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Roma AL CHIANTI
Roma AL CHIANTI
Roma(ローマ)2018/7/16, 2018/7/23
お店の名前 AL CHIANTI, Via Ancona,17 Roma
2018年7月のイタリア旅はローマに2週間滞在、Porta Pia近くのホテルに泊まっていた。
その界隈には意外にも多くのリストランテ、トラットリア、ピッツェリアがあり、ここはそんな中の1つで、ローマでありながらトスカーナ料理の店。
落ち着いた感じのいい店だ。
通りがかりに見つけ、良かったので1週間後に再訪。
◎1度目
◆食べたもの 前菜としてトスカーナのクロスティーノ(6ユーロ)。ブルスケッタのようなものだが塗っているのは何だろう。レバーのようだが臭みはない。サービスとして小さなコロッケ。
ランチが遅かったのでプリモはパス。
セコンドは、トスカーナの肉、キアーナ牛のタルタル(18ユーロ)。
これは、かなりの量がある。
◆ワイン 『プロセッコかスプマンテを』とグラスで頼んだら、トレヴィーゾのプロセッコMALIBRANをボトルで開けてくれた(6ユーロ)。量も多い。
このあと、赤ワインをグラスで(5ユーロ)。
店内を見ると、黒板にグラスワインが泡、白、赤が数種類書かれていた。
コペルト、水、カフェを含めて41.5ユーロ。
外のテーブルも空いていたが、中の窓際の席にした。これは大正解。
というのは、突然の雷雨で外のテーブルのお客は途中で中に移動していたからだ。
窓際の席でも、窓が開いていたので多少降り込んだほど。
◎2度目
窓際のまったく同じ席に座る。
◆食べたもの 前菜として、サルビアとポテトのフリット(Scartate e fritte、4ユーロ)、自家製の大量のポテトチップ。ちょっと失敗、食べきれない。
前菜はもう一つ、キアーナ牛のカルパッチョ(10ユーロ)。
プリモは、カーチョ・エ・ペペのピチ(8ユーロ)。カーチョ・エ・ペペといえばローマ料理のはずだが、トスカーナのピチということで選ぶ。
前回同様小さなコロッケはサービス。
セコンドはパス。
食後にドルチェとしてジェラートとシャーベット(5ユーロ)。
◆ワイン 黒板の中から1週間前のプロセッコを見つけ2杯(6ユーロⅹ2)。
コペルト、水を含め44.5ユーロ。
Napoli(ナポリ)2018/7/14~15
◆行く
ローマの語学学校に2週間通うため授業が始まる3日前にローマに着いたが、計画時点で、『ずっとローマにいるのも何だなぁ』と思い、2018年夏のイタリア旅2日目は20年ぶりにナポリに行くことにしていた。
テルミニ駅11時15分発のitaloは20分ほど遅れて発車、Napoli Central駅には15分遅れの12時40分到着。
7年前にサレルノに行くとき、乗り換えで時間がありちょっとだけこの駅構内を見てみて駅が新しくなっていたのは知っていたが、今回メトロに乗ろうとして様変わりでしかも広い。メトロの乗り場を探すのに一苦労する。
◆メトロで
トレド駅へは1号線、ようやくガリバルディ駅の改札口を見つけ入ってみると相当深い。
どうやら始発のようだ。
座れたが、3つ目の駅から自転車3台の親子3人が乗り込んできたのには驚いた。
メトロは新しいようだが、車両外側はありがちな落書きだ。
ガリバルディ駅から4つ目、トレド駅で下車。
出口までのエスカレーターの天井を見上げると、Eテレ《旅するイタリア語》でも紹介されていた地上へ続く穴。ちょっと幻想的な感じだ。
◆ホテル探しも一苦労
地上に出ると、そこはトレド通り。番地を頼りに予約していたホテルを探すが、その番地の建物には小さな扉が開いているのみ。
中に入ってみると、そこは建物ではなく土間のような感じ。突き当り奥に階段があるがどう見てもホテルがあるとは思えない。
いったん外に出て近くを探し回る(幸いにもスーツケースはローマのホテルに預けてきたので荷物はトートバッグのみで身軽だが)。
かなり方向違いのところに別のホテルがあったので訊いてみると、番地を確かめてくれ、しかも隣のバールの名前まで教えてくれた。
行ってみるとまさにさっきの建物だ。
さっきと同じように中に入り、奥の階段そばまで行ってみると『当ホテルに御用の方はこのベルを押さずに・・・』とあり、ホテルのあることがわかる。
ナポリのこの日の暑さは半端ではない(今回の滞在16日間で一番暑かったかもしれない)。
しばらくホテルで休んでからランチしがてら街歩きに出かける。
◆海の方へ
まず、腹ごしらえだ。ホテルのレセプションでいくつか教えてもらったお店の中で海に近い魚料理のトラットリアへ行く。
外はパラソルの下でも暑そうなので中のテーブルにするが中も涼しくはない。むしろ暑い。
プロセッコ、パスタ、水を注文。
魚料理もすすめられたがやんわりと断る。
海の幸のパスタはさすがに美味い。
カメリエーレはちょっと調子がいい。
『イタリアに住んでいるのか?』とか、どういうわけか『家族はイタリア人か?』など話しかけてくる。
食事のあと、何も考えていなかったので、とりあえず海の方へ行ってみる。
20年前に見たような気もするお城の前に出た。
どっしりとしたやぐらのような塔が3本見える。
《アンジュー家の城》だ。
ゆるやかな坂道を上って中に入って、すぐ戻る。
次にプレシビート広場に向かう。
◆思いがけずオペラのチケット入手
その途中、サン・カルロ劇場の前を通ると、オペラのポスターが貼られているではないか。
よく見るとその日が公演初日で、演目は《リゴレット》だ。
14年前、ヴェローナのアレーナ野外オペラで観たことがあり、ストーリーも大体わかっている。
窓口が開いていたので、ダメ元でチケットがあるか訊いてみると残っているとのこと。ほぼ舞台正面の3階パルコ前列席を手に入れた(40ユーロ)。
◆20年ぶりのプレシビート広場
ゆったりとした半円形の柱廊の広場には20年前にも来た。
この日は暑く、そのせいか広場前にいる人は少ない。
静かな雰囲気だ。
プレシビート広場を出て海岸、サンタ・ルチアへ。
暑いことは暑いが、せっかくここまできたのだからと《卵城》へ行くことにする。
海岸通りから海の向こうにヴェスーヴィオ山が見える。
◆卵城
《卵城》は海岸に突き出た小島にある。海岸には水着姿で楽しんでいる人たちがいた。
長い橋を渡り《卵城》の中に入るが、暑いのと《卵城》の屋上まで結構遠そうだったのでゆるやかな階段を途中でやめ、引き返そうとしたが、せっかく来たんだからと、また上り始める。
広い屋上に出ただろうと思っていたが、何のことはない、入口付近の砲台の上だった。
海も見えないこともないが、正面に見えるのはナポリの山の市街地だ。
ヴェスーヴィオ山は少しかすんでいるが《卵城》からの景色もいい。
《卵城》のあとは、逆戻りしてトレド通りをホテル方向へ。
暑いけど、土曜の夕方とあって、トレド通りはものすごく混んでいる。
