◆トリュフ味チョコレート(Tartufini dolci)
初めて買ったのは2017年秋、フィレンツェのPegnaで10個入りを家族へのお土産として。
トリュフが入っているかといえば入っていない。チョコレートかといえばそうでもない。
でもまろやかでとろけるような感じ。
今回(2018年夏)家族からリクエストがありローマのEATALYで買う。
評判が良かったので大きなパッケージの20個入り(6.8ユーロ)にした。
◆行く
2017年2度目のイタリア、ミラノからヴェローナを回ってフィレンツェ、最後はローマだ。
フィレンツェでのホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。 9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。 案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。 結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
11時すぎ席を立ち上がる人が見え始めた。てっきりテルミニ駅11時50分頃到着と思っていたのはまったくの勘違い、11時25分到着。ほぼ定刻。
9号車はF.S.M.N.では結構歩かされたが、テルミニでは前の方だった。
いつも泊まる定宿のホテルには10分ほどで着く。
チェックインしたものの初めて見る愛想のないフロント氏いわく『部屋の準備ができていない。14時から』。 それがわかっていれば、フィレンツェに昼までいれば良かったのに。
◆街歩きしながらDVD探し
どこかでランチをしようと共和国広場を目指したのに11月20日通りを通ったら少し離れてしまい、左折して共和国広場に向かう途中、大型書店《La Feltrinelli》発見。例のDVD(イタリア語講座教材の映画)を探すが、そこにはなく、隣り合わせの2軒目で1枚見つけ購入。あと2枚見つける必要がある。
共和国広場からナツィオナーレ通りを歩き、食材店《Castroni》でランチにする。 入って右カウンターの先に食べ物のショーウィンドゥがある。パスタ数種類の中からアチューゲのオレキエッテキィと白ワインを注文、奥のテーブルでランチ、8.1ユーロとは安い。
14時まではまだ時間があるので、ローマに来たら必ず立ち寄るいわばお約束のトレヴィの泉へ。 相変わらずの人出だ。
その帰り道、ナツィオナーレ通りで書店《iBS》を見つけたので、お店の人にDVD売り場を教えてもらい割に早くゲットできた。1枚しかなかったが何と4.99ユーロ。残りはあと1枚だ。
トレヴィの泉からおよそ30分でホテルに戻り、部屋(102)に入り、荷物を開けたり、休んだり。 この部屋は今までカメリアで泊まった部屋の中では広い。特に、バスルームが広い。
◆カラヴァッジョを観に
一休みしたので15時すぎNo.62のバスでチェントロへ。 チケットを買ってからバス停まで戻ったが、あとでよく見ると停留所一つ分歩いたようだ。
コルソ通りのパンテオンに近いところで降りる。 とりあえずの目的はサン・ルイージ・ディ・フランチェーゼ教会のカラヴァッジオ《聖マタイ 3部作》を見ることだ。
以前一度見ているが、1ヵ月前に東京イタリア文化会館での講演会も聴いていたので再訪することにした。
まず、遠く離れたところから見てそれから礼拝堂に近づく。
正面から見たり、横から見たり。 正面は、《聖マタイと天使》。
礼拝堂の左は有名な《聖マタイの召命》、この絵の中で誰が聖マタイなのか論争がある、左手の指が誰を指しているかどうかの解釈らしい。
礼拝堂右は《聖マタイの殉教》。
この数日前にミラノ2日目、《カラヴァッジオ展》を観て来た。ここのような祭壇画は取り外せないので現地でしか見ることができない。
未だに残念なのは、シラクーザのドゥオモにカラヴァッジョの絵があったのに時間があまりなく見なかったことだ(当時はまだ興味が少なかったかもしれない)。
ナヴォーナ広場を通り抜け、その南の方に書店があったような気がしてちょっと探しまわるがこれは記憶違いだった。
次にサンタ・マリア・マッダレーナ教会。 バロック様式末期といわれるファサードが何となく重厚感がある。
小腹もすいたのでそのすぐ近くでアペリティーヴォ、5ユーロの白ワインはあまりおいしくない。
◆ミッション完了
ブラブラとコロンナ広場に向かい、コルソ通りを渡ったところの大きな建物に入る。たしか。ここにはいろいろな店もあって書店Feltrinelliもあった気がする。
Feltrinelliはすぐにわかり、売り場でスタッフに尋ねると目当てのDVDを探し出してくれ、これにてミッション完了。
ミッション完了のあとは、再びトレヴィの泉に出て、ナツィオナーレ通りを共和国広場の方に向かう。 ランチ代わりに立ち寄った《Castroni》のバンコで飲み直す。
今度はプロセッコ(3ユーロ)だ。これに小さなクロスティーニがいくつも出てくる。またまた、アペリティーヴォだ。20時にチェーナの約束をしているので少しにとどめる。
共和国広場に面したEATALYを覗いてから18時半ホテルに戻る。
◆彼氏いわくローマで一押しのピッツェリア
この日の夕食はペルージャ短期留学最初の年に知り合ったMさんととることになっている。
19時45分すぎ、Mさんが彼氏の車で迎えに来てくれた。 彼氏の運転でピア門外のピッツェリアへ連れていかれる。
彼氏いわく『最近食べたピッツアの店ではローマで一番』だと。
ピッツェリアとしては何となくモダンな感じの店だ。
Mさんとは2年ぶり、彼氏も含め3人で日本語、イタリア語のちゃんぽんながら会話が弾む。22時15分すぎ店を出てホテルまで送ってもらう。ホテルまで意外に近かった。
◆ローマ2日目はオルヴィエートへ
市内散歩&美術館巡りにするか、オルヴィエートへ行くか迷ったが、往復の電車の中で足を休めるのでオルヴィエートへ行くことに決めた。
9時の電車でオルヴィエートへ向かう。
(オルヴィエート旅行記(11/23)Orvieto で)
14時50分、テルミニ駅に戻り、途中スーパーに寄ってからホテルに帰る。
◆またまたカラヴァッジョ
一休みしてから、メトロに乗り、ポポロ広場へ。
カラヴァッジョの絵があるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に入る。
もちろん目的はカラヴァッジョ礼拝堂の2つの作品《聖ピエトロの逆さ磔》、《聖パオロの改宗》だ。
前日、トレヴィの泉に行ったとき目の前の教会、サンティ・ヴィチェンツォ・エ・アナスタシオ教会で17時半からコンサートが行われることを知った。
スペイン広場を経て教会に着いたのが17時30分。
何ともう始まっていた。教会の中は聴衆でいっぱいだ。
どうやら17時開始に変更となっていたようで、17時50分に終わってしまう。 わずか20分だったがまぁまぁ良かった。
出演者はバリトン、ソプラノ各1名。小柄だがかなりの声量だ。 終わって聴衆が教会を出るときには、その二人が挨拶をして見送っていた。 帰り道、ナツィオナーレ通りの《Castori》で昨日に続いてプロセッコを飲んでからホテルに戻る。
◆最後のチェーナ&ジェラート
19時半すぎホテル近くの《Hostaria Vicenzo》へ。 ここは魚料理の店、ホテルから近いこともあって今まで何回も訪れている。
前菜盛合せ、ムール貝ワイン蒸し、イカ・エビのフリットに白ワイン、最後にアマローネで〆る。 帰りにジェラテリアに寄り、今回の旅で最後のジェラートを味わってからホテルに戻る
◆朝の便で帰国の途へ
帰国便はフィミチーノ10時55分発のフィンランド航空だ。 少し余裕をもって7時半にはテルミニ駅を出たい。 7時の朝食前にチェックアウト。朝食を10分で食べ、テルミニ駅へ。 7時35分のレオナルド・エクスプレスでフィミチーノに向かう。
8時07分到着。8時15分、チェックインカウンターに着いたが、チェックインは8時半からとのこと。 少々あせってホテルを出てきたようだ。
ゲートでは約1時間も待ってしまう。10時10分バスにて搭乗。
11時にヘルシンキに向かって離陸、8泊の旅を終え、帰国の途につく。
◆泊まる ホテル Hotel Camelia(★★★), Via Goito 36, Roma
1泊目Expediaで予約。Single、6,419円、2泊目Hotel.comで予約7,993円。いずれも事前払い。テルミニ駅から近いし、清潔感あるホテルなので、最近はローマではもっぱらこのホテル。
◆食べる
ピア門外にあるちょっとモダンな感じのピッツェリア。いくつかの都市に店舗があるようだ。
食べたもの つまみとして、アチューゲにバター、オリーブ、カボチャとフンギのスープを3人でシェア。これはすべて連れてきてくれた彼氏に任せる。
ピッツァは各自1種類注文、自分はモッツァレッラのいわばマルゲリータにする。生地が黒っぽく、もちっとしている。 食後にドルチェ。
ワインは、運転のため飲めない彼氏に遠慮し、泡、白それぞれ1杯ずつ。
レシートが手許にないので金額は詳細不明、3人で60~70ユーロくらい。
ホテルから近い魚料理の店。
食べたもの 前菜盛合せ(14ユーロ)、ムール貝ワイン蒸し(10ユーロ)、イカ・エビのフリット(16ユーロ)とほとんど飲むときのつまみみたいなものだけどボリュームがすごい。。
ワインは、Lazio州の白Casale del Giglio,2016 Satricoハーフ(8ユーロ)、最後にアマローネ 水、パンを含め51ユーロ。
◆買う DVD “SE DIO VUOLE”、la Feltrinelli, iBS-Libraccioなどで3枚購入
Orvieto(オルヴィエート)2017/11/23
◆行く
2017年秋のイタリア、8日目はまるまる一日ローマ。
朝起きたときに、ローマ市内散歩・美術館巡りにするか日帰りでオルヴィエートに行くか迷ったが、往復電車の中で足を休めることができそうなのでオルヴィエート行きにする。
オルヴィエートには、2000年夏にペルージャからモンテプルチアーノに行く途中に寄ったことがあり、2回目だ。
テルミニ駅には電車発車10分前の8時50分到着。切符の自販機を探し、1estホームへ。このホームは遠い!
ギリギリに乗車。座ると、座席指定でもないのに外国人が『あなたの席か?』と訊いてくる。どうやら同時刻のFrecciarossaと間違えているようだ。間もなく列車のドアがしまる。彼は無事に降りられただろうか?
◆オルヴィエート到着
定刻の10時14分着。すぐにフニコラーレに乗る(往復2.6ユーロ)。
イタリアで初めて席をゆずられた。喜んでいいのか・・・。
フニコラーレを降りるとバスが待っている。前回はここからチェントロまで歩いたが、今回は目の前のバスに乗る。
そのおかげでドゥオモに着いたのは10時半にもなっていない。
すぐ前の案内所で地図を手に入れる。
◆相変わらず素晴らしいドゥオモ
2000年夏以来17年ぶりのドゥオモだ。ファサードの美しさに相変わらず目を奪われる。
まず、ドゥオモの外観を写すが、前回も感じたけれどドゥオモ広場が狭くてなかなか全景がおさまらない。
その後、中に入る(拝観料4ユーロ)。
右礼拝堂の壁や天井一面に描かれたシニョレッリ、フラ・アンジェリコのフレスコ画を見る。
次いで左礼拝堂へ移る途中で正面祭壇手前翼廊にある彫刻《La Pieta》を見る。
その後、左礼拝堂へ。やはり、三方壁一面にフレスコ画が描かれ、
祭壇正面には聖遺物箱が置かれている。
ファサードも素晴らしいが、内部の作品も素晴らしい。また、入場している人も少なく落ち着いて拝観することができて良かった。
◆町歩き
ドゥオモを見た後は地図も見ながら町歩きだ。
ドゥオモ前の通りを左に曲がるとカヴール通り。このあたりがチェントロのまさに中心部のようで店が軒を連ねている。
レップブリカ広場にはサンタンドレア教会、市庁舎が隣接していて、塔が印象的だ。
そのうち、町はずれの高台(オルヴィエートの町自体が山の上だが)に出る。
サン・ジョヴェナーレ教会の裏手はビュー・ポント。ちょうど、そこにはプライベート・ガイドのついたアジア系カップルも観光中。
見おろした眺望がいい。
その近くの州立エノテカは分からずじまい。
チェントロに戻る途中、17年前にランチをしたリストランテ《Al Pozzo Etrusco》の前に出るが、その名前には記憶があるものの周りの雰囲気にはあまり記憶がない。
再訪したくもあったが、まだオープンしてないようで入るのはあきらめる。
◆チェントロ近くでランチ
チェントロに戻る途中、カヴール通りの行きに気になっていたオリーブオイルの店《Bartolomei》でランチ。
1階は、オリーブオイル、ワインを中心とした特産品の売り場がメインでいくつかのテーブルもあったが、案内されたのは2階で、席に着くと1階の売り場が見下ろせる。
チンギアーレのタリアテッレと地ワインOrvietoClassicoを注文。これに、オリーブオイルの新物と焼いたパンがついてくる。
さすがに皆美味い。
◆帰路へ
ランチを終えると12時半を回っていたので観光は終わりにして、ローマに戻ることにする。
カヴール通りをまっすぐ歩いてフニコラーレの駅へ。たしか、17年前も通った記憶がある。
13時10分のフニコラーレに乗り、オルヴィエートの駅へ。
ローマ行きの電車は15分遅れ、ローマ・テルミニ駅には15時50分着。
オルヴィエート日帰りの旅を終える。
◆食べる
◎お店の名前 Oleoteca con cucina Bartolomei, Corso Cavour 49, Orvieto
食事の間、ほかにお客はいなくて1人だったが非常に居心地のいい店。
http://www.oleificiobartolomei.it/it/oleoteca/
●食べたもの チンギアーレ(いのしし)のタリアテッレ(9ユーロ)
ワインはグラスでOrvietoClassico(4ユーロ)
コペルト込みで14.5ユーロ
Firenze(フィレンツェ)2017/11/19~22
◆行く
ヴェローナ1泊の旅を終え、フィレンツェに向かう。フィレンツェには、この年5月に1週間滞在したばかりだ。
11時52分、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出たFrecciargentoは、定刻の12時42分ボローニャ・チェントラーレ駅到着。ここで乗り換えだ。
着いたホームは新しい地下ホームで、次の電車が3番線からというのは表示板で分かったが、その3番線はいったいどこにあるのだろう?
