。

 

 

◆運よくウフィッツィ美術館へ

旅行計画中にSくんに《何をしたいか?》訊いたところ『美術館』もその一つで、フィレンツェならウフィッツィ美術館だろうとこの日の予約を取ろうとした。ところが、この日は無料開放とのこと。月曜は定休だし、あとは火曜しかない。普段でも混んでいて並ぶのに無料開放だと一体何時間並ぶのだろう。閉館に近い時間帯に並び、ダメなら火曜日に並ぼうと思っていた。

 

ところが、12時すぎシニョリーア広場から見る限りあまり並んでいない。『これはチャンス!』とばかり、ウフィッツィ美術館の列に加わる。

 

入場前の手荷物検査でSくんがEATALYで買ったばかりのチーズ用ナイフセットが引っかかり、退館時返却ということで一時預かりとなる。

 

さて、名画鑑賞。4回目か5回目だけど何度観てもいい。

ジョット《玉座の聖母子》

ボッティチェッリ《プリマヴェーラ》

 

このあと折り返すが、ポンテ・ヴェッキオが眼下に見える。

 

 

ヴェッロキオとレオナルド・ダ・ヴィンチ《キリストの洗礼》

レオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》

ミケランジェロ《聖家族》

ラファエッロ《ひわの聖母》

カラヴァッジョ《バッカス》

◆さてランチ

鑑賞終了、一時預かりのチーズ用ナイフを返却してもらい退館。お腹もすいている。

以前3度行ったことのある《財布にやさしい店  il Vivandiere》にしようと行ったが、14時をすぎていたため閉店まじかということで断られる。その方向まで来てはほかに手持ちのカードは少ない。5年前サンタ・クローチェ教会にほど近いビステッカ・ランチをした店を思い出し、行ってみる。中に入ると2軒隣の別の店(姉妹店)に連れて行かれる。

 

そこで遅いランチをとる。途中、団体客がきて奥の方の部屋に入って行く。間口は狭いが奥行がありそうな店だ。

 

 

◆ピッティ宮殿前のワインバー

夕方はそれぞれまた別行動。家族へのお土産を買っている最中Sくんから『何時くらいに帰る?』とLINEがあり続けて『ヴェッキオ宮殿行く気ない?』ときたので大急ぎで戻るが、調べたらもう閉館しているようだ。

 

それではアペリティーヴォしようと出かける。この日は日曜日、チェックしていたワインバーは休みのところが多い。ピッティ宮殿前の店はやっている。

ポンテヴェキオを抜け、ピッティ宮殿前のワインバーへ行く。

 

あわよくば、ペアリング付きのコースが食べられるといいなと思ったが混んでいる。

見慣れたマスターがいたので『私を覚えていますか?』と言ってみたけど・・・。

席はいっぱいそうなので『1杯だけ』とお願いすると予約ノートをチェックし『この席で30分なら』とのこと。日曜営業の人気店だからやむを得ない。

Franciacortaを1杯ずつ飲んで店を後にする。

 

◆アパート飯第2弾

2日目の夕食はSくんのリクエストでリゾットを作る。自宅では度々作っていてまぁまぁ好評のようだが、食材(お米、玉ねぎ、固形スープ、パルミジャーノチーズ)を持ってきていないのでスーパーで調達。具材のドライトマトはモデナで買ったものを使う。パルミジャーノはスーパーですりおろしてもらわなかったのでSくんにやってもらう。

 

ガスレンジは4台あり一番手前のを近いからという理由で使ったところ火力が弱いレンジらしく倍くらいの時間がかかってしまう。

他の食べ物は昨日とほぼ同じだが、つまみとしてオリーブとタラッリーニが加わる。

 

 

 

◆泊まる

◎Airbnb Margherita&Simoneさんのアパート

4泊で124,176円(税込み)、本文の通りF.S.M.N.駅からはちょっと遠い(荷物なければ歩ける距離)

かなり広いコンドミニアム(リビングルーム、ベッドルーム、ダイニングキッチン、バスルーム)で住み心地良い。

一応普通の鍵も渡されたが、スマホのアプリで解錠できる。各自のスマホで解錠できるので別行動のときは便利。

最終日のチェックアウトは10時。ただ、ホテルと違って荷物を預かってはくれない。いくつかの有料預かり所をメールで教えてくれた。

 

◆食べる

◎お店の名前 Trattoria il Francescano,  Largo Piero Bargellini,16, Firenze

食べたもの アスパラガスのリゾット(15ユーロ)

 

ラザーニャ(12ユーロ)

飲み物はビール(6ユーロ)、プロセッコ(7ユーロ)

水、コペルト含めて46ユーロ

 

◆飲む

◎お店の名前 Pitti Gola e Cantina, Piazza Pitti, 16, Firenze

アペリティーヴォのつもりでFranciacorta(7ユーロ×2)を飲む。

 

◆買う

◎お店の名前 Benetton, Via del Cerretani, 57/59, Firenze

買ったもの 家族へのお土産、Tシャツ3枚

 

◎お店の名前 EATALY

買ったもの オリーブ

 