途中、ジェラテリアで木苺のジェラートを食べ、17時頃ホテルに戻って一休み、少しまどろむ。
◆眠気の中、オペラ
公演は20時から。
サン・カルロ劇場向かいのカフェでアペリティーヴォ兼軽い夕食をとって劇場へ。
10分ほど前に行くと、もうかなりの人出。
きちんととした服装の人も見かけるが時期も時期なのでカジュアルな感じの人の方が多い。
何回か劇場スタッフに尋ねて3階のパルコNo.18に入り、席に着く。
すでに着席していたイタリア人カップルと挨拶。
客席は、平土間はともかく全体的にはすいているみたいだ。我々のパルコも8人席だが3人だけ(第2幕の途中から数人入ってきたが、これは多分上の階から移ってきたのだろう)。
いよいよ始まると、時差ボケのせいもあって眠気が襲ってくる。
21時10分、第1幕終了し、20分の休憩。
席にいてもしようがないので下に降りてみる。
一番下の階の左手奥に行ってみると大広間があり、さらにその奥には観客のためのバールや、水を売っているところがある。
いずれもものすごく混んでいる。
第2幕後の休憩時間には、ここのバールでプロセッコ(10ユーロ)を飲んで生き返った。グラスをもらって離れようとしたら呼び止められ、つまみを渡される。
第3幕は眠気もすっかり消え、楽しむことができた。
リゴレット役もブラーヴォだが、ジルダ役もブラーヴァだった(観客からのかけ声と同じく語尾活用している)。2人とも声量がすごい。
まさか、ナポリでオペラを観るとはこの日まで予想もしていなかったが、良い思い出になった。
◆朝の散歩でスパッカ・ナポリへ
宴会場みたいな朝食会場で朝食。部屋からは見えなかったトレド地区がベランダから良く見える。
ゆるやかな上りの細い路地だ。
街歩きに出かける。
目指すは、スパッカ・ナポリとドゥオモだ。20年前に来たときは訪れていないはずだ。
その前に、昨日ホテルで教えてもらったピニャセッカ通りのピッツェリアを探す。
なかなか見つからなかったが、最初通りがかりに写真を撮った魚屋の隣だということがわかったもののこの時間ではまだ開いていない。
スパッカ・ナポリ方向に行こうとしていたのにトレド通りを進み過ぎ、気づいたらダンテ広場まで行ってしまう。
そこでその先の国立考古学博物館に行くことも考えたが、見学時間を考えるとチェックアウトの11時までに戻れるかわからないので、初めの予定通りスパッカ・ナポリに行くことにする。
いくつかの道を曲がり、何とかジェズ・ヌオヴォ教会の前に出た。
これをまっすぐ進む通りがスパッカ・ナポリだ。
日曜の朝9時、とあってまだ閉まっている店も多く、歩いている人も少なくて、映像などで見る雰囲気を感じない。
スパッカ・ナポリを通り抜け、ドゥオモ通りを左折すると右側にドゥオモが見えてきた。
中に入ってみると、右側にサン・ジェンナーロ礼拝堂があるが、日曜午前なのでミサが行われている。
ゆっくりと全体を見る。ドゥオモだから当然のことだろうが内部の装飾は豪華だ。
来た道を戻り、再びスパッカ・ナポリを歩く。幾分開いている店も多くなってきているようだ。
途中、美味しいと言われるナポリ・カフェを味わいたいと思い、カフェを飲む。
サンタ・キアラ教会に入ってみたが、内部は簡素な感じだ。
行きに通りすぎただけのジェズ・ヌオヴォ教会にも入る。なかなか見事な装飾だ。
朝早い時間帯とあってそれほど暑くはない。たまに心地良い風もあって気持ちのいい散歩だった。
10時10分すぎホテルに戻り、とりあえずチェックアウト。
◆カラヴァッジョを観に
トレド通り、ホテルすぐ近くにカラヴァッジョの絵のある美術館があるので行ってみる。
セヴァロス・スティリアーノ宮美術館だ。元は、貴族の邸宅だったらしい。
1階では、ダヴィンチの特別展が開かれている。
カラヴァッジョの《聖ウルスラの殉教》は上のフロアだ。
この絵は最晩年の作品で、1610年に描かれている。
会場内ではどこからも光をあてていないのにウルスラの胸元にスポットライトがあたっているかのようだ。
現代なら、1眼レフで高速シャッターを切り、写し撮ったようなものか。
館内の、その他ナポリ派の作品はざっと見る感じで美術館をあとにする。
◆ピッツアあきらめ魚料理
ホテルのレセプションでいくつかピッツェリアを教えてもらったが、1軒は遠すぎ、近くの店はカジュアルっぽくてやめ、朝開いていなかったピニャセッカ通りの店に再度行ってみたもののどうやら休みのようだ。
その界隈を歩き、ワイン樽の上に置かれていたメニューが気になって見ていると、お店の人に声を掛けられ、少し早いが結局その店でランチにする。
魚づくしの定食(20ユーロ)でまぁまぁだった。
ナポリで本場ナポリ・ピッツアを食べられなかったのは残念だったが、これにて1泊2日ナポリの充実した旅は終わり。
14時20分発のitaloでローマに戻る。
◆泊まる
◎ホテルの名前 Hotel Principe Napolit’amo, Via Toledo 148, Napoli
Hotels.com で予約、ダブルルーム、事前支払いで9,410円。
本文の通り、探すのにものすごく苦労した。知っていれば、ロケーションはいい。
チェックインの際、汗をかいていたので冷たいオレンジジュースを用意してくれた。
渡された鍵には3本、部屋の鍵、ホテル入口白い扉の鍵、そして建物1階の入口の鍵、ということは外出時3本の鍵を持っていかなければならない。
部屋には、ミニバーも、セフティーボックスもない。
ロビーの自販機には水のほか、冷えたスパークリングワイン(200ml、1.5ユーロ)がある。
◆食べる
◎お店の名前 Trarttoria Pizzeria Casa Viscardi, Via S.Brigida N.57/59, Napolia
食べたもの 海の幸パスタ(10ユーロ)
プロセッコ(4ユーロ)、水、コペルトで17ユーロ。
◎お店の名前 Trattoria Pizzeria Addu‛ Fratemo ,Gradini SanLiborio, 21, Napoli
食べたもの 海の幸定食。前菜3種でムール貝の白ワイン蒸し、小いわしのマリネ、タコとミニトマトの煮込み。最初の2種はかなりの量。
プリモはボンゴレ・スパゲッティ、これは美味い。アサリもたっぷり入っているが半分近くは口が閉まっているのは残念。
水(920ml)、白ワイン(たぶん1/4)も含み、20ユーロ。
細い路地のテーブルで食べたが、道行く近所とおぼしき人が、『この店は美味しいんだよ~』と声をかけて行く。
通りがかりに入った店にしては良かった。
◆観る
◎オペラ 《リゴレット》、詳しくは本文の通り。3階ほぼ舞台正面パルコ席の前列で40ユーロ。
◎カラヴァッジョ 《聖ウルスラの殉教》、詳しくは本文の通り、入場料5ユーロ。
トリュフ味チョコレート(Tartufini dolci)
Roma(ローマ)2017/11/22~24
◆行く
2017年2度目のイタリア、ミラノからヴェローナを回ってフィレンツェ、最後はローマだ。
フィレンツェでのホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。 9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。 案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。 結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
11時すぎ席を立ち上がる人が見え始めた。てっきりテルミニ駅11時50分頃到着と思っていたのはまったくの勘違い、11時25分到着。ほぼ定刻。
9号車はF.S.M.N.では結構歩かされたが、テルミニでは前の方だった。
いつも泊まる定宿のホテルには10分ほどで着く。
チェックインしたものの初めて見る愛想のないフロント氏いわく『部屋の準備ができていない。14時から』。 それがわかっていれば、フィレンツェに昼までいれば良かったのに。
◆街歩きしながらDVD探し
どこかでランチをしようと共和国広場を目指したのに11月20日通りを通ったら少し離れてしまい、左折して共和国広場に向かう途中、大型書店《La Feltrinelli》発見。例のDVD(イタリア語講座教材の映画)を探すが、そこにはなく、隣り合わせの2軒目で1枚見つけ購入。あと2枚見つける必要がある。
共和国広場からナツィオナーレ通りを歩き、食材店《Castroni》でランチにする。 入って右カウンターの先に食べ物のショーウィンドゥがある。パスタ数種類の中からアチューゲのオレキエッテキィと白ワインを注文、奥のテーブルでランチ、8.1ユーロとは安い。
14時まではまだ時間があるので、ローマに来たら必ず立ち寄るいわばお約束のトレヴィの泉へ。 相変わらずの人出だ。
その帰り道、ナツィオナーレ通りで書店《iBS》を見つけたので、お店の人にDVD売り場を教えてもらい割に早くゲットできた。1枚しかなかったが何と4.99ユーロ。残りはあと1枚だ。
トレヴィの泉からおよそ30分でホテルに戻り、部屋(102)に入り、荷物を開けたり、休んだり。 この部屋は今までカメリアで泊まった部屋の中では広い。特に、バスルームが広い。
◆カラヴァッジョを観に
一休みしたので15時すぎNo.62のバスでチェントロへ。 チケットを買ってからバス停まで戻ったが、あとでよく見ると停留所一つ分歩いたようだ。
コルソ通りのパンテオンに近いところで降りる。 とりあえずの目的はサン・ルイージ・ディ・フランチェーゼ教会のカラヴァッジオ《聖マタイ 3部作》を見ることだ。
以前一度見ているが、1ヵ月前に東京イタリア文化会館での講演会も聴いていたので再訪することにした。
まず、遠く離れたところから見てそれから礼拝堂に近づく。
正面から見たり、横から見たり。 正面は、《聖マタイと天使》。
礼拝堂の左は有名な《聖マタイの召命》、この絵の中で誰が聖マタイなのか論争がある、左手の指が誰を指しているかどうかの解釈らしい。
礼拝堂右は《聖マタイの殉教》。
この数日前にミラノ2日目、《カラヴァッジオ展》を観て来た。ここのような祭壇画は取り外せないので現地でしか見ることができない。
未だに残念なのは、シラクーザのドゥオモにカラヴァッジョの絵があったのに時間があまりなく見なかったことだ(当時はまだ興味が少なかったかもしれない)。
ナヴォーナ広場を通り抜け、その南の方に書店があったような気がしてちょっと探しまわるがこれは記憶違いだった。
次にサンタ・マリア・マッダレーナ教会。 バロック様式末期といわれるファサードが何となく重厚感がある。
小腹もすいたのでそのすぐ近くでアペリティーヴォ、5ユーロの白ワインはあまりおいしくない。
◆ミッション完了
ブラブラとコロンナ広場に向かい、コルソ通りを渡ったところの大きな建物に入る。たしか。ここにはいろいろな店もあって書店Feltrinelliもあった気がする。
Feltrinelliはすぐにわかり、売り場でスタッフに尋ねると目当てのDVDを探し出してくれ、これにてミッション完了。
ミッション完了のあとは、再びトレヴィの泉に出て、ナツィオナーレ通りを共和国広場の方に向かう。 ランチ代わりに立ち寄った《Castroni》のバンコで飲み直す。
今度はプロセッコ(3ユーロ)だ。これに小さなクロスティーニがいくつも出てくる。またまた、アペリティーヴォだ。20時にチェーナの約束をしているので少しにとどめる。
共和国広場に面したEATALYを覗いてから18時半ホテルに戻る。
◆彼氏いわくローマで一押しのピッツェリア
この日の夕食はペルージャ短期留学最初の年に知り合ったMさんととることになっている。
19時45分すぎ、Mさんが彼氏の車で迎えに来てくれた。 彼氏の運転でピア門外のピッツェリアへ連れていかれる。
彼氏いわく『最近食べたピッツアの店ではローマで一番』だと。
ピッツェリアとしては何となくモダンな感じの店だ。
Mさんとは2年ぶり、彼氏も含め3人で日本語、イタリア語のちゃんぽんながら会話が弾む。22時15分すぎ店を出てホテルまで送ってもらう。ホテルまで意外に近かった。
◆ローマ2日目はオルヴィエートへ
市内散歩&美術館巡りにするか、オルヴィエートへ行くか迷ったが、往復の電車の中で足を休めるのでオルヴィエートへ行くことに決めた。
9時の電車でオルヴィエートへ向かう。
(オルヴィエート旅行記(11/23)Orvieto で)
14時50分、テルミニ駅に戻り、途中スーパーに寄ってからホテルに帰る。
◆またまたカラヴァッジョ
一休みしてから、メトロに乗り、ポポロ広場へ。
カラヴァッジョの絵があるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に入る。
もちろん目的はカラヴァッジョ礼拝堂の2つの作品《聖ピエトロの逆さ磔》、《聖パオロの改宗》だ。
前日、トレヴィの泉に行ったとき目の前の教会、サンティ・ヴィチェンツォ・エ・アナスタシオ教会で17時半からコンサートが行われることを知った。
スペイン広場を経て教会に着いたのが17時30分。
何ともう始まっていた。教会の中は聴衆でいっぱいだ。
どうやら17時開始に変更となっていたようで、17時50分に終わってしまう。 わずか20分だったがまぁまぁ良かった。
出演者はバリトン、ソプラノ各1名。小柄だがかなりの声量だ。 終わって聴衆が教会を出るときには、その二人が挨拶をして見送っていた。 帰り道、ナツィオナーレ通りの《Castori》で昨日に続いてプロセッコを飲んでからホテルに戻る。
◆最後のチェーナ&ジェラート
19時半すぎホテル近くの《Hostaria Vicenzo》へ。 ここは魚料理の店、ホテルから近いこともあって今まで何回も訪れている。
前菜盛合せ、ムール貝ワイン蒸し、イカ・エビのフリットに白ワイン、最後にアマローネで〆る。 帰りにジェラテリアに寄り、今回の旅で最後のジェラートを味わってからホテルに戻る
