◆トリュフ味チョコレート(Tartufini dolci)
初めて買ったのは2017年秋、フィレンツェのPegnaで10個入りを家族へのお土産として。
トリュフが入っているかといえば入っていない。チョコレートかといえばそうでもない。
でもまろやかでとろけるような感じ。
今回(2018年夏)家族からリクエストがありローマのEATALYで買う。
評判が良かったので大きなパッケージの20個入り(6.8ユーロ)にした。
◆行く
2017年2度目のイタリア、ミラノからヴェローナを回ってフィレンツェ、最後はローマだ。
フィレンツェでのホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。 9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。 案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。 結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
11時すぎ席を立ち上がる人が見え始めた。てっきりテルミニ駅11時50分頃到着と思っていたのはまったくの勘違い、11時25分到着。ほぼ定刻。
9号車はF.S.M.N.では結構歩かされたが、テルミニでは前の方だった。
いつも泊まる定宿のホテルには10分ほどで着く。
チェックインしたものの初めて見る愛想のないフロント氏いわく『部屋の準備ができていない。14時から』。 それがわかっていれば、フィレンツェに昼までいれば良かったのに。
◆街歩きしながらDVD探し
どこかでランチをしようと共和国広場を目指したのに11月20日通りを通ったら少し離れてしまい、左折して共和国広場に向かう途中、大型書店《La Feltrinelli》発見。例のDVD(イタリア語講座教材の映画)を探すが、そこにはなく、隣り合わせの2軒目で1枚見つけ購入。あと2枚見つける必要がある。
共和国広場からナツィオナーレ通りを歩き、食材店《Castroni》でランチにする。 入って右カウンターの先に食べ物のショーウィンドゥがある。パスタ数種類の中からアチューゲのオレキエッテキィと白ワインを注文、奥のテーブルでランチ、8.1ユーロとは安い。
14時まではまだ時間があるので、ローマに来たら必ず立ち寄るいわばお約束のトレヴィの泉へ。 相変わらずの人出だ。
その帰り道、ナツィオナーレ通りで書店《iBS》を見つけたので、お店の人にDVD売り場を教えてもらい割に早くゲットできた。1枚しかなかったが何と4.99ユーロ。残りはあと1枚だ。
トレヴィの泉からおよそ30分でホテルに戻り、部屋(102)に入り、荷物を開けたり、休んだり。 この部屋は今までカメリアで泊まった部屋の中では広い。特に、バスルームが広い。
◆カラヴァッジョを観に
一休みしたので15時すぎNo.62のバスでチェントロへ。 チケットを買ってからバス停まで戻ったが、あとでよく見ると停留所一つ分歩いたようだ。
コルソ通りのパンテオンに近いところで降りる。 とりあえずの目的はサン・ルイージ・ディ・フランチェーゼ教会のカラヴァッジオ《聖マタイ 3部作》を見ることだ。
以前一度見ているが、1ヵ月前に東京イタリア文化会館での講演会も聴いていたので再訪することにした。
まず、遠く離れたところから見てそれから礼拝堂に近づく。
正面から見たり、横から見たり。 正面は、《聖マタイと天使》。
礼拝堂の左は有名な《聖マタイの召命》、この絵の中で誰が聖マタイなのか論争がある、左手の指が誰を指しているかどうかの解釈らしい。
礼拝堂右は《聖マタイの殉教》。
この数日前にミラノ2日目、《カラヴァッジオ展》を観て来た。ここのような祭壇画は取り外せないので現地でしか見ることができない。
未だに残念なのは、シラクーザのドゥオモにカラヴァッジョの絵があったのに時間があまりなく見なかったことだ(当時はまだ興味が少なかったかもしれない)。
ナヴォーナ広場を通り抜け、その南の方に書店があったような気がしてちょっと探しまわるがこれは記憶違いだった。
次にサンタ・マリア・マッダレーナ教会。 バロック様式末期といわれるファサードが何となく重厚感がある。
小腹もすいたのでそのすぐ近くでアペリティーヴォ、5ユーロの白ワインはあまりおいしくない。
◆ミッション完了
ブラブラとコロンナ広場に向かい、コルソ通りを渡ったところの大きな建物に入る。たしか。ここにはいろいろな店もあって書店Feltrinelliもあった気がする。
Feltrinelliはすぐにわかり、売り場でスタッフに尋ねると目当てのDVDを探し出してくれ、これにてミッション完了。
ミッション完了のあとは、再びトレヴィの泉に出て、ナツィオナーレ通りを共和国広場の方に向かう。 ランチ代わりに立ち寄った《Castroni》のバンコで飲み直す。
今度はプロセッコ(3ユーロ)だ。これに小さなクロスティーニがいくつも出てくる。またまた、アペリティーヴォだ。20時にチェーナの約束をしているので少しにとどめる。
共和国広場に面したEATALYを覗いてから18時半ホテルに戻る。
◆彼氏いわくローマで一押しのピッツェリア
この日の夕食はペルージャ短期留学最初の年に知り合ったMさんととることになっている。
19時45分すぎ、Mさんが彼氏の車で迎えに来てくれた。 彼氏の運転でピア門外のピッツェリアへ連れていかれる。
彼氏いわく『最近食べたピッツアの店ではローマで一番』だと。
ピッツェリアとしては何となくモダンな感じの店だ。
Mさんとは2年ぶり、彼氏も含め3人で日本語、イタリア語のちゃんぽんながら会話が弾む。22時15分すぎ店を出てホテルまで送ってもらう。ホテルまで意外に近かった。
◆ローマ2日目はオルヴィエートへ
市内散歩&美術館巡りにするか、オルヴィエートへ行くか迷ったが、往復の電車の中で足を休めるのでオルヴィエートへ行くことに決めた。
9時の電車でオルヴィエートへ向かう。
(オルヴィエート旅行記(11/23)Orvieto で)
14時50分、テルミニ駅に戻り、途中スーパーに寄ってからホテルに帰る。
◆またまたカラヴァッジョ
一休みしてから、メトロに乗り、ポポロ広場へ。
カラヴァッジョの絵があるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に入る。
もちろん目的はカラヴァッジョ礼拝堂の2つの作品《聖ピエトロの逆さ磔》、《聖パオロの改宗》だ。
前日、トレヴィの泉に行ったとき目の前の教会、サンティ・ヴィチェンツォ・エ・アナスタシオ教会で17時半からコンサートが行われることを知った。
スペイン広場を経て教会に着いたのが17時30分。
何ともう始まっていた。教会の中は聴衆でいっぱいだ。
どうやら17時開始に変更となっていたようで、17時50分に終わってしまう。 わずか20分だったがまぁまぁ良かった。