◎お店の名前 CONAD

食料品、水、ワインなど何回か購入

Modena(モデナ)2023/9/1~2

◆行く

今回のイタリア旅行を計画し始めたのは2月中旬、それを知ったバルサミコ酢大好きの家族からモデナに行ってバルサミコ酢を4年ぶりに調達することを頼まれる。そこで、ミラノからフィレンツェの間に1泊して、アルビネッリ市場(Mercato Storico Albinelli)に行くことにした。

 

モデナに行くのは何と6回目。観光目的は初めての2007年のみ。あとはもっぱらバルサミコ酢を買うために訪れている。買うだけなら1泊する必要はないといえばないが、このメルカートは早い時間に閉まってしまうのと、旅行中スーツケースを引っ張って駅から往復するにはちょっと遠すぎるからだ。

 

ミラノ中央駅発14時5分のFrecciaRossaは少し遅れて15時26分モデナに到着。降りるとミラノに比べ夏の暑さだ。

駅が少し変わっていたのか反対側の出口に出てしまい知らない景色に戸惑う。

駅の中に入り直し、出ると見慣れた景色だ。いつもは駅から割と近いホテルに泊まるが、9月観光シーズンのせいか料金が高く、今回は初めてのエリアのR&Bを予約している。

R&Bには事前に到着予定時刻を訊かれていたほぼその時刻、16時到着。すぐには見つからず、地元の方2人に尋ねて探してもらう。

 

◆ちょっとだけ観光

17時頃出かける。チェントロに出るまで初めてのエリア。タリョ通り(Via Taglio)を歩く。両側にいろいろなお店があり、なかなか良い。通りに傘を飾りつけているところもある。

そのうち見覚えのある広場に出る。初めてモデナを訪れた時、着いてすぐランチをした店の前だ。

 

正面からドゥオモに入る。後陣から内陣、地下納骨堂など見学。Sくんは本堂で蠟燭を供えている。

 

 

ドゥオモを出てからSくんは付属の鐘楼に上りたいというのでその間グランデ広場で待つ。鐘楼を見上げていると、手を振っているのが見えた。

あとで聞くと、最上階までは行けないらしく、手を振ったところまでらしい。

 

◆大満足のアペリティーヴォ

18時すぎ、何回か訪れたローマ広場近くのカフェテリアでアペリティーヴォ。いつもは中に入るが、外のテーブル席にする。プロセッコを頼むと、イタリアのアペリティーヴォらしく沢山つまみがついてきてSくんは大満足だ。

結局2杯ずつ飲む。今回の旅行中、No.1のアペリティーヴォとのこと。

ぶらぶらしながらR&Bに一旦戻る。

 

◆夕食もお気に入りの店で

モデナにはお気に入りのリストランテがある。4年前に来た時は残念ながら夏休み中で休業していた。今日はそんなことはないだろうと、夕方店の前を通り営業していることを確認。

 

さて、お店に入ると前と同じようにオーナーがスタッフにいろいろ指示してテーブル席に案内される。

何と前回と同じ部屋、ほぼ同じテーブルだ。

 

前菜盛り合わせ(Antipasto della casa)

Sくんは野菜のスープ、自分はブロードに入ったトルテッリーニ。セコンドはフィレ肉のバルサミコ酢かけ、牛肉のカルパッチョをそれぞれ頼む。やはり、この店は美味しい。

ワインは軽く1本空いたので、別のハーフボトルを飲む。

食後にジェラートをシェア、というか、Sくんはお腹いっぱいですぐギブアップ。

大満足してR&Bに帰る。

 

◆2日目、いざメルカートへ

モデナ訪問、宿泊最大の目的であるアルビネッリ市場に朝食後向かう。R&Bを出ると小さな広場には野菜、チーズ、生ハム、ワインなどの市。さらに、タリョ通りに行くと花、サボテン、球根などの店が出ている。

あとで、チェントロにはもう少し規模の大きい園芸市が開かれているのを知る。

 

アルビネッリ市場に着き、一回りするが目当てのBertaniバルサミコ酢の店がわからない。この市場は入り口が2か所あり、どっちから入るかで市場内がまったく違って見える(自分だけか)。なかなか見つからないので別のお店の人に訊いたら何とそのすぐ裏側、恥ずかしい。

 

買うものは決まっているのであとは個数を伝えるだけ。いつものように同じ店で乾燥フンギ・ポルチーニとドライトマトを買ってR&Bに置きに戻り、荷物をパッキングする。

 

◆2日目の街歩き

ミッションを終え、再度街歩き。ドゥカーレ宮殿に行く。ここは昨日アペリティーヴォした店のすぐ近くだ。中には入れないので外観を含めてSくんの写真を撮る。

ドゥカーレ宮殿前を右に(東に)進み、次の大きな通りを右折。少し歩くとモデナ出身のパヴァロッティ肖像の前に出る。

ここで一旦別れ、R&Bへ行きチェックアウト(といっても誰もいない。スーツケースをロビーに出し。鍵を置くだけ)。

 

次の待ち合わせは11時45分グランデ広場なのでエステ家美術館の方へ行ってみる。途中の右側の広場は園芸市。

美術館手前のサンタゴスティーノ教会入り口付近には結婚式に出席するような人々を見かける。

 

この日から4日間フィレンツェのアパート住まいなので滞在中におかず、つまみとして食べる生ハムを買おうと再びアルビネッリ市場に行き、ハム・サラミなどの店で生ハム2種を買い込む。