◆朝の便で帰国の途へ
帰国便はフィミチーノ10時55分発のフィンランド航空だ。 少し余裕をもって7時半にはテルミニ駅を出たい。 7時の朝食前にチェックアウト。朝食を10分で食べ、テルミニ駅へ。 7時35分のレオナルド・エクスプレスでフィミチーノに向かう。
8時07分到着。8時15分、チェックインカウンターに着いたが、チェックインは8時半からとのこと。 少々あせってホテルを出てきたようだ。
ゲートでは約1時間も待ってしまう。10時10分バスにて搭乗。
11時にヘルシンキに向かって離陸、8泊の旅を終え、帰国の途につく。
◆泊まる ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma
1泊目Expediaで予約。Single、6,419円、2泊目Hotel.comで予約7,993円。いずれも事前払い。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなので、最近はローマではもっぱらこのホテル。
◆食べる
- お店の名前 Pizzeria BERBERE`, Via Mantova 5, Roma
ピア門外にあるちょっとモダンな感じのピッツェリア。いくつかの都市に店舗があるようだ。
食べたもの つまみとして、アチューゲにバター、オリーブ、カボチャとフンギのスープを3人でシェア。これはすべて連れてきてくれた彼氏に任せる。
ピッツァは各自1種類注文、自分はモッツァレッラのいわばマルゲリータにする。生地が黒っぽく、もちっとしている。
食後にドルチェ。
ワインは、運転のため飲めない彼氏に遠慮し、泡、白それぞれ1杯ずつ。
レシートが手許にないので金額は詳細不明、3人で60~70ユーロくらい。
- お店の名前 Hostaria Da Vincenzo, Via Castelfidardo 6, Roma
ホテルから近い魚料理の店。
食べたもの 前菜盛合せ(14ユーロ)、ムール貝ワイン蒸し(10ユーロ)、イカ・エビのフリット(16ユーロ)とほとんど飲むときのつまみみたいなものだけどボリュームがすごい。。
ワインは、Lazio州の白Casale del Giglio,2016 Satricoハーフ(8ユーロ)、最後にアマローネ
水、パンを含め51ユーロ。
◆買う DVD “SE DIO VUOLE”、la Feltrinelli, iBS-Libraccioなどで3枚購入
ナポリでオペラを観た
ローマの語学学校に2週間通うため授業が始まる3日前に着いたが、『ずっとローマにいるのも何だなぁ』と思い、20年ぶりにナポリに行くことにしていた。
ナポリには昼に到着、そのままメトロで移動、ホテルに入る。
ナポリのこの日の暑さは半端ではない(今回の滞在16日間で一番暑かったかもしれない)。
しばらくホテルで休んでから町歩きに出かける。
何も考えていなかったので、とりあえず海の方へ行ってみたが、その途中、サンカルロ劇場の前を通ると、オペラのポスターに気づいた。よく見るとその日から公演が始まり、演目は《リゴレット》だ。
14年前、ヴェローナのアレーナ野外オペラで観たことがあり、ストーリーも大体わかっている。
窓口が開いていたので、ダメ元でチケットがあるか訊いてみると残っているとのこと。舞台正面に近い3階パルコの前列席を手に入れた(40ユーロ)。
公演は20時から。
10分ほど前に行くともうかなりの人出、きちんととした服装の人も見かけるが時期も時期なのでカジュアルな感じの人の方が多い。
いよいよ始まると、時差ボケのせいもあって眠気が襲ってくる。
とはいえ、時間とともに眠気も消え楽しむことができた。
リゴレット役もブラーヴォだが、ジルダ役はブラーヴァだった(観客からのかけ声と同じく語尾活用しています)。
まさか、ナポリでオペラを観るとはその日まで予想もしていなかったが良い思い出になった。
ちなみにイタリアでのオペラ鑑賞は、ヴェローナのほか、ミラノ・スカラ座、ペルージャで計4回。ほかには、ウィーンと東京で各1回。
ローマでの超短期留学(?)を終えて
先日、2週間のローマ超短期留学を終えて帰ってきた。
行く前は、午前は勉強、午後は街歩きと考えていたが、午後の街歩きはあまりできなかった。
というのは、1週目は学校の都合で、金曜休校となり、その振替えで月曜から木曜の午前の授業が1レッスン分上乗せになり終わる時間が午後1時すぎになったのと、日本ほどではないもののローマも暑くて夕方まで出かける気になれなかったからだ。
日によっては、授業疲れ、暑さ疲れで、学校から帰ってからずっとホテルにこもる日もあった。
学校の授業はといえば、初日にペーパーテストとインタビューによるレベルチェックがあり、B1クラスに入ったが、これが難しい。
先生の言っていることが聴き取れない。おまけに、テキストの一文を読むにしても時間が短く、設問にもなかなか答えられない。 ペルージャ留学以来久々に劣等感を味わう。
クラスメイトは、1週目は自分以外は全員ヨーロッパからで、イタリア語で話すことは苦にならないようだ。 2週目は1人日本人がいたほかはやはり全員ヨーロッパからで、中にはローマ在住5年とか、某国の在イタリア大使館員もいて、わざわざ学校に来る必要があるのかと思うほどで、全体のイタリア語能力は高そう。
初日に分厚いテキストを渡され、それに沿って2週間、条件法(condizionale)、遠過去(passato remoto)、大過去(trapassato)を勉強し、何と50ページ余も進んでしまった。
このようになかなかしんどい授業ではあったものの、日を追うごとに少しずつ聴き取れるようにもなり、またクラスメイトとも和気藹々で過ごすことができた。
2週間の授業(実際には9日間)を受けるためではあるが、前後に若干の旅行をし、16泊18日の旅となり、ローマのほかナポリ、リボルノ、フィレンツェ、ペルージャ、ミラノを駆け足で回ってきた。いずれ、旅行記としてアップするつもりだ。
Orvieto(オルヴィエート)2017/11/23
Orvieto(オルヴィエート)2017/11/23
◆行く
2017年秋のイタリア、8日目はまるまる一日ローマ。
朝起きたときに、ローマ市内散歩・美術館巡りにするか日帰りでオルヴィエートに行くか迷ったが、往復電車の中で足を休めることができそうなのでオルヴィエート行きにする。
オルヴィエートには、2000年夏にペルージャからモンテプルチアーノに行く途中に寄ったことがあり、2回目だ。
テルミニ駅には電車発車10分前の8時50分到着。切符の自販機を探し、1estホームへ。このホームは遠い!
ギリギリに乗車。座ると、座席指定でもないのに外国人が『あなたの席か?』と訊いてくる。どうやら同時刻のFrecciarossaと間違えているようだ。間もなく列車のドアがしまる。彼は無事に降りられただろうか?