出演者はバリトン、ソプラノ各1名。小柄だがかなりの声量だ。 終わって聴衆が教会を出るときには、その二人が挨拶をして見送っていた。 帰り道、ナツィオナーレ通りの《Castori》で昨日に続いてプロセッコを飲んでからホテルに戻る。
◆最後のチェーナ&ジェラート
19時半すぎホテル近くの《Hostaria Vicenzo》へ。 ここは魚料理の店、ホテルから近いこともあって今まで何回も訪れている。
前菜盛合せ、ムール貝ワイン蒸し、イカ・エビのフリットに白ワイン、最後にアマローネで〆る。 帰りにジェラテリアに寄り、今回の旅で最後のジェラートを味わってからホテルに戻る
◆朝の便で帰国の途へ
帰国便はフィミチーノ10時55分発のフィンランド航空だ。 少し余裕をもって7時半にはテルミニ駅を出たい。 7時の朝食前にチェックアウト。朝食を10分で食べ、テルミニ駅へ。 7時35分のレオナルド・エクスプレスでフィミチーノに向かう。
8時07分到着。8時15分、チェックインカウンターに着いたが、チェックインは8時半からとのこと。 少々あせってホテルを出てきたようだ。
ゲートでは約1時間も待ってしまう。10時10分バスにて搭乗。
11時にヘルシンキに向かって離陸、8泊の旅を終え、帰国の途につく。
◆泊まる ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma
1泊目Expediaで予約。Single、6,419円、2泊目Hotel.comで予約7,993円。いずれも事前払い。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなので、最近はローマではもっぱらこのホテル。
◆食べる
ピア門外にあるちょっとモダンな感じのピッツェリア。いくつかの都市に店舗があるようだ。
食べたもの つまみとして、アチューゲにバター、オリーブ、カボチャとフンギのスープを3人でシェア。これはすべて連れてきてくれた彼氏に任せる。
ピッツァは各自1種類注文、自分はモッツァレッラのいわばマルゲリータにする。生地が黒っぽく、もちっとしている。
食後にドルチェ。
ワインは、運転のため飲めない彼氏に遠慮し、泡、白それぞれ1杯ずつ。
レシートが手許にないので金額は詳細不明、3人で60~70ユーロくらい。
ホテルから近い魚料理の店。
食べたもの 前菜盛合せ(14ユーロ)、ムール貝ワイン蒸し(10ユーロ)、イカ・エビのフリット(16ユーロ)とほとんど飲むときのつまみみたいなものだけどボリュームがすごい。。
ワインは、Lazio州の白Casale del Giglio,2016 Satricoハーフ(8ユーロ)、最後にアマローネ
水、パンを含め51ユーロ。
◆買う DVD “SE DIO VUOLE”、la Feltrinelli, iBS-Libraccioなどで3枚購入
ローマの語学学校に2週間通うため授業が始まる3日前に着いたが、『ずっとローマにいるのも何だなぁ』と思い、20年ぶりにナポリに行くことにしていた。
ナポリには昼に到着、そのままメトロで移動、ホテルに入る。
ナポリのこの日の暑さは半端ではない(今回の滞在16日間で一番暑かったかもしれない)。
しばらくホテルで休んでから町歩きに出かける。
何も考えていなかったので、とりあえず海の方へ行ってみたが、その途中、サンカルロ劇場の前を通ると、オペラのポスターに気づいた。よく見るとその日から公演が始まり、演目は《リゴレット》だ。
14年前、ヴェローナのアレーナ野外オペラで観たことがあり、ストーリーも大体わかっている。
窓口が開いていたので、ダメ元でチケットがあるか訊いてみると残っているとのこと。舞台正面に近い3階パルコの前列席を手に入れた(40ユーロ)。
公演は20時から。
10分ほど前に行くともうかなりの人出、きちんととした服装の人も見かけるが時期も時期なのでカジュアルな感じの人の方が多い。
いよいよ始まると、時差ボケのせいもあって眠気が襲ってくる。
とはいえ、時間とともに眠気も消え楽しむことができた。
リゴレット役もブラーヴォだが、ジルダ役はブラーヴァだった(観客からのかけ声と同じく語尾活用しています)。
まさか、ナポリでオペラを観るとはその日まで予想もしていなかったが良い思い出になった。
ちなみにイタリアでのオペラ鑑賞は、ヴェローナのほか、ミラノ・スカラ座、ペルージャで計4回。ほかには、ウィーンと東京で各1回。
先日、2週間のローマ超短期留学を終えて帰ってきた。
行く前は、午前は勉強、午後は街歩きと考えていたが、午後の街歩きはあまりできなかった。
というのは、1週目は学校の都合で、金曜休校となり、その振替えで月曜から木曜の午前の授業が1レッスン分上乗せになり終わる時間が午後1時すぎになったのと、日本ほどではないもののローマも暑くて夕方まで出かける気になれなかったからだ。
日によっては、授業疲れ、暑さ疲れで、学校から帰ってからずっとホテルにこもる日もあった。
学校の授業はといえば、初日にペーパーテストとインタビューによるレベルチェックがあり、B1クラスに入ったが、これが難しい。
先生の言っていることが聴き取れない。おまけに、テキストの一文を読むにしても時間が短く、設問にもなかなか答えられない。 ペルージャ留学以来久々に劣等感を味わう。
クラスメイトは、1週目は自分以外は全員ヨーロッパからで、イタリア語で話すことは苦にならないようだ。 2週目は1人日本人がいたほかはやはり全員ヨーロッパからで、中にはローマ在住5年とか、某国の在イタリア大使館員もいて、わざわざ学校に来る必要があるのかと思うほどで、全体のイタリア語能力は高そう。
初日に分厚いテキストを渡され、それに沿って2週間、条件法(condizionale)、遠過去(passato remoto)、大過去(trapassato)を勉強し、何と50ページ余も進んでしまった。
このようになかなかしんどい授業ではあったものの、日を追うごとに少しずつ聴き取れるようにもなり、またクラスメイトとも和気藹々で過ごすことができた。
2週間の授業(実際には9日間)を受けるためではあるが、前後に若干の旅行をし、16泊18日の旅となり、ローマのほかナポリ、リボルノ、フィレンツェ、ペルージャ、ミラノを駆け足で回ってきた。いずれ、旅行記としてアップするつもりだ。
Orvieto(オルヴィエート)2017/11/23
◆行く
2017年秋のイタリア、8日目はまるまる一日ローマ。
朝起きたときに、ローマ市内散歩・美術館巡りにするか日帰りでオルヴィエートに行くか迷ったが、往復電車の中で足を休めることができそうなのでオルヴィエート行きにする。
オルヴィエートには、2000年夏にペルージャからモンテプルチアーノに行く途中に寄ったことがあり、2回目だ。
テルミニ駅には電車発車10分前の8時50分到着。切符の自販機を探し、1estホームへ。このホームは遠い!
ギリギリに乗車。座ると、座席指定でもないのに外国人が『あなたの席か?』と訊いてくる。どうやら同時刻のFrecciarossaと間違えているようだ。間もなく列車のドアがしまる。彼は無事に降りられただろうか?