エスカレーターで2階分上がったら、1~11番線ホームの階に出た。この移動に5分もかかった。
13時03分発車、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅には5分遅れの13時45分到着。
14時には5月にも泊まった勝手知ったるホテルにチェックイン。
◆いつものようにミケランジェロ広場へ
14時半すぎ街歩き開始。
カルツァイウォーリ通りからシニョリーア広場へ、そのままネリ通りを抜けアルノ川を渡ってミケランジェロ広場を目指す。
2010年、2011年のペルージャ短期留学中にフィレンツェを訪れたときからの定番ルートだ。
途中、ネリ通りの《All’Antico Vinaio》のパニーニを求める人の待ち行列がすごい!通りが溢れかえっている。カブレ―ノも何年か前に訪れたことがあるがそのときは普通に買え、店内で食べることができたのだが(店舗が増えたにもかかわらず、この最近の人気・混雑は圧倒的な安さではないだろうか)。
その先のよく行く《La Prosciutteria》も混んでいるのでそのままミケランジェロ広場へ。
天気良く、いい景色だ。ミケランジェロ広場からの眺めには、相変わらず魅了される。
◆《La Prosciuteria》で遅めのランチ
帰り道《La Prosciutteria》で遅めのランチ。この店は数年前に通りがかり、それ以来フィレンツェを訪れる度に寄っていて何回目だろう。
ランチといいながら注文したのは1人前の《アペリティーヴォ》(生ハム、チーズなどの盛り合わせ)とハウスワイン。
お腹を満たしたあとはブラブラしながらホテルに戻る。
ホテル近くに大型書店《La Feltrinelli》があるのでヴェローナに続いてイタリア語講座教材の映画“SE DIO VUOLE”のDVDを探すが残念ながら見つからない。
◆トスカーナワインのつまみ付きツアーのお誘い
ホテルで一休みしてから18時すぎEATALYへ。どんなお土産がいいか見るためだ。
夕食はそのEATALYでも良かったが、あまりの喧騒さでほかにいくことにした。というのは前日のヴェローナでの夕食の店が騒がしかったので二日続けては嫌だったからだ。
どこにしようかと考え、以前行ったことのあるサンタ・マリア・ノヴェッラ広場向こうのトラットリア《La Spada》に行くことにする。
途中、酒屋さんがあり『プロセッコ€3.5、ワイン€5』の看板に気づき、時間も早かったし、『どうせトラットリアで飲むのだから先に飲んでも同じ』とアペリティーヴォ気分で入ってプロセッコを1杯飲む。
飲みながら何気なく、テーブル代わりのワイン樽に置いてあるチラシを見ると《WINE TASTING TOUR》と書いてある。
よく読むと、どこかに出かけるわけではないようだ。帰りがけオーナーに『いつ、どこで?』尋ねると、『毎日この店でやっている』との返事。
時間が『14時から』となっているのでそれも確かめると『一人なら15時でも、16時でもいい』と。
6種類のワインにクロティーニがついて25ユーロ、このほか3種のワインが3コースで12.5~15ユーロだという。
『明日か、明後日来ますね』と言って店をあとにし、トラットリアに向かう。
◆初日は《La Spada》で夕食
目指すトラットリアは2度目ということもあって割と早く見つかった。
前回は、入ってすぐ右側の席だったが、ずっと奥の部屋のテーブルに案内される。
思っていた以上に広い。
定番の生ハム・チーズ盛り合わせとフンギ・ポルチーニのリゾット、ワインはすでにプロセッコを飲んできているので、グラスで白、赤1杯ずつ。
食後にはティラミスとカフェ。
まぁまぁ満足したフィレンツェ初日の夕食となった。
イタリアに来る直前に、職場からほど近い茅場町のイタリアンに行った際、お店のオーナーがイタリア行きを聞きつけ『フィレンツェに行くならぜひ行ってもらいたい店がある。』と勧められた《Sostanza》が近くのようなのでホテルに戻る前に場所を確認する。
以前から何回も歩いていた通りだった。
21時すぎホテルに戻る。5月にこのホテルに1週間滞在したがそのとき言葉を交わしたエチオピア人(?)の従業員と再会、彼の方から握手を求めてくる。
◆フィレンツェ2日目
日本を発つ前は、この日はPisaかPratoに行くつもりだったが、夕べのエノテカでのワインツアーにできれば参加したいと考え、やめることにした。
この日は月曜日、月曜と土曜の午前中のみ公開されるオニッサンテイ教会のギルランダイオ《最後の晩餐》を見に行くことにした。今まで曜日が合わず見ることができなかったからだ。
9時からなのでその前にホテルすぐそばのメディチ家礼拝堂に行ってみたが開いていない。
外は寒い。特に顔に当たる風が冷たい。
時間調整もありまずポンテ・ヴェッキオを目指す。
いったん渡り、右折して進み、次のサンタ・トリニタ橋でまたアルノ川を渡り、川沿いを歩く。
アルノ川ではたまに見かけるが、ボートの練習をしている。
◆ギルランダイオ《最後の晩餐》
オニッサンテイ教会の正面が見えるところで日本人女性2人が教会の扉を開けようとしているが閉まっているようだ。
『歩き方』をよく読むと、左側に入口があるらしい。その通りだった。
回廊のところでここの人らしい女性と出会ったので訊いてみると『開いていますよ』。
入口で名前を記帳し、部屋の中に入る。目指す《最後の晩餐》は一番奥にある。
ダヴィンチのものを見慣れているせいか、構図などちょっと違う。
小学生がこの絵の前で大作を見ながら絵を描いている。おそらくは授業の一環なのだろう。引率の人に子供たちの年齢を訊くと、7歳、8歳とのこと。恐るべし、イタリアの芸術教育!
◆想定外の《Sostanza》予約
簡単に見終わったのでプラートに行くことにして駅に向かう。
教会を出てすぐの通りに入るとこれが《Sostanza》の通り。店の前を通りかかると、中で掃除をしている人がちょうどドア近くにいたのでノックすると開けてくれた。
『今晩予約したい』と言うとO.K.だった。希望の時間を訊かれオープン同時の19時半にしてもらう。
◆Prato取り止めPistoiaへ
そのまま駅に向かう。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を回り込んで駅へ。
この時点では頭の中で行き先をプラートからピストイアに変えてしまっていた。
(プラートには行ったことがあるため)
駅構内の出発表示板を見ると、ピストイア方面は9時47分発、あと2分しかない。
自販機の位置が以前と変わっていたのであわてて探し購入。刻印をしたが壊れていたのか印字されない。もうほかの刻印機を探す時間もないので電車に乗る。
検札がくるとまずい、何事もなければいいが。とりあえず、自分で日付、時刻を記入しておいた。
結局、検札は来なかった。
(ピストイア旅行記(11/20)Pistoia で)
◆DVD1枚手に入れる
ピストイア発12時22分の列車でフィレンツェに戻る。
約50分でF.S.M.N.駅到着。
そのままホテルに戻るつもりが駅からの地下道にあるCD店の店頭で例の映画DVDを1枚見つけた。レジに行きほかにないか訊いたが残念ながら現物のみとのこと、とりあえず購入。
◆中央市場でランチ
一休みしてから中央市場へ。5月に来た時知り合ったお店の人とも会ったあと2階に行ってランチにする。2階には何回も来ているが、ここで食べるのは初めてだ。
ハンバーガー屋さんに並び注文(8.5ユーロ)、トマト、玉ねぎ、サラダをはさみ、ソースはケチャップとマスタードぽいもの。
何をどうするとか、リストランテやトラットリアでの注文より難しい。生きた語学力が必要だ。
飲物は別のバールで赤ワイン(4.5ユーロ)を注文。その近くのテーブルで食べる。うまい!
肉はトスカーナのキアナ牛、美味しくないわけはない。
◆ちょっとEATALYへ
中央市場からEATALYに移動、以前イタリア土産でもらい前回帰りのマルペンサ空港で見つけたDESCOのビスコッティを見つけたので棚にあった分全部(といっても5袋)と、ヴェローナのリストランテでカフェについてきたズブリゾローナ(sbrisolona)もあったので購入。いずれも軽くて荷物にはならない。
◆待望のワインツアー
特に予約していたわけではないが15時45分頃、例のバンキ通りのエノテカへ行く。
行ってみるとご主人はいない。応対してくれた女主人(?)には、18時からのMikiツアーの予約客と間違えられ、初めは話がかみ合わない。
6種類(25ユーロ)のテイスティングにするつもりだったが、女主人から《Grande(イタリアの偉大なるもの)》コースを勧められたのでそれにする。ワインは3種類、ブルネッロ、バローロ、アマローネと確かにグランデだ(15ユーロ)。
息子と思われる男性が熟成期間とか、いろいろというか、きちんと順番に説明してくれる。初めに英語にするか、イタリア語がいいか訊かれたのでイタリア語で説明してもらい、そっちの面でも勉強になった。
テイスティングといいながらもワイングラスにそこそこ注いでくれる。
さすがに、グランデだけあってどれも美味しい。
つまみのクロスティーニは何と7種類だ。
夕食を19時半に予約しているのであまりお腹いっぱいにはなりたくないが・・・・。
およそ30分のツアー(?)を終える。
◆《Sostanza》で国際交流のチェーナ
予約は19時半、余裕をみて15分前に出かけるが、またどこかで道に迷う。それでも19時半前に着いた。
目の前で入っていった中国人3人は、予約していなかったと見え、すぐに出てくる。
店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
案内されたのは奥左のテーブルで椅子は壁側のいわばベンチの中央。先客は若いカップルで女性が斜め前、男性は右側いわゆる誕生日席で英語が聞こえる。後から来た3人は、ご婦人と男性2人。彼らは長いテーブルの奥の方の一角を囲んで座る。
奥その3人が話している言葉はまったくわからず想像もつかない。
そのうち、その左隣に座った男性が肩を軽くたたいて英語で話しかけてくる。彼らはトルコ人の親子だった。母親はイスタンブールに住んでいて、隣の男性は香港に住んでいるという。話が弾み、そこに先客のカップルも話に加わってきた。
東京から来たというと右側の男性が反応、ニューヨークから来たという。『ニューヨークはリトル東京、東京では下北沢が好き』。斜め前の彼女はアジア系かなーと思っていたら日系ハーフだという。
さすがにトルコ語、日本語は飛び交わないが、英語、イタリア語で国際交流をした。
この店に来ようと思うきっかけとなった茅場町のイタリアンで『是非これを食べてきて!』とすすめられた《アーティチョークのトルティーノ》をメインにして、
生ハム、パスタのミネストローネを食べる。
いずれも美味い。食後には、ヴィンサントとビスコッティで締める。
一人旅にしてはなかなか楽しく、思い出に残るチェーナとなった。
20時45分頃、店を出てホテルに戻る。
◆フィレンツェ3日目
フィレンツェ訪問も回を重ね、しかもこの5月にはまるまる1週間滞在していたので特に何をしたいというわけではない。
そんなわけで、朝食後すぐ近くの中央市場に行き、5月にもお世話になったピノキオの店でドライトマト、袋詰めチョコレート、カラスミ、胡椒など買いこむ。
結構荷物になったので一旦ホテルに置きに戻る。
◆合間にメディチ家礼拝堂へ
ホテルのすぐ近くにメディチ家礼拝堂があり、5月も含めて何回も通りがかったものの開いていないようだったが、今日は開いている。
19年前の家族旅行の時に訪れて以来だが、入り口付近のクーポラはまったく覚えていない。
ここには、ミケランジェロの傑作《昼と夜》、《夕暮と曙》があるが、これはよく覚えている。
偉大な芸術家はすごい!本人が亡くなっても何百年も作品がそのまま残り、見る者に感動を与える。
◆買い物再開
またまたEATALYへ。前日に棚にあったビスコッティを全部買い占めた(?)がさらに追加購入など。時間が早いのでまだレジが開いていないのでバールで代金を払う。
次は、ネスプレッソだ。以前も来ているのに気づかず、ハードロックカフェを通りすぎ、1区画ぐるっと回ってしまう。家族からそれぞれリクエストのあったカプセルを購入。かさばるので再びホテルへ戻る。
ホテルが近いのは便利でいい。
◆今回2度目のミケランジェロ広場
さて、時刻はまだ10時。時間がたっぷりあるので、散歩をかねてフィレンツェ滞在中のお約束、ミケランジェロ広場へ。
いつものように、シニョリーア広場からネリ通りを抜け、アルノ川を渡り、サン・ニッコロ通りを進み右折して城壁の門をくぐり、ゆるやかな階段を上がるとミケランジェロ広場だ。
今日は曇っていて、景色は今一つか。
広場を下りてからはサンタ・クローチェ地区の方へ行き散策を楽しんだ後、ホテルに戻る。
13時、ランチに出かける。目指したのはピッティ宮殿前のワインバー。
行ってみたら閉まっていて休みのようで残念!