◆オルヴィエート到着
定刻の10時14分着。すぐにフニコラーレに乗る(往復2.6ユーロ)。
イタリアで初めて席をゆずられた。喜んでいいのか・・・。
フニコラーレを降りるとバスが待っている。前回はここからチェントロまで歩いたが、今回は目の前のバスに乗る。
そのおかげでドゥオモに着いたのは10時半にもなっていない。
すぐ前の案内所で地図を手に入れる。
◆相変わらず素晴らしいドゥオモ
2000年夏以来17年ぶりのドゥオモだ。ファサードの美しさに相変わらず目を奪われる。
まず、ドゥオモの外観を写すが、前回も感じたけれどドゥオモ広場が狭くてなかなか全景がおさまらない。
その後、中に入る(拝観料4ユーロ)。
右礼拝堂の壁や天井一面に描かれたシニョレッリ、フラ・アンジェリコのフレスコ画を見る。
次いで左礼拝堂へ移る途中で正面祭壇手前翼廊にある彫刻《La Pieta》を見る。
その後、左礼拝堂へ。やはり、三方壁一面にフレスコ画が描かれ、
祭壇正面には聖遺物箱が置かれている。
ファサードも素晴らしいが、内部の作品も素晴らしい。また、入場している人も少なく落ち着いて拝観することができて良かった。
◆町歩き
ドゥオモを見た後は地図も見ながら町歩きだ。
ドゥオモ前の通りを左に曲がるとカヴール通り。このあたりがチェントロのまさに中心部のようで店が軒を連ねている。
レップブリカ広場にはサンタンドレア教会、市庁舎が隣接していて、塔が印象的だ。
そのうち、町はずれの高台(オルヴィエートの町自体が山の上だが)に出る。
サン・ジョヴェナーレ教会の裏手はビュー・ポント。ちょうど、そこにはプライベート・ガイドのついたアジア系カップルも観光中。
見おろした眺望がいい。
その近くの州立エノテカは分からずじまい。
チェントロに戻る途中、17年前にランチをしたリストランテ《Al Pozzo Etrusco》の前に出るが、その名前には記憶があるものの周りの雰囲気にはあまり記憶がない。
再訪したくもあったが、まだオープンしてないようで入るのはあきらめる。
◆チェントロ近くでランチ
チェントロに戻る途中、カヴール通りの行きに気になっていたオリーブオイルの店《Bartolomei》でランチ。
1階は、オリーブオイル、ワインを中心とした特産品の売り場がメインでいくつかのテーブルもあったが、案内されたのは2階で、席に着くと1階の売り場が見下ろせる。
チンギアーレのタリアテッレと地ワインOrvietoClassicoを注文。これに、オリーブオイルの新物と焼いたパンがついてくる。
さすがに皆美味い。
◆帰路へ
ランチを終えると12時半を回っていたので観光は終わりにして、ローマに戻ることにする。
カヴール通りをまっすぐ歩いてフニコラーレの駅へ。たしか、17年前も通った記憶がある。
13時10分のフニコラーレに乗り、オルヴィエートの駅へ。
ローマ行きの電車は15分遅れ、ローマ・テルミニ駅には15時50分着。
オルヴィエート日帰りの旅を終える。
◆食べる
◎お店の名前 Oleoteca con cucina Bartolomei, Corso Cavour 49, Orvieto
食事の間、ほかにお客はいなくて1人だったが非常に居心地のいい店。
http://www.oleificiobartolomei.it/it/oleoteca/
●食べたもの チンギアーレ(いのしし)のタリアテッレ(9ユーロ)
ワインはグラスでOrvietoClassico(4ユーロ)
コペルト込みで14.5ユーロ
Firenze(フィレンツェ)2017/11/19~22
Firenze(フィレンツェ)2017/11/19~22
◆行く
ヴェローナ1泊の旅を終え、フィレンツェに向かう。フィレンツェには、この年5月に1週間滞在したばかりだ。
11時52分、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出たFrecciargentoは、定刻の12時42分ボローニャ・チェントラーレ駅到着。ここで乗り換えだ。
着いたホームは新しい地下ホームで、次の電車が3番線からというのは表示板で分かったが、その3番線はいったいどこにあるのだろう?
エスカレーターで2階分上がったら、1~11番線ホームの階に出た。この移動に5分もかかった。
13時03分発車、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅には5分遅れの13時45分到着。
14時には5月にも泊まった勝手知ったるホテルにチェックイン。
◆いつものようにミケランジェロ広場へ
14時半すぎ街歩き開始。
カルツァイウォーリ通りからシニョリーア広場へ、そのままネリ通りを抜けアルノ川を渡ってミケランジェロ広場を目指す。
2010年、2011年のペルージャ短期留学中にフィレンツェを訪れたときからの定番ルートだ。
途中、ネリ通りの《All’Antico Vinaio》のパニーニを求める人の待ち行列がすごい!通りが溢れかえっている。カブレ―ノも何年か前に訪れたことがあるがそのときは普通に買え、店内で食べることができたのだが(店舗が増えたにもかかわらず、この最近の人気・混雑は圧倒的な安さではないだろうか)。
その先のよく行く《La Prosciutteria》も混んでいるのでそのままミケランジェロ広場へ。
天気良く、いい景色だ。ミケランジェロ広場からの眺めには、相変わらず魅了される。
◆《La Prosciuteria》で遅めのランチ
帰り道《La Prosciutteria》で遅めのランチ。この店は数年前に通りがかり、それ以来フィレンツェを訪れる度に寄っていて何回目だろう。
ランチといいながら注文したのは1人前の《アペリティーヴォ》(生ハム、チーズなどの盛り合わせ)とハウスワイン。
お腹を満たしたあとはブラブラしながらホテルに戻る。
ホテル近くに大型書店《La Feltrinelli》があるのでヴェローナに続いてイタリア語講座教材の映画“SE DIO VUOLE”のDVDを探すが残念ながら見つからない。
◆トスカーナワインのつまみ付きツアーのお誘い
ホテルで一休みしてから18時すぎEATALYへ。どんなお土産がいいか見るためだ。
夕食はそのEATALYでも良かったが、あまりの喧騒さでほかにいくことにした。というのは前日のヴェローナでの夕食の店が騒がしかったので二日続けては嫌だったからだ。
どこにしようかと考え、以前行ったことのあるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場向こうのトラットリア《La Spada》に行くことにする。
途中、酒屋さんがあり『プロセッコ€3.5、ワイン€5』の看板に気づき、時間も早かったし、『どうせトラットリアで飲むのだから先に飲んでも同じ』とアペリティーヴォ気分で入ってプロセッコを1杯飲む。
飲みながら何気なく、テーブル代わりのワイン樽に置いてあるチラシを見ると《WINE TASTING TOUR》と書いてある。
よく読むと、どこかに出かけるわけではないようだ。帰りがけオーナーに『いつ、どこで?』尋ねると、『毎日この店でやっている』との返事。
時間が『14時から』となっているのでそれも確かめると『一人なら15時でも、16時でもいい』と。
6種類のワインにクロティーニがついて25ユーロ、このほか3種のワインが3コースで12.5~15ユーロだという。
『明日か、明後日来ますね』と言って店をあとにし、トラットリアに向かう。
◆初日は《La Spada》で夕食
目指すトラットリアは2度目ということもあって割と早く見つかった。
前回は、入ってすぐ右側の席だったが、ずっと奥の部屋のテーブルに案内される。
思っていた以上に広い。
定番の生ハム・チーズ盛り合わせとフンギ・ポルチーニのリゾット、ワインはすでにプロセッコを飲んできているので、グラスで白、赤1杯ずつ。
食後にはティラミスとカフェ。
まぁまぁ満足したフィレンツェ初日の夕食となった。
イタリアに来る直前に、職場からほど近い茅場町のイタリアンに行った際、お店のオーナーがイタリア行きを聞きつけ『フィレンツェに行くならぜひ行ってもらいたい店がある。』と勧められた《Sostanza》が近くのようなのでホテルに戻る前に場所を確認する。
以前から何回も歩いていた通りだった。
21時すぎホテルに戻る。5月にこのホテルに1週間滞在したがそのとき言葉を交わしたエチオピア人(?)の従業員と再会、彼の方から握手を求めてくる。
◆フィレンツェ2日目
日本を発つ前は、この日はPisaかPratoに行くつもりだったが、夕べのエノテカでのワインツアーにできれば参加したいと考え、やめることにした。
この日は月曜日、月曜と土曜の午前中のみ公開されるオニッサンテイ教会のギルランダイオ《最後の晩餐》を見に行くことにした。今まで曜日が合わず見ることができなかったからだ。
9時からなのでその前にホテルすぐそばのメディチ家礼拝堂に行ってみたが開いていない。
外は寒い。特に顔に当たる風が冷たい。
時間調整もありまずポンテ・ヴェッキオを目指す。
いったん渡り、右折して進み、次のサンタ・トリニタ橋でまたアルノ川を渡り、川沿いを歩く。
アルノ川ではたまに見かけるが、ボートの練習をしている。
◆ギルランダイオ《最後の晩餐》
オニッサンテイ教会の正面が見えるところで日本人女性2人が教会の扉を開けようとしているが閉まっているようだ。
『歩き方』をよく読むと、左側に入口があるらしい。その通りだった。
回廊のところでここの人らしい女性と出会ったので訊いてみると『開いていますよ』。
入口で名前を記帳し、部屋の中に入る。目指す《最後の晩餐》は一番奥にある。
ダヴィンチのものを見慣れているせいか、構図などちょっと違う。
小学生がこの絵の前で大作を見ながら絵を描いている。おそらくは授業の一環なのだろう。引率の人に子供たちの年齢を訊くと、7歳、8歳とのこと。恐るべし、イタリアの芸術教育!