◆オルヴィエート到着
定刻の10時14分着。すぐにフニコラーレに乗る(往復2.6ユーロ)。
イタリアで初めて席をゆずられた。喜んでいいのか・・・。
フニコラーレを降りるとバスが待っている。前回はここからチェントロまで歩いたが、今回は目の前のバスに乗る。
そのおかげでドゥオモに着いたのは10時半にもなっていない。
すぐ前の案内所で地図を手に入れる。
◆相変わらず素晴らしいドゥオモ
2000年夏以来17年ぶりのドゥオモだ。ファサードの美しさに相変わらず目を奪われる。
まず、ドゥオモの外観を写すが、前回も感じたけれどドゥオモ広場が狭くてなかなか全景がおさまらない。
その後、中に入る(拝観料4ユーロ)。
右礼拝堂の壁や天井一面に描かれたシニョレッリ、フラ・アンジェリコのフレスコ画を見る。
次いで左礼拝堂へ移る途中で正面祭壇手前翼廊にある彫刻《La Pieta》を見る。
その後、左礼拝堂へ。やはり、三方壁一面にフレスコ画が描かれ、
祭壇正面には聖遺物箱が置かれている。
ファサードも素晴らしいが、内部の作品も素晴らしい。また、入場している人も少なく落ち着いて拝観することができて良かった。
◆町歩き
ドゥオモを見た後は地図も見ながら町歩きだ。
ドゥオモ前の通りを左に曲がるとカヴール通り。このあたりがチェントロのまさに中心部のようで店が軒を連ねている。
レップブリカ広場にはサンタンドレア教会、市庁舎が隣接していて、塔が印象的だ。
そのうち、町はずれの高台(オルヴィエートの町自体が山の上だが)に出る。
サン・ジョヴェナーレ教会の裏手はビュー・ポント。ちょうど、そこにはプライベート・ガイドのついたアジア系カップルも観光中。
見おろした眺望がいい。
その近くの州立エノテカは分からずじまい。
チェントロに戻る途中、17年前にランチをしたリストランテ《Al Pozzo Etrusco》の前に出るが、その名前には記憶があるものの周りの雰囲気にはあまり記憶がない。
再訪したくもあったが、まだオープンしてないようで入るのはあきらめる。
◆チェントロ近くでランチ
チェントロに戻る途中、カヴール通りの行きに気になっていたオリーブオイルの店《Bartolomei》でランチ。
1階は、オリーブオイル、ワインを中心とした特産品の売り場がメインでいくつかのテーブルもあったが、案内されたのは2階で、席に着くと1階の売り場が見下ろせる。
チンギアーレのタリアテッレと地ワインOrvietoClassicoを注文。これに、オリーブオイルの新物と焼いたパンがついてくる。
さすがに皆美味い。
◆帰路へ
ランチを終えると12時半を回っていたので観光は終わりにして、ローマに戻ることにする。
カヴール通りをまっすぐ歩いてフニコラーレの駅へ。たしか、17年前も通った記憶がある。
13時10分のフニコラーレに乗り、オルヴィエートの駅へ。
ローマ行きの電車は15分遅れ、ローマ・テルミニ駅には15時50分着。
オルヴィエート日帰りの旅を終える。
◆食べる
◎お店の名前 Oleoteca con cucina Bartolomei, Corso Cavour 49, Orvieto
食事の間、ほかにお客はいなくて1人だったが非常に居心地のいい店。
http://www.oleificiobartolomei.it/it/oleoteca/
●食べたもの チンギアーレ(いのしし)のタリアテッレ(9ユーロ)
ワインはグラスでOrvietoClassico(4ユーロ)
コペルト込みで14.5ユーロ
Firenze(フィレンツェ)2017/11/19~22
◆行く
ヴェローナ1泊の旅を終え、フィレンツェに向かう。フィレンツェには、この年5月に1週間滞在したばかりだ。
11時52分、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出たFrecciargentoは、定刻の12時42分ボローニャ・チェントラーレ駅到着。ここで乗り換えだ。
着いたホームは新しい地下ホームで、次の電車が3番線からというのは表示板で分かったが、その3番線はいったいどこにあるのだろう?
エスカレーターで2階分上がったら、1~11番線ホームの階に出た。この移動に5分もかかった。
13時03分発車、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅には5分遅れの13時45分到着。
14時には5月にも泊まった勝手知ったるホテルにチェックイン。
◆いつものようにミケランジェロ広場へ
14時半すぎ街歩き開始。
カルツァイウォーリ通りからシニョリーア広場へ、そのままネリ通りを抜けアルノ川を渡ってミケランジェロ広場を目指す。
2010年、2011年のペルージャ短期留学中にフィレンツェを訪れたときからの定番ルートだ。
途中、ネリ通りの《All’Antico Vinaio》のパニーニを求める人の待ち行列がすごい!通りが溢れかえっている。カブレ―ノも何年か前に訪れたことがあるがそのときは普通に買え、店内で食べることができたのだが(店舗が増えたにもかかわらず、この最近の人気・混雑は圧倒的な安さではないだろうか)。
その先のよく行く《La Prosciutteria》も混んでいるのでそのままミケランジェロ広場へ。
天気良く、いい景色だ。ミケランジェロ広場からの眺めには、相変わらず魅了される。
◆《La Prosciuteria》で遅めのランチ
帰り道《La Prosciutteria》で遅めのランチ。この店は数年前に通りがかり、それ以来フィレンツェを訪れる度に寄っていて何回目だろう。
ランチといいながら注文したのは1人前の《アペリティーヴォ》(生ハム、チーズなどの盛り合わせ)とハウスワイン。
お腹を満たしたあとはブラブラしながらホテルに戻る。
ホテル近くに大型書店《La Feltrinelli》があるのでヴェローナに続いてイタリア語講座教材の映画“SE DIO VUOLE”のDVDを探すが残念ながら見つからない。
◆トスカーナワインのつまみ付きツアーのお誘い
ホテルで一休みしてから18時すぎEATALYへ。どんなお土産がいいか見るためだ。
夕食はそのEATALYでも良かったが、あまりの喧騒さでほかにいくことにした。というのは前日のヴェローナでの夕食の店が騒がしかったので二日続けては嫌だったからだ。
どこにしようかと考え、以前行ったことのあるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場向こうのトラットリア《La Spada》に行くことにする。
途中、酒屋さんがあり『プロセッコ€3.5、ワイン€5』の看板に気づき、時間も早かったし、『どうせトラットリアで飲むのだから先に飲んでも同じ』とアペリティーヴォ気分で入ってプロセッコを1杯飲む。
飲みながら何気なく、テーブル代わりのワイン樽に置いてあるチラシを見ると《WINE TASTING TOUR》と書いてある。
よく読むと、どこかに出かけるわけではないようだ。帰りがけオーナーに『いつ、どこで?』尋ねると、『毎日この店でやっている』との返事。
時間が『14時から』となっているのでそれも確かめると『一人なら15時でも、16時でもいい』と。
6種類のワインにクロティーニがついて25ユーロ、このほか3種のワインが3コースで12.5~15ユーロだという。
『明日か、明後日来ますね』と言って店をあとにし、トラットリアに向かう。
◆初日は《La Spada》で夕食
目指すトラットリアは2度目ということもあって割と早く見つかった。
前回は、入ってすぐ右側の席だったが、ずっと奥の部屋のテーブルに案内される。
思っていた以上に広い。
定番の生ハム・チーズ盛り合わせとフンギ・ポルチーニのリゾット、ワインはすでにプロセッコを飲んできているので、グラスで白、赤1杯ずつ。
食後にはティラミスとカフェ。
まぁまぁ満足したフィレンツェ初日の夕食となった。
イタリアに来る直前に、職場からほど近い茅場町のイタリアンに行った際、お店のオーナーがイタリア行きを聞きつけ『フィレンツェに行くならぜひ行ってもらいたい店がある。』と勧められた《Sostanza》が近くのようなのでホテルに戻る前に場所を確認する。
以前から何回も歩いていた通りだった。
21時すぎホテルに戻る。5月にこのホテルに1週間滞在したがそのとき言葉を交わしたエチオピア人(?)の従業員と再会、彼の方から握手を求めてくる。
◆フィレンツェ2日目
日本を発つ前は、この日はPisaかPratoに行くつもりだったが、夕べのエノテカでのワインツアーにできれば参加したいと考え、やめることにした。
この日は月曜日、月曜と土曜の午前中のみ公開されるオニッサンテイ教会のギルランダイオ《最後の晩餐》を見に行くことにした。今まで曜日が合わず見ることができなかったからだ。
9時からなのでその前にホテルすぐそばのメディチ家礼拝堂に行ってみたが開いていない。
外は寒い。特に顔に当たる風が冷たい。
時間調整もありまずポンテ・ヴェッキオを目指す。
いったん渡り、右折して進み、次のサンタ・トリニタ橋でまたアルノ川を渡り、川沿いを歩く。
アルノ川ではたまに見かけるが、ボートの練習をしている。
◆ギルランダイオ《最後の晩餐》
オニッサンテイ教会の正面が見えるところで日本人女性2人が教会の扉を開けようとしているが閉まっているようだ。
『歩き方』をよく読むと、左側に入口があるらしい。その通りだった。
回廊のところでここの人らしい女性と出会ったので訊いてみると『開いていますよ』。
入口で名前を記帳し、部屋の中に入る。目指す《最後の晩餐》は一番奥にある。
ダヴィンチのものを見慣れているせいか、構図などちょっと違う。
小学生がこの絵の前で大作を見ながら絵を描いている。おそらくは授業の一環なのだろう。引率の人に子供たちの年齢を訊くと、7歳、8歳とのこと。恐るべし、イタリアの芸術教育!