そこで前回5月に行った当時1泊だけしたホテル近くのトラットリアへ。
この店は、プリモとセコンドから1品ずつ選んで10ユーロと格安だ。
混んではいたが何とか入ることができた。
白ワインをグラスで1杯、食後のカフェで17ユーロと、美味しくてしかも財布にやさしい。
ランチの後は、夕食の心配。フィレンツェ最後なので、ちょっと歩くが好きな店ということで、昨年秋ランチで、この5月夕食で訪れた店《il Santo Bevitore》へ予約をしに行く。
また、ポンテヴェキオの辺りに戻り、旅行記メモを書くためもあってワインバー《La volpe e I’uva》へ。
11月後半という季節がらなのか外にテーブルがない。やむなく、中のカウンター席に陣取るが何となく書きづらい。Vernaccia(5ユーロ)を1杯飲み終え、店を出る。
15時すぎだが外は寒い!
ウフィッツィ美術館前の石段に座ってメモするが、すぐ近くのヴァイオリン演奏が心地よい。
ブラブラしてホテルに戻ると、3日目にしてオーナー氏がいて半年ぶりに会う。
『旅行?仕事?』、『今日はどこに行った?』など矢継ぎ早の質問が繰り出される。こういう家庭的なところがいい。
ロビーでカフェを飲み、一休み。
◆再びテイスティング
17時頃だっただろうか。アペリティーヴォに行くといって、例のエノテカに行く。歩いてすぐだ。
今日はご主人がいる。
『昨日来てくれたんだってね。昨日、自分は休みの日だったので従兄弟にやってもらったよ。』
2日続けて同じテイスティングというわけにもいかないだろうと考え、《トスカーナの赤》マレンマ産(サンジョヴェーゼ)、ボルゲリ産(カヴェルネ、メルロー、シラー)、モンタルチーノ産(サンジョヴェーゼ)のコースにする(12.5ユーロ)。3つの中では、カヴェルネがメインのボルゲリが好みだ。
昨日の訪問をFacebookにUPしていたのでスマホのWifiパスワードをご主人に入れてもらい、見せると喜んでくれた。そうこうしているうちに昨日の従兄弟とクロスティーニを用意してくれた女性が店に現れたので挨拶。
代金を払ったら、ご主人が『1杯サービスするよ』と新しいグラスに注いでくれ、3人が日本語で『カンパーイ!』と言ってグラスを掲げる。
それからまたいろいろと話も弾む。
つたないイタリア語もほめられた。
『半年前にもフィレンツェに来ていて近くのホテルに泊まっていた。この店を知っていれば来たのに。』とお礼かたがた挨拶して店をあとにする。
話はこれで終わらない。
いったんホテルに戻って19時すぎ《il Santo Bevitore》へ行くためお店の前を通ると中からご主人が手を振ってくれる。
さらに、夕飯を食べ終わって21時半ころお店の横を通ったら今度は従兄弟が手を振ってくれた。
フィレンツェに行く機会があったら是非また訪れたいお店だ。
◆《il Santo Bevitore》での夕食
この店には、2016年9月にランチ、2017年5月に夕食で訪れ、3回目だ。
少し早く着きすぎたので界隈を歩き時間調整する。
案内されたテーブルは、何と5月とまったく同じ席だ。
奥の方に座ったら、真正面が厨房入口、中の作業が丸見えだ。
日本人らしきスタッフがいる。ほかにも1人いる。
気になり、カメリエーラに『日本人スタッフは何人?』と訊くと、3人だという。
隣のテーブルが2つ空いているにもかかわらず厨房入口が正面なので、初めは席が良くないと思ったが、ずっと厨房をみることができ、なかなか面白かった。
アンティパスト、セコンド、ドルチェそれにワインの食事を終え、お勘定にする。
その時カメリエーラに『日本人スタッフによろしく』と言ったせいか、1人が厨房入口近くまでやってきたので『ご馳走さまでした。頑張って下さい。』と声をかけた。
21時すぎ店をあとにする。
◆フィレンツェ最終日
今日は10時前のitaloでローマに移動する日だ。
フィレンツェ最後の買い物は、ローマではどこで買っていいかわからないのでアーモイタリアに出ている《マルコの店》でチーズを買うことだ。
この店で買うのも4回目くらいか、フランチェスカに対応してもらう。定番のパルミジャーノとペコリーノを買う。
ペコリーノは、4種類味見をさせてもらい3番目の買うことにしたが、肝心の『3番目』の単語が出てこない。フランチェスカが“terso”と言い直してくれた。
ホテルに戻り、最終パッキング。買ったものが多くてなかなか閉まらない。
9時15分チェックアウト、F.S.M.N.駅へ向かう。
Italoのブースに行ってホームを尋ねるが『まだわからない』と。
案内板を見ると5分遅れの模様、9時47分ようやく13番線と決まった。
結局8分遅れて10時ちょうどの発車、今年2度目のフィレンツェに別れを告げる。
◆泊まる
◎ホテルの名前 Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standard) 3泊、前払い1泊8,024円、Hotels.comで予約
市税 1泊3.5ユーロ
◆食べる
◎お店の名前 La Prosciutteria, Via de’ Neri, 54/r, Firenze
ここ数年フィレンツェに来るたび、しかもミケランジェロ広場への行き帰りに立ち寄る生ハムの店。
◎お店の名前 Ristorante La Spada, Via della Spada,62/r, Firenze
水曜夜訪問、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からすぐ近くの気取らない店。
入口が2ヵ所あり、中は相当広い。
http://www.laspadaitalia.com/it/
●食べたもの 前菜は生ハム、サラミ、ペコリーノ盛合せ(9.5ユーロ)。
プリモはフンギ・ポルチーニのリゾット(10ユーロ)、芯が残っていて美味しい。
ドルチェはティラミス(5ユーロ)。
ワインは、グラスでトスカーナの白(3.5ユーロ)、Rosso di Montalcino (5.5ユーロ)各1杯。
コペルト、カフェ込みで37.5ユーロ。
◎お店の名前 Sostanza, Via del Porcellana 25r, Firenze
この店は《All about》やフィレンツェ在住・食の評論家池田匡克氏の《イタリアの老舗料理店》でも紹介されており、何回かフィレンツェを訪れたとき店の前も通りすぎたこともあるが入ったことはなかった。
今回の旅行に行くちょうど1週間前、職場で誘われて会社近く日本橋茅場町のイタリアンに行った。イタリアに行くことがお店の人の耳に入り、オーナーから『フィレンツェ』に行くのだったらSostanzaへ是非』と言われメニューのコピーまで渡された。
(研修旅行だったらしく、かの池田氏に連れて行かれたらしい)
予約必須であること、《アーティチョークのオムレツ(正しくはトルティーノ)》を食することをアドバイスされた。
話には聞いていたが、店内の感じは相当クラッシックで白いタイルの壁、長いテーブル、カメリエーレの服装も時代がかっている。
そして何といっても、長いテーブルに相席で食事中そのテーブルで話が弾むということではないだろうか。
●食べたもの
前菜は生ハム(7ユーロ)、今回の旅行で食べた生ハムの中では厚さといい、味わいの濃さといい、一番美味しい。
プリモはパスタのミネストローネ(9ユーロ)。野菜の姿かたちはまったく見えずとろっとろのスープ。
セコンドは迷わず名物の《アーティチョークのトルティーノ》(16ユーロ)。卵で作られたお皿の中のアーティチョークは肉みたいな食感。その卵部分もこれまたとろっとろで美味い。
(隣のトルコ人ご婦人は、あまりにも美味しかったのか同じものを即追加していた!)
ドルチェはパスし、ヴィンサントとビスコッティ(10ユーロ)でしめる。
ワインはハウスワイン赤1/4(4ユーロ)
コペルト、水込みで51ユーロ。
◎お店の名前 Tummiturbi, Via Lambrtesca, 22/r, Fitenze
5月に1泊したホテル・ウフィッツィのすぐ近くの店、3日目ランチで訪問。場所柄に似あわず観光客はあまりいない。
●食べたもの 二つのグループから1品ずつ選ぶプリフィックス定食。トマトのパッパデッレ、サルシッチャとファジョーリを選び、グラスワインを白1杯、最後にカフェを飲み、計17ユーロ。
◎お店の名前 il Santo Bevitore, Via di S.Spirito, 64/66r,Firenze
本文の通り3回目の訪問。
m食べたもの 前菜はブッラータ(10ユーロ)。青い野菜を煮たものの上に結構大きなブッラータが2つ。
プリモはパス。
セコンドは牛のタルタル(16ユーロ)、ボリュームがある。肉に少し筋があったようだ。
ドルチェはチョコレートケーキとジェラート(7ユーロ)。
ワインは、ボルゲリのハーフ(12ユーロ)。
コペルト、水、カフェ込み、51.5ユーロ。
◆飲む(ワインバー)
◎お店の名前 Vini & Delizie, Via dei Banchi 45/r
1日目夕食前に通りがかり、プロセッコ1杯(3.5ユーロ)。その時《WINE TASTING TOUR》なるものを知り、翌日は《Grande》(15ユーロ)、そしてまた翌々日も訪問、《トスカーナの赤》(12.5ユーロ)に一人ツアー(?)参加。
詳しくは本文にて。
◎お店の名前 Le Volpi e l’Uva, Piazza Rossi, 1, Firenze
前年9月、今年5月に続き3回目の訪問。
季節がらか外のテーブルがなく、店内カウンターでVernaccia(5ユーロ)を飲む。
◆買う
●DESCOのビスコッティ、粉パルミジャーノチーズ、チョコレートなど
EATALY,Via de Martelli 22, Firenze 滞在中何回も訪問、購入
●Tシャツ BENETTON, Via dei Cerrtani 60/62r, Firenze この店でもたびたび購入
●チーズ、カラスミ Formaggio e Prosciutto MARCO, Mercato Centrale S. Lorenzo, Via dell’Ariento, Firenze 《アーモイタリア》で紹介されていて、この時で4回目の買い物。
●紅茶、チョコレートなど Pegna, Via dello Studio,26r, Firenze
●トローネ Pasticceria Migone, Via Calzaiuoli,85/87r, Firenze
●ドライトマト、乾燥フンギ・ポルチーニ、胡椒、カラスミ 中央市場のピノキオの店 La Bottega Golosaで購入
●ネスプレッソカプセル Nespresso, Via dei Brunelleschi, 8/r, Firenze
◆読む
◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、変化のそう激しくないイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。
◎池田匡克 著 『イタリアの老舗料理店』(角川ONEテーマ21)
◎アーモイタリア旅行ガイド《AMOITALIA》
イタリア旅行の都度、何かと参考にし、また割引情報、事前予約などお世話になっているサイト
Verona(ヴェローナ)2017/11/18~19
◆行く
ヴェローナは3回目の訪問。1回目は初めてのイタリア旅で訪れて古都の魅力に触れ、2回目はアレーナでのオペラを観るためだった。
今回は、特にこれといった目的はないが、あえて言うならばそのオペラ鑑賞当日に早めの夕食をとったリストランテにもう一度行きたいというものだった。
9時前にミラノ中央駅近くのホテルをチェックアウト、中央駅に向かう。
今日もひんやりと寒い。周りの服装もどちらかといえば冬の装いだ。
9時45分発の列車のホームがなかなか決まらない。9時半頃ようやく決まり、車両に乗り込む。
今日も天気良く快晴。
ミラノを出て15分すぎ、進行方向左に山々が見える。奥の方の山並みは雪化粧だ。
定刻の10時58分、ヴェローナ・ポルタ・ヌォヴァ駅到着。
◆市内バスでホテルへ
バス券を2枚買い、バス・ターミナルに行くと目的のバスが停まっていた。停留所表示板を見ているうちに行ってしまったが、すぐ次のバスが来る。
(3回目のヴェローナとはいえ、ホテルに向かうのにバスを使うのは初めて)
11時発のバスは11時7分ブラ広場到着。
人通りの多いMazzini通りを抜け、ホテルには11時15分着、列車を降りてから20分足らずだ。
◆かの店でランチ
12時、外出。リストランテ《Antica Bottega del Vino》は、ホテルのすぐ後ろ。
一応確かめてからブラ広場へ。土曜の昼とあってにぎわっている。
戻って、《Antica Bottega del Vino》に12時半入店。
実はここでは夕食にしたかったのだが、予約のメールを入れたのが出発直前でその返信を受け取ったのが成田に向かうバスの中。『満席で予約できない』とのことだった。何しろ、ヴェローナ滞在は1日だけ、すぐさまランチで予約したい旨再度メールして予約できた。
案内されたテーブルは、前回と違って真っすぐの奥の方。大きなテーブルで相席になるらしい。
奥とはいえ、カメリエーレの動線通路を挟んで部屋があり、また厨房隣にも部屋があるようで、そっちのテーブルも混んでいる。
インテリアは相変わらず重厚感があり、この店の歴史を感じさせられる。
料理を待っている間や食べながらあたりを見渡すと、三方の壁の梁に
amico e vino vogliono esser vecchi (友人とワインは古い方がいい)
il vino e` l’anima della poesia (ワインは詩の魂)
dio mi guardi da chi non bere vino (神様、ワインを飲まない人から私を守って下さいますように)
と書かれているのに気づいた。『なーるほど』と一人感心する。
(帰りがけ、店内を見渡すと、ほかの壁の梁にも含蓄のありそうな言葉が書かれている。)
注文したのは、プロセッコ、パルマ産生ハム(30ヵ月熟成)とアマローネのリゾット。
生ハムの量が多く、セコンド的なのでリゾットと順番を変えても良かったかもしれない。
注文の時、どうするか訊かれたような気もする。
生ハムには、ピクルスが瓶ごとついている。