 

◆ランチも

Sくんと落ち合って夕べの店に行くが『あと10分後』といわれ、2007年に行った店に行くがここは『12時半から』とのことで、夕べの店に行くことにしてしばし公園で時間調整。

カメリエーレには『また来てくれてありがとう』と迎えられる。

ランチも美味しかった。

 

◆フィレンツェへ向かう

フィレンツェには13時38分の電車に乗ることにしていたのでイタリアとしては早いランチを終え、13時前にはR&Bに戻って荷物をピックアップし、駅に向かう。

今度は、Sくんのスーツケースが不調で引っ張るのに力が要り、駅まで行くのが大変そう。

ようやく駅に着いて自販機で切符を買おうとしたら乗り換えのFrecciaRossaが満席で買えない。次のFrecciaRossaも満席でのようだ。

結局、買えたのは13時58分発、2回乗り換えのRegionale。これだと17時52分着だがやむを得ない。フィレンツェのアパート・オーナーとはアパート前待ち合わせなのでメールで連絡をする。

 

◆泊まる

◎R&B Il Fonticolo, Via Castelmaraldo, 65, Modena

Booking.comで予約、Twin 117ユーロ、現地払い

個人経営のR&B、部屋はゆったりしているが、関係者がどこにいるかわからない。

朝食はいわれた時間より遅い。渡された鍵でなかなか開かず連絡先も知らず困った。

 

◆食べる

◎お店の名前 Risorante da Danilo, Via Collellini, 31, Modena

1日目夕食

食べたもの 本文の通り

ワイン Lambrusco di Sorbara(15ユーロ)、Barbera d’Alba(ハーフボトル、10ユーロ)

水、コペルト含め108ユーロ

 

2日目ランチ

食べたもの

ハム・サラミ盛り合わせ(10ユーロ)、

タリアテッレ・ボロネーゼ(10ユーロ)、

フンギのリゾット(10ユーロ)

ワイン Lambrusco di Castelvetro(ハーフボトル、8ユーロ)

水、コペルト含め46ユーロ

 

◆飲む(アペリティーヴォ)

◎お店の名前 Caffeteria Drogheria Giusti, Via Farini, 83, Modena

プロセッコ(6ユーロ×2×2杯)、つまみ(サンドイッチ、タラッリ、ポテトチップ、フォカッチァ、ほか)

 

◆買う

◎お店の名前 Ristorazione Bertani (Mercato Albinelli内, Via Albinelli 13, Modena)

買ったもの 40年物、20年物バルサミコ酢数本、乾燥ポルチーニ(傘のみ、石づきあり 各50g)、ドライトマト500gなど合計268ユーロ、店長さんからバルサミコ酢クリーム1本とお菓子4個プレゼントされる。

◎お店の名前 Da Sergio (Mercato Albinelli内, Via Albinelli 13, Modena)

買ったもの パルマ産生ハム300g、クラテッロ・ディ・ジベッロ(culatello di Zibello) 200g 計34.5ユーロ

かなりの人気店のようで少し順番待ち。値段を訊く時間もなかった。いずれにしてもクラテッロは相当高い。日本では、イタリア産生ハム類は輸入禁止で食べることができないのでイタリアではしっかり食べるつもりで購入。

 

Milano(ミラノ)2023/8/30~9/1

◆行く

コロナ禍で4年ぶりのイタリア、前回2019年夏と同じくミラノからスタート。

ヘルシンキでの乗り継ぎを含め約18時間の長い空の旅を終え、ほぼ定刻の10時10分マルペンサ空港に到着。

スーツケースを受け取り、ミラノ中央駅行きバスを探し乗り込む。成田空港で発覚したスーツケースの劣化によりキャスターが動かなくなった、つまり壊れたスーツケースを引っ張ることができず、近いはずのバス停までが遠く、また中身以上にスーツケースは重い。

 

ほぼ予想通りの12時に中央駅到着。ホテルはすぐ近くだけど、スーツケース問題のほかに同行者のSくん(大学4年の孫)がイタリア初めてなので中央駅の外観に触発されたのか何枚か写真を撮りながらホテルに向かったので30分近くかかってしまう。

 

◆チェックイン待ち

ホテル予約サイトではたしか《アーリーチェックイン》で12時30分からだなと思ったが、フロント氏はにべもなく『14時から』という。

 

いったん荷物を預け、ランチに出かけようとしたが、スマホのバッテリーが二人ともほぼ無くなりそうだったのでロビーで充電しようとしたが持ってきた変換プラグは3つ口のコンセントに合わない。そこでフロント氏にその旨言うと『別の変換プラグが必要なんです。私個人の変換プラグをお貸ししましょう』と個人名を書き込んだプラグを貸してくれた。

 

スーツケースが壊れているので新しいものを買わなければならない。店を探さなければならないが、壊れたスーツケースを持って行くわけにもいかない。そこで寸法を測るためフロント氏に事情を話し、メジャーを借りる。

 

そんなことをしているうちに1時間経ちチェックインでき、部屋に入れた。まず、持参の変換プラグ(Cタイプ)が使えるかチェックする。大丈夫だ。

 

◆ランチ&観光開始

Sくんを連れて行きたいランチの店はドゥオモの近くなのでメトロでドゥオモ駅に向かう。駅構内の自販機は混んでいるので近くのタバッキで往復分4枚買う。

 