◆想定外の《Sostanza》予約
簡単に見終わったのでプラートに行くことにして駅に向かう。
教会を出てすぐの通りに入るとこれが《Sostanza》の通り。店の前を通りかかると、中で掃除をしている人がちょうどドア近くにいたのでノックすると開けてくれた。
『今晩予約したい』と言うとO.K.だった。希望の時間を訊かれオープン同時の19時半にしてもらう。
◆Prato取り止めPistoiaへ
そのまま駅に向かう。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を回り込んで駅へ。
この時点では頭の中で行き先をプラートからピストイアに変えてしまっていた。
(プラートには行ったことがあるため)
駅構内の出発表示板を見ると、ピストイア方面は9時47分発、あと2分しかない。
自販機の位置が以前と変わっていたのであわてて探し購入。刻印をしたが壊れていたのか印字されない。もうほかの刻印機を探す時間もないので電車に乗る。
検札がくるとまずい、何事もなければいいが。とりあえず、自分で日付、時刻を記入しておいた。
結局、検札は来なかった。
(ピストイア旅行記(11/20)Pistoia で)
◆DVD1枚手に入れる
ピストイア発12時22分の列車でフィレンツェに戻る。
約50分でF.S.M.N.駅到着。
そのままホテルに戻るつもりが駅からの地下道にあるCD店の店頭で例の映画DVDを1枚見つけた。レジに行きほかにないか訊いたが残念ながら現物のみとのこと、とりあえず購入。
◆中央市場でランチ
一休みしてから中央市場へ。5月に来た時知り合ったお店の人とも会ったあと2階に行ってランチにする。2階には何回も来ているが、ここで食べるのは初めてだ。
ハンバーガー屋さんに並び注文(8.5ユーロ)、トマト、玉ねぎ、サラダをはさみ、ソースはケチャップとマスタードぽいもの。
何をどうするとか、リストランテやトラットリアでの注文より難しい。生きた語学力が必要だ。
飲物は別のバールで赤ワイン(4.5ユーロ)を注文。その近くのテーブルで食べる。うまい!
肉はトスカーナのキアナ牛、美味しくないわけはない。
◆ちょっとEATALYへ
中央市場からEATALYに移動、以前イタリア土産でもらい前回帰りのマルペンサ空港で見つけたDESCOのビスコッティを見つけたので棚にあった分全部(といっても5袋)と、ヴェローナのリストランテでカフェについてきたズブリゾローナ(sbrisolona)もあったので購入。いずれも軽くて荷物にはならない。
◆待望のワインツアー
特に予約していたわけではないが15時45分頃、例のバンキ通りのエノテカへ行く。
行ってみるとご主人はいない。応対してくれた女主人(?)には、18時からのMikiツアーの予約客と間違えられ、初めは話がかみ合わない。
6種類(25ユーロ)のテイスティングにするつもりだったが、女主人から《Grande(イタリアの偉大なるもの)》コースを勧められたのでそれにする。ワインは3種類、ブルネッロ、バローロ、アマローネと確かにグランデだ(15ユーロ)。
息子と思われる男性が熟成期間とか、いろいろというか、きちんと順番に説明してくれる。初めに英語にするか、イタリア語がいいか訊かれたのでイタリア語で説明してもらい、そっちの面でも勉強になった。
テイスティングといいながらもワイングラスにそこそこ注いでくれる。
さすがに、グランデだけあってどれも美味しい。
つまみのクロスティーニは何と7種類だ。
夕食を19時半に予約しているのであまりお腹いっぱいにはなりたくないが・・・・。
およそ30分のツアー(?)を終える。
◆《Sostanza》で国際交流のチェーナ
予約は19時半、余裕をみて15分前に出かけるが、またどこかで道に迷う。それでも19時半前に着いた。
目の前で入っていった中国人3人は、予約していなかったと見え、すぐに出てくる。
店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
案内されたのは奥左のテーブルで椅子は壁側のいわばベンチの中央。先客は若いカップルで女性が斜め前、男性は右側いわゆる誕生日席で英語が聞こえる。後から来た3人は、ご婦人と男性2人。彼らは長いテーブルの奥の方の一角を囲んで座る。
奥その3人が話している言葉はまったくわからず想像もつかない。
そのうち、その左隣に座った男性が肩を軽くたたいて英語で話しかけてくる。彼らはトルコ人の親子だった。母親はイスタンブールに住んでいて、隣の男性は香港に住んでいるという。話が弾み、そこに先客のカップルも話に加わってきた。
東京から来たというと右側の男性が反応、ニューヨークから来たという。『ニューヨークはリトル東京、東京では下北沢が好き』。斜め前の彼女はアジア系かなーと思っていたら日系ハーフだという。
さすがにトルコ語、日本語は飛び交わないが、英語、イタリア語で国際交流をした。
この店に来ようと思うきっかけとなった茅場町のイタリアンで『是非これを食べてきて!』とすすめられた《アーティチョークのトルティーノ》をメインにして、
生ハム、パスタのミネストローネを食べる。
いずれも美味い。食後には、ヴィンサントとビスコッティで締める。
一人旅にしてはなかなか楽しく、思い出に残るチェーナとなった。
20時45分頃、店を出てホテルに戻る。
◆フィレンツェ3日目
フィレンツェ訪問も回を重ね、しかもこの5月にはまるまる1週間滞在していたので特に何をしたいというわけではない。
そんなわけで、朝食後すぐ近くの中央市場に行き、5月にもお世話になったピノキオの店でドライトマト、袋詰めチョコレート、カラスミ、胡椒など買いこむ。
結構荷物になったので一旦ホテルに置きに戻る。
◆合間にメディチ家礼拝堂へ
ホテルのすぐ近くにメディチ家礼拝堂があり、5月も含めて何回も通りがかったものの開いていないようだったが、今日は開いている。
19年前の家族旅行の時に訪れて以来だが、入り口付近のクーポラはまったく覚えていない。
ここには、ミケランジェロの傑作《昼と夜》、《夕暮と曙》があるが、これはよく覚えている。
偉大な芸術家はすごい!本人が亡くなっても何百年も作品がそのまま残り、見る者に感動を与える。
◆買い物再開
またまたEATALYへ。前日に棚にあったビスコッティを全部買い占めた(?)がさらに追加購入など。時間が早いのでまだレジが開いていないのでバールで代金を払う。
次は、ネスプレッソだ。以前も来ているのに気づかず、ハードロックカフェを通りすぎ、1区画ぐるっと回ってしまう。家族からそれぞれリクエストのあったカプセルを購入。かさばるので再びホテルへ戻る。
ホテルが近いのは便利でいい。
◆今回2度目のミケランジェロ広場
さて、時刻はまだ10時。時間がたっぷりあるので、散歩をかねてフィレンツェ滞在中のお約束、ミケランジェロ広場へ。
いつものように、シニョリーア広場からネリ通りを抜け、アルノ川を渡り、サン・ニッコロ通りを進み右折して城壁の門をくぐり、ゆるやかな階段を上がるとミケランジェロ広場だ。
今日は曇っていて、景色は今一つか。
広場を下りてからはサンタ・クローチェ地区の方へ行き散策を楽しんだ後、ホテルに戻る。
13時、ランチに出かける。目指したのはピッティ宮殿前のワインバー。
行ってみたら閉まっていて休みのようで残念!