生ハムとリゾットの間にに、フンギポルチーニのタリアテッレが少量サービスされた。
リゾットは、相当ボリュームがある(前回はシェアした)。わりと塩気があり。芯はしっかりと残っている。
生ハムを食べ終えるころ、赤ワインValpolicellaを頼むが、RipassoかAmaroneか訊かれたものの答えようもない。結局、根拠なくRipassoにする。
かなりお腹いっぱいだったのでドルチェはパス、エスプレッソにしたがこれにはズブリソローナ(sbrisolona)というクッキーが出てきた。サクサク感があり美味しい。どうやら郷土菓子らしい。
13時45分、旅の目的のランチ終了。
◆土曜午後の町歩き
ヴェローナ3回目とは言え、訪れたいのは川向うのカステロ・サン・ピエトロ。
ランチを終えてから、そのままメルカートが開かれているエルベ広場を抜けて、ピエトラ橋方向に進む。
橋の手前に、サンタナスターシア教会があるが、中には入らずファサード中心に写真を撮るだけ。
そのまま川べりに出て橋を渡る。橋の真ん中で、何とピアノ演奏をしている。
橋を渡って階段を上る。結構きついところもある。
ローマ劇場に出るかと思ったが、ちょっと方向が違うようでカステロのようだ。
途中、旧市街を眺めるがアレーナはよく見えない。
登りきった上では、ビニール製の大きなテントがあり、そこで物産展らしきものが開かれている。
来たルートをまた戻り、エルベ広場に行くと、まだメルカートはやっている。
時間も経っているのでさすがに野菜の店はなくなっているが、帽子、マフラー、手袋、食品などの店は頑張っている。
ダンテの彫像のある隣の広場、シニョーリ広場ではクリスマス市。かなりにぎわっている。
クリスマスの飾り付けもあるが、目立つのは、チーズ、お菓子、パニーニ、ジャムなど食品の類いだ。
こういった市はイタリア人の楽しみなのだろう。
◆ホテルでアペリティーヴォ
15時半ころホテルに戻る。
チェックインの時、13:00~17:00にウエルカムドリンクがあるといわれたのでロビーに下りてみると一角にスパークリングワイン、水、カフェ、紅茶が用意されている。
もちろんスパークリングを選ぶ。奥がバーのようになっているのでグラスをもってそちらに移る。つまみっぽいものがないのでバーテンに頼んで出してもらう。グラスが小さいので3杯も飲んでしまった。
◆DVD探しで本屋巡り
17時半、再び出かける。
近くに本屋があったのでイタリア語講座で観ている映画のDVDをミラノに引き続き探すため入ってみたが、その店ではDVDそのものをを扱っていない。
2軒目は、《La Feltrinelli》。ここは、イタリア各地にある大型書店なので期待したが、残念ながら教材のDVDはなかった。
Mazzini通り、ブラ広場を抜けカステル・ヴェッキオ、そこにかかる橋、スカリジェッロ橋へ行く。
もう日が暮れているのでカステル・ヴェッキオや橋が、オレンジ色にライトアップされていて美しい。
13年前に兄と訪れたとき、ヴェローナ最後の夜にカステル・ヴェッキオを見上げながらグラッパを飲んだのを思い出した。
カステル・ヴェッキオを後にして、サンロレンツォ教会へ。
ちょうど夕方のミサの時間帯で、ミサが始まると同時に出てくる。
あとは適当にそぞろ歩き。それにしても土曜の夕方とあって、かなりの人出だ。
良さげなエノテカ、バールも多い。
◆夕食は失敗
ランチを優雅にすごしたので夕食はカジュアルでもいいかと、Mazzini通り、ホテルすぐ近くのトラットリアへ行く。
入ってびっくり、ものすごく混んでいる。子供も多くファミレスみたいだ。
カプレーゼ、ニョッキにワインはソアヴェを注文。ワインはすぐ出てきたが、料理は全く出てこない。こういうときの『一人飯』は時間が経たないので困る。
ようやくカプレーゼが出てきてそのボリュームに驚いたものの内容は今一つ。ニョッキも同様。
店選びに失敗したようだ。
食事のあと、またクリスマス市を覗いてからホテルに戻る。
◆朝から泡
この日は市内マラソン大会。前もってホテルからメールがあり、時間帯によっては通行止めになるとのことだった。
ホテルにもマラソン参加者が泊まっている。
朝食に行ってみると、マラソン大会のせいか食べ終わって片づけようとしているテーブルが多く一番隅っこの席になった。
しかし、さすが4つ星、朝食の内容がいい。プロセッコもある。
いろいろあって朝から食欲をそそる。
チーズなどは、リコッタチーズ、パルミジャーノ、モッツアレラ、カマンベール、など種類が多い。
◆日曜朝の散策
8時半、朝の散策スタート。
外に出ると寒い!特に顔がひりひりする。
ヴェローナを昼前に離れる予定なので時間はあまりないが、ローマ劇場を見に行く。
ピエトラ橋を渡り、今度は右に行くと外から見ることができた。
次は、橋を戻ってドゥオモへ。
入って左手の礼拝堂でティツィアーノの《聖母被昇天》を見る。全体に暗い。
同じティツィアーノの《聖母被昇天》でも、ヴェネツィアのサンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会の方が好きだ。
エルベ広場は、マラソン大会のせいか広場はがらんとしている。周りは走路のようだ。
隣のクリスマス市は時間が早いせいかまだほとんどの店が閉まっている。
カステル・ヴェッキオから川べりを歩き、サン・ゼーノ・マッジョーレ教会へ。
ここでは、前回近くのカフェで冷えた白ワインを飲んだのを思い出す。
教会はミサのためツーリスト入場禁止となっていたので入れない。
来た道を戻り、ブラ広場へ。
ここから駅までのバスが出るはずだがとてもマラソン大会のせいでそんな状態ではない。
おまけに、アレーナの周囲を歩いていたらマラソン走路や規制で出られない。
また戻り、仮設の狭い階段を上り下りしなければならない。スーツケースを持っては無理そうだ。
◆苦労した駅までの道のり
ホテルに戻り、チェックアウト。スーツケースを持ったままで通り抜けられるルートをレセプションでも訊いてみるが、『大丈夫、通り抜けられる』と。
結局かなり遠回りして、マラソン走路を勝手に横切って、何とか駅に向かう大きな通りに出る。
途中バスが停まっていたが、駅にはいかないらしく徒歩で駅に行く。
ポルタ・ヌオヴァ駅と言いながらポルタ・ヌオヴァからは意外に離れているのが歩いてわかった。
11時52分発のFrecciargentoに乗車、フィレンツェに向かう。
久々のヴェローナの印象は、土曜昼から日曜午前とあって、狭い通りに人があふれるように大勢いて、まるでテーマパークのようだった。
◆泊まる
ホテル Hotel Accademia(★★★★), Via Scala, 12, Verona
https://www.hotelaccademiaverona.it/home
Hotel.comで予約、Single10,890円前払い
アペリティーヴォは用意されているし、朝食時にもプロセッコが供されるまぁまぁの高級ホテル。
◆食べる
◎お店の名前 Antica Bottega del Vino, Vicolo Scudo di Francia 3, Verona
食べたもの 30ヵ月熟成のパルマ産生ハム、ピクルス添え(15ユーロ)。
アマローネのリゾット(16ユーロ)。
サービスで、フンギポルチーニのタリアテッレ、ズブリソローナというクッキー(バターとフルーツの種が練りこまれている)。
ワインは、グラスでプロセッコ(3ユーロ)、Ripasso(5ユーロ)。
コペルト、水、カフェ込みで48ユーロ。一人旅のランチとしてはやや贅沢か。
前回も気づいていたが、入ってすぐ右手にはバンコがあり、ここでワインを飲める。
黒板にはそのメニューが書かれている。あとでまた一杯飲みに来ようかと思い、帰りがけ夕方は何時からか訊いたところ、お昼の営業からノンストップとのことだった。
この日の夕方も、翌日昼にも再訪する時間はなかったのは残念だった。
◎お店の名前 Mazzini27, Via Mazzini 27, Verona
食べたもの カプレーゼ(8ユーロ)、ニョッキ・ポモドーロ(9ユーロ)
ワインは、グラスでソアヴェ(3.5ユーロ)
コペルト込みで22ユーロ
Pistoia(ピストイア)2017/11/20
◆行く
2017年秋のイタリア旅5日目にフィレンツェから日帰り往復。
この町に興味はあったものの、この時の旅の予定には入っていなかった。何しろ、当日の朝にも考えていなかった。
初めは2度目のPratoに行くつもりだったが、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に向かう途中に行き先を変えた。これが一人旅のいいところだ。
この日の朝は、オニッサンティ教会でギルランダイオの《最後の晩餐》を観てからF.S.M.N.駅に向かう。駅の出発表示板を見ると9時47分発、あと2分しかない。自販機の位置が変わっていたので探してあわてて乗車券購入。
刻印機に入れたものの印字されない。時間もないので電車に乗る。
(何事もなければいいが。自分で日付、時刻を記入し、検札に備えたが検札はなかった。)
定刻より1分遅れの10時38分、ピストイア駅到着。
帰りの時刻(12時台、13時台)を確認して乗車券購入、町歩き開始。
◆チェントロへ
駅からまっすぐ歩き、ちょっとした広場で右手先を見ると、緑の縞々の建物。
あとで、サン・ジョヴァンニ・フォルチヴィタス教会と知る。
帰りに中に入ったが、外から見るほど大きくない。
その先を左に曲がると鐘楼が見えたのでそこが町の中心、ドゥオモ。
ドゥオモの向かいは洗礼堂だ。
iマークがあったので市内地図をもらう。
ドゥオモには、礼拝堂に聖ヤコブの祭壇飾り(銀細工)がある。地下礼拝堂にはキリストの最後の一日を描いたテラコッタが十数個ある。
洗礼堂は、当然のことだがガランとしていて静かだ。
13~14世紀に建てられたチェッポ病院の正面壁には、ロッビア工房の彩色フリーズが沢山あり、今でも色鮮やかだ。
次に訪れたのは、サン・レオーネ教会。
それほど大きくないが、入ってみると大勢の学生がいる。学生たちは、展示されている彫像を取り囲むように見入っている。
本来は、緑の縞々の教会に置かれているはずのものが、何かの企画でここに展示されているようで教会入口のポスターにも写真が大きく載っていた。
学生たちがいなくなってからゆっくりと鑑賞する。
この像、《聖エリザベッタの訪問》は彫刻ではなく、ロッビアの彩色テラコッタとのことだ。
2人の女性のたたずまい、表情に気品があり、間近に観ることができて良かった。
また、この教会は天井画がきれいだ。
駅へ戻る途中、例の緑縞模様の教会に寄ってみる。
◆パスティチェリアを探して
小さな町なのでこれにて観光終了、12時22分の電車で帰ることにしたが30分くらい余裕がある。
行きにショーウィンドゥ越しに目にし、気になった白ワイン入りパネットーネを買おうと思ったが、その店がまったく見つからない。
駅近くまで行ってしまい、まだ1往復くらいの時間はあるので来た道を戻ると、お店は何とドゥオモのすぐ手前だった。
お店の中に入ると奥の方から年配のご婦人が出てきた。多分、オーナーもしくはオーナー夫人だろう。
『ショーウィンドゥのパネットーネを欲しいのですが』
ご婦人が身を乗り出すように裏側から覗き込み、確かめた後在庫から取り出してくれた。
駅に着いたら電車の12分前。
電車は定刻発車。すいていたが、そのうち混んできた。
13時13分、F.S.M.N.駅到着。短いが、初めての町を訪れることができた。
◆買う
◎お店の名前 Le Golosita` di Pratesi Marilena, Via Roma, 28 Pistoia
買ったもの 白ワイン(Moscato d’Asti)入りパネットーネ 25ユーロ
このパネットーネは、家族クリスマスパーティで、皆で食べたが、『しっとりして美味しい』と評判が良かった。メーカーはピストイアではなく、ペルージャにほど近いフォリニョのMuzzi製。機会があればまた買いたい。
http://www.pasticceriamuzzi.com/
Milano(ミラノ)2017/11/16~18
◆行く
イタリアに行くようになって20年目にして初めて1年に2度目の訪問だ。
特にこれといった目的もなく、ミラノ~ヴェローナ~フィレンツェ~ローマという初心者並みのルートだ。
◆ヘルシンキ乗り継ぎ
今回は、直行便ではなくフィンランド航空乗り継ぎの空の旅。
12時すぎ成田を飛び立ち、約9時間15分で14時25分ヘルシンキ到着、時刻表からみると45分ほど早く着いたことになる(日本との時差7時間)。
ミラノ行きは16時10分予定なので2時間もない。
DFSを抜けてから、パスポート・コントロール。パスポートを自分で読み込ませ、顔と照合してから係官のところへ。初めての経験だ。
ミラノ行きのゲートに着いたのは14時50分とスムーズ。
ゲートからバスで移動、搭乗は外からなので寒い。気温は3度だ。
16時15分頃離陸、機内サービスは飲み物だけ。
18時ミラノマルペンサ空港到着、さすがに近い(ヘルシンキとの時差1時間)。
荷物が出始めたのは早かったものの自分のは遅かったので18時半過ぎバスに乗り込む。
バスはターミナル1に寄り、ミラノ中央駅には20時ちょっと前に到着。
◆ホテル探しに苦労
予約していたホテルは中央駅すぐ近く。
以前通りがかった時に看板を見ていたこともあって、地図を持たずにいた。ガイドブックで確かめようとしたらあいにくスーツケースの中で、うろ覚えの記憶に頼って探すが、全く見つからず右往左往してしまう。
近いのに結局チェックインするまでに20分もかかってしまった。
◆初めての夕食
飛行機の中で食事が出たとはいえ、ヘルシンキまでの途中だったのでもう何時間も前だ。
お腹はすいているが、あまり歩く気にもならずフロント氏おススメのホテル目の前の店に行く。
通りに面した席に座る。見渡すと2階席もあり、まぁまぁにぎわっている。
プロセッコ、肉のカルパッチョ、イカ墨のリゾットで半年ぶりのイタリアご飯を味わう。
初日のイタリア食としては、まぁ満足だ。
◆人気の《カラヴァッジョ展》
2日目、午前中はドゥオモ近くのPalazzo Realeで開かれている《カラヴァッジョ展》を観るのが目的だ。
日本を発つ直前にネット予約しようとしたが、この日の午前はもう取れなかったので早めに行って並ぶしかない。
9時すぎホテルを出るが寒い!東京より1カ月も先の感じだ。