ドゥオモ駅で降り地上に出ると、あの美しいファサードのドゥオモが目に入る。

広場には多くの観光客とやや怪しげな輩がいる。後ろを歩いていたSくんが気になり振り向くとアフリカ系の男にからまれている。どうやら『写真を撮ったから金を払え』と言ってるようだ。すぐに歩き出すよう促し、無視して振り切る。

 

ランチお目当てのパルマ生ハムの店は4度目、ちょっと場所がわからなくなったが何とかたどり着く。

イタリア産生ハム類は日本では輸入禁止になっているのでイタリアで食べるのは楽しみだ。

機内の軽食がヘルシンキ到着前の朝5時頃だったのでお腹はかなり減っている。

 

さて、メニューを見てプリモについてはSくんに説明、生ハムは以前のような各種盛合わせがないのでパルマ24カ月熟成のGrandeを注文。プリモは、Sくんはタリアテッレ、自分はトルテッリ、ワインはもちろんランブルスコを頼む。

まず初めに生ハム登場、《グランデ》というだけあって、その量に驚く。

生ハムとプリモでお腹いっぱい。Sくんのイタリア初めてのごはんは思い出に残るものとなったはずだ。

 

◆街歩きのあとはスーツケース購入

遅いランチのあとは街歩き。

ガッレリアを抜け、スカラ座の前を通り、ブレラ通りを歩きブレラ絵画館をすぎる。その辺りから引き返すつもりだったが、Sくんが『戻らずに別の通りに行きたい』というので、左に曲がる。そこはフィオーリ・キアーリ通り、少し狭いが両側にはリストランテなどが沢山で中々楽しい。

 

途中また左折してドゥオモ方向に向かうと、右手にたしかイタリア初めてのスタバがあり、行きたいというので一旦別れ30分後にドゥオモ広場で待ち合わせのこととする。

 

こちらは、スーツケースを探すため、ドゥオモそばの《Renascente》に行く。最上階まで行くが見つからない。地上階に戻るとき、下りエスカレーターから地下売り場にスーツケースの展示が見えた。2店目でほぼ目星をつけ、待ち合わせ場所へ行き落ち合った上で戻り、先ほどの売り場で購入。

空のスーツケースを引っ張ってホテルに戻ろうとするが、メトロの入り口を間違えたようで乗り間違え、5つ目の駅で気づいてドゥオモ駅に戻り乗り直す。

 

◆超まずかった夕食

18時半頃、ホテルに戻る。

長旅のあとなのでさすがに疲れた。Sくんは眠っている。遅いランチのためお腹は空いていないが、このまま寝てしまうと時差ボケ解消しないので起こしホテル近くで何か食べようと出かける。ホテルの通りにもそこかしこに食べるところはある。

 

そんな中、外のテーブル席がほぼ一杯だったがカップルが我々に気づいて椅子の上のバッグをどけてくれたので座らざるを得ない。

注文はQRコードでHPから。各々パスタ1品、ワインはソアヴェをボトルで注文。

自分の頼んだパスタがまったく味がしない。今までのイタリア旅行史上超まずいだけでなく、日本でも自宅でもこんなまずいのを食べたことがないほどだ。

塩と胡椒を頼むが、塩の瓶はほぼ空、もう1回頼む。

まぁ、昼間焼けるほど暑かったので外のテーブルは気持ち良いし、居酒屋的雰囲気だと思えばいいか。

こうして長いイタリアの旅、1日目が終わる。

 

◆ブレラ絵画館と古着屋巡り

さて、ミラノ2日目は午前中ブレラ絵画館とSくん希望の古着屋巡りだ。

ホテルでの朝食を終え、9時すぎ出かける。今日は、メトロに乗らず歩く。

天気よくさわやかで気持ちがいい。今回の旅では、《Ubigi》というeSimをスマホにインストールしているので、移動中の経路案内はGoogleMapsがしてくれる。ガイドブックの地図やホテルでもらう紙の地図に比べると便利なこと、この上もない。

 

ブレラ通りを行かなかったため、最後ちょっと小さな道を間違えたがこれはご愛嬌。

 

入場券(1名16ユーロ)を購入、階段を上って入館。4年前同様、数々の作品をゆったりと鑑賞する。

 

 

 

Palma il Vecchioの《San Sebastiano》の前に画板が置いてあり、絵心あるかどうかしらないが、Sくんが何か描き始めたのを後ろから撮って、あとで家族に送る。

 

芸術に浸った後は彼の目的の一つ、古着屋に行く。1ヵ月ほど前にYouTubeで見せられたのを何とか住所を確認しておいた。

そこへブレラ絵画館から歩いて向かう。

目指す店が見つかり、一緒に入ってもお互い気を使うだろうと思い、近くをぶらぶらしていると見覚えのある風景。そこは、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会。教会前の広場でしばし待つ。

LINEで連絡がきて教会前の広場で待ち合わせ。どうやら収穫はなかったようだ。さらに数軒行きたい店があるというので一旦別れ、メトロMissori駅からホテルに戻って一休み。

午後はスフォルツェスコ城に行く予定だったのでその近くの良さそうな店をGoogleMapsで探し、生パスタの店に決め、その店の前で待ち合わせの旨LINEで連絡。

 