◆想定外の《Sostanza》予約
簡単に見終わったのでプラートに行くことにして駅に向かう。
教会を出てすぐの通りに入るとこれが《Sostanza》の通り。店の前を通りかかると、中で掃除をしている人がちょうどドア近くにいたのでノックすると開けてくれた。
『今晩予約したい』と言うとO.K.だった。希望の時間を訊かれオープン同時の19時半にしてもらう。
◆Prato取り止めPistoiaへ
そのまま駅に向かう。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を回り込んで駅へ。
この時点では頭の中で行き先をプラートからピストイアに変えてしまっていた。
(プラートには行ったことがあるため)
駅構内の出発表示板を見ると、ピストイア方面は9時47分発、あと2分しかない。
自販機の位置が以前と変わっていたのであわてて探し購入。刻印をしたが壊れていたのか印字されない。もうほかの刻印機を探す時間もないので電車に乗る。
検札がくるとまずい、何事もなければいいが。とりあえず、自分で日付、時刻を記入しておいた。
結局、検札は来なかった。
(ピストイア旅行記(11/20)Pistoia で)
◆DVD1枚手に入れる
ピストイア発12時22分の列車でフィレンツェに戻る。
約50分でF.S.M.N.駅到着。
そのままホテルに戻るつもりが駅からの地下道にあるCD店の店頭で例の映画DVDを1枚見つけた。レジに行きほかにないか訊いたが残念ながら現物のみとのこと、とりあえず購入。
◆中央市場でランチ
一休みしてから中央市場へ。5月に来た時知り合ったお店の人とも会ったあと2階に行ってランチにする。2階には何回も来ているが、ここで食べるのは初めてだ。
ハンバーガー屋さんに並び注文(8.5ユーロ)、トマト、玉ねぎ、サラダをはさみ、ソースはケチャップとマスタードぽいもの。
何をどうするとか、リストランテやトラットリアでの注文より難しい。生きた語学力が必要だ。
飲物は別のバールで赤ワイン(4.5ユーロ)を注文。その近くのテーブルで食べる。うまい!
肉はトスカーナのキアナ牛、美味しくないわけはない。
◆ちょっとEATALYへ
中央市場からEATALYに移動、以前イタリア土産でもらい前回帰りのマルペンサ空港で見つけたDESCOのビスコッティを見つけたので棚にあった分全部(といっても5袋)と、ヴェローナのリストランテでカフェについてきたズブリゾローナ(sbrisolona)もあったので購入。いずれも軽くて荷物にはならない。
◆待望のワインツアー
特に予約していたわけではないが15時45分頃、例のバンキ通りのエノテカへ行く。
行ってみるとご主人はいない。応対してくれた女主人(?)には、18時からのMikiツアーの予約客と間違えられ、初めは話がかみ合わない。
6種類(25ユーロ)のテイスティングにするつもりだったが、女主人から《Grande(イタリアの偉大なるもの)》コースを勧められたのでそれにする。ワインは3種類、ブルネッロ、バローロ、アマローネと確かにグランデだ(15ユーロ)。
息子と思われる男性が熟成期間とか、いろいろというか、きちんと順番に説明してくれる。初めに英語にするか、イタリア語がいいか訊かれたのでイタリア語で説明してもらい、そっちの面でも勉強になった。
テイスティングといいながらもワイングラスにそこそこ注いでくれる。
さすがに、グランデだけあってどれも美味しい。
つまみのクロスティーニは何と7種類だ。
夕食を19時半に予約しているのであまりお腹いっぱいにはなりたくないが・・・・。
およそ30分のツアー(?)を終える。
◆《Sostanza》で国際交流のチェーナ
予約は19時半、余裕をみて15分前に出かけるが、またどこかで道に迷う。それでも19時半前に着いた。
目の前で入っていった中国人3人は、予約していなかったと見え、すぐに出てくる。
店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
案内されたのは奥左のテーブルで椅子は壁側のいわばベンチの中央。先客は若いカップルで女性が斜め前、男性は右側いわゆる誕生日席で英語が聞こえる。後から来た3人は、ご婦人と男性2人。彼らは長いテーブルの奥の方の一角を囲んで座る。
奥その3人が話している言葉はまったくわからず想像もつかない。
そのうち、その左隣に座った男性が肩を軽くたたいて英語で話しかけてくる。彼らはトルコ人の親子だった。母親はイスタンブールに住んでいて、隣の男性は香港に住んでいるという。話が弾み、そこに先客のカップルも話に加わってきた。
東京から来たというと右側の男性が反応、ニューヨークから来たという。『ニューヨークはリトル東京、東京では下北沢が好き』。斜め前の彼女はアジア系かなーと思っていたら日系ハーフだという。
さすがにトルコ語、日本語は飛び交わないが、英語、イタリア語で国際交流をした。
この店に来ようと思うきっかけとなった茅場町のイタリアンで『是非これを食べてきて!』とすすめられた《アーティチョークのトルティーノ》をメインにして、
生ハム、パスタのミネストローネを食べる。
いずれも美味い。食後には、ヴィンサントとビスコッティで締める。
一人旅にしてはなかなか楽しく、思い出に残るチェーナとなった。
20時45分頃、店を出てホテルに戻る。
◆フィレンツェ3日目
フィレンツェ訪問も回を重ね、しかもこの5月にはまるまる1週間滞在していたので特に何をしたいというわけではない。
そんなわけで、朝食後すぐ近くの中央市場に行き、5月にもお世話になったピノキオの店でドライトマト、袋詰めチョコレート、カラスミ、胡椒など買いこむ。
結構荷物になったので一旦ホテルに置きに戻る。
◆合間にメディチ家礼拝堂へ
ホテルのすぐ近くにメディチ家礼拝堂があり、5月も含めて何回も通りがかったものの開いていないようだったが、今日は開いている。
19年前の家族旅行の時に訪れて以来だが、入り口付近のクーポラはまったく覚えていない。
ここには、ミケランジェロの傑作《昼と夜》、《夕暮と曙》があるが、これはよく覚えている。
偉大な芸術家はすごい!本人が亡くなっても何百年も作品がそのまま残り、見る者に感動を与える。
◆買い物再開
またまたEATALYへ。前日に棚にあったビスコッティを全部買い占めた(?)がさらに追加購入など。時間が早いのでまだレジが開いていないのでバールで代金を払う。
次は、ネスプレッソだ。以前も来ているのに気づかず、ハードロックカフェを通りすぎ、1区画ぐるっと回ってしまう。家族からそれぞれリクエストのあったカプセルを購入。かさばるので再びホテルへ戻る。
ホテルが近いのは便利でいい。
◆今回2度目のミケランジェロ広場