9時15分頃Palazzo Realeで並ぶが、予約客がいるので中々進まない。外なので寒い。
約1時間待ってようやく中に入れた(入場料11ユーロ)。
さすがに混んでいる。
まず、最初は《ホロフェルネスの首を斬るユデット》。この作品は、ローマのバルベリーニ国立古典絵画館で観たことがある。
大勢の人が音声ガイドで説明を聴いているので動かず、ものすごい混みようでまるで東京の展覧会にきているみたい。
絵の裏側には、映像が上映されていて、何やら描き方や陰影のつけ方、光の当て方、下絵などの解説のようだ。
全部で20点、これまでに観たもの、観たはずのものもあるが、イタリアの他都市はおろか、ニューヨーク、ロンドンの美術館所蔵の作品もあり、来た甲斐があった。
カラヴァッジョは《光の画家》といわれるが、正にその通り。
中心人物にスポットライトがあたっている。表情や視線がよくわかり、一瞬を写真で切り取ったかのようだ。
イタリアの美術館では珍しく撮影禁止。
なので、売店の展示物を写す。
特別展を終えると、今度はスカラ座のオペラ衣装の特別展示だ。
それを抜けると入り口に戻る。
入り口横の大きな看板を写真におさめるつもりで女性2名が記念撮影を終えるまで待っていたところ、結局シャッターを押すのを頼まれる。
カラヴァジョ展はこれにて終了、およそ1時間少々楽しむことができた。
◆町歩き
ブレラ絵画館の先にメルカートがあると、やや古めのガイドブック『暮らすように旅するイタリア』に出ていたので行ってみることにした。
ドウオモ前からガッレリアに入り、スカラ座に出る。
スカラ座の横の通り、ヴェルディ通りを進むと、ブレラ通りに名前が変わる。ほどなくブレラ絵画館。
通りすぎてさらに進むとポンタッチョ通りを渡ったところにサン・マルコ教会だ。
この先で開かれているはずだと思い、サン・マルコ通りを歩くが、どうやら情報が古すぎたようで、あきらめる。
そのあたりを歩き回っているうちに記憶のある名前のリストランテの前に出た。
《Rigolo》、初めてのイタリア旅行2日目の夜訪れた店だ。翌年の一人旅では立ち寄ったものの満席で入れなかったこともある。懐かしいが夜見たのと昼見るのでは印象が随分違う。
◆ランチは
歩いた通りを戻り、ドゥオモに着いたころはランチにちょうどいい時間。
昨年の友人との旅で行ったパルマの生ハムの店に行くことにする。
1階は一杯だったが地下に席があるという。
かなり混んでいるが見ていると食べたらすぐに出ていく人が多く、回転がよさそうだ。
注文したのは、当然のごとく生ハムとサラミの盛合せ、ほかにはカボチャのトルテッリ。
ワインはもちろんランブルスコだ。
Wifiが通じるので料理を待っている間にLINEのやり取りをする。
◆ブランド街の高級食材店を覗く
13時半すぎ店を出てモンテナポレオーネ通りのお菓子店Covaや食料品店PariniDorogheriaを探す。
特に買いたいものがあるわけではないが、前述のガイド本で紹介されていたのでどんな店か見てみたかったからだ。
Covaは昼時とあってバンコ(カウンター)に沢山の人がいる。きっと近くのビジネスマンたちだろう。
食料品店PariniDorogheriaは高級感があり品ぞろえも豊富のようだ。残念なことに旅は始まったばかりなので買うわけにもいかない。
帰りがけ本屋があったのでイタリア語講座で教材としている映画DVDを探すが見つからない。クラスメイトからも頼まれているのでこのあと各地で探すつもりだ。
◆パネットーネ専門店を探しに
ホテルにいったん戻り、一休みしてからガイドブックに出ていたパネットーネの店を探しに出かける。というよりは、ミラノ観光は今まで十分しているので引き続き町歩きだ。
この日は、メトロ&トラムの一日券を買ったのでどこにでも気軽に出かけられる。
目的地は、メトロ3号線クロチェッタ駅近くの《Vergani》。駅から地上に出るとはるか向こうに大きな門(ロマーナ門)が見える。どっちに行っていいのか方向感がないものの番地を頼りに歩くと意外に簡単に見つかった。
店の中に入ると壁のショー・ウィンドゥには箱入りのパネットーネが綺麗に並べられている。
すぐ右手にはバンコがあるのでパネットーネ1切れとカフェを注文(2.5ユーロ)。
買おうか迷ったが、まだ旅の初めだし、またそれほどのものかわからずやめた。
帰国日に家族で集まることになっているのでそのときのお土産にしようと思っていたのだが。
食べ終わってから奥の部屋を見てみるとここにもパネットーネの陳列(?)、カラフルなパッケージのものが何種類もあり、さすがに専門店だ。
この後はメトロでドゥオモに移動、夕暮れのドゥオモを見る。
いつもはファサードが雪のように真っ白に見えるのに、夕日が当たり、ピンクに染まっている。
すぐそばのリナシェンテを何年かぶりに覗いてみた。とりあえず最上階に上がってみると食材売り場と飲食の店がいくつか。
回転寿司のようにお皿が回っているのを見て、『ものは何だろう?』と思ったら、何と《回転寿司》でびっくり。しかも、客には日本人は誰もいない。イタリアでも受け入れられているようだ。
◆チェーナ
ランチ時に友人とLINEでやり取りし、夕食の店を教えてもらっていた。場所は郊外というほどではないがチェントロからは外れている。どうやらトラムで行けるらしい。
渡すものもありいったんホテルに戻り、寒くなってきたのでマフラーをして出かけ直す。
中央駅そばの停留所を19時すぎに乗る。すいていたので座ったが木製の椅子、10数年前に乗った長崎の市電以来だ。
車窓からの景色は見慣れない。そのうちどんどん混み始め満員状態だ。
目的地のPiazza Aspariではほかに誰も降りず、かき分けるように降りたほど。
時刻は19時20分、予約時間は30分なので店を確認してから近くをブラブラする。
辺りはひっそりとしていてどちらかといえば住宅街といった感じだ。
名前は分からないが小さな教会があった。
10分ほど時間をつぶしてからリストランテに入る。連れはまだ来ていないようだ。
2階席に案内される。席からは1階も少し見える。
待っている間、水を訊かれたのでガス入りを頼む。次に、アペリテーヴォを訊かれて注文したところに現れた。
この店は初めてでPiacenzaの郷土料理の店だとのこと。
前菜は2種類、プリモは1種類をシェア、セコンドはミラノ風カツレツを2皿に分け、付け合わせをそれぞれ注文。
ワインは迷っているとお店の人からPiacenza産をすすめられたのでヴィンテージの古い方の赤にする。
話に花が咲き、あっという間に時間がすぎ、2階席の最後の客になってしまう。
店を出てトラム停留所に行くが出て行ったばかり。
ここで友人と別れ、15分待ってトラム乗車、23時半ホテルに戻った。
これにてミラノ2泊の旅が終わり、明日は13年ぶりのヴェローナへ向かう。
◆泊まる
◎ホテル Hotel Flora(★★★), Via Napo Torriani, 23 Milano
Agodaで予約Single 68.76ユーロ(1泊)現地払い、市税4ユーロ(1泊)。
◆食べる
◎お店の名前 Osteria Italiana, Via Napo Torriani, 22 Milano
到着日の夕食で訪問、ホテルの向かい側。ベタな名前だが雰囲気、味もまずまず。
食べたもの 牛肉のカルパッチョ(10ユーロ)、量が多い。イカ墨のリゾット(12ユーロ)、芯が固めで美味しい。
ワインはプロセッコ1杯(4ユーロ)。
コペルト、水を含めて30ユーロ。
◎お店の名前 Salsamenteria di Parma, Via San Pietro all’Orto, 9 Milano
2016年9月に続き2度目の訪問。サラリーマンなどの昼食利用が多いのか、食べ終わったらすぐ出ていく人が目立ち回転がいい。
食べたもの 生ハムとサラミの盛合せ(9ユーロ)、カボチャのトルテッリ(9.5ユーロ)。
ワインはランブルスコ180ml2杯(4x2ユーロ)
コペルト、水を含めて29ユーロ
◎お店の名前 Ristorante Pietro e Pia, Piazza D.Aspari, 2 Milano
Piacenzaのいわば郷土料理の店らしい。
http://www.pieroepia.com/
食べたもの 前菜は、①アチューゲとバター、これをパンにのせて食べるもの、
②そら豆のペースト、温野菜添えの2種類(10ユーロx2)。
プリモは、ゴルゴンゾーラと梨のパスタ(10ユーロ)をシェア。
セコンドは、ミラノ風カツレツ(20ユーロ)、これは最初から二皿に分けてもらい、付け合わせもそれぞれ選ぶ。
食後のドルチェは、柿のソースの上にマロングラッセを固めたもの(8ユーロ)。
食前酒としてスプマンテ(5ユーロx2)。
ワインは、GUTTURINO Speriore, Cresta al Sole, 2011(22ユーロ)、Piacenza産とのことだったが、バルベーラ60%、その他40%。香りがあって、また少しおいておくと美味しくなる感じ。
コペルト、水を含めて2人で95.5ユーロ。
◎お店の名前 Vergani, Corso di Porta Romana, 51 Milano
食べたもの パネットーネ1切れとカフェ(2.5ユーロ)
◆読む
◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、老舗変化のが生き続けているイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。
Milano(ミラノ)2009/9/12~13
◆行く
ミラノに初めて行ったのは初めてのイタリア旅行のときの最初の2泊だった。そしてその翌年の家族旅行の時、ヴェネツィアで家族と別れてから2泊したことがある。
それ以来ミラノに降り立つことは何回もあったがいつも翌日の移動のために泊るだけだった。
今回の旅は9月5連休を利用するので9泊11日と長いし、翌日はすぐ近くのパヴィア、しかも2泊もするのであわてて移動することもなかろうと久しぶりにミラノを歩きまわることにした。
ホテルはいつも中央駅の近く。昨年泊ったGonzagaが部屋の割にはリーズナブルだったのでそこにしたかったが満室でとれず、ネットでいろいろ探して駅北東にあるホテルにした。
◆ユベントスvs.ラッツオ戦をTVで見ながら夕食
ホテルはわかりやすく飛行機がマルペンサに着陸してから2時間弱でチェックイン。
とりあえず荷物を部屋におき、フロント氏に教えてもらったピッツェリアへ。
外にも席はあったが中の席に案内される。奥行が結構ありかなりの客がいた。ちょうどユベントスvs.ラッツオ戦の中継中でユベントスのいい場面になると盛り上がる。
今回の旅で初めての食事なので定番の《生ハムとメロン》、《ミラノ風リゾット》そしてメインを《カジキマグロのグリル》、ワイン、カフェにする。
さすがにまわりはピッツァを食べている人が圧倒的に多い。魚介類は《海の幸盛合せ》、《エビのグリル》が美味しそうだ。明日の昼にでも、思ったが昼はやっていないとのこと、残念。
約1時間半の夕食だったが、この間後半27分にユベントスが1点入れ周りは一層盛り上がった。
◆まずドゥオモへ
夕方までのミラノ観光とあって朝食後すぐにスーツケースを預けチェックアウト。10年ぶりの観光だ。まずはメトロでドゥオモへ。屋上に上がるのが目的だ。
屋上へは9時から、となっていてほんの少し待てば、と思ったがそこはイタリア。20分遅れるとのこと。列から離れドゥオモ一周。
9時15分すぎ登り始める。
それほどきつくはない。約350歩ほどでとりあえず上に出る。それからまた少し登る。
朝、空気が澄んでいて天気もいいのでいい景色だ。
てっぺんは割と広々している。周りはゴシック様式の尖塔。まるで尖塔の林に囲まれたようだ。見上げると金色に輝く聖母マリアの尖塔がすぐ上だ。
◆サン・サティロ教会を探し回る
ドゥオモを下りてからは王宮を抜け、ラルガ通りへ出てしまう。サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会に行くためだが地図を見間違えたためかなり遠回りをしてしまった。トリノ通りに出てもわからず行ったり来たりする。
『歩き方』の写真が後陣であることを気づかず誤解したのだ。実はトリノ通りに出ていた花売り屋台の奥だった。かなり小さな教会だ。中は八角形、中央祭壇の絵は遠近法で奥行きがあるように見える。
◆アンブロジアーナ絵画館
次はアンブロジアーナ絵画館。11時からのサンタンブロージョ聖堂での演奏会に行きたかったので10時オープンと同時に入りたかったが教会探しで時間がかかったので間に合わず、だ。
入場料は何と15ユーロ、イタリアでは高い(音声ガイドは1ユーロ)。入場料は高いが入ってみると絵とともにフェデリコ卿の住居を見学するという意味があることに気付いた。最近建てられた展示室もある。日本語音声ガイドでは展示室の説明があり詳しい説明は次にしてくれるが、説明している絵がどれなのかわかりにくく室内を動き回ることになってしまった。
カラヴァッジョの《果物籠》をじっくりと見る。静物画としてはものすごく精緻だ。枯れかかった葉、腐りかけてきた林檎、ぶどうなどまるで写真のようだ。
第5室は通りすぎてしまいそうに薄暗い。ここにはラファエロの《アテネの学堂》のデッサン(3m×8m)がある。何回も座りなおして観てしまった。
ダヴィンチの展示室は最後の部屋。ここには《楽師の肖像》がある。想像していたより小さな絵だ。
他には弟子が模写した《岩窟の聖母》、《最後の晩餐》もある。
最後に出口で詳細なアンケートを求められた。これはイタリアでは初めてのことだった。
◆サンタンブロージョ聖堂へ急ぐが
途中大学のあたりで大回りしたため着いたのは12時半。レンガのファサードと鐘楼が青空に映えて美しい。すでに演奏会は終わっていて日曜のためミサの真っ最中だ。
ミラノの守護聖人を祀る最古の聖堂ということで有名だが訪れたのは今回が初めてだ。ビザンチン様式で3廊式。身廊と側廊を分けるアーチはクリーム色とレンガ色で2層になっていてその他は白ですごく明るい感じがする。
ミサだったのでいったんは壁際に座ったが、説教が終わってから一回り。主祭壇には4本の柱に支えられた漆喰浮彫りの祭壇天蓋があり、その下には金細工の施された黄金祭壇がある。主祭壇下には遺骸が安置されているように見えたが本物なのだろうか?