◆満足したランチ

14時待ち合わせなので余裕を見て出かける。途中まで朝と同じルートを歩く。少し早く着いたので辺りを歩き回るが、選んだ店の外テーブルは混んでいて人気店のようだ。

 

時間通り落ち合って、店の中に入りレジでまず注文。外のテーブルがほぼ満席だったので2階席にするが中はちょっと暑い。Sくんが外に見に行くと『テーブルが空いた』というのでそちらに移る。

注文したのは海の幸のリングイネ。鍋のような容器に盛り付けられているのは、ムール貝、アサリ、小エビなど。

とても美味い。この店にして良かった。

 

◆スフォルツェスコ城

食事のあとは、すぐ近くのスフォルツェスコ城へ行く。ここにはミケランジェロの最後の作品が展示されている博物館があるのでそれも含め美術品を見せたかったが《ブレラ絵画館》に行ったこともあり博物館には入らないという。

城を抜け奥の公園に行くが、暑くて日陰のベンチもなく早々に後にする。

 

◆買い物のおかげで会話が弾む

ある雑貨屋に行きたいというので向かうが、途中ブレラ通りでSくんがお買い物。雑貨屋に行く前にすぐ近くのEATALYに寄ってカフェで一休み。

目的の雑貨屋にはピンとくるものがないらしくホテルに戻ることにしてメトロGaribaldi FS駅に向かう。

 

もうすぐ駅、という直前にSくんがADIDAS発見、日本にもあるのにと思ったがどうしても寄りたいとのこと。

Sくんが店内を見ている間、お店のスタッフに『座っていいか』尋ねるともちろんOKと言われ座る。

彼から『どこから来たの?』と訊かれイタリア語で答えたところから会話が始まる。

いろいろと話が弾み、今回の旅行を振り返ると、イタリア語で一番会話した時間だった。

 

Sくんの買い物を終え、メトロで中央駅に行き、ホテルに戻る。

 

◆壊れたスーツケースの処分は

明日にはこのホテルを出なければならない。壊れた古いスーツケースをどうやってホテルに処分してもらおうかは昨日の夜から頭の中にずっとあったが、今日中に何とかしなければならない。

いろいろなフレーズを考え、意を決してフロントへ向かう。さっき戻った時に昼間のフロント氏から別の”simpatico”(人の良さそう)な夜間勤務の人に代わっていたのを確認している。

 

まず、経緯を話し、どのようにしたら良いか尋ねると即座に返ってきたのは”buttare!”(捨てる)という言葉。彼はすぐ清掃関係のスタッフを呼びそうするよう指示をする。昨日からの懸案事項が一挙に片付く。

 

◆二日目の夕食は

さて夕食。ナヴィリオ運河も考えたが、やや疲れ気味なので帰りのことを考えてやめ、ホテル近くで探すこととする。昨晩の轍を踏まないように、またSくんがリゾットを食べたいと何回も言っているので候補店の中からメニューもチェックするこの点、GoogleMapsは便利だ(ただしメニューは投稿者の写真なのでいつ投稿されたものか確かめるのがポイント)。

結局『歩き方』の地図(出発前にPDF化しスマホにファイル)に自分で書き込んでいた店に行くことにした。

(どこからの情報で何年くらい前に書き込んだか経緯はまったく記憶ない)

 

ホテルからは歩いて10分くらい、せっかくなので地図を見ながら行く。なかなか落ち着いた良さそうなトラットリアだ。

 

前菜は、クロスティーニと《温かい前菜》をシェア。プリモはリゾットをそれぞれ注文。セコンドはミラノ風カツレツをシェア。

飲み物は、まずフランチャコルタで乾杯、それからサルディーニャの白を飲む。

カメリエーレは年配の男性でこの方も”simpatico”だった。近くの子どもがいたテーブルにも良いサービスをしていた。

 

帰りは来た道を戻らずホテルに出る通りに向かったがやや遠回りのようだ。この日は満月、スーパームーンがとてもきれいだ。

◆最終日はナヴィリオ運河

朝食後、Sくんはランニングに出かける。その間、最終日に泊まるホテルの場所を確かめに行く。

すぐ近くだが行ってびっくり。そのホテルの目の前は建物解体工事中、何回か泊まった《Hotel Michelangelo》だ。道理で今回予約したくともできなかったわけだ。

 

ホテルに荷物を預け、チェックアウト。メトロでナヴィリオ運河に向かう。

メトロPortaGenova駅で降り、GoogleMapsにお世話になり運河を目指す。途中またSくんは通りがかった店に寄りたいというので一旦運河まで行き待ち合わせ場所、時間を決めて別れる。

それまでの時間、運河の両岸を散策しながらランチの店をチェック。

 

11時50分、待ち合わせした橋で落ち合い、当初から考えていたピッツアの店に行く。

今回の旅行で初めてピッツアを食べる。運河に面した外のテーブルは気持ちいい。

 

12時50分ここを出て先ほどのメトロ駅へ。ホテルに戻り、スーツケースを受け取ってミラノ中央駅へ行き、14時05分発のFrecciaRossaでモデナへ向かう。

 