そこで前回5月に行った当時1泊だけしたホテル近くのトラットリアへ。
この店は、プリモとセコンドから1品ずつ選んで10ユーロと格安だ。
混んではいたが何とか入ることができた。
白ワインをグラスで1杯、食後のカフェで17ユーロと、美味しくてしかも財布にやさしい。
ランチの後は、夕食の心配。フィレンツェ最後なので、ちょっと歩くが好きな店ということで、昨年秋ランチで、この5月夕食で訪れた店《il Santo Bevitore》へ予約をしに行く。
また、ポンテヴェキオの辺りに戻り、旅行記メモを書くためもあってワインバー《La volpe e I’uva》へ。
11月後半という季節がらなのか外にテーブルがない。やむなく、中のカウンター席に陣取るが何となく書きづらい。Vernaccia(5ユーロ)を1杯飲み終え、店を出る。
15時すぎだが外は寒い!
ウフィッツィ美術館前の石段に座ってメモするが、すぐ近くのヴァイオリン演奏が心地よい。
ブラブラしてホテルに戻ると、3日目にしてオーナー氏がいて半年ぶりに会う。
『旅行?仕事?』、『今日はどこに行った?』など矢継ぎ早の質問が繰り出される。こういう家庭的なところがいい。
ロビーでカフェを飲み、一休み。
◆再びテイスティング
17時頃だっただろうか。アペリティーヴォに行くといって、例のエノテカに行く。歩いてすぐだ。
今日はご主人がいる。
『昨日来てくれたんだってね。昨日、自分は休みの日だったので従兄弟にやってもらったよ。』
2日続けて同じテイスティングというわけにもいかないだろうと考え、《トスカーナの赤》マレンマ産(サンジョヴェーゼ)、ボルゲリ産(カヴェルネ、メルロー、シラー)、モンタルチーノ産(サンジョヴェーゼ)のコースにする(12.5ユーロ)。3つの中では、カヴェルネがメインのボルゲリが好みだ。
昨日の訪問をFacebookにUPしていたのでスマホのWifiパスワードをご主人に入れてもらい、見せると喜んでくれた。そうこうしているうちに昨日の従兄弟とクロスティーニを用意してくれた女性が店に現れたので挨拶。
代金を払ったら、ご主人が『1杯サービスするよ』と新しいグラスに注いでくれ、3人が日本語で『カンパーイ!』と言ってグラスを掲げる。
それからまたいろいろと話も弾む。
つたないイタリア語もほめられた。
『半年前にもフィレンツェに来ていて近くのホテルに泊まっていた。この店を知っていれば来たのに。』とお礼かたがた挨拶して店をあとにする。
話はこれで終わらない。
いったんホテルに戻って19時すぎ《il Santo Bevitore》へ行くためお店の前を通ると中からご主人が手を振ってくれる。
さらに、夕飯を食べ終わって21時半ころお店の横を通ったら今度は従兄弟が手を振ってくれた。
フィレンツェに行く機会があったら是非また訪れたいお店だ。
◆《il Santo Bevitore》での夕食
この店には、2016年9月にランチ、2017年5月に夕食で訪れ、3回目だ。
少し早く着きすぎたので界隈を歩き時間調整する。
案内されたテーブルは、何と5月とまったく同じ席だ。
奥の方に座ったら、真正面が厨房入口、中の作業が丸見えだ。
日本人らしきスタッフがいる。ほかにも1人いる。
気になり、カメリエーラに『日本人スタッフは何人?』と訊くと、3人だという。
隣のテーブルが2つ空いているにもかかわらず厨房入口が正面なので、初めは席が良くないと思ったが、ずっと厨房をみることができ、なかなか面白かった。
アンティパスト、セコンド、ドルチェそれにワインの食事を終え、お勘定にする。
その時カメリエーラに『日本人スタッフによろしく』と言ったせいか、1人が厨房入口近くまでやってきたので『ご馳走さまでした。頑張って下さい。』と声をかけた。
21時すぎ店をあとにする。
◆フィレンツェ最終日
今日は10時前のitaloでローマに移動する日だ。
フィレンツェ最後の買い物は、ローマではどこで買っていいかわからないのでアーモイタリアに出ている《マルコの店》でチーズを買うことだ。
この店で買うのも4回目くらいか、フランチェスカに対応してもらう。定番のパルミジャーノとペコリーノを買う。
ペコリーノは、4種類味見をさせてもらい3番目の買うことにしたが、肝心の『3番目』の単語が出てこない。フランチェスカが“terso”と言い直してくれた。
ホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。
9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。
案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。
結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
◆泊まる
◎ホテルの名前 Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standard) 3泊、前払い1泊8,024円、Hotels.comで予約
市税 1泊3.5ユーロ
◆食べる
◎お店の名前 La Prosciutteria, Via de’ Neri, 54/r, Firenze
ここ数年フィレンツェに来るたび、しかもミケランジェロ広場への行き帰りに立ち寄る生ハムの店。
◎お店の名前 Ristorante La Spada, Via della Spada,62/r, Firenze
水曜夜訪問、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からすぐ近くの気取らない店。
入口が2ヵ所あり、中は相当広い。
http://www.laspadaitalia.com/it/
●食べたもの 前菜は生ハム、サラミ、ペコリーノ盛合せ(9.5ユーロ)。
プリモはフンギ・ポルチーニのリゾット(10ユーロ)、芯が残っていて美味しい。
ドルチェはティラミス(5ユーロ)。
ワインは、グラスでトスカーナの白(3.5ユーロ)、Rosso di Montalcino (5.5ユーロ)各1杯。
コペルト、カフェ込みで37.5ユーロ。
◎お店の名前 Sostanza, Via del Porcellana 25r, Firenze
この店は《All about》やフィレンツェ在住・食の評論家池田匡克氏の《イタリアの老舗料理店》でも紹介されており、何回かフィレンツェを訪れたとき店の前も通りすぎたこともあるが入ったことはなかった。
今回の旅行に行くちょうど1週間前、職場で誘われて会社近く日本橋茅場町のイタリアンに行った。イタリアに行くことがお店の人の耳に入り、オーナーから『フィレンツェ』に行くのだったらSostanzaへ是非』と言われメニューのコピーまで渡された。
(研修旅行だったらしく、かの池田氏に連れて行かれたらしい)
予約必須であること、《アーティチョークのオムレツ(正しくはトルティーノ)》を食することをアドバイスされた。
話には聞いていたが、店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
そして何といっても、長いテーブルに相席で食事中そのテーブルで話が弾むということではないだろうか。
●食べたもの
前菜は生ハム(7ユーロ)、今回の旅行で食べた生ハムの中では厚さといい、味わいの濃さといい、一番美味しい。
プリモはパスタのミネストローネ(9ユーロ)。野菜の姿かたちはまったく見えずとろっとろのスープ。
セコンドは迷わず名物の《アーティチョークのトルティーノ》(16ユーロ)。卵で作られたお皿の中のアーティチョークは肉みたいな食感。その卵部分もこれまたとろっとろで美味い。
(隣のトルコ人ご婦人は、あまりにも美味しかったのか同じものを即追加していた!)