◆サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会
ガイドブックの地図を見ながらポルタ・ティチネーゼ通りをサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会へと向かう。
教会の前の広場にはローマ遺跡のような円柱の列。ミラノ最古の教会は八角形の独特な形をしている。中は石造りのままで質素だ。ただ、祭壇天蓋のみ豪華に見えるが金などは施されていないようだ。
◆ポルタ・ティチネーゼまで行ったり来たり
サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会からポルタ・ティチネーゼ通りを下る。日曜とあってこのあたりの店はほとんど休みだ。以前、ミラノのリストランテで隣のテーブルに座ったカップルに教えてもらったおすすめの店を探してみるがわからずじまい。
ポルタ・ティチネーゼのちょっと手前の教会(あとでサンテウストルジョ教会と知る)前の広場に面したリストランテ&ピッツェリアで少し遅めのランチをとる。
◆またまたドゥオモへ
近くにメトロがないのでお腹をこなしながらドゥオモ目指して歩く。
ドゥオモ広場をはさんで向こうに見えたドゥオモは真っ白でまるで雪のようできれいだ。
ガッレリアにも10年ぶりに行くがリストランテ、カフェやプラダ、ヴィトンなどのブランド・ショップが目につく。
本屋に寄ってGamberoRossoのリストランテ評価本を買ってメトロでホテルへ戻る
◆パヴィアへ
16時10分中央駅に着き予定通り16時25分のFSに乗って次の目的地パヴィアへ。
◆泊る
ホテル Hotel Soperga, via Soperga 24(★★★), via Soperga 24
1泊 Single 84ユーロ、venere.comで予約
◆食べる
食べたもの 前菜 生ハム&メロン、6ユーロ。メロン4切れ(多分半分)、甘くて、また生ハムもしっとりしてめちゃくちゃうまい。量が多いので完食するのが大変。
プリモ ミラノ風リゾット、4.5ユーロ。ミラノ風というだけあってサフランで香り付け。お米は真っ黄色。バターの味がする。
セコンド カジキマグロのグリル、9.5ユーロ。胴体を厚さ1cm弱に輪切りしたグリル。レモン、オリーブオイル、胡椒で味付け。
コペルト(1.5ユーロ)のフォカッチャ(丸半分、4切れ)、水、ハウスワイン500ml、カフェで計27ユーロ。
食べたもの 前菜 ムール貝とアサリのワイン蒸し、9.5ユーロ。
生ハムとブフォーラ・モッツアレラのピッツァ、8ユーロ。
コペルト(2.5ユーロ)、グラスワイン(5ユーロ)で計25ユーロ。
きちんとしたネクタイ姿のカメリエーレがいるだけあってメニューはやや高め。
◆買う
買ったもの “ristoranti d’Italia del Gambero Rosso ‘09” 22ユーロ (ガッレリアの本屋で)
Nespressoカプセル(3種類) 10.5ユーロ (リナシェンテのB1売り場で)
2010年カレンダー 6ユーロ (ドゥオモ広場の土産物屋で)
Firenze(フィレンツェ)2017/5/25~28
◆行く
昨年9月のイタリア旅行では友人とフィレンツェ、ローマ、ミラノ観光のあと、友人が帰国してからフィレンツェに戻り5日間《チョイ住み》を楽しんだ。
それがなかなか良かったので今回はフィレンツェに1週間滞在することにした。
とはいうものの、何回も訪れているから見るべきところは見ているのでダラダラ過ごさないために午前中は語学学校に通うことにした。
他には、ダン・ブラウン作《インフェルノ》の舞台となった場所を訪れることだ。
これはその《チョイ住み》フィレンツェ後半、4日目~7日目の日記だ。
(前半はこちら5/21 Firenze)
◆チョイ住み4日目(水曜)
朝食後、中央市場へ。何しろメディチ家礼拝堂近くのホテルからは5分とかからない。
胡椒やフンギ・ポルチーニを買うつもりで行って昨日見た店を探そうとしていたら日本人スタッフに声をかけられ、教えてもらったが『自分のところにもありますよ』。
値段を訊いたら胡椒は少し安いようだ。そこで白、黒、赤、緑の4種類を買う。
さらに、フンギ・ポルチーニ、さらにはドライトマト2種類を買った。
学校には少し早めに出て、ドゥオモ周辺、食料品店《Pegna》の店内を見てみる。
さて、3日目の授業では、先生から『昨日は何をしたか?』と質問され、『友人と食事をした』と答えると、『場所は? 店の名は? 何を食べたのか?』など
矢継ぎ早に訊かれる。
(実は、翌日も翌々日も自分にだけこの種の質問があった。どうやら会話コースを申し込んだはずのカブレーノに対する配慮かもしれない。)
後半はペア・ワーク。食べ物にかかわる形容詞やイタリアの食事処を名前(リストランテ、トラットリアなど)と一致させるというもの。
前半はややしんどかったが、後半はお手のもので楽勝だ。
◆カルミネ教会へ
15時前、昨日閉まっていたサンタ・マリア・デル・カルミネ教会に向かう。
目的は、ブランカッチ礼拝堂だ。ここには、2度目のフィレンツェ訪問で入ったことがある。
予約もしていないが、問題なく入ることができた。
フランス人のグループがいて礼拝堂をいわば占領、中々下りないのでしばらく待つ。
礼拝堂の祭壇正面、両側の壁面の三方に《聖ペテロの生涯》が描かれている。
とても色がきれいだ。
《アダムとイブの楽園追放》は向かって左上にある。「たしか左上の方だったな~」と前回観た記憶がよみがえってきた。
悲しそうな二人の表情が印象的だ。
カルミネ教会を出てから暑い日差しの中近くをブラブラ、前から気になっていた《ラ・ベットラ》がこの界隈にあるはずと思って探すが見つからなかった。
◆オニッサンティ教会へ
カッライア橋を渡り、アルノ川の向こう側(といってもこちらがチェントロ側)のオニッサンティ教会へ行く。
今日は開いていた。昨日は時間が少し早かったようで夕方は16時から開くようだ。
《聖ヒロエニムス》、《聖アウグスティヌス》を観ることはできたが、
ギルランダイオの《最後の晩餐》が見つからないので訊くと月曜、土曜の午前中公開だといわれ、今回はあきらめた。
◆珍しくショッピング
帰りに、ピッティ宮殿前のワインバーでフランチャコルタの泡を1杯、お店の人と少し話をする。
ホテルに戻る途中、今まで何回か立ち寄っているポンテ・ヴェッキオ近くの手袋の店《Luciano》でプレゼント用の手袋購入。
次にカッライア橋にまた戻り、アーモイタリア推奨の《Roberta Pieri》で家族向けに女性用夏物のストールをお土産に買う。
アーモイタリアで紹介されていた商品がなかったが、お店の人といろいろ話しているうちに店長に電話して同じ値段にしてくれるということで何とか4枚買う。
◆チョイ住み5日目(木曜)
7時すぎ洗面中にスマホの電話が鳴る。『何だろう?』と出ると日本のアリタリアカスタマーセンターからだった。
ミラノからの帰国便が、マルペンサ空港管制官ストのため飛ばないという。
早朝のリナーテ空港(ミラノ)からの国内便でローマに行き、ローマから帰国して欲しいとのこと。
帰国前日までフィレンツェに滞在し、午前中の列車でミラノに向かう予定だったので早朝ミラノ発は無理、そこでローマから乗ることにした。
これをわずか数分の電話で決めたことになる。
授業の前にいつものように観光もどき。
9時前に出かけるがドゥオモは10時からなのでミケランジェロ広場を往復。広場からの景色は本当に好きだし、往復でいい運動になる。
チェントロに戻って《ダンテの家》へ。何度も通っているので入ってみた(4ユーロ)。
建物が古いのに、エレベーターがついているのが驚きだ。
塔を示した模型地図があり、フィレンツェのかつての塔の多さを初めて知る。
7年前にペルージャに短期留学する直前にフィレンツェに数日滞在したときランチをとった場所の建物がそこに含まれていた。
帰り道ドゥオモ近くの食料品店《Pegna》に寄って家族からのリクエストのあった白バルサミコ酢のほか、バルサミコ・クリーム、個装のトローネを買う。
いったんホテルに戻ってから学校に行ったのでギリギリ11時になってしまった。
今日は自分以外の唯一人の男性、アメリカ人のマイクがいない。肩身が狭い感じだ。
逆に、昨日までいなかった中国人(?)女性が加わっている。
初めはペア・ワーク、次いで3人1組でペーパーの16コマの漫画をストーリーに組み立てるというもの。
うまく説明できなかったり、絵を勘違いしていたところもある。
授業が終わってからレセプションに寄り、15時からの課外授業《郊外散策》を申し込む。
◆ドゥオモ近くのランチは
ホテルへ戻りバッグを置いてランチ、外に出ていたメユーが前から気になっていたリストランテに行く。
16ユーロのセットメニューを頼んだらグラスワインと前菜だとばかり思った一皿がすべて。
美味しいけれど量が少なくだまされた感じだ。
ドルチェの代わりに食後酒で気分をはらす、これで20ユーロ、サービス料10%で計22ユーロ。
◆課外授業の《郊外散策》
《郊外散策》まで時間があったのでブラブラ歩く。
曲がるべき通りを気づかず行き過ぎてしまい、学校には集合時間ギリギリになってしまった。
レセプションには引率のマウリッツォ先生がいて彼に参加費(9ユーロ)を払う。
参加者は8名、大半は同じクラスの人たちだが2名は別のクラスだ。
我々のクラスの先生もグラッツエ橋の手前まで一緒に歩く。
朝上ったミケランジェロ広場を目指すが、まずは先日行ったジェラテリアの近くへ。
球面のようなカーブの通り(Via dei bBentaccordi)に面している建物は、かつてのローマ時代の円形劇場で、コロッセオみたいなものだそうだ。
こういうことはガイドブックにも載っていないのでやはり地元の人ならではの知識、説明だ。
建物のあちこちに小さな窓みたいのがある。これは《ワインの穴-buchette del vino》といって、その昔ワインを売るための窓だったとのこと。
呑み助にとっては興味深い。
グラッツエ橋からミケランジェロ広場を方向へ。ここは何度も一人で歩いているが最後の階段の途中でバラの公園に入る。
ここは初めてだ。
ここから眺めるチェントロもいい。
ミケランジェロ広場にも、サン・ミニアート教会にも寄らず進み、途中から細い山道に入る。
いろいろな草花、ハーブ、オリーブの花などマウリッツォが教えてくれる。
イタリア語の勉強にもなり、課外授業そのものだ。
授業中あまり言葉を交わさないクラスメートとも歩きながら話をする。
天気はいいが暑い。
ぐるっと一周し、ボーボリ庭園近くのサン・レオナルド通りからベルヴェデーレ要塞へ出てサン・ジョルジョ通りを下り、グラッツエ橋たもとで解散。
ちょうど18時、3時間歩いたことになる。約11Kmの散策だった。
参加費も払っていることだし、ここらでカフェでもするのかと思ったがあっけなく別れる。
◆ポンテ・ヴェッキオを背にアペリティーヴォ
帰り道、3年前の中央市場でお世話になったBさんに教えてもらったポンテ・ヴェッキオすぐそばのワイン・バー《Segnorvino》で夕食の予約をしようと立ち寄ったが、歩き疲れているので夜ホテルからここまで来るのが面倒くさくなり、とりあえずそのまま入店。
Bさんからは『テラス席がおススメ』と聞いていたがテラス席近くに案内される。
そのうち空いたのでテラス席に替えてもらう。
プロセッコと《Pappa al Pomodoro》を注文。
テラス席は風が強い。
ポンテ・ヴェッキオを背にしてグラッツエ橋、アルノ川の流れを眺める。こちらの方が景色が良い。
たまに振り向きポンテ・ヴェッキオを眺める。
《Pappa al Pomodoro》はフィレンツェ郷土料理なので頼んだが、やや塩気が強い。また、上にかかっているモッツァレラ(?)が少し冷たいのでちょっとがっかり。
プロセッコのあとは白を1杯飲んで店を出る。
まぁまぁお腹もいい感じになったのであとは数日前に買った赤ワインが飲みかけであるのでそれをホテルの部屋で飲むことにする。
◆チョイ住み6日目(金曜)
フィレンツェには日曜朝までいるが、このホテルは連続で予約とれずとりあえずチェックアウトしなければならない。
また土曜の午後にはここに戻るので朝食後荷物をスーツケースとトートバッグに分ける。
いつものように授業前に外に出かける時間もないので部屋で昨日の宿題的なもの、ストーリーを作文などする。
◆最後の授業
教室に入ると昨日の《郊外散策》で一緒だったカナダからの中国人、そして先生の友人(見習い?)もいて机は満杯状態だ。
昨日と同じ3人でストーリーを作文。そのあとは全体が2グループに分かれ、5人のメンバーが順番に札を取り、そこに書かれているテーマについて説明するというもの。
2番目に当たり、何と『トスカーナ料理のリストランテに行って何を食べたか?』というお題。
2日目以降毎日説明させられていたので先生も苦笑だ。
これが1時間近くあったので何回か回る。途中からはぺアになってやり取りをする。
『電車のコンパートメントの中で話しかけられる』というお題が当たった時は、相方に指名されたオランダ人のおば様のイタリア語がなまっていて聞き取りにくく進まない。
12時40分授業が終わる。今日が最終日なのは、自分のほかに2週間コースだったマセリとリザの2名。
先生、マセリとハグして挨拶、5日間の超ミニ留学(?)を無事終えた。
◆1泊だけホテル移動
ホテルに戻り、トートバッグのみ受け取り昨年泊まったシニョリーア広場近くのホテルに向かう。
広場には大勢の観光客がいる。
今日も天気が良い。
ホテルのレセプションには昨年会ったことのある日本人女性スタッフがいた。
部屋は昨年とまったく同じで、まるで帰ってきたかのようだ。