◆泊まる

◎ホテル Hotel Flora(★★★), Via Napo Torriani 23, Milano

Agodaで予約、Twin 202.56ユーロ(33,412円)、市税16ユーロ

 

◆食べる

◎お店の名前 Salsamenteria di Parma San Babila, Via S.Pietro All’Orto, 9, Milano

2016年9月、2017年11月、2019年7月に続き4度目の訪問

食べたもの パルマ生ハム24カ月熟成のGrande(25ユーロ)、ラグーのタリアテッレ(13.5ユーロ)、黒トリュフのトルテッリ(12ユーロ)、食後にジェラート(6.5ユーロ×2)

 

ワインはモデナ産ランブルスコ(23ユーロ) 水、コペルト含め90.5ユーロ

 

◎お店の名前 The FisherMan Pasta, Corso Garbaldi, 12, Milano

食べたもの 海の幸リングイネ(大12.9ユーロ、並9.9ユーロ)

赤ワイン、プロセッコ(グラス、各4.5ユーロ)、水、サービス料含め36.3ユーロ。

 

◎お店の名前 Trattoria Della Zia , Via Gustavo.Fara, 12, Milano

食べたもの 本文の通り。

リゾットはミラノ風とフンギポルチーニ(各13ユーロ)。ミラノ風カツレツ(22ユーロ)

ワインは、フランチャコルタ(7ユーロ×2)、サルディーニャの白、VERMENTINO SARAJA(20ユーロ)

水、カフェ、コペルトを含め110ユーロ、チップ5ユーロ

 

◎お店の名前 La Pizzeria Tradizionale, Ripa Porta Ticiese, 7,  Milano,

食べたもの Pizza Margherita(8ユーロ)、Forte(9.5ユーロ)

飲み物は、微発泡の白500ml(9.5ユーロ)

水、コペルト含めて33ユーロ。

 

◆買う

DELSEY製スーツケース Renascenteで購入、免税対象とのことで手続き一応済ませたが、出国時マルペンサ空港で時間なく最終税関手続きできなかった。

 

ものすごく役立ったコスパ良いeSIM

海外旅行中のスマホの使い方については、機内では機内モードにし、到着してすぐキャリアから現地提携のデータローミングについてSMSがくるのを無視して、データローミングをオフにする。

そして、ホテルに着くなりwifiのIDとパスワードをセットし、ホテル内でスマホを使っていた。場合によってはレストランやお店でそこのwifiを利用することもあった。

 

今までの一人旅では、外出中どこかに連絡するとか、何かを調べるとかはほとんどないのでこれで充分だった。

今回は同行者の孫とマルタで別れるまで二人旅なので外出時に別行動するかもしれず、やむを得ず連絡を取り合うことがあるかもしれないと考え、wifiルーターをレンタルしようか、それともプリペイドSIMを購入して入れ替えようか、どれにしようか考えていた。

 

たまたま7月末に以前から読んでいるイタリア食材店《Piatti》岡田さんのメルマガの《イタリア買い付け道中記》で《UbigiのeSIM》を初めて使って『最も廉価で最も効率も良い手段だなぁと感心した』ことを知り、使ってみることにした。

 

イタリア国内30日間3GBで何と1000円、しかも初回限定で10%オフでたったの900円。

出発前にアプリをダウンロードし、アカウント登録する。うまく使えるかはミラノ到着後やってみるまでわからない。

マルペンサに着陸してすぐ主回線をオフにし、eSIM回線をオンにすると問題なくつながる。

ミラノ、モデナ、フィレンツェ、ローマでは知っている場所はともかく、知らないエリアではGoogleMapsの経路検索が役立った。それはこのeSIMのおかげだ。

また、この《UbigiのeSIM》は音声は使えないがLINE電話を使えばまったく問題ない。

日本にいる家族に、撮ってすぐその場で写真を送ることも何回もあった(これまではホテルに戻るまでできなかった)。

 

イタリアでは14日滞在、最終的には2.75GBで済んだ。残念なのはマルタ3日間、この間はeSIMは使えず、ホテルまでの道のりに苦労した。それだけにeSIMのメリットを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと何回海外旅行に行けるかは年齢的にわからないが、これは本当に便利でコスパもものすごく良いので今後海外旅行の必需品になるだろう。

壊れていたスーツケース

4年ぶりのイタリア旅行から帰ってきた。

これから徐々に旅行記をアップしていくつもりだ。その前に、トラブルを一つ。

それは、旅に重要なスーツケースに問題があったということだ。

 

出発当日夕方、息子が成田まで車で送ってくれるという。その日バタバタとパッキングし、いざ車に乗せるという時、取っ手が劣化していてゴム状(プラスティックか)の取っ手がぼろぼろ剥がれ落ち、中の金属板が一部むき出しになっている。

『これはまずいな。荷物の中のビニールテープで補強しなければ』と、車に乗り込む。

 

さて、成田に到着。駐車場で車から降ろし出発ロビーへ移動しようとスーツケースを引っ張るするがまともに動かない。よく見るとスーツケースのキャスターが劣化していてまったく回らないことがわかった。

 

『こりゃあ、チェックイン前にスーツケースを買い替えないといけないな』ということで、ターミナル内のショップを探す。20時を過ぎていたためあいにくスーツケースを扱う店はほとんど閉店していて、唯一営業中の店に陳列されていたのは小さすぎる。