ドルチェはパスし、ヴィンサントとビスコッティ(10ユーロ)でしめる。
ワインはハウスワイン赤1/4(4ユーロ)
コペルト、水込みで51ユーロ。
◎お店の名前 Tummiturbi, Via Lambrtesca, 22/r, Fitenze
5月に1泊したホテル・ウフィッツィのすぐ近くの店、3日目ランチで訪問。場所柄に似あわず観光客はあまりいない。
●食べたもの 二つのグループから1品ずつ選ぶプリフィックス定食。トマトのパッパデッレ、サルシッチャとファジョーリを選び、グラスワインを白1杯、最後にカフェを飲み、計17ユーロ。
◎お店の名前 il Santo Bevitore, Via di S.Spirito, 64/66r,Firenze
本文の通り3回目の訪問。
m食べたもの 前菜はブッラータ(10ユーロ)。青い野菜を煮たものの上に結構大きなブッラータが2つ。
プリモはパス。
セコンドは牛のタルタル(16ユーロ)、ボリュームがある。肉に少し筋があったようだ。
ドルチェはチョコレートケーキとジェラート(7ユーロ)。
ワインは、ボルゲリのハーフ(12ユーロ)。
コペルト、水、カフェ込み、51.5ユーロ。
◆飲む(ワインバー)
◎お店の名前 Vini & Delizie, Via dei Banchi 45/r
1日目夕食前に通りがかり、プロセッコ1杯(3.5ユーロ)。その時《WINE TASTING TOUR》なるものを知り、翌日は《Grande》(15ユーロ)、そしてまた翌々日も訪問、《トスカーナの赤》(12.5ユーロ)に一人ツアー(?)参加。
詳しくは本文にて。
◎お店の名前 Le Volpi e l’Uva, Piazza Rossi, 1, Firenze
前年9月、今年5月に続き3回目の訪問。
季節がらか外のテーブルがなく、店内カウンターでVernaccia(5ユーロ)を飲む。
◆買う
●DESCOのビスコッティ、粉パルミジャーノチーズ、チョコレートなど
EATALY,Via de Martelli 22, Firenze 滞在中何回も訪問、購入
●Tシャツ BENETTON, Via dei Cerrtani 60/62r, Firenze この店でもたびたび購入
●チーズ、カラスミ Formaggio e Prosciutto MARCO, Mercato Centrale S. Lorenzo, Via dell’Ariento, Firenze 《アーモイタリア》で紹介されていて、この時で4回目の買い物。
●紅茶、チョコレートなど Pegna, Via dello Studio,26r, Firenze
●トローネ Pasticceria Migone, Via Calzaiuoli,85/87r, Firenze
●ドライトマト、乾燥フンギ・ポルチーニ、胡椒、カラスミ 中央市場のピノキオの店 La Bottega Golosaで購入
●ネスプレッソカプセル Nespresso, Via dei Brunelleschi, 8/r, Firenze
◆読む
◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、変化のそう激しくないイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。
◎池田匡克 著 『イタリアの老舗料理店』(角川ONEテーマ21)
◎アーモイタリア旅行ガイド《AMOITALIA》
イタリア旅行の都度、何かと参考にし、また割引情報、事前予約などお世話になっているサイト
昨日の夕方、雨の日曜であるにもかかわらず銀座に出かけた。
というのは、ペルージャ留学中にお世話になったKさんご夫妻から銀座イタリアン《ヤマガタ サンダンデロ》での『山菜と野草のディナー』に誘われていたからだ。
Kさんは、山形出身で奥田シェフとは20年来の知り合いだという。
帰国されてもいつも忙しく時間がとれないので、今回このイベントにペルージャつながりで声をかけてくれたようだ。
山形の山菜や、山梨の野草を使ったイタリアンということだが、Kさんのご主人は生粋のウンブリア人で、彼の家で代々作られているオリーブオイルをも使う料理だった。
(このオリーブオイルは内外で賞を取っている優れものらしい)
おまけに、ウンブリア特産の黒トリュフも人生で初めてというほどふんだんに供された。
鶴岡の山菜、甲州の野草、ウンブリアのオリーブオイルについてそれぞれ興味深い解説もある。
《月山筍とこしあぶらのフリット》に始まり、
ドルチェ《ヤブカンゾウの花のパンナコッタ》まで
10品におよぶ料理も美味しく、また久しぶりに会うペルージャつながりの友人たちとの会話も楽しく、あっという間に3時間が経ってしまう。
Kさんご夫妻は、オリーブオイル、黒トリュフのほか、ノルチャのサラミ、生ハムなどウンブリアの特産品を紹介するために会社を立ち上げ、間もなく日本で発売するとのことだ。
http://placidi.tokyo
Verona(ヴェローナ)2017/11/18~19
◆行く
ヴェローナは3回目の訪問。1回目は初めてのイタリア旅で訪れて古都の魅力に触れ、2回目はアレーナでのオペラを観るためだった。
今回は、特にこれといった目的はないが、あえて言うならばそのオペラ鑑賞当日に早めの夕食をとったリストランテにもう一度行きたいというものだった。
9時前にミラノ中央駅近くのホテルをチェックアウト、中央駅に向かう。
今日もひんやりと寒い。周りの服装もどちらかといえば冬の装いだ。
9時45分発の列車のホームがなかなか決まらない。9時半頃ようやく決まり、車両に乗り込む。
今日も天気良く快晴。
ミラノを出て15分すぎ、進行方向左に山々が見える。奥の方の山並みは雪化粧だ。
定刻の10時58分、ヴェローナ・ポルタ・ヌォヴァ駅到着。
◆市内バスでホテルへ
バス券を2枚買い、バス・ターミナルに行くと目的のバスが停まっていた。停留所表示板を見ているうちに行ってしまったが、すぐ次のバスが来る。
(3回目のヴェローナとはいえ、ホテルに向かうのにバスを使うのは初めて)
11時発のバスは11時7分ブラ広場到着。
人通りの多いMazzini通りを抜け、ホテルには11時15分着、列車を降りてから20分足らずだ。
◆かの店でランチ
12時、外出。リストランテ《Antica Bottega del Vino》は、ホテルのすぐ後ろ。
一応確かめてからブラ広場へ。土曜の昼とあってにぎわっている。
戻って、《Antica Bottega del Vino》に12時半入店。
実はここでは夕食にしたかったのだが、予約のメールを入れたのが出発直前でその返信を受け取ったのが成田に向かうバスの中。『満席で予約できない』とのことだった。何しろ、ヴェローナ滞在は1日だけ、すぐさまランチで予約したい旨再度メールして予約できた。
案内されたテーブルは、前回と違って真っすぐの奥の方。大きなテーブルで相席になるらしい。
奥とはいえ、カメリエーレの動線通路を挟んで部屋があり、また厨房隣にも部屋があるようで、そっちのテーブルも混んでいる。
インテリアは相変わらず重厚感があり、この店の歴史を感じさせられる。