さて、時刻はまだ10時。時間がたっぷりあるので、散歩をかねてフィレンツェ滞在中のお約束、ミケランジェロ広場へ。
いつものように、シニョリーア広場からネリ通りを抜け、アルノ川を渡り、サン・ニッコロ通りを進み右折して城壁の門をくぐり、ゆるやかな階段を上がるとミケランジェロ広場だ。
今日は曇っていて、景色は今一つか。
広場を下りてからはサンタ・クローチェ地区の方へ行き散策を楽しんだ後、ホテルに戻る。
13時、ランチに出かける。目指したのはピッティ宮殿前のワインバー。
行ってみたら閉まっていて休みのようで残念!
そこで前回5月に行った当時1泊だけしたホテル近くのトラットリアへ。
この店は、プリモとセコンドから1品ずつ選んで10ユーロと格安だ。
混んではいたが何とか入ることができた。
白ワインをグラスで1杯、食後のカフェで17ユーロと、美味しくてしかも財布にやさしい。
ランチの後は、夕食の心配。フィレンツェ最後なので、ちょっと歩くが好きな店ということで、昨年秋ランチで、この5月夕食で訪れた店《il Santo Bevitore》へ予約をしに行く。
また、ポンテヴェキオの辺りに戻り、旅行記メモを書くためもあってワインバー《La volpe e I’uva》へ。
11月後半という季節がらなのか外にテーブルがない。やむなく、中のカウンター席に陣取るが何となく書きづらい。Vernaccia(5ユーロ)を1杯飲み終え、店を出る。
15時すぎだが外は寒い!
ウフィッツィ美術館前の石段に座ってメモするが、すぐ近くのヴァイオリン演奏が心地よい。
ブラブラしてホテルに戻ると、3日目にしてオーナー氏がいて半年ぶりに会う。
『旅行?仕事?』、『今日はどこに行った?』など矢継ぎ早の質問が繰り出される。こういう家庭的なところがいい。
ロビーでカフェを飲み、一休み。
◆再びテイスティング
17時頃だっただろうか。アペリティーヴォに行くといって、例のエノテカに行く。歩いてすぐだ。
今日はご主人がいる。
『昨日来てくれたんだってね。昨日、自分は休みの日だったので従兄弟にやってもらったよ。』
2日続けて同じテイスティングというわけにもいかないだろうと考え、《トスカーナの赤》マレンマ産(サンジョヴェーゼ)、ボルゲリ産(カヴェルネ、メルロー、シラー)、モンタルチーノ産(サンジョヴェーゼ)のコースにする(12.5ユーロ)。3つの中では、カヴェルネがメインのボルゲリが好みだ。
昨日の訪問をFacebookにUPしていたのでスマホのWifiパスワードをご主人に入れてもらい、見せると喜んでくれた。そうこうしているうちに昨日の従兄弟とクロスティーニを用意してくれた女性が店に現れたので挨拶。
代金を払ったら、ご主人が『1杯サービスするよ』と新しいグラスに注いでくれ、3人が日本語で『カンパーイ!』と言ってグラスを掲げる。
それからまたいろいろと話も弾む。
つたないイタリア語もほめられた。
『半年前にもフィレンツェに来ていて近くのホテルに泊まっていた。この店を知っていれば来たのに。』とお礼かたがた挨拶して店をあとにする。
話はこれで終わらない。
いったんホテルに戻って19時すぎ《il Santo Bevitore》へ行くためお店の前を通ると中からご主人が手を振ってくれる。
さらに、夕飯を食べ終わって21時半ころお店の横を通ったら今度は従兄弟が手を振ってくれた。
フィレンツェに行く機会があったら是非また訪れたいお店だ。
◆《il Santo Bevitore》での夕食
この店には、2016年9月にランチ、2017年5月に夕食で訪れ、3回目だ。
少し早く着きすぎたので界隈を歩き時間調整する。
案内されたテーブルは、何と5月とまったく同じ席だ。
奥の方に座ったら、真正面が厨房入口、中の作業が丸見えだ。
日本人らしきスタッフがいる。ほかにも1人いる。
気になり、カメリエーラに『日本人スタッフは何人?』と訊くと、3人だという。
隣のテーブルが2つ空いているにもかかわらず厨房入口が正面なので、初めは席が良くないと思ったが、ずっと厨房をみることができ、なかなか面白かった。
アンティパスト、セコンド、ドルチェそれにワインの食事を終え、お勘定にする。
その時カメリエーラに『日本人スタッフによろしく』と言ったせいか、1人が厨房入口近くまでやってきたので『ご馳走さまでした。頑張って下さい。』と声をかけた。
21時すぎ店をあとにする。
◆フィレンツェ最終日
今日は10時前のitaloでローマに移動する日だ。
フィレンツェ最後の買い物は、ローマではどこで買っていいかわからないのでアーモイタリアに出ている《マルコの店》でチーズを買うことだ。
この店で買うのも4回目くらいか、フランチェスカに対応してもらう。定番のパルミジャーノとペコリーノを買う。
ペコリーノは、4種類味見をさせてもらい3番目の買うことにしたが、肝心の『3番目』の単語が出てこない。フランチェスカが“terso”と言い直してくれた。
ホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。
9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。
案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。
結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
◆泊まる
◎ホテルの名前 Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standard) 3泊、前払い1泊8,024円、Hotels.comで予約
市税 1泊3.5ユーロ
◆食べる
◎お店の名前 La Prosciutteria, Via de’ Neri, 54/r, Firenze
ここ数年フィレンツェに来るたび、しかもミケランジェロ広場への行き帰りに立ち寄る生ハムの店。
- 食べたもの アペリティーヴォと称する盛合せ(5ユーロ)とハウスワイン赤1杯(2.5ユーロ)。
◎お店の名前 Ristorante La Spada, Via della Spada,62/r, Firenze
水曜夜訪問、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からすぐ近くの気取らない店。
入口が2ヵ所あり、中は相当広い。
http://www.laspadaitalia.com/it/
●食べたもの 前菜は生ハム、サラミ、ペコリーノ盛合せ(9.5ユーロ)。
プリモはフンギ・ポルチーニのリゾット(10ユーロ)、芯が残っていて美味しい。
ドルチェはティラミス(5ユーロ)。
ワインは、グラスでトスカーナの白(3.5ユーロ)、Rosso di Montalcino (5.5ユーロ)各1杯。