先日見つけていたホテル近くのトラットリアでランチ。
2種類選んで10ユーロというプリフィックス定食はリーズナブル、ワイン2杯、水、カフェで締めて25ユーロ。
午後は、家族へのお土産用の買い物などして過ごす。
◆ワインバーのはしご
17時半まえに、ホテルからポンテ・ヴェッキオを渡ってすぐのワインバー《Le Volpi e l’Uva》へ。
18時までの席と言われ、そう長居をするつもりもないので了解。
プロセッコと小さなパニーノを注文。
18時ちょっと前にここを出て、《Enoteca Fuori Porta》へ行く。
ここは、ミケランジェロ広場に向かう途中門を出たところにあり以前からずっと気になっていたところだ。
時間が早いので店は中も外もすいている。にもかかわらずなかなか注文を取りに来ない。
まず、ソアヴェとクロスティーニを頼む。2杯目を頼むときも何となくそんな感じだ。
ちょっと居心地がよくない。
そんな中、気分を癒してくれたのはテーブルまで寄ってきた小鳥だ。
もう少し食事をするつもりだったがやめ、夕暮れのミケランジェロ広場に行く。
19時半を回っているのにまだ日が上の方にあり、昼間とあまり変わらない。
多少つまみも食べているのでそのままホテルに戻っても良かったが、たまたま帰り道にワインバー《Il Vivandiere》を通りがかったので入ってみる。ここは数日前に通り気になっていたところだ。
そう広くはないが、奥行きがある。先客は2組。
ここは居心地がいい。
BGMの音楽がなんと60年代だ。そこでカメリエーラに『若い頃、これらの音楽を聴いていた。』というと驚かれた。
『○○歳くらいだと思っていました。』
21時すぎ、ここを出てホテルに戻る。部屋で冷えたビールを飲む、今日はいささか飲みすぎだ。
◆チョイ住み7日目(土曜)
今日も天気が良い。
泊まっているホテル・ウフィッツィの朝食ルーム隣のサロンから見下ろすシニョリーア広場がまぶしい。
一晩だけの宿泊でまた昨日までいたホテルに戻るため早めにチェックアウト、元のホテルに行く。
オーナーには『1泊でチンクェ・テッレにでも行っていましたか?』と言われたので『このホテルが1日だけ予約できなかったので市内のほかのホテルに行っていたんですよ』と返す。まだ部屋が準備できていないとのことで、しばらくロビーでカフェとビスコッティをいただく。
10時すぎ、ドゥオモ観光に出かける。今回の滞在でまだ中に入っていなかったからだ。
行列の最後尾に並ぼうとどんどん進むと、何と後陣を少し回ったところまでの長い列だ。
途中で2つの列に分かれ並んでいたところは有料のライン、横の列に入り、並び初めてから40分待ちで入場。
昨年もそうだったが、ロープが張られクーポラの下の方には入れない。
辺りを見回し、《傭兵隊長の騎馬像》の2枚の絵やその近くの《ダンテ》が描かれた絵を見る。
その後、ドゥオモ界隈のお店でお土産用のお菓子など買いホテルに戻ってみるがまだ部屋の掃除が終わっていない。あと30分と言われ、今度は何回も通った中央市場へ。
チーズ、カラスミ、白バルサミコ酢など最後の買い物だ。
ホテルに戻り、ようやく部屋へ。唯一のバルコニー付き(中庭に面している)なので宿泊代はちょっと高い。
ただ、部屋はそれまで5泊した部屋にくらべ狭い(べッドも短いようだった)。
◆最後のランチは夕べの店で
預けていたスーツケースの中身を取り出し、また中央市場で買ったものをとりあえず冷蔵庫に入れ、まるで旅の初日に戻った気分だ。
そこで遅めのランチに出かける。目指す店は夕べのワインバーだ。
2日続きとあって歓迎してくれた。
つまみ(コペルト代わり)のクロスティーニ、チンギアーレのピチももちもちして美味い。
ドルチェはティラミス・アル・リモーネ、これも美味しい。
◆本当の最後の買い物
ここ数年、家族からのお土産リクエストはネスプレッソのカプセルだ。今の為替レートだと日本で買うより相当安い。
ただかさばるのでいつも最後の最後に買うことにしている。
店は、チェントロにありすぐ近い。
店に入ると番号札を取らなければならないが、取り忘れていてお店の人に言われた。
帰り道、昨年までよく泊まったホテル隣の《Venchi》で、チョコレートを量り売りで買う。背の高いお兄さんがいて、いろいろ相談に乗ってくれ、どれでも100gあたり6ユーロとのこと。バルサミコ酢入りを試食させてもらい、2個ずつ入れてもらう。
これにて本当に買い物終了だ。
◆フィレンツェでローマ料理?
今晩がフィレンツェ最後なのでNさんをLINEでチェーナに誘っていたが『仕事が終わり次第』と返信があり、意外に早く『ホテル入口で待っている』と連絡があった。
さて、どこに向かうか。ポンテ・ヴェッキオ向こうのワインバーでアペリティーヴォをするか、それとも近くのEATALYにしようか、歩きながら相談をしてEATALYに行くことにした。
EATALYには先日ワインを飲んだ売り場奥下のトラットリア的なところと上の階のL’OSTERIA DI SOPRAがあり、上の階では月替わりでイタリア各地の店が出店しているらしい。
双方のメニューを見て結局上の階のリストランテにした。
この日はローマ近郊の店《Bon ‘Ora》で当然のことながらローマ料理だ。
時間が早いせいかしばらく放っておかれる。
どういうわけか蚊がいる。刺されたのは友人の方、自分より先に刺される人は珍しい。
さて、ようやく注文。選んだのは30ユーロのテイスティング・コース。
まず、ズッキーニのスープ。塩味の効いたカリカリベーコンが中央に、そしてペコリーノチーズが全体を覆っている。美味しい。
プリモは、ストロッツァプレティ(strozzapreti) という生パスタのアマトリチャーナ、パスタはねじった形。トマトとバーコンのソースが絶品。量が多いがあまりの美味しさで2人ともペロッと食べる。
セコンドは、カッチャトラ・ストラチェッティ(cacciatora straccetti)という細切り仔牛を、フレッシュ・ハーブ、ニンニク、エシャロットと共にソテーされたもの(というより軽く煮込んだ感じの食感)。ルッコラが添えられている。これまた美味しくあとのことを考えずに完食。
ドルチェは、マリア・ルイーザ風カスタード。ドルチェは別腹といいつつ食べる。
ワインはボトルで頼んだものの食べるのに夢中で空けることができない。
お腹いっぱいで十分満足いくチェーナとなった。
EATALY近くの信号で別れる。
◆チョイ住み終了
これにて2017年5月のイタリア旅は実質終了、明日は帰国のためにローマ、フィミチーノ空港に向かうだけだ。
◆泊まる
◎ホテルの名前Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standad) 5泊、前払い1泊9,311円、Hotels.comで予約
Single(バルコニー付き)1泊、前払い11,725円、Hotels.comで予約
市税 1泊3.5ユーロ
◎ホテルの名前 Relais Uffizi (★★★)Ciasso Del Buco, 16, Firenze
Single 1泊前払い105.29ユーロ、市税3.5ユーロ、Hotels.comで予約
朝食ルーム隣のサロンからシニョリーア広場を見下ろすことができる。
◆食べる
◎お店の名前 Ristorante La Spada, Via della Spada,62/r, Firenze
水曜夜訪問、サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からすぐ近くの気取らない店。
入口が2ヵ所あり、中は相当広い。
http://www.laspadaitalia.com/it/
プリモは、トマトとモッツァレッラソースのペンネ(9.5ユーロ)とスパゲッティ(9ユーロ)。
セコンドはペポーゾ(13.5ユーロ)、美味しいがもうお腹いっぱいで半分くらい残す。
ドルチェもカフェもパス。
ワインは、Vino Nobile di Montipulciano(25ユーロ)
コペルト、水を含めて2人で82ユーロを80ユーロにサービスしてくれた。
◎お店の名前 Il Vivandiere, Via Torta 6, Firenze
金曜夜と翌日昼の2回訪問
ワインはグラスでカベルネ1杯、食後にビスコッティつきヴィンサント。
水を含めて計29ユーロ。
水を含めて計17ユーロ。
◎お店の名前 L’Oste della Bon ‘Ora, EATALY Firenze内
EATALY FirenzeのL’OSTERIA DI SOPRAにて月替わり出店のリストランテ。
本来の店は、ローマ近郊カステッリ・ロマーニにあり、以前(2014年11月)ワイナリー訪問で訪れたフラスカーティから車で10~15分のところらしい。
そこへも一度行きたいものだ。
◎食べたもの 本文の通り
ワインは、グラス、ボトル各種(たぶんローマ周辺ワイナリー)あった中から
Compagnia di Ermes Lazio Rosso Cesanese,2011 QUERCETO(17ユーロ)を選ぶ。
コペルト、水込み、2人で82.5ユーロ
◎お店の名前 Ristorante IL CAMINETTO, Via dello Studio, 34/r, Firenze
ドゥオモ近くの路地に面した店、木曜ランチで訪問。
食後にデザートワイン(4ユーロ)、サービス料10%で計22ユーロ。
◎お店の名前 Tummiturbi, Via Lambrtesca, 22/r, Fitenze
1泊だけしたホテル・ウフィッツィのすぐ近くの店、金曜ランチで訪問。場所柄に似あわず観光客はあまりいない。
◆飲む(ワインバー)
◎お店の名前 Enoteca Pitti Gola e Cantina, Piazza Pitti, 16, Firenze
2015年11月訪問して以来フィレンツェに来るたび再訪、今回で4回目。
水曜夕方、フランチャコルタの泡を飲む(6.5ユーロ)
◎お店の名前 Signorvino, Via del Bardi, 46/r, Firenze
以前お世話になったBさんおススメの店。
アルノ川に面したテラス席で景色とワインを楽しむ。
プロセッコ(4ユーロ)、シャルドネ(3.5ユーロ)、パッパ・アル・ポモドーロ(10ユーロ)、
コペルト、水を含めて計21.5ユーロ。
レジで会計時にロゴ入りワイン・オープナー(5ユーロ)をみつけたので購入。
◎お店の名前 Le Volpi e l’Uva, Piazza Rossi, 1, Firenze
金曜夕方アペリティーヴォで訪問、前年9月に続き2度目。
小さなパニーノ(2.5ユーロ)をつまんでプロセッコ(4.5ユーロ)を飲む。
◎お店の名前 Eroteca i Fuori Porta, Via Monte alle Croci, 10/r, Firenze
何年も前からミケランジェロ広場に向かうたびに気になっていた店。
ようやく念願かなって入ってみたが客あしらいが悪くがっかり。
クロスティーニ(6.5ユーロ)をつまみにソアヴェ(4.5ユーロ)、Vino Nobile di Montepulciano(1/4、9.5ユーロ)を飲む。
◆学ぶ
◎学校の名前 EUROPASS, Via San’Egidio, 12, Firenze
https://www.europassitalian.com/
会話クラス、週10時間(11:00~12:40)、100ユーロ(HPによると2018年2月現在130ユーロのようだ)。Webで申し込んだが、その前にテストを受ける。
クラスの概要は本文の通り。
◆買う
○女性用春夏用ストール Roberta Pieri, Via del Fossi, 1, Firenze
イタリア旅行サイト《アーモイタリア》で紹介されている店
○革手袋 Luciano, Via Por Santa Maria 10r, Firenze イタリア旅行サイト《アーモイタリア》で紹介されている店、ペルージャ短期留学時に家族へのお土産として購入して以来数回買ったことがある。
○Tシャツ BENETTON, Via dei Cerrtani 60/62r, Firenze この店でもたびたび購入
○Tシャツ La Prosciuteria, Via de’ Neri, 54/r, Firenze
いつも生ハムを食べに行く店のいわば宣伝的なTシャツをお土産に購入(1枚13ユーロ)
○チーズ、カラスミ Formaggio e Prosciutto MARCO, Mercato Centrale S. Lorenzo, Via dell’Ariento, Firenze この店も《アーモイタリア》で紹介されていて、この時で3回目の買い物。
○白バルサミコ酢、紅茶、トローネなど Pegna, Via dello Studio,26r, Firenze
○トローネ Pasticceria Migone, Via Calzaiuoli,85/87r, Firenze
○ドライトマト、乾燥フンギポルチーニ、胡椒 中央市場で購入
○ネスプレッソカプセル Nespresso, Via dei Brunelleschi, 8/r, Firenze
○チョコレート Venchi, Via Calzaiuoli, 65/r, Firenze
このほかドゥオモそばのLindtでも購入
○ワイン、チーズなど EATALY, Via Dei Martelli 22, Firenze
○インスタント・リゾット スーパーConad
◆読む
◎羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、変化のそう激しくないイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。