料理を待っている間や食べながらあたりを見渡すと、三方の壁の梁に
amico e vino vogliono esser vecchi (友人とワインは古い方がいい)
il vino e` l’anima della poesia (ワインは詩の魂)
dio mi guardi da chi non bere vino (神様、ワインを飲まない人から私を守って下さいますように)
と書かれているのに気づいた。『なーるほど』と一人感心する。
(帰りがけ、店内を見渡すと、ほかの壁の梁にも含蓄のありそうな言葉が書かれている。)
注文したのは、プロセッコ、パルマ産生ハム(30ヵ月熟成)とアマローネのリゾット。
生ハムの量が多く、セコンド的なのでリゾットと順番を変えても良かったかもしれない。
注文の時、どうするか訊かれたような気もする。
生ハムには、ピクルスが瓶ごとついている。
生ハムとリゾットの間にに、フンギポルチーニのタリアテッレが少量サービスされた。
リゾットは、相当ボリュームがある(前回はシェアした)。わりと塩気があり。芯はしっかりと残っている。
生ハムを食べ終えるころ、赤ワインValpolicellaを頼むが、RipassoかAmaroneか訊かれたものの答えようもない。結局、根拠なくRipassoにする。
かなりお腹いっぱいだったのでドルチェはパス、エスプレッソにしたがこれにはズブリソローナ(sbrisolona)というクッキーが出てきた。サクサク感があり美味しい。どうやら郷土菓子らしい。
13時45分、旅の目的のランチ終了。
◆土曜午後の町歩き
ヴェローナ3回目とは言え、訪れたいのは川向うのカステロ・サン・ピエトロ。
ランチを終えてから、そのままメルカートが開かれているエルベ広場を抜けて、ピエトラ橋方向に進む。
橋の手前に、サンタナスターシア教会があるが、中には入らずファサード中心に写真を撮るだけ。
そのまま川べりに出て橋を渡る。橋の真ん中で、何とピアノ演奏をしている。
橋を渡って階段を上る。結構きついところもある。
ローマ劇場に出るかと思ったが、ちょっと方向が違うようでカステロのようだ。
途中、旧市街を眺めるがアレーナはよく見えない。
登りきった上では、ビニール製の大きなテントがあり、そこで物産展らしきものが開かれている。
来たルートをまた戻り、エルベ広場に行くと、まだメルカートはやっている。
時間も経っているのでさすがに野菜の店はなくなっているが、帽子、マフラー、手袋、食品などの店は頑張っている。
ダンテの彫像のある隣の広場、シニョーリ広場ではクリスマス市。かなりにぎわっている。
クリスマスの飾り付けもあるが、目立つのは、チーズ、お菓子、パニーニ、ジャムなど食品の類いだ。
こういった市はイタリア人の楽しみなのだろう。
◆ホテルでアペリティーヴォ
15時半ころホテルに戻る。
チェックインの時、13:00~17:00にウエルカムドリンクがあるといわれたのでロビーに下りてみると一角にスパークリングワイン、水、カフェ、紅茶が用意されている。
もちろんスパークリングを選ぶ。奥がバーのようになっているのでグラスをもってそちらに移る。つまみっぽいものがないのでバーテンに頼んで出してもらう。グラスが小さいので3杯も飲んでしまった。
◆DVD探しで本屋巡り
17時半、再び出かける。
近くに本屋があったのでイタリア語講座で観ている映画のDVDをミラノに引き続き探すため入ってみたが、その店ではDVDそのものをを扱っていない。
2軒目は、《La Feltrinelli》。ここは、イタリア各地にある大型書店なので期待したが、残念ながら教材のDVDはなかった。
Mazzini通り、ブラ広場を抜けカステル・ヴェッキオ、そこにかかる橋、スカリジェッロ橋へ行く。
もう日が暮れているのでカステル・ヴェッキオや橋が、オレンジ色にライトアップされていて美しい。
13年前に兄と訪れたとき、ヴェローナ最後の夜にカステル・ヴェッキオを見上げながらグラッパを飲んだのを思い出した。
カステル・ヴェッキオを後にして、サンロレンツォ教会へ。
ちょうど夕方のミサの時間帯で、ミサが始まると同時に出てくる。
あとは適当にそぞろ歩き。それにしても土曜の夕方とあって、かなりの人出だ。
良さげなエノテカ、バールも多い。
◆夕食は失敗
ランチを優雅にすごしたので夕食はカジュアルでもいいかと、Mazzini通り、ホテルすぐ近くのトラットリアへ行く。
入ってびっくり、ものすごく混んでいる。子供も多くファミレスみたいだ。
カプレーゼ、ニョッキにワインはソアヴェを注文。ワインはすぐ出てきたが、料理は全く出てこない。こういうときの『一人飯』は時間が経たないので困る。
ようやくカプレーゼが出てきてそのボリュームに驚いたものの内容は今一つ。ニョッキも同様。
店選びに失敗したようだ。
食事のあと、またクリスマス市を覗いてからホテルに戻る。
◆朝から泡
この日は市内マラソン大会。前もってホテルからメールがあり、時間帯によっては通行止めになるとのことだった。
ホテルにもマラソン参加者が泊まっている。
朝食に行ってみると、マラソン大会のせいか食べ終わって片づけようとしているテーブルが多く一番隅っこの席になった。
しかし、さすが4つ星、朝食の内容がいい。プロセッコもある。
いろいろあって朝から食欲をそそる。
チーズなどは、リコッタチーズ、パルミジャーノ、モッツアレラ、カマンベール、など種類が多い。
◆日曜朝の散策
8時半、朝の散策スタート。
外に出ると寒い!特に顔がひりひりする。
ヴェローナを昼前に離れる予定なので時間はあまりないが、ローマ劇場を見に行く。
ピエトラ橋を渡り、今度は右に行くと外から見ることができた。
次は、橋を戻ってドゥオモへ。
入って左手の礼拝堂でティツィアーノの《聖母被昇天》を見る。全体に暗い。
同じティツィアーノの《聖母被昇天》でも、ヴェネツィアのサンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会の方が好きだ。
エルベ広場は、マラソン大会のせいか広場はがらんとしている。周りは走路のようだ。
隣のクリスマス市は時間が早いせいかまだほとんどの店が閉まっている。
カステル・ヴェッキオから川べりを歩き、サン・ゼーノ・マッジョーレ教会へ。
ここでは、前回近くのカフェで冷えた白ワインを飲んだのを思い出す。
教会はミサのためツーリスト入場禁止となっていたので入れない。
来た道を戻り、ブラ広場へ。
ここから駅までのバスが出るはずだがとてもマラソン大会のせいでそんな状態ではない。
おまけに、アレーナの周囲を歩いていたらマラソン走路や規制で出られない。
また戻り、仮設の狭い階段を上り下りしなければならない。スーツケースを持っては無理そうだ。
◆苦労した駅までの道のり
ホテルに戻り、チェックアウト。スーツケースを持ったままで通り抜けられるルートをレセプションでも訊いてみるが、『大丈夫、通り抜けられる』と。
結局かなり遠回りして、マラソン走路を勝手に横切って、何とか駅に向かう大きな通りに出る。
途中バスが停まっていたが、駅にはいかないらしく徒歩で駅に行く。
ポルタ・ヌオヴァ駅と言いながらポルタ・ヌオヴァからは意外に離れているのが歩いてわかった。