やむなく買い替えをあきらめチェックイン。

 

乗り継ぎを含め約18時間のフライトを終え、ミラノ・マルペンサ空港到着。

スーツケースを受け取り、ミラノ中央駅行きのバス停までの遠いこと。それより遠いのは、中央駅でバスを降りてからのすぐ近くのホテルまで遠いこと、遠いこと。

普通には引っ張れないので前後を逆にして後ろの足(キャスター)を前にもってくるが引っ張りにくいこと、この上もない。

ホテルにチェックイン後フロント氏に事情を話し、メジャーを借りてスーツケースの寸法を測る。買い替えるにしても壊れたスーツケースをを持ち運ぶのは大変だからだ。

 

どこに行けばスーツケースはあるのだろう。ドゥオモ近くのデパート、Rinascenteならあるかもしれない。

日本でいう1階から一番上のフロアまで行ってみるがない。あきらめて下に降りるとエスカレーターから地下1階にスーツケース売り場が見えた。早速行ってみるとそこは《RIMOWA》の売り場。めちゃ高い。店員さんが、『あっちの方に他メーカーのがありますよ』と親切に教えてくれる。

そちらに行って商品をみると、ほぼ同サイズの物が数点あり値段も手頃なので買うことにした。壊れたスーツケースを引き取って欲しいと言ったがそれはダメだった。

 

さて、会計。Rinascenteのメンバーなら1割引きと言われスマホで入会手続きを済ませ、代金を支払うと、今度は免税手続き。結構上の階に行き壁に映し出される大きな端末画面に入力。このあとは、新しい空のスーツケースをホテルに持ち帰る。

 

荷物を入れ替え、壊れたスーツケースが空になりあとは処分するだけ。どうするか頭を悩ませる。

フロントに処分をお願いすることにし、お願いしやすそうな雰囲気の担当者に代わったのを見とどけて申し入れると簡単に受け入れてくれた。ホッとする。Grazie!!

 

最後に免税関連。免税取り扱い会社からすぐにクレカあてリファンドされた。ただし、当然のことながらイタリア出国前に税関で免税手続きをする必要があるとのこと。

出国前日にはメールもきて当然そうするつもりだったが、中央駅からマルペンサまでのバスがすごく時間がかかり、あまり時間がない。チェックイン終えてエアラインスタッフに免税手続きをする時間があるか尋ねたら無理だとのことであきらめる。リファンドされた免税額は後日取り消されるとのことだ。

準備はほぼ整った

 4年ぶりのイタリア旅行出発まであと数日。

往復の飛行機はもちろん、ホテルなどの手配も済んでいる。マルタ行きの予約ではちょっとした間違いもあったがそれも解決、あとは行くだけ。

 

今回は、いつもの一人旅ではない。

7年前イタリア初めての友人と行ったときと同じように同行者をガイドするという役割がある。

一緒に行く孫の希望を訊いてみたもののざっくりとしていてこちらで考えるしかない。

 

ざっくり希望の一つに《美術館》があった。そこでウフィッツィ美術館の予約を取ろうとしたら何と希望日は『無料の日』。今は高いので無料はありがたいが、入るまでに何時間待つのだろうか。

 

ラファエッロ 《アテネの学堂》

 

ローマでは、ヴァチカン美術館かボルゲーゼ美術館、どちらも予約が必要だ。カブレーノはヴァチカン美術館には3回訪問、これに対しボルゲーゼ美術館は1回だけなのでボルゲーゼ美術館にしたいところだが。

ミラノではブレラ絵画館を訪れるつもりだ。

 

あとは出たとこ勝負だが、フィレンツェではバール巡りをしてワインを一緒に飲む計画だ。

日程表を作り、またe-Ticketやホテル予約書などをプリントアウトし、4年前の持ち物リストをベースに忘れ物のないように準備するつもりだ。ここまでは今までと同じ。

いろいろなガイドブックを持っているが、全部は持って行かないで必要ページをスキャンしPDFの形でスマホにダウンロードしてみた。

また一人旅では、外出中どこかに連絡するとか、何かを調べるとほとんどないのでホテル、レストランなどのwifiを利用していた。今回はマルタで別れるまで二人旅なので外出時にやむを得ず連絡を取り合うことがあるかもしれないので『UbigiのeSIM』をインストールして使うことにした。

などなど、準備はほぼ整った。

すでに始まっている珍道中

今回の孫とのイタリア&マルタ旅行。十数年前からの一人旅と同様に航空機、ホテル手配は自分一人でやった。

 

2週間前にマルタ行き航空券を見たら先に取った孫の日程が1週間間違っていることに気づく。

すぐネット上で変更しようとしたが、変更できない。正確には手続きそのものが存在しない。

やむを得ず、慣れない英語でエアマルタ宛てにメールをすると自動応答メールには『返信には10日以上かかる』とのこと。気長に待ち12日目にメールを受け取ると『コールセンターで対応するので電話して下さい』と想定外の返事。

 

時差を考え、翌日(昨日土曜)夕方電話してみると、日本でも各種コールセンターでありがちな自動音声による応答で、まず言語を選ぶ。英語は1、イタリア語は2、……。

不得意ではあるが英語を選ぶと、次は用件で何番かを選ぶ。速すぎでよくわからない。

2回聴いて何とか選ぶとお決まりの『混雑しています。このままお待ちください』みたいなアナウンスが何度も繰り返される。

 