コペルト、カフェ込みで37.5ユーロ。
◎お店の名前 Sostanza, Via del Porcellana 25r, Firenze
この店は《All about》やフィレンツェ在住・食の評論家池田匡克氏の《イタリアの老舗料理店》でも紹介されており、何回かフィレンツェを訪れたとき店の前も通りすぎたこともあるが入ったことはなかった。
今回の旅行に行くちょうど1週間前、職場で誘われて会社近く日本橋茅場町のイタリアンに行った。イタリアに行くことがお店の人の耳に入り、オーナーから『フィレンツェ』に行くのだったらSostanzaへ是非』と言われメニューのコピーまで渡された。
(研修旅行だったらしく、かの池田氏に連れて行かれたらしい)
予約必須であること、《アーティチョークのオムレツ(正しくはトルティーノ)》を食することをアドバイスされた。
話には聞いていたが、店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
そして何といっても、長いテーブルに相席で食事中そのテーブルで話が弾むということではないだろうか。
●食べたもの
前菜は生ハム(7ユーロ)、今回の旅行で食べた生ハムの中では厚さといい、味わいの濃さといい、一番美味しい。
プリモはパスタのミネストローネ(9ユーロ)。野菜の姿かたちはまったく見えずとろっとろのスープ。
セコンドは迷わず名物の《アーティチョークのトルティーノ》(16ユーロ)。卵で作られたお皿の中のアーティチョークは肉みたいな食感。その卵部分もこれまたとろっとろで美味い。
(隣のトルコ人ご婦人は、あまりにも美味しかったのか同じものを即追加していた!)
ドルチェはパスし、ヴィンサントとビスコッティ(10ユーロ)でしめる。
ワインはハウスワイン赤1/4(4ユーロ)
コペルト、水込みで51ユーロ。
◎お店の名前 Tummiturbi, Via Lambrtesca, 22/r, Fitenze
5月に1泊したホテル・ウフィッツィのすぐ近くの店、3日目ランチで訪問。場所柄に似あわず観光客はあまりいない。
●食べたもの 二つのグループから1品ずつ選ぶプリフィックス定食。トマトのパッパデッレ、サルシッチャとファジョーリを選び、グラスワインを白1杯、最後にカフェを飲み、計17ユーロ。
◎お店の名前 il Santo Bevitore, Via di S.Spirito, 64/66r,Firenze
本文の通り3回目の訪問。
m食べたもの 前菜はブッラータ(10ユーロ)。青い野菜を煮たものの上に結構大きなブッラータが2つ。
プリモはパス。
セコンドは牛のタルタル(16ユーロ)、ボリュームがある。肉に少し筋があったようだ。
ドルチェはチョコレートケーキとジェラート(7ユーロ)。
ワインは、ボルゲリのハーフ(12ユーロ)。
コペルト、水、カフェ込み、51.5ユーロ。
◆飲む(ワインバー)
◎お店の名前 Vini & Delizie, Via dei Banchi 45/r
1日目夕食前に通りがかり、プロセッコ1杯(3.5ユーロ)。その時《WINE TASTING TOUR》なるものを知り、翌日は《Grande》(15ユーロ)、そしてまた翌々日も訪問、《トスカーナの赤》(12.5ユーロ)に一人ツアー(?)参加。
詳しくは本文にて。
◎お店の名前 Le Volpi e l’Uva, Piazza Rossi, 1, Firenze
前年9月、今年5月に続き3回目の訪問。
季節がらか外のテーブルがなく、店内カウンターでVernaccia(5ユーロ)を飲む。
◆買う
●DESCOのビスコッティ、粉パルミジャーノチーズ、チョコレートなど
EATALY,Via de Martelli 22, Firenze 滞在中何回も訪問、購入
●Tシャツ BENETTON, Via dei Cerrtani 60/62r, Firenze この店でもたびたび購入
●チーズ、カラスミ Formaggio e Prosciutto MARCO, Mercato Centrale S. Lorenzo, Via dell’Ariento, Firenze 《アーモイタリア》で紹介されていて、この時で4回目の買い物。
●紅茶、チョコレートなど Pegna, Via dello Studio,26r, Firenze
●トローネ Pasticceria Migone, Via Calzaiuoli,85/87r, Firenze
●ドライトマト、乾燥フンギ・ポルチーニ、胡椒、カラスミ 中央市場のピノキオの店 La Bottega Golosaで購入
●ネスプレッソカプセル Nespresso, Via dei Brunelleschi, 8/r, Firenze
◆読む
◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、変化のそう激しくないイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。
◎池田匡克 著 『イタリアの老舗料理店』(角川ONEテーマ21)
◎アーモイタリア旅行ガイド《AMOITALIA》
イタリア旅行の都度、何かと参考にし、また割引情報、事前予約などお世話になっているサイト
山形の山菜、山梨の野草とウンブリア特産のコラボ
昨日の夕方、雨の日曜であるにもかかわらず銀座に出かけた。
というのは、ペルージャ留学中にお世話になったKさんご夫妻から銀座イタリアン《ヤマガタ サンダンデロ》での『山菜と野草のディナー』に誘われていたからだ。
Kさんは、山形出身で奥田シェフとは20年来の知り合いだという。
帰国されてもいつも忙しく時間がとれないので、今回このイベントにペルージャつながりで声をかけてくれたようだ。
山形の山菜や、山梨の野草を使ったイタリアンということだが、Kさんのご主人は生粋のウンブリア人で、彼の家で代々作られているオリーブオイルをも使う料理だった。
(このオリーブオイルは内外で賞を取っている優れものらしい)
おまけに、ウンブリア特産の黒トリュフも人生で初めてというほどふんだんに供された。
鶴岡の山菜、甲州の野草、ウンブリアのオリーブオイルについてそれぞれ興味深い解説もある。
《月山筍とこしあぶらのフリット》に始まり、
ドルチェ《ヤブカンゾウの花のパンナコッタ》まで
10品におよぶ料理も美味しく、また久しぶりに会うペルージャつながりの友人たちとの会話も楽しく、あっという間に3時間が経ってしまう。
Kさんご夫妻は、オリーブオイル、黒トリュフのほか、ノルチャのサラミ、生ハムなどウンブリアの特産品を紹介するために会社を立ち上げ、間もなく日本で発売するとのことだ。
http://placidi.tokyo