11時52分発のFrecciargentoに乗車、フィレンツェに向かう。
久々のヴェローナの印象は、土曜昼から日曜午前とあって、狭い通りに人があふれるように大勢いて、まるでテーマパークのようだった。
◆泊まる
ホテル Hotel Accademia(★★★★), Via Scala, 12, Verona
https://www.hotelaccademiaverona.it/home
Hotel.comで予約、Single10,890円前払い
アペリティーヴォは用意されているし、朝食時にもプロセッコが供されるまぁまぁの高級ホテル。
◆食べる
◎お店の名前 Antica Bottega del Vino, Vicolo Scudo di Francia 3, Verona
食べたもの 30ヵ月熟成のパルマ産生ハム、ピクルス添え(15ユーロ)。
アマローネのリゾット(16ユーロ)。
サービスで、フンギポルチーニのタリアテッレ、ズブリソローナというクッキー(バターとフルーツの種が練りこまれている)。
ワインは、グラスでプロセッコ(3ユーロ)、Ripasso(5ユーロ)。
コペルト、水、カフェ込みで48ユーロ。一人旅のランチとしてはやや贅沢か。
前回も気づいていたが、入ってすぐ右手にはバンコがあり、ここでワインを飲める。
黒板にはそのメニューが書かれている。あとでまた一杯飲みに来ようかと思い、帰りがけ夕方は何時からか訊いたところ、お昼の営業からノンストップとのことだった。
この日の夕方も、翌日昼にも再訪する時間はなかったのは残念だった。
◎お店の名前 Mazzini27, Via Mazzini 27, Verona
食べたもの カプレーゼ(8ユーロ)、ニョッキ・ポモドーロ(9ユーロ)
ワインは、グラスでソアヴェ(3.5ユーロ)
コペルト込みで22ユーロ
今年の夏はローマで勉強&街歩き
1月半ばから日伊協会で6回コースの講座《イタリア語でワインを語ろう》を受講していた。
その最終回、授業が終わりそうなころ、なぜか《日伊協会の奨学金》が話題になった。奨学金とは、提携しているイタリアの語学学校の授業料を負担してくれるらしい。
カブレーノは、今も仕事をしているので『1ヵ月も休めないなぁ』と思ったが、『2週間コースもある』と誰かが教えてくれた。
応募締め切りまで3週間ほど。ダメもとで応募してみようと考えた。
日伊協会のHPを見ると、各地にある学校の中から行きたいところを決め、応募理由の作文を提出する必要がある。
2週間コースのある学校を選び、作文を書いたのが締め切り1週間前。
合格者にはメール連絡とのことだったが、3月末に近いある日、携帯に着信があり、すぐに出られず、かけ直すと『合格しました』との連絡だった。
応募時に選んでいたのは、ローマの語学学校なのでそこに2週間通うことになる。
時期はいつになるのだろうと思っていたが、先日、日伊協会に出向きお話しを伺うと、こちらの都合でいいとのこと。
ちょっと暑いかもしれないが、仕事を休みやすい夏に行くつもりだ。
去年は5月にフィレンツェで5日間、しかも1日2時間弱という超短期通学だったが、今年はもう少し勉強することになりそうだ。
午後はフリーなのでローマ街歩きも楽しみだ。
Pistoia(ピストイア)2017/11/20
◆行く
2017年秋のイタリア旅5日目にフィレンツェから日帰り往復。
この町に興味はあったものの、この時の旅の予定には入っていなかった。何しろ、当日の朝にも考えていなかった。
初めは2度目のPratoに行くつもりだったが、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に向かう途中に行き先を変えた。これが一人旅のいいところだ。
この日の朝は、オニッサンティ教会でギルランダイオの《最後の晩餐》を観てからF.S.M.N.駅に向かう。駅の出発表示板を見ると9時47分発、あと2分しかない。自販機の位置が変わっていたので探してあわてて乗車券購入。
刻印機に入れたものの印字されない。時間もないので電車に乗る。
(何事もなければいいが。自分で日付、時刻を記入し、検札に備えたが検札はなかった。)
定刻より1分遅れの10時38分、ピストイア駅到着。
帰りの時刻(12時台、13時台)を確認して乗車券購入、町歩き開始。
◆チェントロへ
駅からまっすぐ歩き、ちょっとした広場で右手先を見ると、緑の縞々の建物。
あとで、サン・ジョヴァンニ・フォルチヴィタス教会と知る。
帰りに中に入ったが、外から見るほど大きくない。
その先を左に曲がると鐘楼が見えたのでそこが町の中心、ドゥオモ。
ドゥオモの向かいは洗礼堂だ。
iマークがあったので市内地図をもらう。
ドゥオモには、礼拝堂に聖ヤコブの祭壇飾り(銀細工)がある。地下礼拝堂にはキリストの最後の一日を描いたテラコッタが十数個ある。
洗礼堂は、当然のことだがガランとしていて静かだ。
13~14世紀に建てられたチェッポ病院の正面壁には、ロッビア工房の彩色フリーズが沢山あり、今でも色鮮やかだ。
次に訪れたのは、サン・レオーネ教会。
それほど大きくないが、入ってみると大勢の学生がいる。学生たちは、展示されている彫像を取り囲むように見入っている。
本来は、緑の縞々の教会に置かれているはずのものが、何かの企画でここに展示されているようで教会入口のポスターにも写真が大きく載っていた。
学生たちがいなくなってからゆっくりと鑑賞する。
この像、《聖エリザベッタの訪問》は彫刻ではなく、ロッビアの彩色テラコッタとのことだ。
2人の女性のたたずまい、表情に気品があり、間近に観ることができて良かった。
また、この教会は天井画がきれいだ。
駅へ戻る途中、例の緑縞模様の教会に寄ってみる。
◆パスティチェリアを探して
小さな町なのでこれにて観光終了、12時22分の電車で帰ることにしたが30分くらい余裕がある。
行きにショーウィンドゥ越しに目にし、気になった白ワイン入りパネットーネを買おうと思ったが、その店がまったく見つからない。
駅近くまで行ってしまい、まだ1往復くらいの時間はあるので来た道を戻ると、お店は何とドゥオモのすぐ手前だった。
お店の中に入ると奥の方から年配のご婦人が出てきた。多分、オーナーもしくはオーナー夫人だろう。
『ショーウィンドゥのパネットーネを欲しいのですが』
ご婦人が身を乗り出すように裏側から覗き込み、確かめた後在庫から取り出してくれた。
駅に着いたら電車の12分前。
電車は定刻発車。すいていたが、そのうち混んできた。
13時13分、F.S.M.N.駅到着。短いが、初めての町を訪れることができた。
◆買う
◎お店の名前 Le Golosita` di Pratesi Marilena, Via Roma, 28 Pistoia
買ったもの 白ワイン(Moscato d’Asti)入りパネットーネ 25ユーロ
このパネットーネは、家族クリスマスパーティで、皆で食べたが、『しっとりして美味しい』と評判が良かった。メーカーはピストイアではなく、ペルージャにほど近いフォリニョのMuzzi製。機会があればまた買いたい。
http://www.pasticceriamuzzi.com/