◎アーモイタリア旅行ガイド《AMOITALIA》
イタリア旅行の都度、何かと参考にし、また割引情報、事前予約などお世話になっているサイト
Firenze(フィレンツェ)2017/5/21~24
◆行く
昨年9月のイタリア旅行では友人とフィレンツェ、ローマ、ミラノ観光のあと、友人が帰国してからフィレンツェに戻り5日間《チョイ住み》を楽しんだ。
それがなかなか良かったので今回はフィレンツェに1週間滞在することにした。
とはいうものの、何回も訪れているから見るべきところは見ているのでダラダラ過ごさないために午前中は語学学校に通うことにする。
他には、ダン・ブラウン作《インフェルノ》の舞台となった場所を訪れることだ。
前泊地、懐かしのペルージャからフィレンツェに移動する。
ペルージャ駅11時44分発の列車は3,4分の遅れだったがフィレンツェ手前でしばらく停車、結局20分遅れで14時10分サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。
ペルージャを出る頃には雨が上がり晴れてはいたが、ホテルまでの道のりは暑くまるで夏のようだ。
10分でホテルチェックイン。
◆お決まりのミケランジェロ広場へ
部屋に入ってスーツケースから中身を出し、整理したり、何だかんだで15時40分頃出かける。
まず、最初に目指すのはミケランジェロ広場。ペルージャ短期留学時にフィレンツェを訪れて以来まず初めに上ることにしている。
ものすごい人出のドゥオモの前を通り、シニョリーア広場を抜け、ネリ通りを進む。
生ハムの店、《La Prosciuteria》を通りがかるとすいていそうだったので入り、アペリティーヴォ1人前とハウスワインの赤で遅めのランチとする。
パンは食べきれないほどで十分なランチだ。
腹ごしらえを終え、ミケランジェロ広場へ向かう。
広場は観光客で一杯というほどでもない。
しかし、何回来ても相変わらずの絶景に感動する。
真ん中にドゥオモ、少し手前左手にはヴェッキオ宮殿、右手にはサンタ・クローチェ教会。
アルノ川にはポンテ・ヴェッキオ。本当に絵のようだ。
17時、広場をあとにする。
◆学校を下見
サンタ・クローチェ広場の前を通り、明日から通う学校の方に行ってみる。
左折する通りに気づかず行き過ぎてしまい、戻って学校の入口を見つけた。
ホテルまでの帰り道、所要時間をはかると約15分、ちょうどいい距離だ。
ホテル近くまで戻ってから辺りをぶらぶらする。
◆1日目のチェーナ
フィレンツェには行きたい店が沢山あるが、ちょっと疲れ気味で早く食べに行こうと出かけ、アイデアもないので昨年行ったコルソ通りのRistorante Enoteca Caffe’ Agricolaへ。
前菜は昨晩に続きブラータを、プリモは昨年同様にピチを注文、ワインはグラスで2杯。
もちもちしたピチでお腹いっぱいになる。
◆チョイ住み2日目(月曜)
エアコンを切ったせいで暑くて目が覚めたりしたものの、イタリア3晩目にして久しぶりに良く眠れた。
◆学校へ
授業は11時からだが、初日なので10時半に来るようにとのことなので余裕をみて10時に出かける。
とはいっても早いので途中、EATALYに寄ってみた。
バルサミコ酢を見たが、残念なことにいいものはない、もちろん家族からリクエストされた白バルサミコ酢もない。
10時半前に《EUROPASS》に到着。レセプションで受付けをし、冊子の入った白い布バッグを受け取る。
その後、出発前にWebチェックやメールのやり取りをしたスタッフが来る。しばらくして先生が現れ、簡単なインタビュー。
申し込んでいたのは会話のクラスだったが『今日は、会話の授業がなく同時間帯の文法の授業を受けて欲しい。』とのこと、やむなし。
8番教室に連れていかれる。
そこにいたのは8人の受講生(うち男1人)と女性の先生だ。
文法の授業といってもそれをネタにした会話みたいなものだ。
そのクラスに皆いつから来ているのかわからないが、全員の名前を覚えるのが大変だ。
それぞれどこから来ているのか、何国人なのかもわからない。
休憩なしで12時40分終了。
どこにもよらずホテルに戻る。
◆ボーボリ庭園
チェントロのパニーノの店でランチの後、ポンテ・ヴェッキオを抜け、ピッティ宮殿前を通ってローマ門へ。
これは《インフェルノ》をなぞる町歩きだ。
ローマ門はシエナ往復のバスで通ったことはあるが、こうして歩くのは初めてだ。
次は、INSTUTO D’ARTEからボーボリ庭園へ。暑い!!
ボーボリ庭園には随分前に入ったことはあるが、その時はピッティ宮殿側から入っていて、宮殿近くを見ただけだった。
今回は《インフェルノ》主人公同様こちら側から入る。
池の真ん中にジャン・ボローニャの《大洋の噴水》、頭上の鳥がずっと居座っている。
そこからはちょっときつい上り。
芝生があるので日陰で休んでいる人が多い。
そこからはピッティ宮殿を見おろす感じだ。
いったん、また上り、左に行くと《インフェルノ》でも紹介されている《ネプチューン》のある噴水池。
その上の方には《豊穣の像》、どこかで見た感じがするが思い出せない。
さらに進むと、きれいに刈り込まれた庭園に出る。ここからの近くの山々、森の景色がいい。
ここには陶磁器博物館もある。ただ、なぜここにあるのかよくわからない。
下りて、ベルヴェデーレ要塞側の出入口で係員に断ってからいったん外へ出て要塞を真近かに見る。
ここは何年か前に近くまで来て入れなかったところだ。
また庭園に戻り、あとはピッティ宮殿の方に下りる。
ここからのドゥオモの眺めも良い。
◆アペリティーヴォとチェーナ
のどが渇き冷たいワインを飲みたかったが、ピッティ宮殿前のワインバー《Pitti Gola e Cantina》は閉まっている。
あきらめてひたすら歩いてホテル近くまで戻り、朝立ち寄ったEATALYへ行き、奥で白ワインを飲む。
1週間滞在するので部屋飲み用に、キャンティ・クラッシコ、チーズなどを買ってホテルに戻る。
かなり歩き回ったので夕食はホテルすぐ近くの《Ciro&Sons》へ。ホントにすぐ近くで2、3軒隣だ。
このトラットリアは、BS-TBS《あなたの知らないイタリアへ》で紹介されていた店だ。
旅行前に場所をチェックしたところホテルすぐ近くということを知り、ここで食事することを決めていた。
番組で紹介されていた《オマール海老のスパゲッティ》を食べる。
かなり広いがテーブルの間隔は狭い。しかしにぎわっている。
食後すぐホテルに戻るのも何だなーと、ホテルを通りすぎドゥオモ一周。
昼間は暑かったが、夜の風は心地よい。
◆チョイ住み3日目(火曜)
朝食後近くの中央市場でバルサミコ酢、白バルサミコ酢を中心に見て回る。
授業まで時間がたっぷりあるので《インフェルノ》ゆかりというか、ダンテ《神曲》ゆかりのバディア・フィオレンティーナ教会へ。
この教会はフィレンツェに数ある教会の中で一番古いらしいが、フィレンツェには何度も来ているのに訪れるのは初めてだ。
中にはほんの2、3人しかいない。
いったん出たもののフィリピーノ・リッピの絵《聖ベルナルドに顕われた聖母》を見逃していたことに気づき再び入る。
その絵は入って左側にあった。
《インフェルノ》最初の舞台はここの鐘楼だが、入れなさそうなので下から写真をとるだけだ。
次にダンテの家へ行ってみたが建物の前にはツアー観光客が大勢いたが中に入る人は少ない。
入ろうと思ったが時間がないのであきらめ学校に向かう。
◆授業2日目は
レセプションで教室を確かめると昨日と同じだ。行ってみると誰もいないが、そのうち昨日と同じ顔ぶれがやってくる。
どうやら彼らは文法の授業を終え、pauza(休み時間)を過ごしていたようだ。
さて、会話の授業は1、2時間目に勉強した半過去の使い方の演習で、ペアを組み子供時代のことについて質問しあい、あとで発表するというあまりやりたくないものだ。
12時40分終了。
◆ピッツェリアからジェラテリアへ
ランチはプロコンソロ通りのピッツェリアへ。1998年初めてのイタリア旅行のとき訪れその翌年家族でランチをした店で数年前にも来ている。
特に美味しいというわけではないがチェントロにあって気軽に入れるピッツェリアだ。
どうやら経営が変わったようでここですら12%のサービス料をとるのに驚く。
いったんホテルに戻り、一休み後フィエーゾレにでも行こうかと14時半過ぎバス停のあるはずのサン・マルコ広場に行ってみるが7番線の時刻表が見つからずあきらめた。
全く方向を変え、オンニッサンティ教会へ行くが閉まっている。
アルノ川向こうのサン・スピリト地区に行き、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会に行くがどうやら火曜は休みのもよう。
ついていない。
時間はたっぷりあるのでサンタ・クローチェ広場近くのジェラテリア《Vivoli》まで足を延ばす。
ここは古くからあるらしく外から見る限りお菓子屋みたいでジェラート売り場がそとの通りに面しているわけではない。
中に入ると左側にいろいろなジェラートがあり注文しようとしたら先にレジで代金を払うらしい。
たくさん種類があって迷って注文したのは《カフェ&Milabo》、少し甘すぎた感じがした。
ジェラートを食べたとはいえ外はあまりにも暑いのでホテルに戻る。
◆夕食は2度目のIl Santo Bevitoreで
フィレンツェ3日目にして在住の友人Nさんと夕食。
仕事が終わってホテルの前まできているという。
特にどこに行くか考えていないというので、昨年秋ペルージャに住んでいるAさんと遅めのランチで訪れたアルノ川向こうの《Il Santo Bevitore》へ向かう。
開店より少し早く着きすぎ10分ほど待つ。待っている人は他にも何組かいた。
オープン直前にお店の人があらわれたので予約リストに名前を入れてもらう。
外は暑いが、中は涼しい。エアコンの風が当たり、むしろ寒いくらいだ。
前菜は自然派の生ハム盛合せをシェア、プリモはリゾット、トルテッリをそれぞれ注文。
セコンドは牛肉のカルパッチョ、2皿に分けてきてくれたが、ひょっとして2人分注文したかと思わせる量があり本当に美味しいい。
この店は名前が示すように居酒屋みたいな雰囲気なのに料理は盛り付けも良く、また美味い。
帰りはチェントロまで歩き、レップブリカ広場近くでNさんと別れる。
(後半に続く5/25 Firenze)
◆泊まる
◎ホテルの名前Burchianti(★★★), Via Del Giglio, 8, Firenze
Single(standad) 5泊、前払い1泊9,311円、Hotels.comで予約
Single(バルコニー付き)1泊、前払い11,725円、Hotels.comで予約
市税 1泊3.5ユーロ
◆食べる
◎お店の名前 Ristorante Enoteca Caffe’ Agricola, Via del Corso, 27/r , Firenze
前年9月友人との旅行で訪れたカジュアルな感じの店を再訪。
プリモは悩んだ末にサルシッチャ、黒トリュフのピチ(13ユーロ)、もちもち感がして美味しいがいささかお腹いっぱい。
ドルチェもカフェも入らない。
ワインは、グラスでプロセッコ、キャンティ各1杯(いずれも5ユーロ)
コペルト、水を含め40.5ユーロ。
◎お店の名前 Ristorante Ciro&Sons, Via del Giglio, 28r, Firenze
BS TBS《あなたの知らないイタリアへ》という番組で紹介されていた店、探そうと思ったらホテルから数軒先、歩いて1分というところ。月曜夜訪問。
店内は広いがそこに沢山のテーブルがあり、しかも大勢の客でにぎわっている。
白ワイン500ml(15ユーロ)、食後にレモンチェロ(3ユーロ)。
水、サービス料込みで57.5ユーロ。サービス料は何と15%!
◎お店の名前 il Santo Bevitore, Via di S.Spirito, 64/66r,Firenze
前年9月に、ペルージャ在住のAさんと遅めのランチで訪問、夜来てみたいと思ったのでNさんと火曜チェーナで再訪。
プリモはシーフードのリゾット(11ユーロ)、芯が残っていて美味しい。
Nさんはアスパラのトルテッリ(11ユーロ)、1個もらったが、醤油のようなソース、実はブロード煮つめたもの。中身はうずら肉、うずらの卵。
セコンドは牛肉のカルパッチョ(15ユーロ)、初めから2皿に分けてサーヴされる。
居酒屋みたい雰囲気なのに盛り付けも良く美味しい。
ドルチェはセミフレッド(7ユーロ)をシェア。
ワインは初めにスパークリング(7.5ユーロx2)、
ボトルはSan Giorgio, CIAMPOLETO, Rosso di Montalcino 2014(27ユーロ)、やや軽め。
コペルト、水、カフェ込み、2人で97ユーロ。
◎お店の名前 La Prosciutteria, Via de’ Neri, 54/r, Firenze
ここ数年フィレンツェに来るたび、しかもミケランジェロ広場への行き帰りに立ち寄る生ハムの店。
◆学ぶ
◎学校の名前 EUROPASS, Via San’Egidio, 12, Firenze
https://www.europassitalian.com/
会話クラス、週10時間(11:00~12:40)、100ユーロ(HPによると2018年2月現在130ユーロのようだ)。Webで申し込んだが、その前にテストを受ける。
クラスの概要は本文の通り。
◆読む
羽石宏美 著 『暮らすように旅するイタリア』(メディアファクトリー社)
2001年出版であるが、変化のそう激しくないイタリアでは今でも役に立つ。書店では売っていないのでAmazonで中古本を購入。