国際電話で料金もかかるし平日に掛け直そうか思ったころにようやくオペレーターが出る。

そこからが大変だ。事情説明し、向こうの返答を待ち、聴き取れないところは聴き直す。

さらに間違えて別の日の便になっても困るし、マルタからの帰りの便名も訊かれ、答えたものの帰りの便を変更されるのはもっとまずい。とにかく慣れない英語で必死に喋るしかない。

何とか予定の便に変更できたようで変更手数料が伝えられる。『クレジットカードで払いたいがリンク先をメールで教えて欲しい』と言ったら『クレジットカードの番号、その他を読み上げてください』とのこと。

数字16桁、名前までは良かったが有効期限の年2桁で引っかかる。

2時間以内に変更内容をメールで送るからメールアドレスを教えて欲しいと言われこれも読み上げる。

最後に挨拶をして電話を切ると通話時間は37分ちょっと(待ち時間10分を含め)。

1時間後、変更内容確認メールがきてほっとした。

 

最近英会話に力を入れている孫が『自分が電話したい』と言っていたがその出番なく変更ができたこと、また出発前だけどこのことが思い出の一つになるかもしれない。

そのことを息子に伝えたら『珍道中がすでに始まってますな』だと。

 

フィレンツェはAirbnbで

8月末から4年ぶりにイタリアに行くが、当初フィレンツェには1週間くらい滞在して歩き回りたいと考えていた。モデナに寄ったり最終目的地のローマへ行く前に《イタリアの我がふるさと》ペルージャにも寄ることにしたので、結局フィレンツェは4泊になってしまった。

それでも『ゆったり過ごす感』を味わうためにホテルではなくアパートに泊まることにしていろいろチェックした結果初めて《Airbnb》でアパートを予約してみた。

ホテルを予約する時と同じように駅からの距離、場所の利便性、宿泊代を考慮した上でさらに設備や間取りをチェックする必要があった。

一番大事だったのは階数。ホテルと違ってエレベーターはない(はず)なので日に数回出入りするのに階段が多くては大変だからだ。

 

想定していたよりも駅からは少々離れているもののその他の条件が良さそうなところに決めたつもりだけど、正直なところ実際に行ってみないとわからない。

アパート暮らしは楽しみ半分、不安半分といったところか。ただ、問題あったとしてもわずか4泊だから我慢できるだろう。

4年ぶりのイタリア旅行準備中

4年ぶりにイタリア旅行するかも、と2月に思っていたのが現実化してきている。

この間、スマホで飛行機やホテル予約サイトをたびたび訪問。久しぶりでなかなか楽しい。

 

一緒に行く孫の都合にも合わせ、航空運賃の比較的安い曜日を選び、出発日、帰国日が決まったので往復航空券を予約。以前と比べ、運賃は約2倍、所要時間もかなりかかるのは今の国際情勢を考えるとやむを得ないか。

 

まず、ミラノに行き、その後モデナ、フィレンツェ、そしてローマを考えている。ということでミラノ、モデナのホテルを予約。モデナに行くのは家族のリクエストでMercato Albinelliを訪れバルサミコ酢を買うためだ。

 

9月はトップシーズンなので宿泊代も高そう、おまけにこのところ『円安ユーロ高』なので円換算ではかなりかかりそうだ。

久しぶりにホテル予約サイトでチェックしているが、今や『先払い返金不可』が主流のようだ。

 

孫はローマからマルタに行き、語学学校に行くという。ローマで別れ、その後は思い出の地ペルージャに行ってみようか、それとも一緒にマルタに行き数日滞在しようかしばらく考え、マルタに行くことにした。帰国便を予約しているのでマルタでの滞在は実質2日しかないが初めての場所はうきうきする。ペルージャを訪れるならフィレンツェの日数を1日減らすつもりだ。

4年ぶりにイタリアに行くかも

1998年から毎年訪れていたイタリア。『コロナ禍のため次に行くのはいつになるのだろうか』と思っていたが、もういつでも行けるようになってきた。実際、知り合いでもイタリア、ドイツなど旅行してきた人がいる。

 

ところが、『来年こそは・・・』と思っていた昨年秋に体調を崩し、家族からは『イタリア一人旅は止めて!』と言われて『もう行くことはできない』と半ばあきらめていた。

 

先日、長男とその息子(要するに孫)がやってきてご飯を食べながら、大学生の孫が『ヨーロッパに行ってみたいなー』と言い始めた。

そのうち、『じゃあ、連れて行ってもらえば』という話になり、ひょっとしたらこちらは見かけガイド役として、孫は付き添い人として一緒に行くことになるかもしれない。 

行先はあまり忙しく動き回るのではなく、ローマ、ミラノに数泊づつ、そしてフィレンツェに1週間ほど滞在しようかなと思案中。ヴェネツィアも外せないという外野の声もあるが、付添人はこのブログを参考にして絞り込むようだ。

 

振り返ってみると、初めてのイタリア旅行は、学生最後の年だった長男との二人旅だった。今度の(恐らくは最後の)イタリア旅行が孫との二人旅になるとは感慨深いものがある。 “Il tempo vola!!”